2015/03/10 - 2015/03/18
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cypresscanadaさん
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3月16日(月)
今日はカゼルタのホテルに3拍の内二泊した朝で本日はカゼルタ周辺の終日観光である。
カゼルタの街はREGGIAと呼ばれるブルボン家の王宮を中心に新市街が広がる中都市であり、まずはこの王宮見学へと出発した。
スペイン・ブルボン朝時代に建造されたブルボン家の豪壮な王宮と庭園であり、パリベルサイユ宮殿を思わせる庭園の造りであった。
絢爛な内装の宮殿や3km以上にわたる広大な庭園、美しい彫刻をあしらった噴水や滝など壮大なスケールで設計された王宮から当時ナポリ王国がヨーロッパで強大な権力をふるい膨大な富と財産に恵まれていたことが容易に想像できるものであった。
バスは宮殿裏手にとまり宮殿へと行くことになったが宮殿裏手とはいえ裏手とは思えないほど広大な庭が広がっておりその真ん中を歩いて宮殿へと入った。
長方形の箱型の宮殿は5階建てで四角い4つの中庭を持ち、全部で1200部屋あるうち、2階の36室のみが一般に公開されているのである。
チケット売り場のある1階の土台部分には高いアーチがあり遠くに庭園の滝を望む形になっている。
中央右手に左右にブルボン家の象徴である勇ましいライオン像を置いた大階段があり宮殿内部に続いているのでここから見学がスタートする。この階段をカルロ王の像が見下ろしている。
階段のホール上には見事な天井画が見られ、歓迎の音楽が奏でられたと言う演奏室がある。
王室専用の礼拝堂、近衛兵たちの部屋や待合室と言えども素晴らしい装飾が施された部屋が続いていた。
それぞれの部屋は古代ギリシャやローマの神などの絵や像がかざられ広い謁見の間の天井にカルロ王とマリア・アマリア王妃と建築家ヴァンヴィテッリが描かれ、正面に玉座が置かれていたり次の部屋に移動すると王愛用のビリヤード台や幼い皇子が遊んだおもちゃ、ナポレオン以降のボナパルド朝時代に置かれたと言う調度品などを含めて各部屋ともかなりの見ごたえのある部屋が並んでいた。
宮殿見学の後は庭園バスに乗って移動して途中に人工の滝が流れ、頂上のヴィーナスとアドニスの泉と呼ばれる噴水は2神が天使や動物に囲まれたダイナミックな彫刻で装飾されている様子を見てここ宮殿の見学は終了。
そのあと新市街には寄らず古いカゼルタの町「カゼルタ・ヴィッキア」へ移動し修道院を改築したレストラン[MASTRANGELO]
にて昼食をとった。
ここでもハウスワインでなくお勧めのワインを訪ねるとそれぞれ1種類の白と赤のワインがベストのものですとのこと、赤ワインを注文したがとてもおしいミデイアムボデイのワインであった。その赤ワインは「キリストの涙」という名が付く2013 ラクリマ・クリスティ・デル・ヴェスヴィーオ:ロッソ *Lacryma Christi del Vesuvio/Rosso*という、直訳で「ヴェズーヴィオ火山の村のキリストの涙」と言う有名な赤ワインである(帰宅して調べて判った)。造り手は「マストロベラルディーノ」!
ここでワインを購入したい衝動に駆られたが我々の場合手荷物以外は機内に預けるスーツケースは二人で一個だけで重たい荷物になるだけでなくそれを入れるスペースもないので購入をあきらめて、このワインを写真に撮影して帰宅してから注文することが出来、昨日注文の2本が到着したが果たして同じような味がするかどうか楽しみにしている。
そのワインの解説は:
ラクリマ・クリスティ・デル・ヴェズーヴィオという名前は、直訳で「ヴェズーヴィオ火山の村のキリストの涙」となります。 この名前に伝わるこんな話があります。
その昔、神によって天国から追放された、大天使(サターン)は、天国から土地の一部を持ち出し逃げ去りました。 その途中で、サターンは盗んだ土地を落としてしまいます。
その場所にポンペイ(今のナポリ)の町が出来たそうです。
その後、街の人々は悪行の限りを尽します。
しかし、それが神の怒りにふれて、ヴェズーヴィオ火山の噴火によって、街は滅んでしまいました。(ポンペイ遺跡)
その悲惨な様子を、天から眺めていたキリストが、悲しさのあまり涙を流し、その涙が落ちた場所からストウの樹が生えて、そのストウから素晴らしいワインが生まれました。
いくつかある逸話の1つです。
★1つの地葡萄のみで醸されていること!★
「ピエディロッソ種」という栽培・醸造が難しい品種もマストロベラルディーノの手にかかると、まるで別物!
味わいの調整用に他の品種を混ぜることも必要ありません。その証拠に、グラスに注ぐと、、、
淡い透明感のある赤い色合いから優しいベリー系の香りが湧きあがります。
香りそのままに、味わいもブラックベリーやプラムのような黒果実系の風味が感じられて実に豊か! でも、南イタリアワインによくある様な “濃さ重視=ガツン系” のワインではなく、
★チャーミングで、そして飲み口の優しい赤ワイン★
がマストロベラルディーノの魅力なんです。
オーク樽熟成されていませんが、全くそれを感じさせないバランスの良さも魅力です。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 観光バス
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宮殿裏口門を望遠で撮影
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宮殿の正門を見上げる
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宮殿の正門を見る
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宮殿の見学に集まる若い人たち
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宮殿の裏口から入って正面の表門を見たところ
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表門を宮殿内部からアップで、ずーと先に噴水の庭園が続いている。
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左右にライオン、真ん中中段のカルロ王の彫刻が見下ろす階段
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カルロ王の彫刻とライオンの彫刻がある階段上から見た様子
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階段ホールにある右手のライオン像
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階段ホール上の見事な天井画
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壁の彫刻
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珍しいシャンデリア
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天井画
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部屋の上部の装飾
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シャンデリアを別のカメラで
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シャンデリアのある部屋を見る
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掛けられた絵
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ゆりかご
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バスタブ
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謁見の間の玉座
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謁見の間の玉座が置かれた部屋
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マリア・カロリーナの図書室
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図書室・回転できる設備も見える
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出口手前の大部屋に1200体以上の人形が色々な様子の姿をしたプレゼービオと称する展示がある
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プレゼービオ
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プレゼービオ
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プレゼービオ
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カルロ王とマリア・アマリア王妃の絵
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ソレントの絵
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アマルフィの絵
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カステッラマーレの絵
この3か所とも今回訪れたので当時の絵は興味深かった -
36室を一周してカルト王彫刻の裏側から見た天井画
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今度は正面から見るカルロ王の像
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庭園を案内する馬車、正門を出たすぐ左手に待機している
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頂上方面から宮殿を見た風景
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23体の風の精の彫刻が置かれたエオロの泉
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エオロの泉
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昼食を取った修道院を改築したレストラン
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古いカゼルタの町の一角
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街から見下ろすと宮殿が見える
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後日の3月末に到着したボトル
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到着したボトル、生産者名の名前が写真では読みにくい
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