2015/02/15 - 2015/02/15
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たびたびさん
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今日はレンタカーで回りますが、昨日は勿来の関とフラガールを見たし、以前、白水阿弥陀堂や湯本や常磐炭鉱関連を見てもいます。それでも、なおかつ見どころがあるって、まったく、いわきの懐の深さには恐れ入ります。
今日のハイライトは、小名浜の周辺と塩屋岬。特に、塩屋岬は灯台の美しさに、美空ひばりの歌碑もあるので、とても楽しみにしていたところ。塩谷岬を詠み込んだ「みだれ髪」は、美空ひばりの名曲中の名曲です。また、あまり注目はされていませんが、喜びも悲しみも幾年月の碑もあって、心に沁みる要素が揃っていると思いました。
それから、コースの途中、途中にあるお寺や神社も、それぞれ味わいがある。これも含めて、いわきの豊かさ・多彩さがさらに実感されたように思います。
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朝のいわき駅です。今日もいい天気のなりそうな。ありがたいことです。
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で、最初に向かったのは飯野八幡。
この神社は、前九年の役後、源頼義によって創建されたとも伝えられる神社。 -
がっちりした石橋を渡って、赤い楼門をくぐって行く最初のところで、その立派さが際立っています。
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本殿の背後に見える高い屋根もちょっと変わっていますが、堂々とした力強さを漂わせていて見事です。
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ここから白土屋菓子店へ。
こちらは、ジャンボなシュークリームが名物のお店です。8時の開店前からもうお客さんがやってきて、次々と買っていくんですが、こんな大きいの大丈夫かなあというくらいの破格のサイズです。 -
とはいえ、それが名物だし、私もそれをいただきました。大きくてもおいしいのでパクパク行けちゃいましたというのを期待していたのですが、そんなに甘くはなくてそこをさらに上回る大きさなんですね。あっさり系で甘さが抑えめなので一応食べれなくはないという表現が正しいと思います。いわきは、ほかにもこうしたジャンボなものがあれこれあるようです。妙な食文化かもしれません。
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ここから寺社巡り。
専称寺は、浄土宗名越派の惣本山ということで、山の上に建つ伽藍にはそんな雰囲気が漂います。一方で、東日本大震災によってかなりの被害を受けた様子。 -
階段を上って。
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この上が本堂ですね。
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ただ、ほとんど壊滅状態のようで、痛々しい。まだ修復の最中のようでした。
なお、一帯の斜面には約500本の梅があり、これは健在。梅の名所としても知られているようです。 -
大国魂神社は、征夷大将軍、坂上田村麻呂が東征にあたって戦勝を祈願。その後、祈願はかなって、社を造って応えたという神社です。入口に、大きな杉が立っていて、
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そこから奥に進むと長い石段。
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イチオシ
入口ではさほどには思わなかったのですが、なかなかに念の入った本格的な造りの神社でした。
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ここから北上して、道の駅よつくら港へ。
見通しの良い場所にあって、よつくらに行ったら取りあえずここに寄ってみるといった場所かと思います。 -
立派な施設だし、
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地元産品もそれなりにあるのですが、海産物や生鮮品は少し厚みがないような。
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結果からみると、後で行く近くの大川魚店の方がいいかもしれません。
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波立薬師は、道の駅よつくら港からさらに少し北上して、トンネルを出たところ。交通量も多いので、ちょっと気を付けないと危ないです。
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寺は、延暦25年(806年)に創建されたという古刹。
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立った姿で海中より出現したという薬師如来像が本尊です。本殿は赤い建物で、堂々とした造りです。
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波立海岸弁天島は、その向かい。波立薬師に駐車してから、陸橋を渡ると 目の前に見えてきます。
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イチオシ
東日本大震災からの復旧がまだ出来ていないので、本来なら島に渡れる橋はまだ立ち入り禁止です。それでも青い海と打ち寄せる波しぶきは美しさと力強さもあって、
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眺めるだけでも十分に価値はあるでしょう。
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で、その後が大川魚店。四倉町の市街地です。
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道の駅よつくら港も近くだし、それなりに競合しているようにも思うのですが、こっちの方も十分な大きさはあるし、とても活気があって、よく知られているのでしょう。たくさんのお客さんで賑わっていました。
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いわきの名物、海鮮の粕漬けも充実。
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私は、パックの握り寿司を買いましたが、とにかくここに来れば何かを買わないと損くらいの気分になってしまいます。
