2014/12/27 - 2014/12/27
2位(同エリア19件中)
昆虫博士さん
熱帯の森と野生動物を見るため、中米のコスタリカに行ってきました。
7日目は、アレナルからサラピキに移動し、昼も夜も動物観察に出かけました。
サラピキはカリブ海側の低地にあり、熱帯雨林が広がります。その中に、熱帯研究所のラ・セルバ研究ステーションがあります。コスタリカは単位面積あたりの生物多様性が世界有数ですが、その中でも この研究ステーションは生物多様性の高さで世界的に有名です。
今回 その研究ステーションに宿泊し、優秀なガイドに昼も夜も案内してもらい 動物観察をしました。白コウモリ、赤目カエル、クモザル、ペッカリーなど、たくさんの熱帯の野生動物に 少し歩くだけで出会うことができました。驚くべき、動物の生息密度です。
3食付きで動物観察に没頭できる合宿所のような場所で、夜も森の音を聞きながら眠れます。個人的には とても気に入って、もう1泊したいくらいでした。動物観察を目的に、コスタリカに行くのであれば、外せない場所の1つです。
※ 今回、エリア追加申請をして 「サラピキ」 を加えてもらいました。
■ コスタリカ 生物多様性&熱帯林 11泊12日 ■
1日目: 準備編, 往路, サンホセ着
http://4travel.jp/travelogue/10967421
2日目: サンホセ → ポアス火山 → タマリンド 海亀の産卵
http://4travel.jp/travelogue/10967424
3日目: タマリンド ビーチリゾート&サーフィン見学
http://4travel.jp/travelogue/10967465
4日目: タマリンド → モンテベルデ 雲霧林 夜行性動物の楽園
http://4travel.jp/travelogue/10967569
5日目: モンテベルデ 昆虫学者と虫探し 新種カミキリムシ発見
http://4travel.jp/travelogue/10967702
6日目: モンテベルデ コーヒー農園 → アレナル 温泉リゾート
http://4travel.jp/travelogue/10968027
★7日目: アレナル → サラピキ 野生動物の宝庫 熱帯研究所
http://4travel.jp/travelogue/10968036
8日目: サラピキ → トルトゲーロ 密林奥地の村&カリブ海
http://4travel.jp/travelogue/10968063
9日目: トルトゲーロ 猿と水鳥の楽園 ジャングル・クルーズ
http://4travel.jp/travelogue/10968220
10日目: トルトゲーロ 海亀の孵化 → サンホセ
http://4travel.jp/travelogue/10968249
11日目: サン・ヘラルド・デ・ドータ 幻の鳥ケツァール → サンホセ 市内観光
http://4travel.jp/travelogue/10968267
12日目: 帰路, 総集編(自然保護区, 熱帯の野生動物)
http://4travel.jp/travelogue/10968955
- 旅行の満足度
- 5.0
- 交通手段
- タクシー
-
6時過ぎに起床。
アレナル火山は今日も雲に覆われています。
夜間に雨が降ったようです。
このあたりの土壌は火山灰のようで、水はけは とてもよいです。アレナル火山 山・渓谷
-
火山の山麓から煙のようなものが立ち上っていますが、霧(雲)です。
山麓あたりの森は、その名の通り “雲霧林(うんむりん)” と呼ばれます。 -
ホテルの周囲を散歩します。
このホテルは全室がマウンテン・ビューの部屋です。ホテル アレナル パレス ホテル
-
ホテルの隣りの敷地には馬が飼われています。
食べ物がもらえると思ったのか、どこまでも付いてきます。 -
スズメのような鳥がいます。
英名: Rufous-collared Sparrow
和名: アカエリシトド (赤襟鵐)
学名: Zonotrichia capensis
分布: メキシコ〜南米
特徴: スズメの仲間、灰色に黒い線の入った頭部、首の周りが赤茶色、幼鳥は全体的に薄茶色 -
ハトも日本や北米とは違います。
英名: Ruddy ground dove
和名: ケアシスズメバト (毛足雀鳩)
学名: Columbina talpacoti
分布: メキシコ〜アルゼンチン
