2017スペイン旅行Part3　コルドバ～グラナダ

2017/07/15 - 2017/07/24

7/15 関空発～香港～ 7/16 ～マドリード～トレド（泊） 7/17 トレド～コルドバ（泊） 7/18 コルドバ～グラナダ（泊） 7/19 グラナダ（泊） 7/20 グラナダ～セビリア（泊） 7/21 セビリア～バルセロナ（泊） 7/22 バルセロナ（泊） 7/23 バルセロナ～ 7/24～香港～関空着

約20年ぶりの海外旅行、半年ほど前からぽちぽち準備を始め、皆さんの旅行記を参考にGoogleマップでシミュレーションしながら旅程を計画しました。
大学生の息子を真似て、航空券、ホテル、現地の移動（鉄道、高速バス、エアー）、美術館や観光スポットのチケットなどすべてインターネットから予約して出発、ふたりで一人前のアラフィフ夫婦…無事帰ってこれるかと心配されましたが、意外とスムーズに進むことができ、スペインを満喫、大満足の旅となりました。

Part3（4日目）
コルドバ市内観光後、グラナダに向かいます。

エリア グラナダ(スペイン)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 4.0
• 交通: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 20万円 - 25万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス タクシー 徒歩 飛行機
• 航空会社: キャセイパシフィック航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

今日はコルドバを半日観光した後、午後のバスでグラナダに移動します。

朝食を中庭でいただきます。
バイキングはパン、チーズ、シリアル、果物など種類が豊富、
注文してから作ってくれるオムレツとカフェオレがオススメです。

La Llave de la Judería Hotel Boutique ホテル

9時半にチェックアウト、荷物を預けてコルドバ観光に出発します。

カトリック両王のアルカサル（Alcázar de los Reyes Cristianos）を見学します。
アルカサルはアルフォンソ11世により14世紀前半に建設された王宮で、15世紀末にはイサベル女王とフェルナンド2世がイスラム最後の砦グラナダを攻略する際の拠点としています。
アラブ式庭園が見所です。

アルカサル (コルドバ) 城・宮殿

モザイクの間
壁にローマ時代のモザイク画が展示されています。

ギリシャ神話に登場するポリュペーモスとガラテイア

城壁の上の通路が東西2つの塔を結んでいます。

西側の塔に登ります。

塔の屋上から庭園が一望できます。

城壁と回廊に囲まれた中庭

回廊の向こうに昨日訪れたローマ橋とカラオラの塔が見えます。

回廊と中庭の池

アーチの形が特徴的な回廊の内部

中庭の中央にある小さな噴水

アラブ式庭園、
イスラムの雰囲気が感じられます。

糸杉に囲まれた花壇、
華やかではないが、よく手入れされており、緑の美しい庭園です。

こちらの糸杉は壺の形に刈り込まれています。

庭園の中央にコロンブスがカトリック両王に謁見している像が置かれています。
カトリック両王の援助を得たコロンブスは1492年「新大陸」に向けて出航しています。

庭園から見たアルカサル

池に睡蓮が咲いています。

強い日差しのせいか、花の色がとても鮮やかです。

庭園の手入れに使われていた三輪自動車

門に飾られたカスティーリャ・レオン王国の紋章
スペインの国章にも使われています。

アルカサルの見学を終え、ホテルで教えてもらったローマ時代の遺跡（Roman Temple）とテンディーリャス広場（Plaza de las Tendillas）に向かいます。

昨日ナイトビジットしたメスキータを通り抜けます。

メスキータ 寺院・教会

中庭に面した回廊のシュロの門（栄光の門）

アルミナールの搭を囲むオレンジの中庭（Patio De Los Naranjos）
その名の通り、オレンジの木がたくさん植えられています。

オレンジの木の中庭 散歩・街歩き

東側の聖カタリナ門（Puerta de Santa Catalina）からメスキータを出ます。

メスキータ東側の通り（Calle Magistral González Francés）

エンカルナシオン通り（Calle Encarnación）
コルドバといえば中庭（パティオ）が有名、
5月には中庭の美しさを競うパティオ祭りが開催されるそうです。

中庭をのぞきながら通りを散策します。
メリヤン（Meryan　革製品のお店）の中庭

メリヤン 専門店

集合住宅の中庭

修道院（Convento de la Encarnación）の中庭

公園（Columnas De Cordoba）の奥に見えるのは考古学博物館です。

考古学博物館 博物館・美術館・ギャラリー

クエスタ・デ・ルハン通り（Calle Cuesta de Luján）
路面にモザイクが施されています。

ディラリオ・デ・コルドバ通り（Calle Diario de Córdoba）

通りを抜けて広場に出ると、大理石の柱が現れました。
建物に囲まれて、1世紀頃　ローマ帝国時代の神殿（Roman Temple）が建っています。
工事中なのか柵に囲まれており、中に入ることはできませんでした。