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ここから、海岸沿いに塩谷岬を目指して南下します。と見えてきたこれはなんでしょう。
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新舞子浜公園というんですね。池を中心に開けた場所に整備された公園が見えて、その美しい景観に思わず車を止めて寄ってしまいました。
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砂浜に生えた松林の感じもいいし、青い池も涼しげ。すばらしいと思います。
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で、こちらの沼の内弁財天は、大同2年(807年)の創建。
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徳一という人物によって創建された古刹。
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これも仁王像なんでしょうか。
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見たことのないような面白い姿ですね。
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そして、寺は大ウナギが生息する賢沼の傍らに立っています。
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ちなみに、賢沼は、国指定天然記念物、賢沼ウナギの生息地。
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沼は東日本大震災の被害を受けて、沼の水はかなり減っているようですが、それでも水鳥がたくさんいて、それなりの雰囲気は感じられます。
東日本大震災で倒壊した魚見堂は復旧されています。 -
さて、ここから塩谷岬はすぐでした。
駐車場に車を止めて。
まずは、美空ひばり記念歌碑です。 -
前が海に、塩谷岬の灯台を見上げる場所にある碑は、碑の前に立つとセンサーが働いて、みだれ髪の歌声が流れます。
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皆さんもそれぞれ思いがあるんでしょう。歌が流れると誰も動こうとしない。これが名曲の力ですね。
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イチオシ
この『みだれ髪』は、美空ひばりの復帰第1作として発表されたもの。しかし、その歌がこんな暗いテーマって、どういうことだったんでしょうか。
たぶん、待ち焦がれたファンに美空ひばりの真髄を届けようとしたら、こうなったということでしょう。確かに美空ひばりが歌うと、悲しさの中になぜか希望の光が見えてくる。悲しげに歌えば歌うほど、またいっそう力強さも感じられる。こんな悲しい歌詞だからこそ、美空ひばりの美空ひばりたる魅力がフルに引き出されるんだと思います。 -
なお、歌碑には三番の歌詞が刻まれています。
春は二重に巻いた帯
三重に巻いても余る秋
暗らやはてなや塩屋の岬
見えぬ心を照らしておくれ
ひとりぼっちにしないでおくれ -
塩屋埼灯台は、東日本大震災で被災し公開になっていなかった時期があるようですが、今は何んともない。
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下から石段を歩いて登らないといけませんが、
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日本の灯台50選にも選ばれたという灯台の美しさは健在です。入口に塩屋埼灯台MUSEUMも。
なお、灯台は登れますが、高所恐怖症の私にはちょっと無理でした。 -
上からの景色もいいですね。それにしても、今日は風が強いです。
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入口に塩屋埼灯台MUSEUMもあって。
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ちょこっと寄ってみます。
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イチオシ
なお、灯台は登れますが、
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高所恐怖症の私にはちょっと無理。登り口を確認しただけです。
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喜びも悲しみも幾歳月の記念碑は、塩谷崎灯台から降りてきて気が付きました。ここでは、美空ひばりの歌碑に人気があるので、この記念碑の気が付く人は少ないかもしれません。
しかし、「喜びも悲しみも幾歳月」は、灯台守夫婦の物語。木下恵介監督の映画ではここがロケ地の一つとなったのだそうですが塩谷崎灯台は、太平洋戦争では標的となり破壊された際に殉職した職員もいたのだとか。これも胸に迫る話だと思います。 -
塩屋埼を後にして、小名浜に向かいます。灯台が裏の方から見えました。
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ほどなく、三崎公園に到着。
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この公園も岬にあって。
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イチオシ
丘陵地のような地形の先に小名浜港を眺める景色の素晴らしさは目を見張るよう。そんじょそこいらの公園とはちょっと違います。
シンボルは、いわきマリンタワーでしょうが、まずはこの公園全体の開放感あふれる雰囲気が一番の魅力だと思います。 -
で、これがそのいわきマリンタワー。三崎公園のシンボルで、展望塔の高さは60m。屋上の「スカイデッキ」からの眺めは良さそうですが、高いところが苦手な私にはとても無理。上部の青い部分はガラス窓ですが、窓で覆われたところは福岡タワーと似ているかもしれません。
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ここで、もうひとつのお目当てが、メヒコ名物の蟹ピラフ。
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けっこう期待度を上げていたせいもあると思いますが、インパクトはそれほどでもないような。蟹のうまみがピラフにかなり沁みてはいるんでしょうが、蟹のうまみ自身がそんなにはっきりした味わいではないですよね。いっそ蟹を食べる方がうまいと思います。
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公園の中を探索して、これは潮見台。