特徴: 赤褐色の胴体と灰色の頭、尾に白い部分なし -
昨日も見た黄色の鳥。
英名: Boat-billed flycatcher
和名: ヒロハシコビトドリモドキ (広嘴小人鳥擬)
学名: Megarynchus pitangua
分布: メキシコ〜アルゼンチン
特徴: タイランチョウ科、Great Kiskadee(キバラオオタイランチョウ)に似るが、この鳥は目の上の白い部分がうなじで完全には交わらないのが鑑別点 -
尻尾がふさふさのリス。
英名: Variegated squirrel
和名: カワリリス (変わり栗鼠)
学名: Sciurus variegatoides
分布: 南メキシコ〜パナマ
特徴: 中米の固有種、樹上性、体色は多彩、尾に白い毛が混じることが多い -
7時半から朝食です。
熱帯雨林の地域独特の雨が降ったりやんだりです。 -
朝食はコスタリカの定番です。
フルーツ・ジュース、コーヒー、スイカ、パイナップル、トースト、卵料理、ガジョ・ピント(豆ご飯)。 -
8時半にタクシーが来て、サラピキに出発です。
コスタリカのタクシーは時間厳守で驚きます (旅行の手配してくれたゴジツアーズがしっかりしているのでしょう)。
アレナル火山は、昨日も今日もきれいに見れず 残念です。 -
ラ・フォルトゥナ(La Fortuna)の町。
アレナル火山観光の拠点の町です。
バックパッカー用の安宿は、この町にあるようです。 -
カリブ海側に向かいます。
晴れたり、雨が降ったり、天気が猫の目のように変わります。 -
バナナ農園。
-
運転手がサルを見つけて、停まってくれます。
どこにいるか、わかりますか? -
ホエザルです。
群れで生活していて、赤ちゃんザルもいます。
英名: Mantled howler
和名: マントホエザル (マント吠え猿)
学名: Alouatta palliata
分布: メキシコ南部〜コロンビア・エクアドルの海岸沿い
特徴: 中米の固有種、背中の毛が茶色で長いので“マント”の名、昼行性、樹上性、群れで生活、オスは明け方と夕暮れに大音量の遠吠え -
さとうきび畑。
-
途中の町 アグアス・サルカス(Aguas Zarcas)。
コスタリカでは、町の中心に必ず教会があります。
この教会は “Iglesia Católica de Aguas Zarcas” という有名な教会のようです。 -
サラピキの谷に下りて行きます。
-
小さなお店でトイレ休憩です。
クッキーなどを購入します。 -
その店の物置の扉。
かわいい絵が描かれています。 -
ラ・ビルヘン(La Virgen de Sarapiqui)の町。
目的地の研究ステーションまで もうすぐです。 -
11時前に、ラ・セルバ研究ステーション(La Selva Biological Station)に到着です。
アレナルから2時間半弱でした。
この施設は、熱帯研究所の3つの研究ステーションの1つです。
一般観光客にも開放されていて、宿泊もできます。
※ 熱帯研究所
英語名: Organization for Tropical Studies (OTS)
スペイン語名: Organización para Estudios Tropicales (OET)
1963年創立の熱帯生態学の研究組織
ラテンアメリカ、米国、豪州などの63大学からなる非営利組織が運営
3ヶ所の研究ステーションを保有
1) ラ・セルバ研究ステーション(La Selva Biological Station) : 熱帯雨林の生態を研究する施設
2) パロ・ベルデ研究ステーション(Palo Verde Biological Station): 熱帯乾燥林の生態を研究する施設
3) ラス・クルス研究ステーション(Las Cruces Biological Station): 熱帯雲霧林の生態を研究する施設 -
まずは、受付けでチェックインです。
年末で学生がおらず、ドミトリー6人部屋を借し切れました。
食事は朝、昼、夕食が付いていて、決まった時間に食堂で食べます。
昼のガイドツアーに加え、夜のツアーも頼みました。
夜のツアーは7時から2時間で、大人1人 50ドルです。
ちょっと高いのですが、夜行性の生き物をたくさん見れるので、参加して損はありません。 -
研究ステーションのトレイル・マップをもらいました。
広大な敷地です。 -
受付けの建物を出ると、トゥーカンが目の前の木に留まっています!
