2013/05/26 - 2013/05/26
152位(同エリア373件中)
さいたまさん
プレアヴィヒア寺院は、タイとカンボジアを分かつダンレック山脈の分水嶺に位置しており、南に広大なカンボジアの平原を眼下に収めています。
寺院は、山頂の南端から北側のタイ方向に、参道と階段が、なだらかに続く等斉斜面に設けられています。北端には、寺院入口の門が設けられています。
タイとカンボジアの紛争が激化する以前は、これら寺院地域に入るには、なだらかでかつ広い道路が備わった北側のタイ領から入るのが容易であり、ほとんどの訪問者がこの北側経路を利用していました。タイとカンボジアの関係が悪化し、国境が封鎖されると、カンボジア側から標高差約500mの急峻な山道を昇る必要が出てきました。途中までは、舗装された広い道路が延びていますが、途中から急斜面の山道となっています。
このため麓で、入山手続きを終えた後、4輪駆動車か山道用に改造されたバイクに乗り換える必要があります。
山道は、寺院地域の中間部付近に続いているので、南側に、山門〜参道〜神殿等に進むか北側に下がって、入口の門から参道を昇るかいずれかを選ぶこととなります。
寺院の入口の先は、国境線となっていて、現在は、封鎖されています。
南側の突端付近に神殿があり、その先の最高点からの眺望は、素晴らしいものがあります。
北側には、国境線を間にしてタイとカンボジアの要員が対峙しており、立ち入りが制限されています。また道を外れると、地雷や不発弾の残る危険地域もあり、警察官等が注意を喚起しています。
表紙の写真は、参道から見た神殿の様子を下から見た光景となっています。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- バイク
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
写真は、国際司法裁判において提出された地図です。カンボジアを支配していたフランスが作成したものです。
ダンレック山脈の分水嶺を国境にする旨のタイとの合意にもかかわらず、フランス製の地図には、国境線が、分水嶺から北側にずれて描かれています。
プレアヴィヒア寺院は、国境線と分水嶺の間に位置しており、紛争の原因となった地図です。 -
カンボジア側の平野部から寺院に至るためには、急勾配の山道を登らなくてはなりません。
狭い山道は、曲がりくねって、柵が無いため、雨天時等には滑りやすく、危険性が高く昇りにくい道です。 -
図は、国際司法裁判において審判に使用された寺院地域の断面を示した資料です。
南側から北側(タイ側)になだらかな斜面が続いています。 -
山頂から南側を望む写真です。
広大なカンボジアの平原が続いています。 -
眼下の麓には、警察の本部と学校が見えます。
学校において、入山手続きと四輪駆動の車か山岳用に改造されたバイクに乗り換える必要があります。 -
入山手続きが済むと、入山許可証が発行されます。
入山許可証は、山頂手前のチェックポイントで検査されます。 -
山道を経由して寺院まで昇るための車両の切符です。
多人数が乗る四輪駆動車とバイクのいずれかですが、料金は同じです。
入山料と合わせて、10ドル支払いました。 -
チェックポイントを過ぎ、寺院地域に進むとカンボジア国旗とユネスコの旗を含めた3本の旗が掲揚されている塔に着きます。
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山頂には神殿があります。
写真は、神殿を西側から見た神殿側面です。 -
神殿内部の廊下と思しき部分です。
午前中に撮影しました。開放部が南に向いていますので日の光が右(南)から入ってきています。 -
神殿に至る参道から東を見ると、国境線を挟んで東側にタイの展望台とタイ国旗が見えます。
写真では、見えにくいですがタイ国旗が小さく確認されます。 -
参道を、上から下がっている方向に見ています。
参道は、北側(タイ側)に下がっています。
参道の向こうに、中間の山門が見えます。 -
さらに下がると、次なる参道部分が伸びているのが見えます。
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参道をさらに下がると階段になります
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参道が切れたところに階段があります。
階段の向こうに、タイとの間の平地部が広がってます。 -
階段を下ると、標識が掲げられた寺院入口があります。
寺院へは、平坦な北側から入る形になっていたのです。
従来は、平坦なタイ側から入ることになっていたので、入口も北側に
向いています。
現在は、入口の北側に続く道路は、閉鎖されています。 -
寺院地域の周辺を見ていきます。
頂上の南側は、切り立った断崖となっています。
断崖の向こうに、カンボジアの平野部から山頂に昇るための屈曲した道路が見えます。 -
南端部には、従来、山頂部を守備していたタイ軍が作ったものと思われる南側を向いた監視壕があります。
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山頂付近には、迷彩ネットを張った監視及び指揮壕があります。
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先ほど述べましたが、入口から北側に通じてる道路は、途中にある有刺鉄線で封鎖されています。有刺鉄線の向こうの草むらの中に、昔使っていたと見られる鉄製の門が見られます。
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