2015/02/14 - 2015/02/16
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nomadic dreamさん
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熱ーい。ピリピリと湯が体に刺さってくる。湯がトゲトゲしている。
「温泉は人間の細胞を活性化させて、酸化した体を還元してくれる」..どころの話ではない。はるかにそれを超越している。
施設は「源泉掛け流し」だが、効能など考えている余裕などないほど過酷。
リラックスしているとは言い難い。ほぼ湯船に浸かっている人はおらず、縁は脱力ムードのおっちゃんたちの「トドのコロニー」。
湯船の石は溶けかけていて、歪んだ場所からお湯は常に外部へこぼれ出る。
周囲壁面は、先輩たちが永年に亘って寄りかかって描いてきた脱力度が刻まれていて、体の高さに一様に壁が溶けている。
台湾の温泉を一度経験したかった。
瀧乃湯温泉、1923年日本統治下の時代に建てられた平屋造りの木造建築。
今や日本でも珍しくなった銭湯の雰囲気が色濃く残っているというので、台北からMRTで30分の北投(Beito)温泉へ向かう。
日本が撤退した後に、台湾の方が管理をして今日に至ると聞いていた。
入り口には番台があり男湯と女湯が分かれている。
温泉は2/15の泉質は、ph1.2±0.2、湯温42±2℃と入り口には書いてあるが、恐らく看板に偽りあり。ph1.0、湯温44℃とよんだ。
(phは7.0中性から数字が小さくなると酸度が上がる。ちなみに何でも溶かすという草津温泉はph2.0。ここの湯は強酸性というものらしい。生物が入ってもよいのか?と思う)
入り口付近に差し掛かると奥から難しそうな年配の管理人が出てきて、「日本人か?」と日本語で話しかけてきた。
つい気が緩み、こちらも日本語で他の話も切り出したところ、必要以上の反応は無かった。コミュニケーション意味なし。
これ以上深入りするのは得策ではないと判断。手早く100台湾$(約400\)を支払って男湯へ。といっても、左側に入ってすぐがどかーんと天井高く、広い湯船。
脱衣場は無い。左に湯船、右に棚があって、棚の前で着替える。
貴重品もへったくれもない。左壁一面の棚のどこかにぶち込み、みな湯船周辺から自分の荷物を見ながら警戒をするシステム。
さすがに湯船のお湯を頭から掛ける事はできなかった。
目が開けられなくなり一生ここから出られなくなると旅人は即座に判断。
そして、数分後にはコロニーの一団に。コロニーは意外にも微風が体にやさしく、風通しよい設計を当時の人の苦労が窺われた。
北投温泉のあとは、脱力気味で一路MRTで台北へ向かい、途中「雙連(シュアンリェン)市場」をモヤさま。水餃子でエネルギーチャージ。台北はなかなか奥深い。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
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淡水線に乗る。台北から北部へ向けて走っているMRTだ。
台北から約30分くらいで北投へ到着。30T$(120\)だ。
台北周辺は地下をはしり、郊外に出ると高架橋を走る。北投駅 駅
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北投駅を出てみる。
北投温泉へ行くには、北投駅から新北投駅までMRT支線に乗り換えて1駅/数分であるが、せっかくなので歩いて温泉へ向かうことにした。 -
北投駅前は整備されたのだろう、広くて綺麗なロータリーになっていた。
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でも少し外れるとこんな風景が。
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左側がMRT、右側は住居地区だ。
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なんだか不思議な像が出てきた。
これは誰だろう?解決せず。 -
またもう一体。何かありそうだ。
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ここは金魚の形をしたお茶屋さん。
大ヒットして今や製造が間に合わないくらいの人気という。
でも日曜日が定休。今日はやっていなかった。 -
同じ店
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金魚が描かれていました。残念。
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金魚のお茶屋さんで写真を撮っていると、後ろをお兄さんが通りがかった。こちらを不審者のように睨んでいる。
「この店は休みなの?」とジェスチャー+英語+変な中国語で話を切り出したが、変な顔をして去っていった。
それならばと後をつけると、お兄さんはこのお店の息子だったようだ。 -
このお店は繁盛している。丁度昼に差し掛かる頃で満席だった。
お兄さんに入ってよいかと聞くと、なぜかさきほど出会ったこともあり、優先席に連れて行ってくれた。
「袖触れ合うも...」と実感。友達1名。 -
左下の「原汁...牛」を注文しようとすると、「Noメン」という不思議な英語が出てきた。
つまりここでいう「原汁」は汁のみで麺が入っていないということらしい。そこで隣の麺入り「原汁牛肉麺」を選択、「牛の汁と麺」で140T$(480¥)。
決して安くないが、この店は大人気。美味しいのだろう。 -
出てきた。「原汁」の味は薄かった。
前日の夜に食べた麺もやはり汁は薄めだった。日本に比べて味は薄い。 -
このお店の前には不思議なレクリエーション施設が。
体力増進用にと、ブランコと足つぼ刺激施設が...。すごいこんな道端でも体力増進を狙うとは。台湾恐るべしだ。 -
素通りできず、やはり試してみる。
かなりハードだった。足つぼに効いてくる。でも石と石の隙間にタバコの吸殻が落ちていたりと結構投げやりの管理が気になるところ。 -
春気分。花々が咲いている。
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後ろには「牛肉麺」。どこにでもこの「牛肉麺」という看板がある。
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ちょっと左へそれるとこんな風景が広がっている。住宅地だ。あの前のお兄さんについていく。裏道マップだ。
その後このお兄さんがひょいっと右へ折れて、獣道を抜けていった。すかさずついていくと...予想通り大通りへ出ることができた。地元民についていく作戦、たまに失敗はあるものの、自分の経験値としては80%が成功だ。 -
これが大通り。
左が「北投」と「新北投」を結ぶMRT支線。MRTはのんびり走るが、歩いても10分くらいだ。 -
新北投駅前の雑居ビル。新橋駅前の「ニュー新橋ビル」を思い出させる「いかにも雑居」という感じ。反論の余地なし。
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新北投駅。
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これも雑居ビル。
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駅前から信号を渡ると、こんな風景が広がる。
かつて日本が統治をしていたころは、この温泉は「台湾の箱根」と呼ばれ、日本でも名が通っていた有名な温泉街だ。 -
これが温泉博物館だ。
この建物は1913年(大正2年)にできた建物らしい。
その後1945年に日本人が去った後で温泉に入る習慣を持たない中華民国の支配下で放置されていたが、1998年に博物館として再整理されることになったという。北投公園 広場・公園