この研究ステーションの自然の豊かさに驚きです。
英名: Collared aracari
和名: ムナフチュウハシ (胸斑中嘴)
学名: Pteroglossus torquatus
分布: 南メキシコ〜パナマ
特徴: 中米の固有種、トゥーカンの1種、群れで生活 -
雨が強くなってきたので、食堂で雨宿りをします。
サラピキはカリブ海側の低地で、乾季でも雨が降ったりやんだりです。
食事は決まった時間帯にここで食べますが、コーヒーやジュースはいつでも自由に無料で飲めます。 -
雨がやんだところで、宿泊する部屋に向かいます。
このキャビンに4部屋のドミトリーがありますが、他に宿泊者はいませんでした。 -
キャビンに向かう途中で地面に葉っぱが落ちています。
-
何かと思ったら、葉切りアリの行列でした!
巣でキノコを栽培するため、葉っぱを運んでいます。
英名: Leafcutter ant
和名: ハキリアリ (葉切り蟻)
学名: Atta cephalotes
分布: 中南米
特徴: 農業を営む、葉を巣に持ち帰り アリタケ(蟻茸)というキノコを育て その胞子から栄養分をもらう -
葉切りアリは、同じ道を通って葉っぱを運びます。
天敵 ノミバエがアリに卵を産み付けるのを避けるため、夜に活発になりますが、それでもけっこうな数のアリがせっせと葉を運んでいます。 -
本日はこの部屋に泊まります。
二段ベッドが3つあるドミトリーですが、年末で学生がいないため 他の宿泊者はいませんでした。
ドミトリーで寝るのは社会人になって初めてです。 -
昼食まで少し時間があるので、散歩します。
コスタリカでよく見かける鑑賞用植物。
ヘリコニアの仲間で、オウムのくちばしが連なったように見えるため オウムバナ属、英名では “Hanging Lobster Claw (ぶら下がったロブスターの爪)”。
英名: Hanging Lobster Claw (False Bird of Paradise)
和名: ヘリコニア・ロストラタ
学名: Heliconia rostrata
分布: 南米
特徴: ボリビアの国花、コスタリカには移入 -
アレナルで今朝見たのと同じ黄色い鳥です。
英名: Boat-billed flycatcher
和名: ヒロハシコビトドリモドキ (広嘴小人鳥擬)
学名: Megarynchus pitangua
分布: メキシコ〜アルゼンチン
特徴: タイランチョウ科、Great Kiskadee(キバラオオタイランチョウ)に似るが、この鳥は目の上の白い部分がうなじで完全には交わらないのが鑑別点 -
大きな黒い鳥が木の上に何匹かいます。
英名: Crested guan
和名: カンムリシャクケイ (冠舎久鶏)
学名: Penelope purpurascens
分布: メキシコ南部〜ベネズエラ
特徴: ホウカンチョウ科 -
ストーン橋 (Stone Bridge)を渡って、メインの自然保護区に入ります。
“石の橋” という意味ではなく、ドナルド・ストーン(Donald Stone)という熱帯研究所の所長を記念して名付けられています。 -
ストーン橋は、プエルト・ビエホ川(Rio Puerto Viejo)にかかっています。
-
イグアナを発見!
