2014/12/31 - 2014/12/31
16位(同エリア103件中)
昆虫博士さん
熱帯の森と野生動物を見るため、中米のコスタリカに行ってきました。
11日目(大晦日)は、午前中はサン・ヘラルド・デ・ドータでケツァール探鳥、午後はサンホセの市内観光をしました。午前も午後も ガイドはゴジツアーズの加瀬さんです。
サン・ヘラルド・デ・ドータは、首都サンホセから車で2時間くらいの標高2000メートルくらいの山中にあります。その雲霧林(うんむりん)の中に、幻の鳥と言われる美しい鳥 ケツァールが住んでいます。ケツァールを容易に見られる世界有数の場所です。
この日はケツァールのオスが見れました! スコープでは ばっちり見れましたが、近くに来てくれなかったので 持参したカメラで写真を撮るのは難しかったです。ケツァールは手塚治虫の 「火の鳥」 のモデルと言われていますが、飛ぶと胸の赤色が目立ち、尾の飾り羽が長いので 確かに 「火の鳥」 でした。
午後はガイドと徒歩でサンホセ市内を歩きました。日本語で説明してもらえると、よくわかりますね。中央市場がコスタリカ人の生活が垣間見れて面白かったです。昼食も中央市場内で食べました。コスタリカの食事は米や魚を使っていたり、辛くないので、日本人の口にも合います。
■ コスタリカ 生物多様性&熱帯林 11泊12日 ■
1日目: 準備編, 往路, サンホセ着
http://4travel.jp/travelogue/10967421
2日目: サンホセ → ポアス火山 → タマリンド 海亀の産卵
http://4travel.jp/travelogue/10967424
3日目: タマリンド ビーチリゾート&サーフィン見学
http://4travel.jp/travelogue/10967465
4日目: タマリンド → モンテベルデ 雲霧林 夜行性動物の楽園
http://4travel.jp/travelogue/10967569
5日目: モンテベルデ 昆虫学者と虫探し 新種カミキリムシ発見
http://4travel.jp/travelogue/10967702
6日目: モンテベルデ コーヒー農園 → アレナル 温泉リゾート
http://4travel.jp/travelogue/10968027
7日目: アレナル → サラピキ 野生動物の宝庫 熱帯研究所
http://4travel.jp/travelogue/10968036
8日目: サラピキ → トルトゲーロ 密林奥地の村&カリブ海
http://4travel.jp/travelogue/10968063
9日目: トルトゲーロ 猿と水鳥の楽園 ジャングル・クルーズ
http://4travel.jp/travelogue/10968220
10日目: トルトゲーロ 海亀の孵化 → サンホセ
http://4travel.jp/travelogue/10968249
★11日目: サン・ヘラルド・デ・ドータ 幻の鳥ケツァール → サンホセ 市内観光
http://4travel.jp/travelogue/10968267
12日目: 帰路, 総集編(自然保護区, 熱帯の野生動物)
http://4travel.jp/travelogue/10968955
- 旅行の満足度
- 4.5
- 交通手段
- 観光バス 徒歩
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今日2014年の大晦日は、午前中にケツァール探鳥ツアー、午後はサンホセ市内観光ツアーに参加します。
両ツアーとも ガイドはゴジツアーズの加瀬さんです。
ケツァールを見るため、早朝4時にサンホセのホテルを出発し、2時間弱で目的地サン・ヘラルド・デ・ドータ(San Gerardo de Dota)に到着です。
“Miriam's Quetzal” というレストラン&キャビンで、トイレ休憩です。
このレストランの娘婿である地元ガイドのアレックスが、ここで合流しました。サン ヘラルド デ ドータ サファリ・動物観察
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もちろんケツァールの看板。
サン・ヘラルド・デ・ドータは、ケツァールが世界で最も見れる場所として有名です。
このあたりに50〜80つがいのケツァールが生息しているらしいです。
「水曜どうでしょう」 というテレビ番組で、ケツァールが見れた場所として 日本人には特に有名です。 -
レストランのテラスからの眺めです。
雲霧林(うんむりん)が広がります。
ここから8キロ先に、ケツァールを冠した国立公園 ケツァール国立公園(Parque nacional Los Quetzales)があります。
ケツァール観察後に、このレストランで朝食を取り、テラスで餌台(バードフィーダー)に来る野鳥を観察しました。 -
少し先まで車で行き、私有地の丘を登ります。
敷地内に入るのは有料ですが、ツアー料金に含まれています。 -
この丘がケツァールが見やすい場所らしく、早朝6時過ぎなのに たくさんの人が来ています。
“コスタリカ = ケツァール” と思っている日本人が多いのか、日本人観光客もたくさんいます。 -
朝と夕方に、ケツァールが来ることが多いそうです。
その理由は、リトルアボカドというケツァールの好物の木がこの丘にあるためです。
写真では、手前の木がリトルアボガドです。 -
これが、リトルアボカドの実です。
