2014/12/22 - 2014/12/22
9位(同エリア103件中)
昆虫博士さん
熱帯の森と野生動物を見るため、中米のコスタリカに行ってきました。
2日目はサンホセを出発し、ポアス火山国立公園に立ち寄った後、ニコヤ半島で海亀の産卵を見ました。
まず、サンホセから2時間のポアス火山という標高2,708メートルの活火山に立ち寄りました。火口のすぐ近くまで車で行け、15分ほど歩くだけで カルデラ湖のある火口を見ることができます。ここで観光客泣かせなのが霧。でも、幸先よく、きれいに噴火口が見えました!
そこから、ニコヤ半島のタマリンドまで移動。植物相が熱帯乾燥林に変わっていきます。タマリンドのホテルに着くと、休む間もなく海亀の産卵ツアーに参加。満天の星空の下、何頭ものアオウミガメが産卵に上陸していました。波の音だけが聞こえるなか、ポコポコと卵を生むのは感動的でした。
■ コスタリカ 生物多様性&熱帯林 11泊12日 ■
1日目: 準備編, 往路, サンホセ着
http://4travel.jp/travelogue/10967421
★2日目: サンホセ → ポアス火山 → タマリンド 海亀の産卵
http://4travel.jp/travelogue/10967424
3日目: タマリンド ビーチリゾート&サーフィン見学
http://4travel.jp/travelogue/10967465
4日目: タマリンド → モンテベルデ 雲霧林 夜行性動物の楽園
http://4travel.jp/travelogue/10967569
5日目: モンテベルデ 昆虫学者と虫探し 新種カミキリムシ発見
http://4travel.jp/travelogue/10967702
6日目: モンテベルデ コーヒー農園 → アレナル 温泉リゾート
http://4travel.jp/travelogue/10968027
7日目: アレナル → サラピキ 野生動物の宝庫 熱帯研究所
http://4travel.jp/travelogue/10968036
8日目: サラピキ → トルトゲーロ 密林奥地の村&カリブ海
http://4travel.jp/travelogue/10968063
9日目: トルトゲーロ 猿と水鳥の楽園 ジャングル・クルーズ
http://4travel.jp/travelogue/10968220
10日目: トルトゲーロ 海亀の孵化 → サンホセ
http://4travel.jp/travelogue/10968249
11日目: サン・ヘラルド・デ・ドータ 幻の鳥ケツァール → サンホセ 市内観光
http://4travel.jp/travelogue/10968267
12日目: 帰路, 総集編(自然保護区, 熱帯の野生動物)
http://4travel.jp/travelogue/10968955
- 旅行の満足度
- 5.0
- 交通手段
- タクシー
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朝6時に起き、6時半から朝食にします。
このホテルは朝食付きで、ホテルの1階がレストランになっています。
セルフサービスです。ホテル バルモラル ホテル
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パパイヤ、パイナップル、スイカ、バナナ。
この時期にコスタリカで取れる果物です。
この旅行中、毎日これらの果物を食べました。 -
米料理は、コスタリカの国民食 ガジョ・ピント(Gallo Pinto)。
炊いたインディカ米(長粒米)と煮た豆を炒めたものです。
その他に、揚げた食用バナナ、煮たジャガイモ。
卵料理はその場で作ってくれ、オムレツを選びました。 -
タクシーのお迎えは8時なので、それまで30分ほどホテルの周囲を散歩します。
今回お世話になったバルモラル・ホテル(New Balmoral Hotel)。
この旅行の最後にも、もう一度宿泊します。
サンホセの中心部にあるので観光に便利で、受付けとガードマンが24時間いるので安全です。
また、今回お世話になったゴジツアーズのデスクが受付けのすぐ近くにあり、平日の営業時間内は日本人の方が常駐しています。 -
