2015/04/01 - 2015/04/10
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ペコちゃんさん
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4日目は、ドラキュラの城と言われるブラン城を見学した後、首都のブカレスト観光です。
ルーマニアの面積は日本の63%、人口は1900万人・・・伝統的な農業国で、国民の42%が農業従事者です。
古代ローマの属州やハンガリー、オスマントルコの支配を経て、戦後はニコラエ・チャウシェスクの独裁政権が続きましたが、1989年のルーマニア革命で政権は倒され、その後民主化が進み、2007年にはEUにも加盟(通貨はユーロでなくレイ)・・・しかし、サラリーマンの平均月収は2~3万円で、これからの国といった感じです。
写真は、革命広場にある旧共産党本部の建物と革命犠牲者の慰霊碑。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 観光バス
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
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4日目の朝。
「ホテル・キャピトル」の裏山はトゥンパ山(865m)。
ロープウエイで上がると、ブラショフの街全体が見渡せます。 -
ホテル前の中央公園には、モザイクタイルで作ったこんな植木鉢が、あちこちに置かれています。
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9時にホテルを出発し、9時半過ぎにドラキュラ伝説の「ブラン城」に到着。
これがブラン城の案内板です。 -
上空から見ると、大きな山城だということが分かります。(写真はHPより)
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ここは、駐車場から城の入り口まで、お土産屋さんや売店がズラ~っと並ぶ一大観光名所です・・・ツアーの皆さん 「 やっと、観光地って感じの場所に来たわねー 」
ここは、ソーセージのお店。 -
ここはチーズのお店。
手前は木の筒に入っているチーズです。 -
衣料品店の先に、城が聳えています。
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華やかな民族衣装の店。
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チケット売り場。(大人:900円)
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ブラショフから南西約30kmにあるブラン城は、ブラム・ストーカーの小説でドラキュラが住んでる城のモデルとなりました。
しかし、ドラキュラ公・ヴラド3世(ヴラド・ツェペシュ)は、実際にはこの城に住んだことはありません。
今は博物館として年間60万人が訪れます。 -
現在のブラン城は最初にあった木造の砦に代わり、1377年にハンガリー王の命を受けて、ブラショフのザクセン人が築いた城塞です。
オスマントルコ軍をいち早く発見し、対抗するために造られたこの城は、ドラキュラ公の祖父であるヴラド1世(ミルチャ老公)の居城となりました。 -
石段を登り、ここから入場です。
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その後、この城は1513年からブラショフ市が所有することになりましたが、1918年のルーマニア統一に貢献した国王フェルディナンド1世の王妃・マリアに対する感謝のしるしとして、1920年にブラショフ市の評議会は、ブラン城を寄進します。
マリア王妃の住居となった城は改修され、ルーマニアの伝統的な家具およびタペストリーなどの装飾品で飾られました。 -
城と装飾品は彼女の娘・イレアナ王女に残されましたが、1948年にアメリカに亡命した後、共産主義政権によって没収されます。
現在は、イレアナ王女の子孫達に所有権が戻りましたが、高齢化のため売りに出され、希望額は1億3500万ドルだとか。 -
これは歴代の城主で、右から3番目がヴラド・ツェペシュ公(ドラキュラのモデル)の祖父・ヴラド1世です。
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女性らしい寝室・・・反対側には、机と椅子が。
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暖炉のある部屋から扉を開けて進むと・・・
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1階と3階を結ぶ「秘密の通路」へ・・・通れるかなー
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3階からブラン城の中庭を見ると、古い井戸が・・・ブラン城には秘密の通路がいくつもあり、その出口がこの井戸であるとのことです。
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眼下に見えるのはルーマニア統一以前、トランシルバニアとワラキアの国境で関税を徴収していた場所。
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3階は博物館の展示室になっています。
これは、当時の短剣。 -
ヴラド3世(ヴラド・ツェペシュ)のツェペシュとは「 串刺しにする者」の意味。
気性が激しく、串刺し王という異名があったことが、ドラキュラ伝説につながりました。 -
王冠。
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落ち着いた調度品。
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装飾された天井の梁。
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暖炉。
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テーブルの脚は、ライオンの彫刻。
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壁に飾られた武器類と当時の甲冑。
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マリア王妃の衣装と軍服。
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拷問の道具。
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ブラン城の観光の後、14時過ぎに首都・ブカレストへ到着。
このレストランで遅い昼食。 -
ビールは、クマのマークが可愛い「URSUS」(URSとはクマの意)。
メインはお魚でした。 -
ブカレストの人口は約200万人。
20世紀初頭には、「バルカンの小パリ」と言われるほど美しい街並みを誇っていましたが、現在その面影が残るのはごく一部。
第2次大戦後、独裁を続けた共産党の手により、古い教会や歴史的な建築物は悉く破壊されました。 -
その代わりに、こんな大きなコンクリートビルが目立ちます。
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REGINA MARIA 病院。
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正教会の建物。
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アパートの前庭に置かれた彫刻。
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革命広場の近くにある 「 アテネ音楽堂 」・・・1888年に建てられたこの音楽堂は、歴史のある立派な建物です。
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ブカレスト大学図書館・・・1989年のルーマニア革命で多くの蔵書が焼失し、世界中の図書館関係者に衝撃を与えました。
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図書館の前にあるカロル1世の騎馬像・・・当初の銅像は共産党時代に破壊されましたが、復元されています。
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共和国宮殿(現・国立美術館)・・・旧共産党本部から道路を挟んだ西側にあります。
