2015/05/01 - 2015/05/02
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トンガリキさん
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このGWの連休に東チベットのギャロン地域を旅してきました。ギャロンは四川省のカンゼ州丹巴県やアバ州小金県・マルカム県などのチベット文化圏の東端に位置する地域です。丹巴を中心に周囲の村には見張り台の望楼が点在し、家屋も屋上の四隅に突起を設けた独特の様式で、それを巡る村歩きがとても楽しい所でした。四姑娘山にも立ち寄ったものの、あいにくの天候で四姑娘山を見ながらのトレッキングはできませんでしたが、雪山をバックにした双橋溝の雄大な風景を堪能することができて満足です。
初日は関空から中国東方航空で成都に入り、翌日の長距離バスで丹巴に向かいました。片道8時間のロングドライブでしたが、天気も快晴で巴朗山の峠越えでは四姑娘山をはじめとした雪山の風景を車窓から満喫できました。
以下、日程です。
5/1(金)関空→南京→成都
5/2(土)成都→巴朗山峠→丹巴→甲居藏寨
5/3(日)甲居蔵寨→岳札郷墨爾多寺→曲登沙寺→中路郷→丹巴
5/4(月)丹巴→小金→双橋溝→四姑娘山(長坪村)
5/5(火)四姑娘山(長坪村)→成都
5/6(水)成都→南京→関空
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関空から成都までは中国東方航空の直行便で向かいます。直行便と言っていますが、南京で入国手続きのため一旦降機する必要があり、少々面倒くさいです。関空と南京出発時にそれぞれ1時間ほどディレイしたので、結局成都に到着したのは予定の22:50を大幅にずれ込み、夜中の2時半頃になってしまいました。
成都宿泊は成都老宋青年国際旅舎(Hello Chengdu International Youth Hostel)を予約していて、空港への迎えの車も手配していましたが、行き違いがあって、二つある成都空港の到着ターミナルで出会うことができず、やむなくタクシーでホテルに向かうことにしました(100元)。手配した車は飛行機が遅れる中で夜中まで待っていてくれたそうですが、この関空成都便の到着ターミナルがはっきりしていないのが原因の様なので、迎えを手配する場合は要注意です。
3時過ぎにホテルに到着し、両替と翌朝のバスチケットの受け取りを済ませて、ようやく床につきますが、翌朝は6時半のバスに乗るので、1時間だけしか眠れませんでした(140元)。
このホテルは旧シムズゲストハウスで旅行者には有名ですが、バスチケットの事前手配が可能であったので、このホテルに泊まりました。メールのやり取りは日本語で行うことができ、手配にあたっては特に事前の入金なども必要なく切符を購入してくれるので、非常に便利です(手数料20元/枚)。 -
一時間だけの仮眠を取って5時に起床し、5時半にチェックアウトして、流しのタクシーを捕まえ、6時半の丹巴行きのバスに乗るべく、茶店子汽車站に向かいます。このバスターミナルは6時にならないと開かないようで、それまで建物の外で待ちます。ここはアバやカンゼなどのチベット地域へのバスがあるため、民族衣装を着たカムパが結構いて、気分が盛り上がってきます。
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丹巴行きのバス。満員御礼で6時半定刻に出発しました。労働節の連休中でもあるので、チケットを事前に購入しておかないと、乗れないところでした。
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丹巴へは映秀、臥龍、巴朗山峠、四姑娘山、小金を経由して向います。四川大地震後、巴朗山峠を通る成都から四姑娘山への道が寸断されたため、雅安経由で遠回りをせざるを得ませんでしたが、2014年の秋から巴朗山峠経由の道が通れるようになり、アクセスも改善しました。映秀から臥龍までの道路は工事中で、ガタガタ道が一時間以上続くため、乗っていてかなり疲れます。
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臥龍の手前で工事中のガタガタ道もようやく終わり、9時半頃に朝食休憩を取りました。
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臥龍を出発してから一時間ほどで、雪山の風景が見えてきました。
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巴朗山峠にさしかかったようです。雪山が青空に美しく映えています。
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幸いにも前から2つめの座席で、窓を開けることができたので、ガラス越しではない写真を写すことができました。後ろの方の座席だと、窓ガラスはハメ殺しのため、ガラス越しにしか撮影できないので、どうしても写真に光が反射してしまいます。この席のチケットを手配してくれたゲストハウスに感謝です。
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巴朗山峠へのハイウェイ。
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雪山が近づいてきました。
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うねうねと続く峠への道を登っていきます。
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巴朗山峠からの美しい風景。
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巴朗山峠。
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巴朗山峠。