グリーン・イグアナのオスで、この時期 婚姻色のオレンジ色になっています。
英名: Green iguana
和名: グリーン・イグアナ
学名: Iguana iguana
分布: メキシコ〜南米
特徴: コスタリカ最大のトカゲ、オスは繁殖期にオレンジ色の婚姻色、水辺に住む、植物食 -
昼食の時間です。
昼食は11時半〜1時の間です。
午前中にチェックインすると、その日の昼食から食べられます。 -
料理は、選択の余地はありません。
昼食にはサラダバーがありました。 -
コーヒーの横にあった砂糖です。
アリなどが来ないように、水を張った中に置かれています。 -
先ほどのカンムリシャクケイが地面に降りています。
-
午後1時半から、2時間半のガイドツアーです。
ガイドの名前はアルバで、日本のアニメが好きだそうです。
この研究ステーションには、ビジター(観光客)専属のガイドが2〜3人います。
まずは、このラ・セルバ研究ステーションについての説明です。
1) 敷地面積 1,600ヘクタール (東京ドーム 340個分)
2) 年間降水量 4メートル (年間を通して) → 熱帯雨林
3) 標高34メートルと低地
4) ブラウリオ・カリージョ国立公園(標高2,906メートル)からカリブ海側の低地への回廊に相当するため生物学的に重要
5) サンホセ国際空港から2時間とアクセス良い
6) 毎年、100大学からの研究者300人が利用、240報の論文発表
7) 敷地内のラボ(研究)施設あり
8) ジャガー、ピューマを含め、多様な生物が生息
9) 特に、鳥類は467種が観察され (コスタリカに生息する鳥 880種の半分以上)、中米有数のバード・ウォッチングの地
写真にあった白コウモリが見たいとガイドに言ったら、いるかも知れない場所まで案内してくれることになりました。 -
受付けのすぐ近くの木に、トゥーカン。
英名: Chestnut-mandibled toucan
和名: クリハシオオハシ (栗嘴大嘴)
学名: Ramphastos swainsonii
分布: ホンジュラス〜コロンビア、エクアドル
特徴: コスタリカ最大のトゥーカン、くちばしは黒+黄色、南米に生息するニショクキムネオオハシ(英名 Black-mandibled toucan、学名 Ramphastos ambiguus)と同種と判明 -
レセプションに横には、サッカー場。
コスタリカでは、こんなところにもサッカー場があることに驚きです。 -
ガイドを先頭に熱帯雨林の中を歩きます。
ガイドは、驚くほど次々に密林に隠れている動物を見つけてくれます。
鳥などが遠くにいるときは、ガイドは望遠鏡(スコープ)で見せてくれます。
コスタリカでの動物観察は、ガイドを雇うことを強くお勧めします。
素人が歩いても、ガイドが見つける1割も見つけられないと思います。 -
ここにもトゥーカン (クリハシオオハシ)。
-
そして、ここにも同じトゥーカン (クリハシオオハシ)。
-
キヌバネドリ(トロゴン)という鳥が、枝に留まって休憩中です。
オグロキヌバネドリのオスです。
英名: Slaty-tailed trogon
和名: オグロキヌバネドリ (尾黒絹羽鳥)
学名: Trogon massena
分布: メキシコ南部〜コロンビア
特徴: 中米の固有種、尾に縞模様なし、オスは上半身が緑色で くちばし全体がオレンジ色、メスは上半身が灰色で 上のくちばしが黒色 -
先ほども渡ったストーン橋を渡ります。
-
木の枝にリスがいます。
リスの種名の同定は難しいらしく、ガイドも正確な種まではわからないと言っていました。 -
川では亀が甲羅干しをしています。
英名: Black river turtle
和名: ハラスジヤマガメ (腹筋山亀)
学名: Rhinoclemmys funerea
分布: ホンジュラス〜パナマ
特徴: 中米の固有種、体長 約37センチ、よく日光浴をする -
そして、頭上にはコンドル。
英名: Turkey vulture
和名: ヒメコンドル (姫コンドル)
学名: Cathartes aura
分布: アメリカ南部〜南米全域
特徴: 屍肉を食べる -
軒下にコウモリが連なっています。
