2014/12/08 - 2014/12/11
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鯨の味噌汁さん
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コルドバからグラナダへはスペイン国鉄(Renfe)で移動した。
ちなみに、われわれ夫婦のグラナダ訪問は、7年ぶり2回目である。
鯨の味噌汁の熱心な読者(推定11人)は、即座に下記のURLをクリックし、滂沱の涙を流すであろう。
http://4travel.jp/travelogue/10341434
要は、駅から逆方向のバスに乗ってしまい、グラナダ郊外を意味なく一周して、アルハンブラにたどり着いたのが午後3時だった。
入場はかろうじてできたものの、駆け足で場内一周しておしまいであった。
とゆうわけで、今回はアルハンブラ直下にあるB&Bに2泊し、2日めをまるまるアルハンブラ宮殿見物に充てることにした。
なんとゆうゼイタク。
これならオシッコどころか、雲古だって問題ないであろう。(そうゆう問題かよ)
のみならず、このたびは、スペイン観光の「定番中の定番」であるフラメンコも見物することにし、宿の主人に予約を頼む。
が、これが結構高くて、1人30ユーロ。(→ちなみにB&Bは2泊で80ユーロ)
ケチケチ旅のわれわれとしては、アルハンブラの舞台から飛び降りる心境である。
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 徒歩
-
初日は宿に荷物を置き、アルバイシン、さらに丘の向こうのサクラモンテまで歩くことにする。
サクラモンテにはロマ(ジプシー)の洞窟住居を展示した「洞窟博物館」なるものがあるとゆうので、とりあえずそこまでは行ってみよう。
午後、日の傾きかけた坂道をだらだら登っていく。風はなく、むしろ暖かい。坂のどこからでもアルハンブラが正面に見える。
迷いながら進み、やがて、アルバイシンからサクラモンテに入る。 -
バス通りを外れ、路地に入り込んでみると、ロマたちが丘のどてっぱらに横穴を掘って暮らしている一画に出た。
ワンコが走り回ってる。小さな女の子が、家の前のベンチにすわり、アルハンブラを正面に見て、絵本を読んでいた。
キミは世界で一番ゼイタクなベンチで本を読んでるんだぜ、なんてことを思う。
バス道に降りると、フラメンコ専用のレストラン(タブラオ、というらしい)が、まがりくねった道に沿って、みっちりと並んでいた。
まだ夕方であるから、どのお店もひっそりしている。どこからか、ギターの演奏が流れてくる。
それがまた、恐ろしく下手糞だ。見習いが練習してるんだろう。
(写真は配偶者に似たロマの少女ではなく、ロマにほんのり似てる日本人の配偶者です。彼女は目鼻口が大振りなので、ちょっとだけロマの雰囲気あるかも) -
洞窟博物館の看板が出ていた。
「museo(博物館)まで100メートル」
200メートル歩くと、また看板。
「museoまで100メートル」
近くなっとらんがな。さらに歩く。
「museoまで100メートル」
いい加減にしろ。 -
結局、最初の看板からたっぷり500メートル歩いて、ようやく入口。
そこからさらに300メートルほど坂道を上がり、受付にたどりついた。
坂道をさんざん歩いたので、ひざなどが痛みだす。ああデブはつらい。
ヒマそうなお姉さんが、一人で店番をしていた。
ふたりで10ユーロ。
が、展示は、横穴に白ペンキが塗ってあるだけだった。
でもってそこに、ナベやらカマやら置いてあるだけ。
ひさびさのスカである。落涙しそうだ。
なにしろスカであるから、当然のように貸切だ。
レストラン跡もあったから、当初はそれなりの観光地を目指したんだろうけど、博物館自体が、もう少しで遺跡になりそうなイキオイである。
なんでこんなスカな施設が「地球の歩かされ方」(←仮名)に掲載されてるのか、まったくもってナゾだ。
CIAの陰謀ではないのか。 -
いったん宿に帰り、シエスタ。
夜8時半、広場でミニバスに拾ってもらい、どんどこ坂を上って、おめあてのタブラオにたどり着いた。
中に入ってみると、礫岩をくり抜いて白いペンキを塗ったさまは、洞窟博物館とまるで一緒だった。
がっかりしたり納得したりの鯨の味噌汁である。 -
で、フラメンコ。ギター1名、ボーカル1名、踊り子3名(♀2♂1)、計5人のユニットであった。
対してお客さんは7組15名。うち6人は東アジア系で、日本人3人。
どう考えても、赤字興行であろう。
…てなことをボンヤリ考えてると、横で配偶者も
「食べていけるのかしら」
長いこと夫婦やってると、思考回路まで似てくるのであった。
いわゆるひとつの貧乏性ですね。 -
紫と青のスポットライトが、草津温泉のストリップ劇場をホーフツとさせるなか、ギターと歌が始まり、踊り子さんがステップを踏む。
女の踊り子さんは、二人ともやや太めのおばさんであった。30代と思われる。
1人はマツコデラックス、もう1人はビルマのアウンサン・スーチーさんにそっくりであった。
マツコデラックスとスーチーさんは交互に踊り、怖い顔でキメ顔を作る。さらに激しくステップを踏む。
だがしかし、ワシは最初の10分で眠くなってしまい、眠気をガマンするのが大変であった。
しかし寝てしまっては30ユーロのモトを取れないわけで、客は15人であるから寝るわけにもいかず、かといって見ていて楽しいものではなく、おばさん2人がキリッとキメ顔を作るたびに
「ワシが悪かった!」
または
「申し訳ない!」
あるいは
「許してくれ!」
と、慙愧の念にとらわれるのだった。
さらにさらに、いったん慙愧の念にとらわれると、わが人生の来し方における恥ずかしい失敗が、陸続と思い出された。
そのたびに、
「タスケテクレ!」
などと意味もなく叫びたくなり、それを抑えるのもまた、大変なのだった。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- mistralさん 2015/02/10 21:57:00
- いろいろのハプニング!
- 鯨の味噌汁さん
こんばんわ。
mistralです。
久しぶりにお邪魔しましたら、スペイン旅行記の続きが
アップされていました。
前の旅行記のコメントで、その後、なにやらのハプニングがあった?
かのご様子でしたので・・・
何事?と期待、ではなく心配しておりました。
大変でしたね〜
トルコ航空、落とし穴があったんですね。
フラメンコ鑑賞
フラメンコは年とった方の踊りには、その年相当の味わいがある
とmistralは思っていますが、鯨さんには効力はありませんでしたね。
それでも、奥様のお写真をいつもアップされて
仲睦まじい旅を続けておられるご様子が伝わってきます。
mistral
- 鯨の味噌汁さん からの返信 2015/02/12 10:16:48
- RE: いろいろのハプニング!
- mistralさん、
こんにちは、コメントをありがとうございます。
> 大変でしたね〜
> トルコ航空、落とし穴があったんですね。
まったくねー。油断してて大失敗。あらかじめNGの時の宿を決めてればよかった。すっかり油断してました。
危機管理、なっとらん。
> フラメンコは年とった方の踊りには、その年相当の味わいがある
> とmistralは思っていますが、鯨さんには効力はありませんでしたね。
たぶん、あれを楽しむにはそれなりの教養か、さもなければダンス好きのDNAが必要なんだろうなと思います。
なんも知らんで観るのはちとハードル高いなと。
もともとこういった観劇的なイベントとは無縁の旅をやってるんで、次回はもうちょっと勉強してから行こうと思いました。いつまでも町歩き一本槍では芸がないし。
しかしまー、あそこで眠くなる時点で観客失格ですわ・・・
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