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温泉博物館から、川を跨いで下をみると、今日の目的地「瀧乃湯」を発見。1923年の建物だ。
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日本の瓦でできている。周りは建物に囲まれてひっそり残っている。
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入り口には亜熱帯植物が覆いかぶさる。
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どーんとした入り口。店構えと言ったところか。
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いかにも日本家屋。
入り口を挟んで右側は、かつてはお休みどころだったのではないかと勝手に推察。今はコワモテの管理人さんが事務所として使用しているようだ。 -
亜熱帯の植物が覆いかぶさっている。
1923年頃はもっと植物があったのだろう。 -
熱海大飯店という建物。「熱海」うーん、これも日本が統治をしていた頃の名残なのか?日本の熱海からとったのだろう、恐らく。
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温泉会館に戻った。
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建物は英国風だ。
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今回は時間が無かったのと、観光客が多くて混雑していたので中に入らなかった。次回はゆっくり訪れたい。
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北投駅から台北へ戻るMRTの中で、ふとマーケットへ行ってみようかと思い立った。台北駅の2つ手前の駅「雙連(シュアンリェン)」で降りる。
地上に上がると、日曜日の街だけあって老若男女が溢れている。最近この周辺は再開発が進んでいるようだ。
雙連(シュアンリェン)市場で水餃子を食べてみることに。義美食品 (捷食樂雙連店) 専門店
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注文の仕方が分からず、水餃子をゆでているおばちゃんに、手で数を説明。
10個くらいのつもりが、その倍になって出てきた。
両手を使い、「10」を表示したのだが、1指=2個という当店のローカルルールがあったようだ。80元(300円強)。 -
歩道の上にテーブルがあってそこで相席で食べる。歩道の脇は大通りで、バスがやってくると人がどっと降りてくる。食事しているする隣でバスを待つ人たち。アジアだなあ。
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雙連(シュアンリェン)市場。舌をかみそうな名前だ。
露天が並ぶ。その中で面白そうな屋台発見。 -
てんぷらを揚げている。写真を撮ったところ、にこりともしないおばちゃん。
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本当は食べたかったけど、水餃子を10個くらい食べていてお腹が一杯。
両手による表示失敗が痛手となった。こんなところで悔しい。 -
露天の脇には固定の商店街も。
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少しマーケットを歩いていくと寺院があった。
お正月前で、みなさんお祈りをしている。
長い線香を持って何度も頭を下げる。そして線香を置いて帰るという、日本ではなじみの無いお祈り方法。 -
寺院の前には台があって、人々は買い物してきたものをここで台の上において、お祈りに入る。お祈りが終わるとその台の上に置いたものをもって帰るというシステム。
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これが台の上に置かれた所有物。間違えて他人の袋を持ち帰りそう。
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お正月のお飾り。日本のイメージとは全く異なる。赤は幸福に結びつくと。
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赤が多い。
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これは蕪のようだ。赤い蕪を置いて「福」を呼び込むのだろう。
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またMRTに乗って台北駅に戻る。
台北駅の前にはかつての古い列車が保存されている。 -
セブンイレブンのキャラクター。オープンちゃん。
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明日の朝ここからバスに、桃園空港まで乗って行くので一応下見に。
台北駅の道路を挟んだところにバスターミナルがある。独立した建物で、すぐに分かる。新光三越の向かいでもある。 -
バスターミナルにはひっきりなしにバスが入ってくる。
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夜になってきた。仕上げは台北駅近くのマーケット歩き。師走の風景。赤が目立つ。
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賑やかな街。薄暗くなっていく。
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道路に旗が渡っていて、大型車が旗を引っ掛けそうだが。
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色使いがまた面白い。赤とグリーンのコントラスト。中間色が無いところがアジア。
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色が少ない場所も。
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街の普通のパン屋さん。
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入り口には過去の栄光が....。日本でも個人のパン屋さんはとかくこの傾向あり。でも...読めない。
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いろんなビールを飲んで味を試した。このビールは味が薄くて、切れが無かった。
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青島ビール。日本でも一般的だが、少し味が濃くて違うと思った。ラベルも日本では緑っぽいが、青い。
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月曜日の朝。誰もいない台北駅周辺。
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ここから桃園空港行きのリムジンバスに乗る。朝はさすがに速かった。空港から市内までは渋滞に巻き込まれて1時間20分くらい掛かったが、帰りのバスは30分くらいで空港に着いた。
前日にこの場所は確認、乗り方も練習していたので焦ることなく無事通過。
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