2014/12/06 - 2014/12/07
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鯨の味噌汁さん
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セビリアの南の村に、「ハポン(日本)」とゆう姓を持つ一族が暮らしているとゆう。
その祖先は、どうやら天正の少年使節団の「どなたか」であるらしい。
クジラの味噌汁思えらく。
おそらくは、使節団のなかの随行のマタモノが、セビリア駐在中のとき、美しいセビリア娘に惚れられ、ついつい、中出ししてしまった。
何しろ日本男児のパツキン征服の歴史的1号であるから、野茂英雄みたいなもんであって、
「…使節団、退団します」
と勝手に移籍宣言。
そのままセビリアに居ついてしまったのであろう。
☆2014年12月25日追記☆
ご訪問いただいたchurrosさんからご指摘いただきました!
「天正少年使節団ではなく、慶長遣欧使節団の子孫と言われています」(churrosさん)
ワシは支倉常長の慶長遣欧使節団と天正少年使節団をごっちゃにしてました。
入試日本史だったのに、おお、情けない。
(だからあの学校しか入れなかったのネ)
churrosさん、丁寧にありがとうございます。これで鯨の味噌汁の旅行記が、日本国正史に一歩近づきました。
22世紀には教科書に採用されてるかもしれません。(ないない)
ちなみに調べみたら
天正少年使節団=1582〜1590
支倉常長の使節団=1613〜1620
でした。
支倉さんは徳川の世になってからなんや。どうりでうまくいかなかったわけですねぇ。。。
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が、スペイン、なかんずくアンダルシアを旅すると、そのマタモノの気持ちが、よーーーーくわかる。痛いほどわかる。
だってだって、10代の美女率が異様に高いんだもん。
ラテン・アラブ、そのほかいろんな民族がネリネリされ、出来上がった「奇跡の調合」なんだもん。
きっとおそらく、戦争があるたびに「美女だけが生き延びることを許される」とゆう、残酷な淘汰が行われた結果なんだろう。
そしてまた、短い10代が終わるとマツコデラックスみたいに太って、全身これ満月と化した元美少女に、マタモノは驚愕したにちがいない。
イスパニアで中出しすればマツコなるデラックスの山にいでし月かも。(あべのなかだし)
ワシだったら泳いで日本まで逃げてくるやもしれん。
以上、セビリア編終了。(ちゃんと観光したのだが、昼からビールを飲んだんでよく覚えてないのね) -
翌日はとっととコルドバに移動。メスキータとゆう、ありがたいお寺があるそうで、それを拝みにでかけることにする。
ちなみにコルドバは、駅とバスターミナルは隣接しているので、旅行者にとってはとても便利な街です。しかも観光の中心となるメスキータまで歩ける。(おお、珍しく役に立つ情報) -
が、そのメスキータの入り口にたどり着くと、お巡りさんがツクダ煮にするくらい群れていた。
装甲車やジープなども配備されてるではないか。なんだなんだ。
入場しようとしたら、そのツクダ煮に止められた。
「エライ人が来よるねん、あんたら3時まで外におってな」(→スペイン語)
えーと、それっていわゆる一つの締め出しでしょうか。
するとほどなく、勲章をいっぱい下げた、おそらくは貴種の男性が、ワシの目の前をゆっくり歩いていった。
お付きの者がぞろぞろ入場するので、ワシも実はお付きのものでした、なんちゃって、などとつぶやきつつ、そのまま紛れて入ろうとしたが、当然のようにつまみ出されてしまう。
うーむ、スペイン警察なかなかやるじゃないか。(→当たり前) -
しかし、またも寸前での駄目出しか。
なんだか今回はこのパターンが多いなー。
配偶者によると、コルドバ名物はこのメスキータがダントツの鉄板で、浜名湖における「夜のお菓子・うなぎパイ」に比肩すべきものであり、他のは一枚も二枚も落ちるんだという。しかも本日(12/8)は月曜なので、メスキータ以外の施設は定休日。あかんがな。 -
そのまま、「無念なり無念なり」とローマ橋の上で川を眺めつつ、日向ぼっこしてもいいのだけれど、せっかくなのでバスターミナルまで歩き、ウベタとゆう町までの切符を買う。
コルドバには連泊なんで、その日のうちに帰ってくればいい。荷物は宿に置いてるから身軽だしね。 -
バスで3時間走り、14:00時、ウベタ着。
周囲は一面のオリーブ畑だ
タテヨコ規則正しくオリーブの樹が並んでいる様は、大地にプチプチがかぶせてあるみたいだ。
よって、潰したくてウズウズする。潰せるわけないけど。 -
まずはバスターミナルで、コルドバ帰りの切符を確保する。
が、窓口のお兄さんはめんどくさそーに
「フル」
フルってなんだよフルって、フルチンかよ。おパンツなら履いてるぞ。
が、配偶者はマユをひそめて