ホテル前のセントラル通りには、警官の “立ち見やぐら” があります。
現大統領が治安の改善を公約に当選して、このようなものが作られたようです。
不良っぽい人が職務質問されている光景を何回も見ました。
この “警官やぐら” のおかけで治安はよくなったようです。 -
国立劇場(Teatro National)の横の文化広場(Plaza de la Cultura)。
地図も見ずに散歩したので、この建物がコスタリカ人自慢の劇場だとは気付きませんでした。
10日目に少しだけ中に入りました。文化広場 広場・公園
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果物屋さん。
物価が高いコスタリカですが、コスタリカ産の果物は別で、安くて美味しいです。 -
サンホセ中心部はコーヒー成金(コーヒー貴族)が町をヨーロッパ風にしようとしたので、今でもヨーロッパ風の建物が多いです。
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ケンタッキー・フライドチキン。
朝食セットには米料理や揚げたバナナがあり、コスタリカらしいです。 -
庶民のバス停。
何本もバスが発着していました。 -
「中華街」 と書かれた門があります。
11日目のサンホセ市内観光で奥に入りますが、実際には中華街はなく、門だけです。
地元民の反対で、中華街はできなかったようです。 -
8時前にドライバーのフアンが迎えにきました。
昨日、空港からバルモラル・ホテルへの移動も彼にお世話になりました。
コスタリカの車のナンバープレートは、とてもシンプルです。 -
国道1号線を西に向かいます。
さすが乾季、快晴です。 -
サンホセから40分ほどで、コスタリカ第2の都市 アラフェラ(Alajuela)に到着です。
コスタリカの国民的英雄 ファン・サンタマリア(Juan Santamaría)の像が見えます。
この町は彼の出生地で、彼の博物館もあります。
サンタマリアは、19世紀半ばにニカラグアがアメリカ出身の傭兵隊長ウォーカーに率いられてコスタリカに攻め込もうとした際、自らの命を投げ出してコスタリカを救った英雄です。
敵を焼き討ちにしたため、銅像の右手には松明を持っています。ファン サンタマリア公園 広場・公園
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水を買いたいと言うと、このスーパーに立ち寄ってくれました。
“オート・メルカド (Auto Mercado)” というコスタリカでは有名なスーパーです。
高級感のあるスーパーでびっくりしました。 -
スーパーの前にあったモニュメントです。
コスタリカのシンボルである赤目カエル、オウム、海亀が描かれています。 -
山を上っていき、盆地を見下ろす展望ポイントで停まってくれました。
このポイントからは、コスタリカの全7州のうち、内陸部の4州が見えるとのことです。 -
標高が上がるにつれ、周りにコーヒー畑が目立ってきます。
コーヒーは熱帯の国の高地で栽培され、標高が高いほど高級とされています。 -
フアンが途中で車を停め、コーヒーの実(Coffee cherry)を取って見せてくれます。
緑の実が熟すと赤くなり、この赤い実の種が 我々が目にする “コーヒー豆” になります。
1つの実に2つの種が入っています。
果肉(種の周りの白い部分)は、舐めるとほのかに甘いです。 -
観葉植物の栽培をしています。
これもコスタリカの重要な輸出品の1つです。 -
ナマケモノ(Sloth)が、頭を下にして電柱にぶら下がっています!
ナマケモノは2種類いて、指が2つのフタユビナマケモノ、3つのミユビナマケモノがいますが、これは前者です。
“怠け者” と言うだけあって、微動だにしません。
ポアス火山からの帰りにも見ましたが、全く動いていませんでした。
英名: Hoffmann's two-toed sloth
和名: フタユビナマケモノ (二指怠け者)、ホフマンナマケモノ (ホフマン怠け者)
学名: Choloepus hoffmanni
分布: 中米〜南米
特徴: 指が2本、地上に下りるのは週1回排泄時のみ、頚椎が6個(ほとんどの哺乳類は7個)、草食性、毛に藻が生えているため緑色に見える -
