2014/07/11 - 2014/07/11
59位(同エリア401件中)
まみさん
2014/07/11金 アイゼナハからゴタ(ゴータ/Gotha)日帰り観光
(ミュールハウゼン行きそびれ)
・フリーデンシュタイン城博物館
(宝物コレクション・歴史博物館・民俗博物館・劇場込み)
・アウグスティーナ修道院見学
・ハウプトマルクト広場&ノイマルクト広場散策
・マルガレーテ教会見学
(アイゼナハに戻って)
・カール広場からフラウエン広場まで散策
【アイゼナハ泊:シュタインベルガー・ホテル・チューリンガーホフ】
ゴタのフリーデンシュタイン城は、思った以上に見どころ満載でした!
ドイツで必見の城とか、ランキングを問われたら、対象にはならないかもしれません。
でも、「地球の歩き方」にもなく、Lonely Planetでもさほど記述のないゴタで、これほどの城が見られるとは思いませんでした。
外国人向けのガイドブックでは紹介しきれない観光魅力がたくさんあるドイツの底力(?)を見た気がします。
城のチケットには、分館2つも含まれていたので、その気になれば、この小さなゴタは一日かけて散策する価値がありそうです。
城見学は、歴史を重ねた近代のヨーロッパの城によくあるように、2つ以上の違う時代の内装の部屋が見られるようになっていました。
コの字型の城で、内装は両棟で時代ががらっと違っていて、ドイツ・バロック様式の重厚で華やかで宮殿らしい内装の棟とそれより時代が下って、レトロだけど軽やかで、もう少し身近に感じれるおしゃれな新しい棟とで対照的でした。
また、内装が見学できる部分と、博物館としてのコレクション展示の部分とがありました。
というわけで、1つの城内でさまざまな側面が楽しめたフリーデンシュタイン城の旅行記は前後編に分けました。
前編はドイツ・バロック様式の豪華な部屋の写真がメインです。
でも、城の創始者のエルンスト1世はプロテスタントだったからか、装飾にどこか抑制がきいていて、バロックやロココの華やか狂いに比べると、どこか理知的でした。
ドイツ・バロック様式の内装によく見られる白漆喰の浮彫装飾(ストゥッコ装飾)はとても私好みで、かつてその装飾で豪華に飾られた教会や城を求めて南ドイツをめぐる旅行をしたものでした。
<2014年ドイツ旅行:簡易旅程>
07/02水 職場から成田前泊
07/03木 成田第2空港からJALでヘルシンキ経由でベルリンへ
07/04金 ベルリン観光1日目
07/05土 ベルリン観光2日目
07/06日 ベルリン観光3日日
07/07月 ベルリン観光4日目
07/08火 ライプツィヒへ移動&観光
07/09水 ナウムブルク日帰り観光
07/10木 アイゼナハへ移動&観光
07/11金 ゴタ日帰り観光★
07/12土 エアフルト&ワイマール日帰り観光
07/13日 フランクフルトへ移動&観光
07/14月 イトシュタイン日帰り観光
07/15火 マールブルク日帰り観光
07/16水 ハーナウ&シュタイナウ日帰り観光
07/17木 フルダ日帰り観光
07/18金 ハイデルベルク日帰り観光
07/19土 フランクフルト半日観光~夕方出国
07/20日 JAL直行便で14時頃に成田第2空港着
※この旅行記の対象の日に★をつけました。
詳細旅程はこちら。
「2014年ドイツ旅行~12年ぶりの再訪~【旅程一覧】
http://4travel.jp/travelogue/10909977
準備編や帰国後の背全体の感想は、ブログ「まみ’s Travel Diary(http://4travel.jp/dynamic/jump.php?url=http://mami1.cocolog-nifty.com/travel_diary1/)」
に掲載しています。
フリーデンシュタイン城の公式サイト(ドイツ語)
http://www.stiftungfriedenstein.de/index.php?id=9
「フリーデンシュタイン宮殿は、ザクセン・ゴータ公国領主エルンスト1世の居城として、1656年までにグリメンシュタイン城趾の基礎壁の上に建てられました。 北翼だけでも100メートルあり、両翼は140メートルに達します。遠くからでも目につく、当時の権力の象徴です。 プロテスタント派の公爵は、自身の宮殿を厳格・無装飾な姿に形づくりましたが、それが建物をとりわけ魅力的なものにしています。フリーデンシュタイン宮殿は、外観的には厳格さとシメントリー(左右対称)、そして堂々とした大きさによって人々を惹き付けているのです。 それとは対照的に、彼の息子である公爵フリードリヒ1世は、1680/81-1687年の間宮殿内に豪華な部屋を造りました。公爵の部屋は、高価な象嵌細工の床、豊かな装飾が施された化粧漆喰天井を備えており、祝宴用のメインホールは、夥しいほどの果実・花環装飾で縁取られた、立体的な天井装飾で見るものを圧倒します。(後略)」
(ドイツ観光局のサイトより引用)
http://www.germany.travel/jp/towns-cities-culture/palaces-parks-gardens/friedenstein-palace-gotha.html
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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ゴタのフリーデンシュタイン城とヘルツォークリヒ公園の案内図
城の裏門前にありました。
液からアクセスしたので、この図の9番のParkall(公園小道)のあたりから城へ向かっていました。
もと庭園の公園が、こんなに広大だったとは……!