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少し上にもリトルアボガドの木があり、観光客がケツァールが訪れるのを待っています。
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ケツァールが来ないので、他の野鳥を見ていました。
オナガレンジャクモドキというコスタリカとパナマの固有種。
英名: Long-tailed Silky-flycatcher
和名: オナガレンジャクモドキ (尾長連雀擬)
学名: Ptilogonys caudatus
分布: コスタリカ〜パナマの山岳部
特徴: コスタリカとパナマの固有種 -
ドングリキツツキです。
その名の通り、木に穴をあけてドングリを入れて保存します。
英名: Acorn Woodpecker
和名: ドングリキツツキ (団栗啄木鳥)
学名: Melanerpes formicivorus
分布: カリフォルニア〜コロンビア
特徴: 枯れ木に穴を開け どんぐりを1つずつ保存 -
丘の上で1時間以上待ちましたが、ケツァールは来ませんでした。
丘から下りて、別の場所に移動します。 -
少し道を戻ったところに来ました。
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遠くにいました!
ケツァールのオスです。
望遠スコープ越しに写真を撮ってもらいましたが、オートの設定ではピントがうまく合いませんでした。 -
自分のカメラで何とか撮れた写真がこれです。
何枚か撮っていると飛んで行ってしまいました。
ケツァールは 手塚治虫の 「火の鳥」 のモデルと言われています。
緑の鳥なのに なぜ火の鳥?と思っていましたが、実際にケツァールを見て 理由がわかりました。
オスのケツァールは胸が赤色で、飛ぶと赤く見えるからでした。
英名: Resplendent quetzal
和名: カザリキヌバネドリ (飾絹羽鳥)、ケツァール
学名: Pharomachrus mocinno
分布: グアテマラ〜パナマ西部
特徴: 中米の固有種、オスは赤い腹・緑色の長い飾り羽、メスは灰色の腹、鳳凰や手塚治虫の火の鳥のモデルとされる、グアテマラの国鳥と通貨名 -
さらに、別の場所に移動します。
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遠いです。
望遠スコープでも この程度にしか見えないので、自分のカメラで撮るのは困難でした。 -
ガイドのアレックスは必死に探してくれますが、飛んで行ってしまいました。
もうちょっと近くで写真を撮りたかったので、残念。。。 -
行きにトイレ休憩をした “Miriam's Quetzal” に9時に戻ってきました。
レストラン内にはケツァールの写真がたくさん飾ってあります。
スコープでは十分見れましたが、こんなケツァールが撮りたかったのです。。。
こればかりは 野生動物が相手なので、思い通りにいくときもあれば、思い通りにいかないこともありますね。 -
朝食です。
パンケーキ、ガジョピント(豆ご飯)、バナナ、パパイヤなど。
パンケーキが、とてもふっくらしていました。
生オレンジ・ジュースを入れている、とのことです。 -
そのパンケーキに “ナティージャ (Natilla)” というサワークリームを付けると、食べ過ぎてしまうほど 美味しかったです。
※ ナティージャ (Natilla)
スペイン語圏の国々によって、少しずつ意味する料理が違います。コスタリカでは、サワークリーム(のようなもの)を指します。 -
レストランのすぐ外には鳥の餌台(バードフィーダー)があり、たくさんの野鳥が集まっています。
わずか20分ほどで、7種類の野鳥(うち3種類はコスタリカとパナマにしか生息していない固有種)を見ることができました。
コスタリカでよく見かけたスズメ。
英名: Rufous-collared Sparrow
和名: アカエリシトド (赤襟鵐)
学名: Zonotrichia capensis
分布: メキシコ〜南米
特徴: スズメの仲間、灰色に黒い線の入った頭部、首の周りが赤茶色、幼鳥は全体的に薄茶色 -
先ほども見たオナガレンジャクモドキ。
英名: Long-tailed Silky-flycatcher
和名: オナガレンジャクモドキ (尾長連雀擬)
学名: Ptilogonys caudatus
分布: コスタリカ〜パナマの高地
特徴: コスタリカとパナマの固有種 -
先ほども見たドングリキツツキ。
英名: Acorn Woodpecker
和名: ドングリキツツキ (団栗啄木鳥)
学名: Melanerpes formicivorus
分布: カリフォルニア〜コロンビア
特徴: 枯れ木に穴を開け どんぐりを1つずつ保存 -
フウキンチョウ(風琴鳥)の仲間がたくさんいます。
うぐいす色のマミジロヤブフウキンチョウ。
和名の通り、眉の部分が白いです。
英名: Sooty-capped Bush Tanager (Sooty-capped Chlorospingus)
和名: マミジロヤブフウキンチョウ (眉白藪風琴鳥)
学名: Chlorospingus pileatus
分布: コスタリカ〜パナマの高地
特徴: コスタリカとパナマの固有種、黒い頭部で目の上に白い線 -
ホノオフウキンチョウのオスです。
確かに、炎の色ですね。
英名: Flame-colored Tanager (Stripe-backed tanager)
和名: ホノオフウキンチョウ (炎風琴鳥)
学名: Piranga bidentata