かなり標高が高いところまで来ました。
-
ポアス火山国立公園(Parque nacional Volcán Poás)に10時に到着です。
標高2,708メートルのポアス火山の中心部が国立公園に指定されています。ボルカンポアス国立公園 国立公園
-
国立公園の入園料には、外国人料金があります。
外国人は、大人15ドルと高いです。
コスタリカ人はもっと安いと思います。 -
ビジターセンターがありますが、帰りに寄ることにします。
-
火口まで歩いて15分ほどです。
標高2,500メートルなので、少し速く歩くと息が切れます。
標高が高いので、植生は熱帯雲霧林です。 -
この公園のシンボルの植物 “貧乏人の傘 (Poor man's umbrella)” です。
グンネラ (Gunnera)の仲間です。
確かに葉が巨大で、傘として使えそうです。 -
火口(Main Crater)に到着です。
標高は2,574メートルです。
火口は直径1.3キロ、深さ300メートルで、その中央にカルデラ湖が見えます。
今も火口から煙が出ていて、硫黄の臭いがします。
後から聞きましたが、この火口は霧で見えないことが多いようです。
幸先のよい旅行のスタートです。 -
「滞在は20分まで」 と書かれています。
二酸化硫黄の濃度が高いためだと思います。 -
雲が眼下に見えます。
火口には雲がかからず、ラッキーでした。 -
頭から尾まで黒く、足だけ黄色い鳥がいます。
太ももに黄色い輪を付けているようです。
英名: Yellow-thighed finch
和名: クロキモモシトド (黒黄腿鵐)
学名: Pselliophorus tibialis
分布: コスタリカ〜パナマ西部
特徴: コスタリカとパナマの固有種、太ももが黄色 -
噴火活動があった場合の避難路が書かれています。
来た道を戻るだけですが。 -
続いて、来た道を少し戻り、ボトス湖(Laguna Botos)に向かいます。
熱帯雲霧林の中を歩きます。 -
15分ほどでボトス湖の展望ポイントに到着です。
-
コバルトブルーの美しい湖です。
このボトス湖は、大昔の火口に雨水が溜まったもので、現在は噴火活動はしていません。
この湖は世界でも有数の酸性度の高い湖で、生物は特殊な植物を除いて全く生息していません。 -
展望ポイントのところで、リスがじっとしていました。
英名: Red-tailed squirrel
和名: コクモツリス (穀物栗鼠)
学名: Sciurus granatensis
分布: コスタリカ〜ベネズエラ
特徴: 腹がオレンジ色、尾にもオレンジ色の毛が混じる -
ビジターセンターまで1,800メートルと書かれているので、この道を通って戻ることにします。
熱帯雲霧林の中のトレイルで途中まではボードウォークになっています。 -
頭上を見上げると、枯れ枝にたくさんの着床植物が見えます。
ヤドクガエルはおたまじゃくしを背中に背負って木を登り、このような着床植物に溜まった水におたまじゃくしを放して育てることで有名です。 -
恐竜と一緒に描かれるような、立派なシダ植物です。
-
30分かかって、ビジターセンターの入っている建物まで戻ってきました。
中米らしいカラフルなカエルのオブジェ。
そして、廃タイヤで作ったトゥーカン。 -
ビジターセンターに入ります。
こじんまりとしたビジターセンターです。
表記はスペイン語と英語です。 -
ポアス火山の模型です。
この断面図を見ると、先ほど行った火口とボトス湖の位置関係がよくわかります。 -
日本の貢献がパネル1枚を使って紹介されています。
コスタリカは日本と同じ火山国なので、JICA が防災活動を広めているようです。
“Bosai (防災)” はスペイン語でも英語でも日本語のまま使われています。
このような展示がされているのは、日本人として とても嬉しいです。
JICA がんばっていますね。 -
ポアス火山国立公園での滞在時間は1時間45分でした。
山を下りていきます。
盆地にアラフェラの町が見えます。 -
アラフェラの町で渋滞に巻き込まれてしまいました。
今日は海亀の産卵を見に行くツアーを予約しているので、夕方6時までにニコヤ半島のタマリンドに着かなくてはなりません。
運転手のフアンに聞くと、今からだとギリギリとのこと!