「満席ってゆってるのよ」
まじか。お兄さん、なおも
「おー、よく見たらオンリーワン残ってるな。ワイフだけでもよかったらあるぜ」
「ほかに方法は。レイルウエイは」
「一番近い駅までタクシーで30分。でも鉄道でコルドバに戻れるかはわからんな」
30分タクシーで走ったら、この旅の予算が終了してまうがな。
「レンタカー借りたらどうだい」
国際免許証、宿に置いてきたがな。
どうにもならんがな。
追い詰められて、尿道が開きそうな鯨の味噌汁である。 -
とはいえワシもいい大人であるから、とりあえず失禁はしないことにして、対策を3つ考えた。
(1)この町で泊まって、明日の朝コルドバに戻る
(2)タクシーを使って鉄道の駅まで戻り、鉄道に賭ける
(3)野生のカンに従う
でもってワシの野生のカンは、とりあえず「町を観光しろ」と言ってるので、配偶者にそれを告げると、ため息をつきつつ、黙って後に着いてきた。
申し訳ない。逆境に負けずこれからも頑張って欲しい。
とゆうわけで、全面的に居直り、二人して歩きはじめる。
ウベタの旧市街はタテヨコ1・5キロほど。
街は高台にあり、南に向かってほのかに傾斜している。
メインストリートをだらだら下り切ると、町外れの展望台に出る。 -
こんな小さなまちだけど、レコンキスタの戦場では最前線になったこともあり、イスラムとキリスト教の間を行ったり来たりした。戦略上の要衝だったんだろう。
街の周りはその戦いを忘れたように、穏やかにオリーブ畑が広がっている。とゆうより、オリーブ畑の真ん中に、小島のように街がある。
12月はシーズンオフであるから、街に観光客は少ない。
路地にあるバルで寛いでいるのも地元のかたがたばかりである。
せっかく来たんであるから、入場料5ユーロナリを払って、エルサルバドール教会を拝観する。
オリーブの集散地としてうるおったウベタは、その財力で街なかに豪華な建築物をいくつかつくった。この教会もその一つで、世界遺産に指定されてるそうな。 -
中に入ると、まさかの完全貸切であった。
キリストさんもマリアさんも天使も、どうゆう趣味なのか、たっぷりの金泥を塗りたくられている。
作った当時は成金趣味でも、今となってはむかし美人だったお婆ちゃんみたいなもんであろう。
ちょっと微笑ましくて、ちょっとものがなしい世界遺産なのであった。
とはいえ今でもオリーブはこの地方の特産でありつづけ、郊外の道路はしばしオリーブ収穫のトラクターで渋滞を起こす。
大都市からも遠く鉄道も通っていないこの街に一種の品格を感じるのはそのせいだろう。
つまりはオリーブで食ってるのであって、観光で食ってるのではない。 -
街を一周してバスターミナルまで戻る。
例のお兄さんがまだ窓口に座っていた。
ガイドブックを見ながら、コルドバに少しでも近づく町の名前を幾つかゆってみる。
エンハ、といったところでお兄ちゃんは反応し、
「それだったら15分後にバスが出る」
「乗り継いでコルドバにいけるか」
「ウチのはない」
「他のバス会社は」
「知らん」
ううう、冷たいヤツ。
それでもバスを待っていると、係員らしいおじちゃんが手招きし、チケットを確認し、ここで待て、と手振りで教えてくれる。基本的には優しいのネ。
やがてやってきたバスにとっとと乗り込み、夕焼けの中、18:00時、エンハに到着。
バスターミナルで時刻表を確認すると、20:30、最終バスがコルドバに接続していた。
良かった、帰れる。 -
しかし時間が近くなってもチケット販売の窓口は閉まったままだ。灯りも付いてなくて、ブラインドの向こうにヒトの気配を感じない。
不吉だ、不吉すぎる。十万石饅頭。(→テレビ埼玉限定CM)
どうやってチケット買うのか。そもそもバスは出るのか。誰も待ってないし。どーなっておるのだ。
ガラガラの待合室でオジーチャンを捕まえて聞いてみる。どうやらいいヒトらしく、ものすごい勢いで教えてくれるが、スペイン語なのでサッパリわからん。
警備のお巡りさんにも聞いてみる。やっぱりいいヒトらしく元気に教えてくれるが、同じくスペイン語なのでわからん。
相手が悪いのではなく、こげな田舎町でヨチヨチ英語を使うワシが悪い。
進退極まり、気分を落ち着かせるために待合室を出てタバコを吸ってると、髪を赤く染めた10代のスペイン娘が、タバコを片手に、ツツツと近づいてきた。横顔はまだ少女だが、タバコを持つ手は一人前だ。手真似で彼女がゆう。
「ライターはあるか」
もしここが都会の繁華街であれば、この子はほぼ間違いなくストリートのお姫様であって、ノコノコと付いていくと、ナニがナニになるのであろう(以下自主規制)。
するとこの旅日記も「ヨーロッパ女体紀行スペイン美少女編」とタイトル変更しなくてはいけない。
それはそれで好ましいとゆう意見もおありでしょうが、残念ながら田舎町のバスターミナルなのであり、配偶者もいることですし、ここはライターを手渡して終わりなのである。
が、ダメモトで「エイゴ、シャベリマチュカ」聞いてみる。
「リル」
おー、リルで充分じゃ。フルはあかんのよフルは。