ガイドは “ハナナガコウモリ (Long nose bat)” と言っていましたが、遠くて種名まではわかりません。 -
見る角度によって、ピンク色に見える葉。
この色によって、食べられるのを防いでいるのかも知れません。 -
ここにもトゥーカン。
研究ステーション到着時に見たのと同じチュウハシです。
英名: Collared aracari
和名: ムナフチュウハシ (胸斑中嘴)
学名: Pteroglossus torquatus
分布: 南メキシコ〜パナマ
特徴: 中米の固有種、トゥーカンの1種、群れで生活 -
森に入る手前に、イノシシに似た動物が数頭います。
ペッカリーの群れです。
危害を加えないことがわかっているのか、人を恐れません。
英名: Collared peccary
和名: クビワペッカリー (首輪ペッカリー)
学名: Tayassu tajacui
分布: アメリカ南部〜南米
特徴: 植物食、群れで生活、臭腺が発達していて臭いで群れのコミュニケーションを取る -
森の中も歩き回っています。
-
ペッカリーに気根を食べられた跡です。
-
数種類のコウモリは、ヘリコニア(Heliconia)の葉を細工して寝床を作ります。
今回見たかった白コウモリもその1種です。
この葉には、コウモリはいませんでした。 -
木の中にハチが巣を作っています。
小さい穴からハチが出入りしています。 -
木の上にサルがいます。
クモザルの親子です。
母親が子ザルを背中にのせています。
自由自在の尻尾を使って、木から木に上手に移動します。
熱帯の猿のイメージにぴったり合います。
英名: Central american spider monkey (Geoffroy's spider monkey、Black-handed spider monkey)
和名: チュウベイクモザル (中米蜘蛛猿)、ジェフロイクモザル (ジェフロイ蜘蛛猿)
学名: Ateles geoffroyi
分布: メキシコ南部〜コロンビア
特徴: 中米の固有種、絶滅危惧種(EN)、主に果物を食べる、昼行性 -
木の幹にカタツムリ。
-
薄暗い密林の中を鳥が歩いています。
英名: Great tinamou
和名: オオシギダチョウ (大鷸駝鳥)
学名: Tinamus major
分布: 中米〜南米
特徴: 地表棲、飛翔もできる -
またも、クモザル。
木登りも上手です。 -
エサを食べています。
好きな果物がなっているのでしょうか。 -
コウモリによって細工されたヘリコニアの葉を、ガイドが見つけました。
まず、ガイドだけ静かにのぞいてみます。
白コウモリ、いました!
白コウモリはこのような寝床を何ヶ所か持っているので、いつもこの場所にいるとは限りません。 -
かわいいですね!
和名はシロヘラコウモリです。
小さいのですが、大人のコウモリです。
この珍しいコウモリを世界で一番見やすい場所は、ここサラピキだと思います。
このコウモリは 「世界唯一の白いコウモリ」 とよく言われることがありますが、間違いです。
同じく中南米に生息するアルブシロサシオコウモリ(Northern ghost bat)も真っ白です。
英名: Honduran white bat
和名: シロヘラコウモリ (白篦蝙蝠)、ホンジュラスシロコウモリ(ホンジュラス白蝙蝠)
学名: Ectophylla alba
分布: ホンジュラス〜パナマ
特徴: 中米の固有種、夜行性、植物食、オス1匹とメス数匹のハーレムを形成、昼間はテントのように細工したヘリコニアの葉を屋根にして休む、「世界唯一の白いコウモリ」と言われることがあるが間違い(アルブシロサシオコウモリ Northern ghost batも真っ白) -
白コウモリが運良く見れたところで、来た道を戻ります。
帰路にも、下記を聞いたり、見たりできました。
1) ホエザルの凄まじい雄叫び
2) 絶滅危惧種 ヒワコンゴウインコ (Great green macaw)の飛ぶ姿と特徴的な鳴き声 -
道に大きなヤスデ。
触ってみると丸くなりました。
英名: Large forest floor millipede (Python millipede)
和名: ヤスデ(馬陸)の1種
学名: Nyssodesmus python
分布: コスタリカ?
