2014/06/27 - 2014/06/27
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junemayさん
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個人旅行は何度も経験済みですが、海外の一人旅は久々。友人からフランスのトゥールーズから1時間位の距離にあるロット川のクルーズに誘われたのをきっかけに、その前後にイタリア、スペインを旅しようと計画したのが今回のたび。どこを歩くかは余り深く考えないで、大雑把な計画と宿泊先だけを決めていざ出陣です。スーツケースをなるべく持たなくて良いよう、駅近の安いホテルにこだわりました。ガイドブックも必要な分だけコピーして、途中で捨てられるよう準備。衣類も最低限に抑えたつもりでしたが、旅行中毎日快晴に恵まれたため、結果的には無駄な衣類が随分と出ました。昼はともかく、夜一人でレストランに入る勇気がないため、簡易クッカーを購入。スーパーで購入した食料で自炊もしました。好きな場所に好きなだけいたいという希望が叶った1ヶ月のたびとなりました。
日程表
6月3日(火) 羽田→フランクフルト→ベネチア
6月4日(水) ベネチア
6月5日(木) ベネチア
6月6日(金) ベネチア→フレンツェ
6月7日(土) フィレンツェ→シエナ→サンジミニャーノ→フィレンツェ
6月8日(日) フィレンツェ
6月9日(月) フィレンツェ
6月10日(火) フィレンツェ→ルッカ→ピサ→ラスペチア
6月11日(水) ラスペチア→チンクエテッレ→ラスペチア→ポルトベーネレ→ラスペチア
6月12日(木) ラスペチア→サンレモ
6月13日(金) サンレモ→ベンティミッリヤ→サンレモ
6月14日(土) サンレモ→ニース→トゥールーズ
6月15日(日) トゥールーズ→アルビ→コルドシュルシエル→アルビ近郊
6月16日(月) アルビ近郊→カオール→船旅開始(Le Lot)
6月17日(火) 船中泊(Le Lot)
6月18日(水) 船中泊(Le Lot)
6月19日(木) 船中泊(Le Lot)
6月20日(金) 船中泊(Le Lot)
6月21日(土) ラロックデザルクス→フィジャック→ロカマドール
6月22日(日) ロカマドール→フィジャック→カオール
6月23日(月) カオール→トゥールーズ→フィゲレス
6月24日(火) フィゲレス→カダケス→フィゲレス
6月25日(水) フィゲレス→ファルサ→プボル→ジローナ→フィゲレス
6月26日(木) フィゲレス→バルセロナ
6月27日(金) バルセロナ
6月28日(土) バルセロナ→モンセラ→バルセロナ
6月29日(日) バルセロナ
6月30日(月) バルセロナ→フランクフルト→
7月1日(火) →羽田
めちゃ混みのカサ・バトリョをパスしてパセジ・デ・グラシア通りを北上しました。工事用のシートに覆われたカサ・ミラを見たときに、内心、「しめた!」と思いました。人は見かけに影響されるので、もしかして、こちらはすいているんじゃないかな・・・と淡い期待を抱いたのです。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
どうやら、大規模修繕の真っ最中のようでした。
カサ・ミラとはどこにも書いてありません。通称のラ・ペドレラLa Pedrera=「石切り場」と言うのは、カサ・バトリョを「骨の家」と呼ぶのと同様、建設当時の町の人々の陰口、悪口だったようですが、今ではすっかり、愛称として定着しています。 -
ここが入口かしら?一目でガウディとわかる、アイアンワークが奇抜な扉がありました。蜘蛛の巣のようです。
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建物の(日本式の)2階には、石切り場cafeが営業中です。あの天井はオリジナルではなさそうだけれど、ちょっと覗いてみたい気もしますね。
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余計なことですが、まっすぐな窓枠と窓ガラスを曲線の連続する壁にはめ込むのには、苦労があったのではと、想像してしまいました。
なるほど・・・うまくはめ込んでいますねえ。 -
1階にあった直営のギフトショップに入ると、お店の隅から中庭を望むことができました。パステルカラーに塗られた壁と、陽のさんさんと当たるバルコニー、そして微妙な曲線を描いている渡り廊下風の階段が見えました。そこだけ、観葉植物の緑があふれています。
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先ほど、表から撮った鉄扉を今度は内側から写します。素晴らしく精巧な錬鉄製の扉です。
この鉄扉から、建物の所有者ミラ家へと続く階段のあるホール通って、中庭へと出ることが出来ます。 -
よぅし、入ろう!
