2015/05/04 - 2015/05/04
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Wind99さん
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2015、GWの6日間、京都、奈良の史跡、古刹を多く廻って来た。
4日目
奈良の郊外編
高取城跡、大和吉野・金峯山寺、吉野神社、飛鳥猿石、鬼の雪隠・鬼の俎、亀石、橘寺、亀形石造物、飛鳥寺、長谷寺、室生寺
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車
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-
朝7時頃、奈良盆地の南端、壺阪寺方面から入り、最寄に車を停めて、高取城跡を目指す。近畿で唯一未訪問であった100名城だ。
最も徒歩が少ないコースを選び、車を降りて、ざっと20分、山道を登り山頂へ。 -
標高583m。築城時、この高さに無数の石を運んだ苦労を思わずにいられない。
日本国内では最大規模の山城で、備中松山城(岡山県)・岩村城(岐阜県)とともに日本三大山城の一つに数えられる。
看板には、その日本三大山城サミットを開催していると書かれていた。 -
江戸時代、2万五千石の城郭であった。
山頂、天守からの眺め。
これから向かう吉野路方面を望む。雲海は下に見える。 -
大和吉野路に入る。ここに来るには初めてとなる。
吉野は古代から山岳信仰の聖地であり、桜の名所である。
細い山道を登って行くと、工事中の大門が見えた。
はじめに目指す金峯山寺(きんぷせんじ)だ。本尊は蔵王権現。 -
本堂に行くと20名ほど並んでいたが、丁度8:30でオープンするところであった。いいタイミングでラッキー。
入場は1,000円で、昨日の法隆寺1,500円に次ぐ。
でもここもすごかった。入り口のポスターに、「日本最大秘仏本尊特別ご開帳」と書いてあり期待が高まった。 -
この本堂は、あの大きさで感動した東大寺大仏殿に次ぐ木造大建築だそうだ。
中は撮影禁止だが、本当は何とか、あの感動を伝えたい。
中の金剛蔵王大権現3体は、すごい迫力だ!
本尊は高さ7m、左右の中尊は6mもあり、間近で見ることができ、しかも目の前の個室で懺悔が出来るのだ。 -
そのポスターはこれだが、ポスターではとても秘仏のイメージが分からないが、見た人は分かる。H24年から10年間、毎年一定期間のみの公開だそうだ。今回見れて良かった。
撮影禁止の仏像もなぜか、TV放映だったり、旅行雑誌にはその姿が写っているし、おおむねweb上のウィキペディアでは小さいが見ることができる。 -
狭い道に並ぶ多くの店で、くずきりを売っていた。
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歩いて近くの吉水神社に来た。ここも世界遺産だ。
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神社の入り口に一目千本の看板。
このシチュエーションで、この言葉。すぐに分かった!
吉野山の桜千本を一目で見渡せる絶好の場所の意味だろう。だから豊臣秀吉が、吉野の花見を開催した時、ここを本陣としたのは、この景色があるからと納得した。 -
吉水神社本殿。
世界最古の書院建築とあった。改修中だ。
もとは金峯山寺の格式高い僧坊だったが、明治の神仏分離によって神社となった。
そのため、源義経が弁慶らと身を隠したこと、後醍醐天皇の行宮であったことなど歴史が詰まっていた。 -
源義経・静御前潜居の間。
兄、頼朝に追われた義経は、ここで五日間を過ごす。さらに大峰山へ落ちたが、女人禁制の山でであり、静御前とはここで最後の別れになったという。 -
後醍醐天皇玉座
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秀吉が吉野の花見で持参した金屏風。
山奥の小さな神社で、すごいお宝がある。さすが世界遺産だ。 -
この後吉野山を一周したが、通行制限もあり目指す世界遺産の寺院へは行けなかった。
吉野神宮を見て、吉野山を下り飛鳥に進む。 -
飛鳥の猿石に来た。吉備姫皇女王墓内にある4体の石造。
奥の石造は猿に見えるが、手前の像は完全に人と思え、しかもはっきりと男性と分かる! -
数m離れてさらに2体ある。
渡来人と言われているが、奥の人はお笑い芸人だ。 -
鬼の雪隠と近くの鬼のまな板。それぞれは数十m離れている。
若い頃見たときは不思議と思っていたが、今は1つの古墳の石室だったと分かる。 -
亀石に来た。
さっきの猿石もそうだが、これも亀じゃなく、カエルではw。 -
橘寺。本尊は聖徳太子・如意輪観音。この付近が聖徳太子の誕生地とされる。
ここも聖倉殿特別公開中とある(今回GW中で、訪問したほとんどの寺院で特別公開があった)
お金を払って見学するか迷うが、今だけの特別公開なら入ろう、という心理になる。 -
本堂(太子殿)と手前には、聖徳太子の愛馬・黒駒。
創建当初の橘寺は、金堂、講堂、五重塔を擁する66棟の堂舎が建ち並んでいた。
近くには、石舞台古墳、高松塚古墳などがあり、往時の栄が偲ばれる。 -
本堂横に、二面石。
右は善相、左は悪相の顔だそうだ。飛鳥時代の石造。 -
本堂前の阿字池の手前にある三光石。
聖徳太子は推古天皇の仰せにより、勝鬘経(しょうまんきょう)を3日間にわたりご講讃になられ、その時、日月星の光が輝いたという。
それに驚いた推古天皇は、この地にお寺を建てるよう太子に命じたのが創建伝説だ。 -
次に移動した。15年前位に発掘された亀形石造物。手前の丸い水を溜める石が亀形になっている。