ローマ寺院 寺院・教会

神殿跡の隣に建つコルドバ市庁舎（Cordoba City Council）
最上階がイスラム風です。

カトリック教会（Iglesia de San Pablo）

市役所前の広場に面して、古代ローマ～イスラム～カトリック様式の建物が建っており、コルドバ2000年の歴史が感じられます。

国旗が掲げられた重厚な建物
政府の役所かと思ったら高校（IES Maimónides）でした。

修道院（Convento de RRMM Capuchinas de San Rafael）の中庭

テンディーリャス広場（Plaza de las Tendillas）
コルドバ中心街の近くにあり、広場に面してホテルやレストランが並んでいます。

テンディーリャス広場 広場・公園

観光案内所

広場中央の噴水
スペイン王国の将軍でグラナダを陥落させた戦いで活躍したゴンサロ・フェルナンデス・デ・コルドバ（Gonzalo Fernández de Córdoba）の銅像が建っています。

コルドバの中心街、コンデ・デ・ゴンドマル通り（Calle Conde de Gondomar）

アルマンソル通り（Calle Almanzor）
ホテルに戻る途中、スペインに来て初めて出会った猫。

ホテルに戻り荷物を受け取ります。
フロントの男性がタクシーを呼ぼうかと尋ねてくれますが、時間に余裕があるので散策しながら駅に向かうことにします。
スタッフの心配りが感じられる居心地のよいホテルでした。

La Llave de la Judería Hotel Boutique ホテル

アルモドバルの門（Puertas de Almodovar）
コルドバ市街地の防御壁であったコルドバの壁の一部です。

コルドバの壁

ビクトリア通り（Paseo de la Victoria）
旧市街から駅に向かう大通りで、通りの中央に公園、カフェなどがあります。

掲示板に表示されている気温は35℃です。
湿度が低い（約20％）ためか、体感的にそれほど暑く感じませんでした。

熱波が襲来した先週、コルドバの最高気温は47℃と記録的な猛暑、まさに灼熱のアンダルシアでしたが、スペインに来てからは比較的過ごしやすい天候が続いています。

駅が見えてきました。

13時前にコルドバ中央駅に到着しました。
バスの出発時間まで1時間あるので駅ナカのカフェで軽食をとります。

コルドバ中央駅 駅

バスターミナルは駅の北側、道路を挟んだ向かい側にあります。

ターミナル内部
バス会社のカウンターが並んでいます。

グラナダ行　14:00発　ALSA　のバスに乗車します。
ALSAの他にもいろんなバス会社があります。

SUPRA ECONOMY というクラスの車両です。
座席は1-2の3列でトイレ付、コルドバ～グラナダ間の料金は19.92ユーロでした。

乗車する時にサービスのパンケーキとミネラルウォーターを渡されました。
各座席にモニタが付いています。

約2か月前に、ALSAのサイト　https://www.alsa.es/　からチケットを購入したので、最前列の席が予約できました。

ターミナルを出発してすぐに高速道路に入ります。
コルドバ～グラナダ間の高速道路はすべて無料でした。

コルドバの南方は一面オリーブ畑です。

途中、高速道路を出て、LUCENAというコルドバ県南部の都市に停車しました。
ターミナルは閑散としており乗車したのは1人だけでした。

マラガ方面（A-45）とグラナダ方面（A-92）の分岐
地中海を見たいという思いもあり、マラガ＆グラナダ各1泊か、グラナダ2泊か随分迷いましたが、今回の旅行のハイライトであるアルハンブラ宮殿をじっくり見学するためグラナダ2泊を選択しました。

グラナダまて80km

グラナダに向かう高速鉄道（工事中）の高架橋が高速道路を跨いでいます。

グラナダ市内に入ります。

グラナダは、アンダルシア州グラナダ県の県都です。
13世紀~15世紀にかけてイベリア半島最後のイスラム王朝ナスル朝の都として繁栄しましたが、1492年にカトリック両王の攻略により陥落し、ナスル朝は滅亡、7世紀前半から800年近く続いたイスラム勢力によるイベリア半島支配はこの地で終焉を迎えました。

コルドバから2時間45分、ほぼ定刻にグラナダのバスターミナルに到着しました。

ターミナル前のバス停から市内バス（NS1系統）に乗車して旧市街に向かいます。
乗車時に運賃を運転手に支払います。

バスターミナル バス系

大聖堂前のバス停（Catedral）で降車してホテルに向かいます。

ホテル アナカプリ（Hotel Anacapri ）
旧市街の中心、大聖堂やヌエバ広場から徒歩数分、アルハンブラ宮殿にも歩いていける便利な立地です。

チェックインの時、フロントの女性に明日開催されるフリーツアーを勧められました。
アルハンブラ宮殿の見学は午後からなので、参加することにします。

アナカプリ ホテル

明るい色彩でカジュアルな雰囲気の部屋
ツインルーム　料金は朝食付で73．95ユーロ／一泊でした。

アナカプリ ホテル

ゆったりした浴室

ホテルの近くの銀行（Caixa Bank）でアルハンブラ宮殿の入場券を受け取っておきます。
予約に使用したクレジットカードをATMに入れ、画面の案内に従い入力するとチケットが印刷されて出てきました。