特徴: 腐植食性、ラ・セルバ研究ステーションでよく見られる -
トンボ。
イトトンボの仲間でしょうか。 -
またも、ペッカリー。
-
この研究ステーションは動物だけでなく、植物の多様性も豊かです。
この中では、ランを栽培しています。 -
電線に黄色い鳥が留まっています。
英名: Great Kiskadee
和名: キバラオオタイランチョウ (黄腹大太蘭鳥)
学名: Pitangus sulphuratus
分布: アメリカ南部〜ウルグアイ
特徴: ヒロハシコビトドリモドキ (Boat-billed flycatcher)に似る、目の上の白い部分がうなじで完全には交わる -
行きで通ったストーン橋まで戻ってきました。
川辺では、2匹のグリーン・イグアナが日光浴しています。 -
受付けまで戻って来ました。
2時間半の予定でしたが、3時間もガイドをしてもらえました。
受付けの横に売店もあり、アイスクリームを買って休憩です。
受付け・売店は平日は午後5時までオープンしています。 -
売店にはこの研究ステーションで見れる生き物をあしらったTシャツが売られています。
葉切り蟻のTシャツを買いました。 -
受付けにあるテレビでは、年末恒例の闘牛を放送しています。
闘牛といっても、たくさんの人が闘牛場に入り、目立った人が勝ちのような感じです。 -
先ほど見たクビワペッカリーのマウスパッド。
この研究ステーションのシンボルの1つなのですね。
売り物ではないです。 -
カンムリシャクケイが、部屋の前の木に来ています。
-
夕食です。
夕食は6時〜7時の間に食堂で取ります。
合宿のようです。 -
昼と同じガイドのアルバと夜7時に食堂で集合し、夜のツアーの始まりです。
ガイドは強力なヘッドライトを持っていて、次々と夜行性の生き物を見つけ出してくれます。
参加者も各自ライトがあった方がよいです。
出発早々に地面にカエルを見つけてくれました。
英名: Litter Toad
和名: コノハヒキガエル (木の葉蟇蛙)
学名: Bufo haematiticus
分布: ホンジュラス〜コロンビア
特徴: 中米の固有種 -
キリギリス(Grasshopper)。
-
昆虫の灯火採集をしています。
蛾しか来ていません。
毎日しているので、昆虫はあまり来ないと言っていました。 -
ここにもカエル。
膨らんだ耳下腺が特徴的です。
英名: Giant Toad
和名: オオヒキガエル (大蟇蛙)
学名: Bufo marinus
分布: アメリカ南部〜南米
特徴: 耳下腺が発達、有毒、強い繁殖力、オーストラリア・日本などでは侵略的外来種 -
湿地帯を通ります。
小さいワニが沼地にいます。
英名: Spectacled caiman
和名: メガネカイマン (眼鏡カイマン)
学名: Caiman crocodilus
分布: メキシコ南部〜アマゾン流域、
特徴: アリゲーター科、クロコダイルに比べると獰猛でない、動物食(魚類、甲殻類、小型哺乳類) -
湿地帯の上の木の枝に赤目ガエルがいます。
コスタリカのシンボルです。
うまく写真に収められませんでした。
英名: Red-eyed tree frog
和名: アカメアマガエル (赤目雨蛙)
学名: Agalychnis callidryas
分布: メキシコ南部〜パナマ
特徴: 中米の固有種、虹彩が赤く捕食者を驚かせる -
クモの子ども。
-
2センチ以上の巨大なアリが地面にいます。
刺されると痛いらしいので、要注意です。
英名: Bullet ant
和名: サシハリアリ (刺針蟻)
学名: Paraponera clavata
分布: ニカラグア〜パラグアイ
特徴: 中米最大のアリ、体長2センチ以上、刺されると激痛、肉食 -
またも、コノハヒキガエル。
その名の通り、木の葉に擬態しています。 -
ここにも別のカエル。