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断崖から海に突き出した台で、眼下の海を眺める趣向。風に飛ばされたりしないよう、檻のようにフェンスで囲ってありますが、怖いことは怖いですねえ。
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イチオシ
それでも、恐る恐る眺めて見ましたが、真上から見る断崖に波が打ち寄せる景色は迫力満点。確かに一見の価値はあるように思いました。
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これで、
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三崎公園は終了です。
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イチオシ
小名浜港の方に移動します。
この湊はいわき市にあって、福島県では最大の港。常磐炭鉱の発見によって、明治期以降、整備が進みました。 -
大きな堤防に囲まれた港には係留された漁船も数多くあって、
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イチオシ
かなりの見応えあり。
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港へは国道からいろんなルートで入れるので、ちょっと寄ってみるには便利なところかと思います。
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車を降りて、
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ちょっと歩いてみました。
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さて、いわき ら ら ミュウは、小名浜にある巨大なショッピングセンター。海鮮を中心としたお店が数多く入っています。これに付属して、海鮮の食堂もいくつか。
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駐車場の広さや施設の大きさにまずは圧倒されてしまいますが、逆に、少し持て余した感じもないことはない。
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観光バスのお客さんもどんどん入ってきて賑やかではあるんですが、
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置いてある商品はピンキリみたいなところがあって、
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雰囲気にのまれない方が
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いいかもしれません。
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まあ、敢えて言えばですが。。
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ゼリーの家は、小名浜ではめちゃめちゃ有名なお店。住宅地の中を楽しみにして伺ったのですが、なんと日曜日はお休みでした。観光客にとっては日曜休みは痛いです。ただ、それだけ地元志向があるということなのかもしれません。残念でしたが、そういう理解をしたいと思います。
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浄光院は、小名浜の高台に建つ真言宗智山派の寺。
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境内には、
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小名浜八景の碑があったり、
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紅梅があったり、ちょっとした日本庭園のようにきれいに整備されています。
寺の向かいの高台には、磐城平藩の時代、小名御殿と呼ばれた津奉行屋敷があって、のちに幕府領になるとそのまま代官所が置かれたという場所でもあるようです。 -
で、小名浜で最後に向かったのはアクアマリンふくしま。
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いわき市小名浜にある水族館なんですが、まず巨大施設のスケールには驚きました。
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そして、水族館というジャンルでは収まらない
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海洋のすべてを語ろうというような意気込みも感じられる。
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展示としては、
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面白いし楽しいといった水族館が増えている中で、
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そうしたところばかりを求めている人には
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少し物足りないかもしれませんが、
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魚のふ化事業の映画を見たりして
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この施設の凄さが理解できたように思います。
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亜熱帯の水辺の様子も
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水上と
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水中がバランスよく見れる工夫。
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クラゲや
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海老に
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イボヤキも鮮やかです。
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大水槽には