意を決してチケット・オフィスに入っていくと、拍子抜けするほどがらんとしていて、すぐさま入場できました。ラッキー! とにんまり。
やはり、工事中の影響もありそうです。 -
石切り場では、全部で4つのフロアを見学することが出来ます。まず、ここ中庭(1階)、そして屋上、屋上の一つ下の(日本式7階)のEspai Gaudiと呼ばれる博物館、そして、その下(6階)の居住部分です。
2階はこの建物の所有者ミラ家の住宅でしたが、1992年にエクジビジョン・ホールとして生まれ変わったそうです。先ほどの鉄扉のそばに、このホールへと続く階段があったのだそうですが、あまり記憶にありません・・・先ほどギフトショップから見た階段がそうだったのかしら? -
1906年から1912年にかけて、ガウディは、裕福な未亡人と結婚した実業家ペレ・ミラ・イ・カンプ氏Pere Milài Campsに依頼されて、この建物を建てました。そしてこれは、ガウディが手がけた最後の民間建築となりました。
今は工事中で、外観がわかりませんが、模型からでもお分かりの通り、直線が殆んど見当たらず、建物自体が大きく波打ち、歪んでいるように見えます。
ミラ氏は、父親の繊維業のパートナーであったジョゼップ・バトリョ氏に会うため、建設中のカサ・バトリョを訪問した際にガウディに会い、次の仕事は彼のために行う約束を取り付けたと言われています。 -
石切り場には、大小二つの中庭がありますが、こちらは小さい方。こちらは、光が十分奥まで届く時間が短いため、少々暗かったです。
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こちらは玄関ホール付近です。石膏の壁や天井には、パステル調の花や神話の絵で彩色が施されています。傍にミラ家への階段が見えますね。全く! すぐ傍まで行っているのに、階段がどういう仕組みになっていたか気がつかなかったんですねえ。
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さあ、いよいよ中に入ります。見学者はまずエレベータで7階まで行き、1階分階段を上って屋上を廻ります。そこから順に階段を使って下りてくるように順路が設定されています。
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エレベータに向かう途中の廊下には、家具や屋上の出入り口、煙突等の精巧なミニチュアが飾られていました。
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エレベータがあっという間に屋上に運んでくれました。素晴らしい天気! この景色!誰もが歓声を上げる瞬間です。
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日本式に言えば、ここは8階に相当するので、見晴らしも最高です。
市の北西には、山が迫っていて、巨大なキリスト像がてっぺんに立っているサグラット・コール教会Temple Expiatori del Sagrat Corが見えました。教会のあるティビダボ山の標高は542m。教会のすぐ下には、教会より歴史の古い遊園地があって、休日は大勢の親子連れで賑わうのだそうです。 -
そして、真北、甍の波の向こうには、おお〜お久しぶり!! のサグラダ・ファミリアが威風堂々、その姿を見せ付けています。直線距離にして1.5km位かしら。
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○○年前に来たときより工事はうんと進んだとは聞いているのですが、どれだけ完成に近づいたのかは、ここからでは全くわかりません。
今のピッチで工事が進めば、ガウディ没後100年に当たる2026年には完成するという話ですから、うまく行けばこの目で拝むことができるかもしれませんね。 -
トンネルの向こうにサグラダ・ファミリアを入れて撮りたかったのだけれど、カップルがどいてくれそうもないので、あきらめてパチリ!