この水が流れてくる方向のすぐ高台は、昨年見学した有名な酒船石だ。
ガイドさんに聞くと、その酒船石は、笹船を流して占いを行ない、笹船が訛って酒船石になったという説を教えてくれ、それが納得できた。 -
蘇我氏の氏寺で日本最古の本格的仏教寺院、飛鳥寺に来た。
本尊は通称「飛鳥大仏」と呼ばれる銅造釈迦如来坐像(重要文化財)。 -
ここも当時は大伽藍、五重塔等があった。
平城京が出来た時に、飛鳥寺も現在の奈良市に移転し元興寺となったが、元の寺もこの地に残った。 -
現在の小さな本堂。この中に飛鳥大仏がある。
2008年で、飛鳥大仏開眼1400年だ! -
飛鳥大仏。像高は2.75m。修復はされているが創建当時のものだという。
体に比べて頭がやや大きく、面長の顔だで、鼻が高い。
この堂内で坊さんが飛鳥寺の解説をしてくれ、さらにすべての撮影は自由ですよと言う。太っ腹だ。 -
飛鳥大仏の左に聖徳太子孝養像、右は阿弥陀如来像が設置されていた。
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境内の様子。左に鐘撞堂、右は思惟殿。本尊は聖観世音菩薩。
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100m田んぼ道を歩くと、蘇我入鹿の首塚がある。
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奈良では、にゅうめんと書かれたメニューが気になっていて、ランチに頼んでみた。
食べてみると、暖めた汁の中はソーメンだ。でもソーメンというメニューは別にあるので、ちょっと不明だ。でもここは三輪ソーメンのふるさとだから、きっと暖かいソーメンをにゅうめんと言うのだろう。 -
R165を進み、全国にある長谷寺の総本山・長谷寺に来た。
古くから「花の御寺」と称され、丁度今は牡丹まつりの最中で、通りからの参道は車も通行禁止でしばらく歩いて、ようやく仁王門に到着。 -
下登廊と牡丹。
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中登廊から、上ってきた下登廊を見下ろす。
Pからは相当歩いてきた。 -
登廊の中はこんな感じで絵になる。
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下登廊からさらに中登廊を登っていくと、やっと本堂だ。
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ここでは本尊の十一面観音を見ることができる。
国宝・重要文化財指定の木造彫刻の中では最大のもので10mを超える巨大さで、表面は黄金だ。
今回仏像はしばし、古かったり、大きかったり、数があったり見た瞬間驚かされ、感動させられる。 -
本堂の前は清水寺と同じ、舞台造りになっている。
本堂に向かって左側(写真中央)に五重塔が小さく見える。 -
さらに東へ進み、室生寺に来た。
女人禁制だった高野山に対し、女性の参詣が許されていたことから「女人高野」の別名がある。 -
鎧坂と金堂。これだ。この風景だ!
写真家・土門拳は、ここの雪景色の撮影に執念を燃やしていた。
私の履歴書の放送で紹介していた。 -
金堂。ここでは本尊の釈迦如来立像(国宝)や薬師如来立像(重文)、地蔵菩薩立像(重文)の5体が横一列に並び、これらの像の手前には十二神将立像(重文)が立つ。
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金堂脇の石仏。
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本堂(灌頂堂)も仏像が見所だ。
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五重塔。
法隆寺塔に次ぎ2番目に古く、国宝・重要文化財指定の木造五重塔で屋外にあるものとしては日本最小。 -
夕方、少し小雨が降ってきた。さらに奥の院に行くには、長い階段が待っていた。
今日はアップダウンの見学が多く、体力がきつい。 -
370段余りの石段を登り「奥の院」に辿り着く。
ここは完全に山岳寺院だ。 -
奥の院には御影堂があった。
内陣には、中興の祖と言われる、弘法大師四十二歳像という木像が安置されていた。
この後、道の駅 針テラスまで走り、温泉に入り、ゆっくり寛いで仮眠した。
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この旅行記へのコメント (2)
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- Imagine さん 2015/08/22 14:36:31
- 私も奈良に興味がありますが…
- 新幹線や鉄道で行く場合、かなり大変です。
特に高取城には一度行ってみたいし、室生寺なども歩きたいのですが。
何かいいアドバイスはありますか?
- Wind99さん からの返信 2015/08/22 21:51:13
- RE: 私も奈良に興味がありますが…
- 高取城、室生寺も登り道が結構きつかったです。
時間の余裕を見てゆっくり行けるスケジュールが必要そうです。
自分の場合、高取城は、近畿での100名城のラストでしたし、室生寺は
土門拳という高名なカメラマンが、ライフワークに雪の室生寺を
撮影する執念の話(古寺巡礼)を聞いていて、どちらも必然にて訪問しました。何か理由やエピソードがあると、行けるのではと思います。
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