分布: メキシコ〜パナマ
特徴: 中米の固有種、オスはオレンジ色、メスはうぐいす色、オス・メスともに背中に黒い線 -
ナツフウキンチョウのオス。
確かに、夏っぽい色ですね。
英名: Summer Tanager
和名: ナツフウキンチョウ (夏風琴鳥)
学名: Piranga rubra
分布: アメリカ南部〜南米の北部
特徴: オスは明るい赤色、メスはうぐいす色 -
ウィルソンアメリカムシクイのオス。
きれいな黄色です。
英名: Wilson's Warbler
和名: ウィルソンアメリカムシクイ (ウィルソン亜米利加虫喰)
学名: Cardellina pusilla
分布: カナダ〜中米
特徴: 北米から9月〜5月に越冬に来る、黄色〜うぐいす色の体色、オスは頭の上が黒い -
メガネクロウタドリ。
写真ではわかりにくいのですが、目の周りがオレンジ色なので “メガネ” クロウタドリなのでしょうか。
英名: Sooty Robin (Sooty thrush)
和名: メガネクロウタドリ (眼鏡黒歌鳥)
学名: Turdus nigrescens
分布: コスタリカ〜パナマ西部
特徴: コスタリカとパナマの固有種、黒い体色、くちばし・目の周り・脚はオレンジ色 -
雨が降ってきました。
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帰り道は霧でした。
ケツァールは遠くからしか見えませんでしたが、同乗者の日本人が気さくな方ばかりで とても楽しいツアーになりました。 -
泊まっているバルモラル・ホテル(Balmoral Hotel)に正午過ぎに戻ってきました。
部屋からの眺めです。ホテル バルモラル ホテル
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部屋に荷物を置いて、すぐにサンホセ市内観光に出発です。
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八百屋さん。
手前にあるブドウは輸入品です。 -
コスタリカ国立博物館 (Museo Nacional de Costa Rica)。
1949年に軍隊が廃止されるまで、陸軍の司令部があった要塞です。
今は黄色ですが、これは後から塗られた色です。
中には、コスタリカの歴史、文化などに関する展示があります。
大晦日でオープンしていませんでした。コスタリカ国立博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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国立博物館に面した広場は、民主広場(Plaza de la Democracia)です。
コスタリカの民主化100周年を記念して、アリアス大統領が1989年に作りました。
アリアス大統領は、中米紛争を集結させる努力により 1987年にノーベル平和賞を受賞しています。 -
コスタリカの石球(せっきゅう, Stone spheres of Costa Rica)が置いてあります。
西暦500年〜1500年の間(スペイン人到来前)に、コスタリカ南部のオサ半島周辺で作られたとされています。
ほぼ真球に近いことが証明されています。
石球が見つかった状態のまま置いてある場所の1つは、2014年6月に世界遺産(文化遺産)に指定されています。
登録名: ディキスの石球を含む先コロンブス期首長制集落群 (Precolumbian chiefdom settlements with stone spheres of the Diquís) -
国立博物館の1つの塔には、銃弾の跡がそのまま残されています。
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コスタリカで唯一の5車線道路。
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中華門があるので、くぐってみます。
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中華門をくぐっても、中華街はありません。
中国政府(中共)の支援で門は作られましたが、住民の反対により中華街はできませんでした。 -
カトリック教会。
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有名なお嬢さま学校。
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メトロポリタン大聖堂(Catedral Metropolitana)。
カトリックの国なので、教会が多いです。メトロポリタン大聖堂 寺院・教会
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中央公園 (Parque Central)。
サンホセ中央公園 広場・公園
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この公園には、ミッキーマウスやミニーが来ていました。
お金を払うと、一緒に写真が撮れます。
しかし、確実にニセモノだと思ます。
ディズニーが見たら 怒りそうです。 -
第4通り(アベニーダ4, Av.4)を西に向かいます。
先ほど歩いていたセントラル通りと比べると、庶民的です。 -
路上ではDVDを売っています。
