2015/04/09 - 2015/04/09
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tadさん
姫路城の平成の修理が完了して、再開されたというので、早速訪問した。1990年ごろ、昭和の大修理の後、一度訪問したのだが、家内は初めてだった。私は鉄筋コンクリートのイミテーションは問題にしない。松本城と昨秋見た犬山城が本物の国宝の城だ。松江城や高知城もやはり本物の素晴らしさがある。それらと比べて、姫路城はやはり一段と抜きんでる。世界遺産に認定されるだけの存在である。
今回の修理は瓦と壁が中心だとのこと。内部はそれ程、手を加えていないようだ。巨大な2本の心柱も補強はされたのだろうが、見た目は前と同様だ。ただ、今回、行く前にウィキペディアなどの解説を読んでいたら、心柱は、運ぶ途中で折れたので、途中を接続させていると前から聞いていたが、今回、知ったのは、一本は、途中で折らないと、建設できなかったのだそうだ。それにしても、久し振りに見た姫路城の心柱はすごい。伏見城はこういう強大な心柱がなかったので、簡単に崩壊したそうだ。心柱の重要性は、私が自宅を立てた時に、大工さんと交わした話を思い出す。心柱がしっかりしないと上の階は横揺れに弱いのだ。
木造建築としては、東大寺等とともに、ここも圧倒的な迫力と美を生み出しており、世界に誇れる日本の建築だ。ツアー・バスで訪問したのだが、まわりに、「姫路城は中になにもないからつまらん!」と言っている人がいたが、で、どこの城を褒めているかと聞いていると、鉄筋コンクリートのある城の名前をだしていた。そこには鎧兜などがあり、もっと面白いという!ま、こういう人もいるんだ!!!イミテーションの城やAKB48程度が持て囃される国だから、仕方ないか。。。
そういえば、大河ドラマと絡めて、NHKも大衆にアピールする作戦を、恥ずかしげもなく押し出すが、NHKで、それだから、仕方ない。。。文化、教養はcultureというが、日本の問題はしばしば、これの質の低さにある。
ところで、白鷺城としての姫路城は1609年、池田輝正の時に今の連立天主が完成したものだ。それ以前も以後も城主は激しく交代した。徳川政権になり、西からの氾濫ににらみを利かせるために、姫路城を堅固にしたという説に賛成したい。ただ、実際にはその後江戸時代を通じて、戦いの場になったことはない。維新の時も戦わずして城主の居ない間に、官軍に譲って開城している。したがって、城の堅固さが証明されたり、やくだったことはない。ただ、それがゆえに、1609年完成した城が修復を重ねつつも、維持されてきた。
西の丸で、展示説明がさまざまあったが、行く前にインターネットでいろいろ予習したこともあり、読んではいない。ただ、説明のテーマ自体があまり私の興味を引かなかった。すぐに入れ替わり立ち代りした情けない城主の話をまた読む気にならなかったし、うらみつらみのイジメの話が多いので、それらも、あまり関心をひかなかった。この姫路城が世界遺産になれたのは、あくまでも、当時の日本の城の良さを、修理しながら、もとの心柱のまま伝統を維持してきたことにあると思う。その意味では、内部に槍などを展示しまくるよりも、このように、質実剛健さを直接感じさせるべく、建物の鑑賞に専念させる今の方式は賛成だ。
東大寺、法隆寺などと並ぶ,日本が世界に誇れる水準の世界文化遺産建築であることは間違いない。
- 旅行の満足度
- 5.0
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この旅行記へのコメント (2)
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- ハンクさん 2015/04/22 01:36:16
- 姫路城とノイシュヴァンシュタイン城
- tadさんお久しぶりです。ただいまサンクトペテルブルク滞在中です。
改修が終わった姫路城へは早く行ってみたいと思っていましたが、先を越されてしまいましたね。
tadさんの旅行記を見て、3月18日の朝日新聞の記事を思い出しました。
「バイエルンが姫路に縁談を持ちかけたのは7年ほど前だ。当初、「姉妹城」としての提携をめざしたが、「格の違い」が邪魔をした。姫路城は17世紀初頭の建築で、日本の国宝・国の重要文化財、ユネスコの世界文化遺産にも登録されている。かたやノイシュバンシュタイン城は、ディズニーランドのお城のモデルとも言われ、知名度こそ抜群だが、19世紀後半の築城。世界遺産にもまだ登録されていない。」
http://www.asahi.com/articles/ASH3C3JY0H3CUHBI018.html
姫路城の方が格が上、という見解には正直言って驚きましたが、全文を読んで、なるほどと納得させられました。桜の時期は一際綺麗だったことでしょうね。帰国したら早い機会に訪れたいと思います。ハンク
- tadさん からの返信 2015/04/22 08:40:32
- RE: 姫路城とノイシュヴァンシュタイン城
- お久し振りですね。サンクトペテルブルク滞在中なのですね。うらやましいです。ぜひとも、再訪したい町のひとつですから。。。とくに、ゲルギエフが元気に活動しているうちに行きたいものです。
姫路城は、前回見た時も最高でしたが、今回は漆喰も新しく、桜も加わって、さらに美しいと思いました。本物の迫力が、外観だけでなく、内部の柱や梁などを見ると日本建築の素晴らしさに感動します。中国、韓国の城等はヨーロッパと同じで、結局は石の建築ですが、日本の城は木造で独自性を誇れると思います。
ノイシュバンシュタインの話知りませんでしたが、歴史的に格が違うというのは当然でしょうね。パリ近郊シャンティイ市にあるシャンティイ城と姫路城は、1989年に姉妹城提携を結んでいるそうですが、あれはルネサンス時代の名城ですね。行っていませんが。。。
もっとも、ノイシュバンシュタインは城としてよりも、ワーグナー・ファンの聖地のひとつとしての価値のほうがあると私などは思います。ルートビヒ王やヒトラーを魅了させたワグナーの魔力を象徴する殿堂として、私などは特別な場所だと思います。バイロイトの劇場だけだったら、ワグナーはやり手の事業家でもあったということになりかねませんし。。。
私のイギリスの友人は、毎年、バイロイトで「ニーベルンクの指輪」を見ていますが、ワグナーの軽々しい話は受け付けてくれません。「指輪」以外の作品ならチケットを譲ってもいいよといってくれるのですが、バイロイトまで行って、指輪が見れないのもしゃくですし。。。
ハンクさんとは、つい音楽の話になります!
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