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巴朗山峠を越えました。標高4,500mです。せっかくの絶景なのにバスなので停車してくれません。
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峠付近は雪で覆われています。
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巴朗山峠の西側。
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峠からの山道を下っていきます。
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四姑娘山の連なるキョウライ山脈が見えてきました。チベット高原東部を南北に走る横断山脈に属する山脈です。
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キョウライ山脈。
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キョウライ山脈。
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谷の向こうに見えていたキョウライ山脈が隠れたときに眠ってしまい、ふと目を覚ますと車窓に四姑娘山がくっきりと見えているではありませんか。大急ぎでカメラを取り出し、窓を開けて撮影したのがこの写真です。
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四姑娘山はすぐに目の前の丘に隠れていき、姿を消してしまいました。ゆっくりと時間をかけて眺めたかったのですが、仕方がありません。帰りは残念ながら天気が悪く、これが四姑娘山の見納めとなりました。
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12時半頃に四姑娘山の麓の町である日隆鎮を通過します。
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新緑がとても美しい季節です。
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日隆鎮から少し走った所でトイレ休憩。道路沿いに、屋上の四隅に白い突起を設けたギャロン様式の家屋が多くなってきました。
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石積みで造られた壁には、吉祥のモチーフが描かれています。
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吉祥の他には、逆卍もよく描かれています。
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田園風景の広がる谷沿いの美しい風景。
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藍家湾の合流口で橋を渡ります。ここから少し走れば小金の街に到着します。小金からマルカムへはこの藍家湾から北上する道を進むようです。
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小金川沿いの道を進んでゆき、ようやく目的地の丹巴に近づいてきました。
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四隅に白い突起を載せたギャロン様式の美しい民居。この突起は現地では「ロウツェ」と呼ばれ、厄除けと言われていて、東西南北四方の神を表しているそうです。
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3時頃に丹巴に到着しました。8時間強のロングドライブでした。
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丹巴は小金川、大金川、東谷川、格什扎川の四つの河が合流する場所に位置しており、合流した川はここから大渡河へと名前を変えます。その後、大渡河は大仏のある楽山で岷江に合流します。
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街の西側のバスターミナル前に到着し、西河橋を渡った所にいる乗合のミニバンをチャーターし甲居藏寨に向かいます(60元)。この日の宿泊は甲居藏寨の民宿に泊まる予定です。
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この旅行記へのコメント (2)
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- km45さん 2015/05/15 23:28:40
- 経由便の出口
- 経由便の場合、国際線乗客は国際線出口(成都空港では第1ターミナル)、国内線乗客(南京)は国内線出口(第2ターミナル)からとなっています。この点の連絡が不十分だったのでしょう。
- トンガリキさん からの返信 2015/05/16 13:40:35
- RE: 経由便の出口
- こんにちは。コメントありがとうございます。
今回の成都空港到着は我々は第2ターミナル(T2)に到着したものと思われます。降機してから荷物受取まで特に国際線と国内線の乗客を分ける誘導は見当たりませんでした。荷物受取は国内線(T2)に集められたものと推測します。成都空港到着が大幅にディレイしたのが原因かも知れません。確かに成都空港からの出発時は、国際線と国内線の乗客は分かれており、我々はT1からの出発でした。
今回、エイチ・アイ・エスでチケットを購入しましたが、そのEチケットには成都空港の到着はなぜか「T2」と記載されていました。
トンガリキ
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