もし間に合いそうになければ、その時点でゴジツアーズに連絡するとして、道を急いでもらいます。 -
ガンガン飛ばしてくれます。
両側にサトウキビ畑が広がります。 -
時間がないので、途中のレストラン “Restaurante El Jardín San Ramón” で弁当を購入し、車内で食べます。
3品選んで、7ドル。
コスタリカは物価が高いですね。 -
落葉している木が見られ、熱帯乾燥林(Tropical dry forest)に入ったことがわかります。
コスタリカの北西部(ニコヤ半島とその周辺)の植物相は熱帯乾燥林です。
中でも、グアナカステ保全地域(Area de Conservación Guanacaste)は貴重な熱帯乾燥林が評価され、世界自然遺産に指定されています。 -
周囲には牛の牧場が目立ってきました。
-
テンピスク川(Río Tempisque)にかかる橋を渡ります。
この川を渡るとニコヤ半島(Península de Nicoya)に入ります。
この立派な橋は国交のあった台湾の支援で2002年に建てられましたが、コスタリカは2007年に中国に乗り換えて 台湾とは断交してしまいました。 -
「(ホテルに着いて、午後6時のツアー開始まで) コーヒーくらい飲む時間はありそう」 運転手のフアンに言われ、安心しました。
よかった、よかった。 -
タマリンド(Tamarindo)に午後5時に着きました。
運転手のフアンに感謝。
チップを弾みました。 -
今日から2泊するホテル・タマリンド・ディリア(Hotel Tamarindo Diria)に到着です。
リゾートホテルで、プールもあります。Hotel Tamarindo Diria Beach Resort ホテル
-
贅沢をして、海が見える部屋(Ocean View Room)にしてもらっているので、ベランダからビーチ(太平洋)が見えます。
夕日が太平洋に沈みますが、この部屋からは椰子の木に隠れて見えないので、外に出る必要がありました。
25分間で急いでシャワーを浴び、ツアーの準備をします。 -
午後6時にホテルのロビーに海亀産卵ツアーのガイドが来る予定でしたが、5時45分にすでに待っていました。
コスタリカ人は時間に厳しいのか、今回の旅行でガイドや運転手の全員が予定時刻前に待ち合わせ場所に来ていました。
ミニバンに乗り、途中で何人か客を乗せて、人里離れたビーチに6時45分に着きました。
途中から未舗装道路となり、“ここから無料のマッサージ(Free massage)が受けられます” と運転手兼ガイドがジョークを行っていましが、本当に飛び上がるほどのガタガタの道でした。
タマリンドの北のプラヤ・グランデに、ラスバウラス国立海洋公園(Parque Nacional Marino Las Baulas、世界最大の海亀であるオサガメの重要な産卵地)があり、最近までツアーで見ることができました。
しかし、今年はオサガメが激減し ツアーとして成り立たないため、アオウミガメの産卵ツアーになってしまいました。
オサガメが見たかったので、残念です。
海亀産卵ツアーで持参した方がよいものは、下記の 「準備編」 に書きました。
1日目: 準備編, 往路, サンホセ着
http://4travel.jp/travelogue/10967421 -
車を停めた場所から山を歩いて越えて、目的のビーチ “プラヤ・ヘスス(Playa Nombre De Jesus, ジーザス・ビーチ)” に到着です。
驚くほど星がたくさん見えます。
このビーチに到着後はガイドの赤色ライトのみが許され、各自のライトは厳禁になります。
ガイドが、砂浜に描かれた海亀が上がってきた跡を教えてくれます。
跡はすでに何本かあり、何頭か上陸しているようです。
ウミガメは卵が海水に浸らないように、砂浜のかなり奥まで上がってきます。
ガイドが観光客を残し、タイミングのよい海亀を探してきます。
そして、静かにその周りを取り囲み、産卵を見学します。
甲長1メートルほどのアオウミガメです。
後ろ足でうまく穴を掘ります。
十分な深さの穴が掘れると、産卵し始めます。
英名: Green sea turtle (Pacific green turtle, Black turtle)
和名: アオウミガメ
学名: Chelonia mydas
特徴: 絶滅危惧種(EN) -
産卵し始めると、フラッシュなしでの撮影が許可されます。
1回の産卵で100個前後の卵を産み、2週間おきに4〜6回ほど産卵します。
産み落とされた卵のうち大人になれるのは、1,000個の1つと言われています。
また山を越えて来た道を駐車場まで戻りました。
そこで、スイカとパイナップルと水がもらえました。 -
9時にタマリンドに戻ってきました。
夕食を食べる時間がなかったので、道で売っていた串焼き(ピンチョ, Pincho)を夕食にします。
牛、豚、鶏があり、牛肉にしました。
ピンチョは中米の料理ではなく、スペイン料理として有名です。
1本4ドルと、これまた高かったです。
今日は移動が長時間でしたが、ポアス火山の火口がきれいに見れ、海亀の産卵も見れ、充実した1日でした。
翌日は、安息日としてビーチとプールでのんびりしました↓
http://4travel.jp/travelogue/10967465
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