話を聞いてみると、チケットはドライバーから直接買うのだという。夜遅い時間帯では常識であるらしい。
彼女は最終バスでコルドバに戻る大学生だった。この日は三連休の最終日だから、親元に帰ってきてたんだろう。
気がつくと、そのバス乗り場に、若い男女が並びだした。で、バスが来ると、若者たちは学生証をドライバーに示し、学割運賃でコルドバへの切符を買っているのだった。ドライバーとは顔なじみらしく、「オラ」「オラ」と声をかけあい、二言三言あいさつを交わしている。 -
バスは暗闇の中走り出し、オリーブ畑の丘を抜け、ランドアバウトを通って町ごとのバスターミナルにこまめに立ち寄った。そこから乗ってくるのは、同じような年恰好の若者たちだ。
少しづつ乗客を増やしながら、バスはコルドバに向かった。 -
運行表によると、この最終バスは日曜祝日だけに走っている。
ふとワシは気付いた。このバスは週末をふるさとで過ごした学生が、大学の寮へ戻るための臨時便なんだ。
そんなバスに我々は便乗し、コルドバに戻ることができたのだった。 -
翌朝。
ガイドブックによると、メスキータは通常入場料8ユーロなのだが「平日の午前8時半〜9時半、地元民のミサのために無料開放される」とある。
実は何を隠そう、ワシは世田谷の三軒茶屋カトリック教会で洗礼を受けたクリスチャンなのであった。
ずっと忘れていたが、今思い出した。
なぜ忘れていたかとゆうと、洗礼を受けたのが出生直後だったからである。
が、クリスチャンであることを思い出すのは今回が初めてではなく、30年前にも彼女(現配偶者)に「カトリック教会で結婚式を挙げたい」といわれ、突然思い出し、教会に「結婚式を挙げさせろ」とねじ込みに、じゃなくてお願いに行ったことがある。
教会ではいぶかしがりつつも過去の洗礼名簿を調べ、ワシの名前が載っているのを発見し、
「誠に残念ながら、名前があるので、貴方はここで結婚式を挙げることができる」
と言われた。でもって平然と式を挙げたのはゆうまでもない。さぞや教会は無念であったに違いない。 -
とゆうわけで、朝も早よからメスキータに出かける。
行ってみると見るからにビンボー旅行中のバックパッカーが多数参集しており、確かに8:30からタダで入場でき、内部を見学できた。
パイプオルガンがピーヒャラと鳴っていたので、ミサも確かにやっていたようだが、実情としては8ユーロが厳しい貧乏旅行者への救済策ではないかと思われた。つまりワシらも該当するんです。次来たときはちゃんと払いますからね。
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アンダルシア一筆書き
この旅行記へのコメント (2)
-
- mistralさん 2014/12/21 15:31:59
- 幸運の女神が!
- 鯨の味噌汁さん
今日は。
mistralです。
今年はスペインでしたか!
楽しく旅行記を拝見させていただきました。
笑いのあふれる文章の中に、お二人には幸運の女神が
ついてくださっていることを感じましたよ。
それも(敬虔な?)クリスチャンであるから?
すごいですね〜
念ずれば通じるですよ。
ちゃんとコルドバまでたどりつきましたから。
そして翌朝早朝には無事メスキータへの
入場を果たされましたものね。
先日、一度お邪魔しました。
ブルサの旅をもう一度拝見したかったからです。
来年5月、イスタンブールからブルサへ行って
こようかと検討しています。
mistral
- 鯨の味噌汁さん からの返信 2014/12/22 17:03:25
- RE: 幸運の女神が!
- mistralさん
こんばんは。コメントありがとうござます。
>笑いのあふれる文章の中に、お二人には幸運の女神が
>ついてくださっていることを感じましたよ。
ぷぷぷ。そうでもないんですよこれが。
やはり神罰は下るもので。
にわかクリスチャンは、のちほど結構致命的なダメだしを食らいましたの。
あまりに悲惨なので、ここに書くかどうかはまた別にして。
mistralさんのエゲレス日記、拝見してます。
いいですね。
視点が独特で、読んでて既視感と充足感があります。
写真もすばらしい。。。
のちほど、ゆっくり拝見して、またコメントさせていただきますね〜
>来年5月、イスタンブールからブルサへ行って
>こようかと検討しています。
おお!
それは光栄です。
でしたら、ブルサへの移動はフェリーをおススメいたします。
事前にネット予約もできます。
ワシは当日のこのこ行ったら、夕方まで予約でいっぱいでした。
やむなく、時間のかかるバスにしましたが。。。
ぜひ鹿野健太郎さんの記事を参考になさってください。
イスタンブールからの移動に関しては、ワシの1000倍、参考になりますよ。
あ、セマーに関しては、ワシの記事でダイジョーブですが。。。
鯨の味噌汁
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