ナスル朝宮殿の入場時間（15:30）が指定されています。

2017年10月～チケットの購入システムが変更されています。
自宅でチケットを印刷することが可能となり、現地での引き換えが不要となりました。
https://tickets.alhambra-patronato.es/en/

アルバイシンの丘の上にあるサン・ニコラス展望台に向かうため、
ヌエバ広場（Plaza Nueva）からサン・ニコラス広場（Plaza San Nicolas）まで、アルハンブラバス（C1）に乗車します。

ヌエバ広場 広場・公園

アルハンブラバス
C1～C4の4路線が市内の観光地を結んでいます。
C1のバスは約１０分間隔で運転されており、料金は1.2ユーロでした。
市内バスと同様、運転手に料金を払って乗車します。

ヌエバ広場から約10分でサン・ニコラス広場（Plaza San Nicolas）に到着しました。
ほとんどの乗客がここで降車します。

サン ニコラス広場 広場・公園

バスから降りた観光客が向かう方向に坂道を登っていくとサン・ニコラス展望台（Mirador de San Nicolas）に到着しました。

アルハンブラ（Alhambra）の全景が一望できます。

サン ニコラス展望台 自然･景勝地

ナスル朝宮殿（Nasrid Palaces）
宮殿の後方にシエラ・ネバダ山脈（Sierra Nevada）が見えます。
最高峰のムラセン山はイベリア半島で最も標高の高い山です。

アルカサバ（Alcazaba）
13世紀に建てられた城塞
9世紀頃に造られた要塞が改築されたもので、アルハンブラの中で最も古い建物の一つです。

アルカサバ 建造物

ベラの塔（Torre de la Vela）
塔の上に4本の旗（EU旗、スペイン国旗、アンダルシア州旗、グラナダﾞ市旗）が掲げられています。

展望台の周りを散策します。
レストラン（Restaurante Teteria Marrakech）の右側に見えるのはモスクの塔です。

散策中に通りかかった「マックス・モローの家」（Casa Museo Max Moreau）
通りから様子をうかがっていると、管理人？の男性に見ていかないかと声をかけられたので入ってみます。
入場は無料でした。

マックス・モローを紹介した記事が展示されています。モローは1902年生まれのベルギー人の画家だそうです。

モローの作品が展示されています。

モローの家にある展望台からもアルハンブラ宮殿を眺めることができます。

中庭を歩く猫

アルバイシン（Albayzín）の小路を歩き、ヌエバ広場に戻ります。

アルバイシンは中世イスラム統治時代のムーア人の建築様式が残る地区で、アルハンブラ、ヘネラリフェと共に世界遺産に登録されています。

アルバイシン 旧市街・古い町並み

アルヒベ・デル・ガト通り（Calle Algibe del Gato）
猫のイラストが可愛いので近づいてみると、語学学校（Castila - Intl School Spanish）の玄関でした。

アルミランテ通り（Calle Almirante）沿いの
花で覆われた邸宅

ネボト広場（Plaza Nevot）
建物の間からアルハンブラが見えます。

サン・グレゴリオ坂 (Cuesta de San Gregorio)

サン・グレゴリオ坂 (Cuesta de San Gregorio)
坂道の両側に白壁が続きます。

カルデレリア ヌエバ通り（Calle Caldereria Nueva）
アラブ街に入ります。

カルデレリア ヌエバ通り 散歩・街歩き

夕食はホテル近くにある老舗バル、ボデガス カスタネェーダ（Bodegas Castañeda）で、
テラス席でサラダ、生ハム、パテなどを注文してビール（cerveza）で乾杯します。

ボデガス カスタネェーダ 地元の料理

パテにも生ハムが盛り付けられており、テーブルの上が生ハムでいっぱいに...

夕食後、夜景を見るため再びバスに乗り展望台に向かいます。

ヌエバ広場 広場・公園

ライトアップされたアルハンブラ宮殿

アルカサバとグラナダの夜景

日が暮れていたので帰りもバスを利用しようと思っていましたが、意外に人通りが多いので昼間と同じ道を歩いて帰ることにします。

サン・グレゴリオ坂 (Cuesta de San Gregorio)
前を歩いているのは中国からの団体観光客、とても賑やかで、夜道も寂しくありません。

アラブ街まで戻ってきました。

カルデレリア ヌエバ通り 散歩・街歩き

ホテルの周りは夜遅くまで賑わっています。

イサベル・カトリカ広場（Plaza Isabel La Catolica）

明日はいよいよアルハンブラの見学です。

イサベル・ラ・カトリカ広場 広場・公園