路上販売は禁止なので、警察が来たら 素早く仕舞います。 -
メルセー教会(Iglesia Nuestra Señora de la Merced)。
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メルセー公園(Parque la Merced)にも石球が展示されています。
この石球には触れることができます。
石球の配置は星座を模していたという説もありますが、このように持ち出されてしまっているので、今となっては確かめようがありません。 -
中央市場(Mercado Central)に到着です。
大晦日ですが、開いていてよかった。
市場は庶民の生活が垣間見れるので、大好きです。サンホセ中央市場 観光名所
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野菜・穀物屋さん。
食用ホウズキも売られています。
穀物は、トウモロコシ、豆などコスタリカ料理で欠かせないものが売られています。 -
別の八百屋さん。
食用アロエも売られています。 -
果物屋さん。
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鶏肉屋さん。
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魚屋さん。
コスタリカ人は魚も食べます。
コスタリカは太平洋とカリブ海に挟まれた国ですが、魚は主に太平洋側で取らているようです。 -
海亀の卵。
この卵は、ニコヤ半島のオスティオナルで取られたものです。
オスティオナルでは、8〜11月の下弦の月の前後7日に、ヒメウミガメが何千頭も一度に産卵する “アリバダ (Arribada)” と呼ばれる現象が見られます。
そのときに限って、地元民が海亀の卵を採取することが許可されています。 -
コスタリカでも豚の貯金箱。
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市場の中の食堂で午後2時から昼食です。
ケツァール探鳥ツアーで朝食を満腹食べたので、お腹が空いておらず、遅い昼食になりました。 -
オージャ・デ・カルネ (Olla de Carne)。
牛肉と野菜の煮込み。 -
シーフード・スープ。
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牛タン煮込み。
加瀬さんお勧めだけあって、口に合いました。 -
チチャロン(Chicharrón)。
脂の付いた豚肉の唐揚げ。
そのまま、もしくはライムを絞って食べます。 -
カエルの卵みたいですが、チャン(Chan)の実のジュースです。
まだ食べたことがなかったコスタリカ料理を堪能しました。
どれも美味しく、朝食に続き 満腹になりました。 -
Tシャツ屋さんで見つけた面白いTシャツ。
軍隊を廃止したコスタリカらしいです。
空軍(Air force) → トゥーカン
海軍(Navy) → 海亀
陸軍(Army) → ハキリアリ -
花屋さん。
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文化広場(Plaza de la Cultura)。
フェイス・ペインティングをしています。
大晦日だからでしょうか。文化広場 広場・公園
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文化広場のすぐ横が、国立劇場(Teatro National)。
昨日はオープンしていましたが、大晦日は入れませんでした。
昨日、少しだけ中に入りました。
■ 参考旅行記 ■
10日目: トルトゲーロ 海亀の孵化 → サンホセ
http://4travel.jp/travelogue/10968249コスタリカ国立劇場 劇場・ホール・ショー
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文化広場前のマクドナルドは、世界でも10本の指に入る売り上げだそうです。
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トット(Totto)というコロンビア生まれの鞄屋さん。
日本人から見ても、かわいいです。
中南米では、コロンビアはおしゃれな国として有名なようです。
4時前にホテル・バルモラルに戻り、サンホセ市内観光ツアーが終了です。
ツアーの時間は、3時間半くらいでした。 -
昼食が遅く、お腹いっぱい食べたので、夕食は抜きました。
夜に文化広場に行ってみると、クリスマスのイルミネーションをしていました。
翌日は、サンホセ国際空港から帰路に着きました。総集編として、コスタリカで見た野生動物もまとめています↓
作成中文化広場 広場・公園
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この旅行記へのコメント (1)
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- ドクター白鳥さん 2019/01/22 01:07:03
- 生き物天国ですね
- すごく生き物のデンスが濃いことがよく伝わりました。
往復フライトは別として、ずばり一人当たりのご予算はどの程度でしたか?
ヒントだけでも教えていただければ参考になります。
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