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北東方向の巨大な砲弾型のビルは、2005年に完成したフランス人の建築家ジャン・ヌーベル設計によるトーレ・アグバールtorre agbar。確か、ロンドンにもこんな形のビルありましたよね。
このビルは水道会社の本社ビルで34階建て、高さ142メートルもあります。ヌーベルはガウディに強く惹かれてこのビルを建てたそうで、この「作品」のことを、「モンセラの山から風に乗って運ばれた、古きカタロニア人の執着の遠いこだま」であると表現しています。う〜ん、わかったような、わからないような・・・
夜になると、ライトアップされ、ビルの下半分が赤く輝きます。ガウディが見たらなんて言うでしょうね。確かに、直線と直角はないみたいだけれど・・・ -
こちらは南西方向のパセジ・デ・グラシア大通り。この通りで最初に見た保険会社のビルからカサ・アマトリェール、カサ・バトリョ方面が見渡せます。
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ここは戦士達の庭と呼ばれています。徹底的に曲線にこだわったガウディらしく、この屋上には平面が殆んど存在しません。どこを見ても階段の連続で、波打つフロアを上ったり下りたりしながら、次々と現れるユニークな戦士の大群と向き合うことになります。
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この屋上には、6つの出入り口、いくつかのグループに束ねられた28本の煙突、2本の通気孔、4つの排気口、水道用のタンク等があるそうです。
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アニメの世界に迷い込んだかのような感覚。窓や通気孔だと思っていたものが、突然瞬きしたり、しゃべったりしそう・・・
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この無粋な金網は、観光客の落下防止に、後から取り付けられたもの。でもこれがないと、立ってさえいられない、平衡感覚、バランス感覚がおかしくなったように感じました。
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将軍を守る戦士達? いえいえ、歌う神父様と合唱団 なんちゃって・・・
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大きい方の中庭を見下ろすと、こんな感じ・・・壁にうっすらと、彩色の跡が残っています。1階の中庭から見上げたときには、建物の表面には色がかなり残っていましたが、オリジナルはどうな色合いだったのでしょうか? 中庭に面した部分一面に彩色が施されていたのかしら?
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ガウディの死後に追加された何本かの煙突、そして無粋なものの代表テレビ・アンテナ等が、一時屋上の「品位」を落としていましたが、改修工事で全て取り除かれたそうです。更に奥の白い階段室や何本かの煙突は、大理石とバレンシア・タイルやガラスの欠片などで補修され、美しく蘇りました。
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屋上の平面図です。全ての角と直線が排除されているのが見て取れますね。
ではそろそろ、1階下の博物館に参りましょう。 -
カサ・ミラのロフトの部分は、元々は洗濯室と物干し場として使われていましたが、現在はEspai Gaudíと呼ばれる博物館になっています。建物の構造がよくわかるフロアで、屋上を支える背骨に当たる270本の湾曲した見事なヴォールトが続いていました。
ヴォールトはモルタルの上にレンガを1枚1枚手作業で貼っていったもの。これで100年以上持っているのだから、凄いとしか言えません。 -
ヴォールトの形や高さは様々。時には間が開き、時にはこんなに密集しています。ガウディがよく言っていた、「自然界に直線はない」という言葉がひしひしと伝わってきます。まるで、生き物の中にいるみたいな気持ちになってきました。
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ヴォールトのドームの中にも、石切り場の模型が置いてありました。
じっと観察しているうちに、一つとして、同じ形、大きさの窓、開口部がないことに改めて気がつきました。 -
模型を見ると、ヴォールトの構造が非常によく理解できます。先ほどまでいた波打つ屋上の階段の下がこんな構造になっていたのかと大いに納得。
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動物の骨のような、270本のヴォールトには感嘆の声を上げずにいられません!
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ガウディが興味を持っていたという節足動物の骨・・・構造的に良く似ていますよね。
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写真は、有名なガウディの逆さ吊り実験。重力により作られる形が最も安定した形なのだそうで、これを反転させたものこそが、垂直荷重に強く、自然で丈夫な構造形態であると彼は主張しました。
サグラダ・ファミリアはまさにこの実験結果から実践された構造物なのですね。 -
カサ・ミラ以外の彼の作品の模型も沢山あって、とても勉強になりました。
この後は、ガウディの建築した様々な建物について、ヴィデオを見ました。カサ・ヴィセンスやグエル別邸、コロニア・グエル教会など、今まで見た事のない様々な建築に触れる良い機会になりました。 -
この六角形のタイルは、パセジ・デ・グラシア大通りの歩道に今実際に敷き詰められているタイルです。元々は、カサ・バトリョのために使用する予定だったものだそうで、アンモナイトや海藻などの海の生物が描かれています。
正六角形というのは、自然界の秩序に適合した形で、最も安定した力を発揮するともいわれています。蜂の巣しかり、亀の甲羅しかり、雪や塩の結晶しかり・・・
ガウディは平面上での安定も、もちろんご存知だったのでしょうね。 -
続いては、ガウディのデザインした家具のコーナーです。彼はカサ・ミラのメインフロアに住む予定のミラ夫妻のために、家具のデザインを行いました。他にカサ・バトリョのためにデザインした家具もあったと思います。
モデルニスムの特徴として、建築家は構造、外装だけでなく、内装、デザイン家具、ランプ、プランター等の付属品、床や天井に至るまで、トータルで責任を負う必要があったのだそうです。 -
木なのに、この柔らかな曲線はやはりガウディ風。椅子の脚の曲がり具合が絶妙です。動物の骨格からヒントを得ているのだそう・・・
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椅子は数脚ありましたが、いずれも曲線が独特でした。