城はこの図の1番で、建物自体はコの字型でした。
4番側が正門側で、城の創健者エルンスト1世の彫像が4番のところにあったようです。
10番は、フリーデンシュタイ城のチケットで入れる分館。 -
城の博物館コレクションの宝物館のポスター
この黄金の像が楽しみになりました。
博物館コレクションの写真は、つづきのフリーデンシュタイン城後編の旅行記にて。 -
これらは見学したわけではないけれど、フリーデンシュタイン城内では他に楽しみ方はいろいろあったよう
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裏門と左右の非対称な棟
コの字型の城は、左右で屋根の形が違っていました。 -
裏門のエントランスから城の中庭へ
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裏のエントランスのアーチ腰に見るフリーデンシュタイン城
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アーチと窓が整然と並ぶ
コの字型になっている城の全貌は、10-22mmの超広角レンズでも撮れませんでした。 -
正門を背に、向かって右(西側)の棟、中はバロック様式の古い部分
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正門を背に、回廊のアーチ越しに見た左(東側)の棟は、中は18世紀後半から19世紀くらいの近代的な部分
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イチオシ
回廊のアーチ越しに眺める三角屋根の西棟
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こぢんまりしたエントランス・ホール
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壁の分厚さが伺える窓辺
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バロック棟のスタート地点に設けられたチケット売り場
チケット代は10.00ユーロで、写真代は別途5.00ユーロでした(2014年7月現在、1ユーロ=約140円で換算)。
そのチケットで有効な範囲は……
・Schloss Museum(3階(=2nd floow)):宮殿の内装と宝物館(Kunstkamera)
・Historisches Museum(2階(=1st floow)):郷土歴史博物館部門
・Ekhof-Theater(2階から1階の間):バロック劇場
・Das Barocke Universum:バロック様式の図書館、別棟
(見学するために荷物をロッカーに預けてカメラも一緒に預けてしまったので写真は撮れず)
・Muserum der Natur:自然博物館。城内別館(※見学せず)
・Herzogliches Museum:公園内にある別の宮殿(※見学せず)
結果として行きそびれたミュールハウゼンとはしごするつもりでなく、本日1日ゴタでゆっくり過ごすつもりだったら、自然博物館や別館のヘルツォーク博物館も回ったでしょう。 -
城の保護のため靴を履いたままフェルト製のスリッパを着用
ロシアを含む東欧の城見学ではよくあることだったので、特に驚いたり、違和感があったりしなかったのですが、これがずっしりと重いスリッパでした。
見学中は、床をそうじするように引きずって歩いたのですが、脱いだ後は、とても足が軽くなったように感じられました。 -
スリッパを着用したところ
もっとも、スリッパを着用するよう義務付けられたのは、バロック棟の方だけで(この旅行記で紹介する部分)、公開されていた展示室の3分の1未満でした。 -
美しい天上を超広角間レンズでぐいーんと写し出す
こういうところでは多少歪んでも、超広角レンズの出番です。
ふつうに撮るより、魚眼的な歪みも楽しんじゃいました。 -
イチオシ
チケット売り場だからってスルーしてはもったいない美しいホール
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イチオシ
次の部屋は、絵画や城のコレクションも展示された第一室目のブラウン・ギャラリー
部屋と部屋をつなぐ廊下がなかった時代の構造です。 -
シャンデリアと、フリーデンシュタイン城の西棟の絵
今は何もないだだっ広い空間だった中庭は、かつてはこのように可愛らしい庭が整備されていたようです。 -
かつてのフリーデンシュタイン城の正門前の様子が分かる絵
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シャンデリアとストーブと歴代城主の絵
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伯爵夫人の部屋への控えの部屋にて
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壁紙は赤いけれど、なぜかブラック・ギャラリーと名付けられた部屋
木の壁を、茶色というより、黒と呼んだためでしょうか。 -
ぬくもりを感じさせる木の装飾
背景に、陥落した町があり、男1人と女2人がいる場面。
ひょっとしたら旧約聖書のロトと娘達かしら、と思いましたが、どうでしょう。 -
竪琴をもったおじいさんの浮彫装飾
まさかアポロンではないかと思いますが、ひげのせいでおじいさんのように見えただけで、ダヴィデの可能性はなきにしもあらず。 -
窓際の様子
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展示のコレクションの1つ、豪華な馬車の模型
シンデレラのかぼちゃの馬車を連想してしまいました。 -
インク壺や小物入れ
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行き止まったので、チケット売り場のホールに戻る
まさかこれで終わり?