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鰯の群れ。
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そこを抜けて
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行くと、
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福島の海中の生物ゾーン。
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たこ君も元気です。
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実際に触って体験できるコーナーがあって。
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これで一巡したようです。
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イチオシ
最後にはかわいい金魚たち。
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金魚は人間が造ったものなんですが、これも自然の神秘ではあるでしょう。
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イチオシ
以上で、ここはおしまいです。
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まだ時間があるので、頑張って金澤翔子美術館に向かいます。
芝崎は、その途中。遠野まんじゅうというのが看板商品。ところで、遠野というのは、この辺りの地名です。 -
これは、山芋を仕込んだ、いわゆる上用まんじゅうなので、実は高級な饅頭です。もっちりした皮に、すっきり素直な甘さの餡子は、文句なし。どこに出しても恥ずかしくない名物だと思います。
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さて、これが金澤翔子美術館。湯本からでも車で20分くらいはかかります。
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ここは、「きもの乃館丸三」という着物の会社の広大な施設を利用した美術館。金澤翔子とこの会社を一代で築いたという女社長との縁が始まりだったようです。
なんといっても、金澤翔子は今注目の書道家。書は美術館や博物館で見ることはあってもなかなか鑑賞のツボがよく分からないのですが、彼女の作品はとても分かりやすい。 -
その力強さや伸びやかさ、美しさ。不思議なくらいストレートに伝わってきます。棟方志功の版画から受けるインパクトに似ているように思うのですが、いかがでしょうか。
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展示スペース一杯に大きな作品がいくつもあって、金澤翔子の世界を堪能しました。係りの人が少し解説もしてくれます。
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帰りに寄ったのは、いわき市考古資料館。
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国の史跡である中田横穴の出土品が目玉なんですが、装飾壁画は、九州で発掘されたものとよく似ています。勿来の関を越えると辺境の地というイメージがありますが、そんなことはない。文化の広がりは想像以上に早かったし、広い範囲だったということ。感慨深いものがあると思います。
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こちらのいわきの住吉神社は、意外にも、全国住吉七社の一社にも数えられているという格式の高いもの。国道に入口の標識があって、そこを入ると突き当りに神社はありました。
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本殿などを拝見しましたが、
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なるほど。
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江戸初期の桃山様式三間社流造りという立派なもの。当時のいわきの財力も感じられるような建物でした。
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最後の龍門寺は、室町時代の初めの創建。岩城の国主、岩城氏の菩提寺ということです。
この岩城氏は、鎌倉時代の地頭職から勢力を伸ばしていくのですが、周囲には、相馬氏、田村氏、さらには伊達氏、蘆名氏、佐竹氏などの諸勢力が活発に動いていて、紆余曲折を重ねながら戦国時代を生き延びたよう。寺は山門など大きいし、国主の菩提寺という風格が今でも健在でした。 -
車を返して、ほっと一息。晩飯を食って帰りましょう。
日曜日の夜だったのであまり開いている店がなくて、ここにしました。 -
席に着くとテーブルがちょっと汚れていたりして、開いてるの店はここくらいだし、まあしょうがないかという感じだったのですが、いただいた中華はけっこううまい。台湾風の味付けかなあと思いましたが、侮れないお店です。
で、これで無事にいわきの旅は終了のはずだったんですが、強風のため、JRが運休となってしまい、翌日に帰ることに。滅多にないことだとは思うのですが、最後にとんだことになりました。でも、旅はよかったので、OKです。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (2)
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- 蔦之丞さん 2015/04/06 14:32:39
- ようこそ福島へ
- ひばりちゃんの記念碑のところは
震災の時の津波はあと1メートルまで波が来ました
記念碑からもう少し北上すれば防波堤に立ってるひばりちゃんの
シルクハットの像がありましたが
今は確認してません…
福島の復興は原発の為に
いわきから、北側はまだまだ立ち直る事の見通しが見えません←怒
県内もまだまだ、除染が終わっていない場所が沢山ありますが
生産物は全て検査済みですから
安心して召し上がって下さい。
- たびたびさん からの返信 2015/04/07 09:57:27
- RE: ようこそ福島へ
- 蔦之丞さんは、福島の方ですか。といっても、福島も広いですからね。福島・郡山・須賀川・白河に会津・喜多方。二本松や南相馬も回ってみましたが、とにかくどうしたんだろうというほど広いですよね。
今度は、わらじ祭りに行ってみたいと思っています。
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