依頼主のミラ夫妻が全て気に入って使ったのかということまでは書かれていませんでした。
家具とはあまり関係がないのですが、ここの女主、ミラ夫人については、面白い逸話が残っています。彼女はピアノが上手で、ある日彼女はスタインウェイのピアノを置くまっすぐな壁がないと、ガウディに文句を言ったそうです。
そのときのガウディがなんと答えたかと言うと・・・ -
ならば、ヴァイオリンを弾けばよい とのたまうたそうです。
このベンチは、グエル公園の中のガウディの自宅にもあったような記憶・・・ -
こういう部屋だと、確かにピアノには不向きかもしれません。歪んだピアノが必要ですよね。
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屋上で見た、階段室・出入口のタワーの見本です。傍に置かれているのがバレンシア・タイルの欠片ですね。
このほかにも沢山の展示物があり、とてもためになった博物館でした。1時間以上をここで過ごしたような気がします。 -
続いてもう一つしたの階へ。フロアの半分がアパートの実際の使用例として公開されています。
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思っていたより、ずっと落ち着いた空間でした。ガウディのコンセプトは自然に則すること。自然の造形が一番だという確信を持っていたからこそのコンセプトで、ここに暫く住めば、逆に四角い部屋にはいられなくなるかもしれないと思いました。
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こちらが、居住部分の見取り図。アパートの左半分をぐるりと廻ることができます。
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照明による光と影がなんとも面白い・・・天井も波打っていますねえ。
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ここにもありましたよ。パセジ・デ・グラシア通りに敷き詰められた、実物大の大きさのタイルです。
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背の高さの異なる二つの扉が並んでいました。「開けてはだめ!」と言われると開けたくなるなあ・・・
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メイドさんの部屋でしょうか?小さなストーヴの上に置かれたアイロンが印象的。
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小さい方の中庭に面した窓からの1枚。やはり、窓枠の上にはうっすらとペイントの跡が残っていますね。
ここは屋上に近いので、太陽が惜しみなく室内に降り注ぎます。 -
中庭に面している側は、長い廊下になっていました。ここでも、光と影の演出を味わうことが出来ます。
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家の規模からすると、台所は簡素。特にシンクが小さい。
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バスルームの壁は緑色。部屋の形は殆んど気になりませんよね。
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工事中のバルコニーの様子を垣間見ることが出来ました。このバルコニーの錬鉄製のアイアンワークも、一つとして同じものがないそうです。
バルコニーに立って、外を眺めてみたかったなあ・・・ -
こちらは書斎かな。部屋の広さにゆとりがあるので、居心地の良い空間が広がっています。
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相変わらず照明大好き。見る角度によって、刻々と変化する光と影のハーモニー。
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広いリビングルームでも、撮った写真は照明ばかりです。なんて美しい天井でしょう!
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手前は三角形の寄木細工、扉から奥は四角形の石のタイルが敷き詰められています。
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ここは2つ目のバスルーム。バスタブが小さいような気がしますが・・・
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ぐるりと1周してきました。やはり、廊下が一番のお気に入りになりそう。
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アイアンワークを思いっきり近距離から観察しました。一つ一つのカーヴが微妙に異なっていて、手作業でないと出来ない仕事ですね。大変贅沢です。
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アパートの玄関扉は、このデザインに統一されていました。真ん中の部分は、内側から開けて、誰が来たのかが確認できるようになっているんですね。
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アパートの玄関へと続くガラス窓の廊下です。はめ殺し窓だけでなく、開閉ができるガラス窓もありました。この曲線も優雅です。
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ふと外を見たら、家具を吊り上げるためのフックに気がつきました。大きな家具は窓から搬入したんですね。
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これで、居住部分はお終いです。最後は落ち着いた色合いで組み合わされた石の床材です。
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階段を下りて、階段を下りて・・・おっと手すりのアイアンワークにも注目!
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最後に着いたのがここ中庭へと続くホールです。ほらっ ちゃんと階段写しているのに、気がつかないとは・・・
いやあ、ゆっくり見ることが出来て、人もそう多くなくて最高でした。ガウディに関する資料も取り揃えてあるので、時間のある人にはお勧めです。
長くなりましたので、この続きはイタリア、フランス、スペイン勝手気ままな町歩きのたび その64 バルセロナ(5)で。
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