ペレシュ城の主でもあったカロル1世が住んだ所で、チャウシェスク時代には大統領府として使用されていました。 -
ルーマニア革命の時には、この地下からチャウシェスクの側近の治安部隊が現れ、革命広場に集まった市民に銃弾を浴びせたため、多くの市民が犠牲になりました。
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フェンスには、革命時の写真が何枚も飾られています。
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革命広場にある「旧共産党本部」・・・チャウシェスク政権を打倒するルーマニア革命が起こった場所です。
現在、この建物は中央官庁の一つとして利用されています。 -
中央のバルコニーは、1989年12月21日にチャウシェスクが最後の演説をした場所。
チャウシェスク(1918年~1989年)は政権獲得当初こそ国民から高い支持を得ていたものの、途中から独裁者になり、12月25日に大量虐殺と不正蓄財の罪で銃殺刑となりました。 -
犠牲者慰霊碑・・・このモニュメントは革命の犠牲者を追悼するために建てられましたが、よく見ると、上部に血のしたたりが描かれており、賛否両論があったとのこと。
モニュメントの下の地面には十字架がデザインされ、その周りを若者がスケートボードで遊んでいます。 -
旧共産党本部の前にあるオブジェ。
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綺麗な花が咲いています。
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コンサートホール。
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旧共産党本部の前にある「クレツレスク教会」・・・18世紀に建造され、ブカレストでは一番古いルーマニア正教の教会です。
尖塔の上の十字架の横線(棒)は、通常の正教会は2本ですが、この教会はよく見ると3本あります。 -
入口ポーチはフレスコ画で埋め尽くされ・・・
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天井には、善と悪を裁く神の姿が描かれた創建時のフレスコ画があります。
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入口にある墓・・・クレツレスク(1806~1878)と刻まれています。
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路上でのプロポーズ(?)
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ブカレスト市内の地下鉄は、現在5本の路線が稼働していますが、街中では更に地下鉄工事が進んでいます。
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戦争記念館。
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その前の広場でサッカーに興じる少年。
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青空市場。
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チャウシェスクの時代には、旧共産党本部、国民の館など、彼の野望を形にしたような、巨大な建造物が建てられました。
これは1500億円の巨費を投じて建てさせた、大きな宮殿を思わせる「国民の館」・・・その大きさは、アメリカの国防総省(ペンタゴン)に次ぐ世界第二の大きさだと言われています。 -
チャウシェスクはここからの眺めを良くするために、国民の反対を無視して既存の6つの僧院を取り崩し、また一つの僧院は移設し、強引にこの館を建てさせました。
部屋数は3107もあり、贅の限りが尽くされています。
1984年に着工し、失脚した1989年には70%が完成。
現在は国会議事堂やイベントに使われています。 -
このドームは体育館でしょうか。
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パリの凱旋門によく似たブカレストの「凱旋門」・・・第一次世界大戦の勝利を記念して1919年に建てられました。
現在は修復作業中で、凱旋門の絵を描いたシートで覆われています。 -
旧市街にある夕食のレストランに向かいます。
この建物は、1897~1900年に建てられた「CEC貯蓄銀行」。 -
その向かいにある「国立歴史博物館」・・・チャウシェスク大統領夫人が、よくダンスパーティを催していた建物です。
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建物の前に、最近設置されたローマ皇帝の像・・・ローマ皇帝がルーマニアで象徴的な動物とされるオオカミを腕に抱いているデザインで、オオカミの首にはダキア人の旗を表すスカーフが巻かれています。
しかし、評判はイマイチで、ほとんどの市民は視線を向けることなく素通りです。 -
ここにもルーマニア革命の時の写真が展示されています。
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チャウシェスクの写真。
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マンホールの蓋は、ブカレストの市旗や市章と同じデザイン。
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スタヴロポレオス通りに建つルーマニア正教の「スタヴロポレオス教会」・・・1724年に建てられ、ブカレストで最も古い教会の一つ。
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クーポラの天井画や壁、アーチなど、あらゆる所が聖画で埋まっています。
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イコノスタシスと、その上にある聖画も素晴らしいものでした。
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中心街には綺麗なチューリップの花壇が・・・
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路上ミュージシャンが歌っています。
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賑やかな通りを歩いて・・・
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今夜は、1879年から続く老舗レストラン「カルク・ベレ」で夕食。
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中に入ると、もうお客さんで一杯。
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正面のステンドも見事なデザイン。
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ミュンヘンのビアホール・ホフブロイハウスを思い出します。
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やっと席に付けました。
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ブルガリア料理ですが、日本のビアホールのようなメニューでビールを飲みます。
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フォークダンスのショーが始まりました・・・大混雑のフロアで踊るので、大変。
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アメリカから来たお隣さんと、 ” カンパーイ! ”
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突然、バースデーサプライズ・・・今日は添乗員さんが○○回目の誕生日。
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2階席もあり、上から見ると店内の混雑ぶりが分かります。
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しっかりビールを飲んで、楽しい夕食となりました。
今夜の宿泊は、ラマダ・プラザ。
明日は、ブルガリアに向けて出発します。
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