と拍子抜けしそうになったら、まだまだつづきがありました。 -
公爵の間の控えの部屋
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空を描いた天井と、ドイツ・バロック様式らしいストゥッコ(白漆喰)装飾のまわり
だまし絵ほど巧みではない空の絵でしたが、吹き抜けをイメージしたものでしょう。 -
豪華なタペストリーとドイツ・バロック様式らしいストゥッコ(白漆喰)装飾の天井・その1
これぞ10mmの超広角レンズの威力@ -
イチオシ
豪華なタペストリーとドイツ・バロック様式らしいストゥッコ(白漆喰)装飾の天井・その2
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謁見室の豪華な天井と壁
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飾り柱と窓辺とシャンデリアと隣の部屋への入口
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窓から前庭とオレンジ屋根の家が続くゴタの町を見下ろす
城見学中はこんなにいい天気だったのに、13時頃、さあこれから町歩きをしましょう、ってときに30分ほどでしたが激しい通り雨に見舞われてしまいました。
町散策のときの写真は1つ前の旅行記にて。
「2014年ドイツ旅行〜12年ぶりの再訪〜【第9日目:ゴタ日帰り】(1)Lonely Planetではあっさりだけど、意外に見ごたえあったゴタ散策」
http://4travel.jp/travelogue/10994543 -
シャンデリアを中心に、ブルーに彩色された飾り柱とドイツ・バロック様式の天井や壁の浮彫装飾
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天井に描かれた山岳風景
このあたりはロココ様式が入っているかも。
ドイツ・バロック様式は他国に比べるとバロック様式の流行が遅かったので、ロココ様式の要素もある、と記憶しています。 -
肖像画が並ぶ公爵の書斎
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豪華なシャンデリアから、次々と連なる部屋の出入口
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縁取りが豪華な天井画
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書斎らしくちゃんと机もある
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身支度と祈りのためのキャビネット(小部屋)
豪華すぎて、お祈りの場所というかんじはあまりしなかったけれど、ちょっとした隠れ家的なくつろぐための空間だったろうと思います。
キャビネットというと今は戸棚ですが、もともとは貴重品を保存する小部屋のことでした。 -
絵画もたくさん飾られて
壁紙も華やかに、天井のストゥッコ装飾もどんどん豪華に立体的になってきました。 -
天井の中央のストゥッコ装飾
娘を誘拐する神といえば、ギリシャ神話のペルセフォネの誘拐くらいしか思い付かないですが、ペルセフォネを誘拐するのはハデスで、ハデスは冥界の神なので、馬車の下に雲があるのが気になりした。 -
バロック・ロココらしい豪華な調度品あり
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公爵の寝室のうち、アーチで区切られた小部屋
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暖炉と豪華な衝立
ストーブがあったので、暖炉はほとんど飾りだったのではないかと思います。
でないとこんな豪華な衝立は置けないだろう、と思うのは、庶民の浅はかさ? -
アーチの小部屋の脇の豪華な壁紙とバロック・ロココらしい引出したっぷりの収納棚
寝室でしたが、ベッドは置かれていませんでした。
単に展示のために準備されていなかっただけだろうと思います。 -
イチオシ
大ロココ・ホール
いわばダイニング・ルームでした。 -
大ロココ・ホールを違うアングルから
奥の扉はおそらく給仕室につながっていたと思います。 -
ロココ・キャビネット(小部屋)
おしゃれな小部屋の存在自体、ロココ様式っぽいです。 -
侯爵夫人のキャビネット(小部屋)
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ロココらしい模様が浮き出た壁紙
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陶製のキャビネット(小部屋)
シノワズリ(中国風)流行の頃と時代も重なったので、陶器のコレクションがたくさんあったり、内装に陶器を使った部屋は、ロココ様式の宮殿にはもうほとんど必須だったかもしれません。
ここでは、まず暖炉の壁に、一枚一枚絵が描かれた陶製のタイルが使われていました。 -
黄金の灰かきとタイルの暖炉
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額縁がますます重厚になった天井
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独特な装飾の窓際
代表的なドイツ・ロココ宮殿の1つであるポツダムのサンスーシー宮殿に、こういう内装があったような……訪れたのは12〜13年前で、あまり写真を撮らなかったアナログカメラ時代のことなので、かなーりうろ覚えですが。 -
まるでロウソク立てのような装飾とドイツ・バロックのストゥッコ装飾の天井
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最後に豪華な宴会場
手前にキーボードあり。
ここは現在もなにかのセレモニーのために使われているようでした。 -
豪華な天井
これまでの中で1番豪華ですが、修復もきれいにされているせいもあると思います。 -
豪華な天井や紋章や等身大の肖像画のある宴会場
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いつでも使えるようにイスが並べられた宴会場と重厚な天井
こういうどーんとした写真が撮れたのも、10-22mmの超広角レンズならでは。
ふだん使いの18-270mmの広角ズームレンズでは、広角側でもここまで入りませんでした・ -
迫力の天井のモチーフはバロック的
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ニンフの像のある柱
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宴会場らしい宴会用の料理のテーブル
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ガウンを着た金髪女性の像のある柱
さきほどの宴会用の料理のテーブルの脇です。 -
イチオシ
セレモニールームとしての司会席側を見る
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きれいに修復されたストゥッコ装飾の天井
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イチオシ
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