昼に歩いたときにはカエルは全然見ませんでしたが、夜はカエルだらけです。
英名: Broad-headed Rain Frog
和名(私の命名): ヒロズアマガエル (広頭雨蛙)
学名: Eleutherodactylus megacephalus
分布: ホンジュラス〜パナマ
特徴: 中米の固有種 -
夜行性の節足動物もたくさんいます。
キリギリス(Grasshopper)。 -
ここにも キリギリス。
-
コモリグモ(子守り蜘蛛, Wolf spider)。
-
蝶に似ていますが、蛾だそうです。
-
この木の枝にもカエル。
英名: Common Mexican Tree Frog
和名(私の命名): メキシコアマガエル (メキシコ雨蛙)
学名: Smilisca baudinii
分布: アメリカ南部〜コスタリカ
特徴: 夜行性 -
昼間に見た白コウモリ(シロヘラコウモリ)が飛んでいます。
体は白いのですが、翼は黒色なのですね。 -
カエルが沼地で数匹泳いでいます。
英名: Masked Tree Frog (New Granada cross-banded tree frog)
和名: ウスグロノドツナギガエル (薄黒喉繋ぎ蛙)
学名: Smilisca phaeota
分布: ホンジュラス〜コロンビア
特徴: 中米の固有種 -
ペッカリーが昼間と同じ場所にいます。
昼行性のはずですが、夜も活動しています。
英名: Collared peccary
和名: クビワペッカリー (首輪ペッカリー)
学名: Tayassu tajacui
分布: アメリカ南部〜南米
特徴: 植物食、群れで生活、臭腺が発達していて臭いで群れのコミュニケーションを取る -
木の枝でグリーン・イグアナが寝ています。
-
落ち葉の中にガエルがいます。
ガイドはウシガエル(Bullfrog)と呼んでいました。
英名: Smoky jungle frog
和名(私の命名): チュウベイウシガエル (中米牛蛙)
学名: Leptodactylus savagei
分布: ホンジュラス〜コロンビア
特徴: 中米の固有種、コスタリカ最大のカエル、夜行性、陸生、ナンベイウシガエル(南米牛蛙、L. pentadactylus)から2005年に分離された種 -
この枝にもメキシコアマガエル。
-
ここにも、中米ウシガエル。
-
カマキリ(Mantis)。
昼も夜も、動物ざんまいの1日でした。
宿泊したキャビンは森の隣りにあり、夜も森の様々な音とともに眠りにつくことできました。
このラ・セルバ研究ステーションでの宿泊は、合宿のような感じでしたが、熱帯の自然の中に身を置けて すごく居心地がよかったです。
もう1泊したかったです。
コスタリカは単位面積あたりの生物多様性が世界有数ですが、その中でもこのラ・セルバ研究ステーションは多様性が高いです。
トレイルが整備されていて、ガイドのレベルも高いので、一般の観光客でも手軽に熱帯雨林の動植物が見れる場所です。
動物好きなら、コスタリカで外せない場所の1つです。
翌日は、サラピキからカリブ海に面したトルトゲーロ国立公園に移動しました↓
http://4travel.jp/travelogue/10968063
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
昆虫博士さんの関連旅行記
この旅行で行ったホテル
-
ホテル アレナル パレス
評価なし
この旅行で行ったスポット
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
サラピキ(コスタリカ) の人気ホテル
コスタリカで使うWi-Fiはレンタルしましたか?
フォートラベル GLOBAL WiFiなら
コスタリカ最安
691円/日~
- 空港で受取・返却可能
- お得なポイントがたまる
0
104