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昨日、福岡市に、ゲルギエフが彼のオーケストラ、マリインスキー歌劇場管弦楽団をサンクト・ペテルブルグから引き連れてきたので聞きに行った。ストラヴィンスキーの3大バレー(春の祭典、ペトリューシュカ、火の鳥(組曲版))を一気に演奏するという大サーヴィスのコンサートだった!昨日は、満喫した。<br /><br />アクロス福岡はしゃれた建物で、外壁にはたくさんの樹木が植えられていて、ちょっとした散歩道だ。この内部のシンフォニー・ホールで演奏会は開かれた。<br /><br />ゲルギエフは現役の指揮者のなかでも、そのカリスマ性はトップランクだろうと思う。彼はサンクト・ペテルブルクの音楽的発展に大変貢献しており、昔からある歌劇場とコンサートホールに加えて、新しいオペラ・ハウスとコンサート・ホールが今はできている。彼が推進力を生んだことは間違いない。プーチンの信頼も厚いようだ。<br /><br />私は数年前にこの旧歌劇場で二度、オペラとバレーを鑑賞しているし、さらにさかのぼって、1996年には、ロンドンで、彼らのコンビの名演奏会を聞いた。そのとき、聞いたチャイコフスキーの「悲愴」交響曲は圧倒的な名演だった。3年前にはロンドンで、ゲルギエフがロンドン交響楽団を指揮する演奏会もすばらしかった。そういうわけで、今回、福岡で彼らに再会できたのは、格別に嬉しい。<br /><br />ところで、この福岡のシンフォニーホールは、昨日、少し音響的に不満を感じた。少し高音が飛び跳ねて目立ちすぎで、逆に低音が不足気味の音響だ。ここ数年、ウィーンのムジークフェラインなど、優れた音響のホールなどをたくさん聞いて、比較の耳ができているので、今回はそれを、すぐに感じた。今回は、音量も大きい曲なので、少し高音が目立ちすぎて、せっかくの「春の祭典」の超名演もすこし、音が軽めに響きすぎたのは残念だ。<br /><br />ウィーンのムジークフェラインが理想の音響を持っていると思うが、多分、この福岡のホールでも、工夫次第では改善できるはずだ。ダブル・ベースを後ろの壁に近づけて並べる等の工夫で、もっと低音が響くだろうと思った。演奏会によっては、そうしているかもしれないが。。。昨日はダブル・ベースは左側に集まり、ティンパニ、大太鼓は後ろに並んでいたが。。。

ゲルギエフの演奏会を聞きに福岡に行く

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2014/10/10 - 2014/10/10

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6

12

tad

tadさん

昨日、福岡市に、ゲルギエフが彼のオーケストラ、マリインスキー歌劇場管弦楽団をサンクト・ペテルブルグから引き連れてきたので聞きに行った。ストラヴィンスキーの3大バレー(春の祭典、ペトリューシュカ、火の鳥(組曲版))を一気に演奏するという大サーヴィスのコンサートだった!昨日は、満喫した。

アクロス福岡はしゃれた建物で、外壁にはたくさんの樹木が植えられていて、ちょっとした散歩道だ。この内部のシンフォニー・ホールで演奏会は開かれた。

ゲルギエフは現役の指揮者のなかでも、そのカリスマ性はトップランクだろうと思う。彼はサンクト・ペテルブルクの音楽的発展に大変貢献しており、昔からある歌劇場とコンサートホールに加えて、新しいオペラ・ハウスとコンサート・ホールが今はできている。彼が推進力を生んだことは間違いない。プーチンの信頼も厚いようだ。

私は数年前にこの旧歌劇場で二度、オペラとバレーを鑑賞しているし、さらにさかのぼって、1996年には、ロンドンで、彼らのコンビの名演奏会を聞いた。そのとき、聞いたチャイコフスキーの「悲愴」交響曲は圧倒的な名演だった。3年前にはロンドンで、ゲルギエフがロンドン交響楽団を指揮する演奏会もすばらしかった。そういうわけで、今回、福岡で彼らに再会できたのは、格別に嬉しい。

ところで、この福岡のシンフォニーホールは、昨日、少し音響的に不満を感じた。少し高音が飛び跳ねて目立ちすぎで、逆に低音が不足気味の音響だ。ここ数年、ウィーンのムジークフェラインなど、優れた音響のホールなどをたくさん聞いて、比較の耳ができているので、今回はそれを、すぐに感じた。今回は、音量も大きい曲なので、少し高音が目立ちすぎて、せっかくの「春の祭典」の超名演もすこし、音が軽めに響きすぎたのは残念だ。

ウィーンのムジークフェラインが理想の音響を持っていると思うが、多分、この福岡のホールでも、工夫次第では改善できるはずだ。ダブル・ベースを後ろの壁に近づけて並べる等の工夫で、もっと低音が響くだろうと思った。演奏会によっては、そうしているかもしれないが。。。昨日はダブル・ベースは左側に集まり、ティンパニ、大太鼓は後ろに並んでいたが。。。

旅行の満足度
5.0
  • 高速バスで行った。中州のバス停でおりる。夕暮れ時の写真。那珂川の橋を渡る。<br />右のほうに見える壁面が斜めの建物がアクロス福岡。そこにシンフォニーホールはある。

    高速バスで行った。中州のバス停でおりる。夕暮れ時の写真。那珂川の橋を渡る。
    右のほうに見える壁面が斜めの建物がアクロス福岡。そこにシンフォニーホールはある。

  • 川下側を見る。

    川下側を見る。

  • これがアクロス福岡。この内部に演奏会場がある。

    これがアクロス福岡。この内部に演奏会場がある。

  • ゲルギエフのポスターがある。ドウダメルとウィーン・フィルやメータとイスラエル・フィルも来ている!

    ゲルギエフのポスターがある。ドウダメルとウィーン・フィルやメータとイスラエル・フィルも来ている!

  • 明るいときだと、この建物の外側には散歩道が外壁にあるのが見えるのだが。。今日は演奏会だけ聞いて、また、すぐに高速バスに乗って帰宅した。<br />全エネルギーはゲルギエフに吸い取られた!!!スゴイ演奏会だった!!!

    明るいときだと、この建物の外側には散歩道が外壁にあるのが見えるのだが。。今日は演奏会だけ聞いて、また、すぐに高速バスに乗って帰宅した。
    全エネルギーはゲルギエフに吸い取られた!!!スゴイ演奏会だった!!!

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この旅行記へのコメント (6)

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  • KRNさん 2014/10/14 14:14:41
    おぉ!
    行かれたんですね。
    私も悩んだのですが残念ながら全く知らない演目だったので流しちゃいました。
    でもtadさんの日記によると相当素晴らしかったご様子。。。

    うーん、失敗だったかも?

    tad

    tadさん からの返信 2014/10/14 16:25:03
    RE: おぉ!
    > 行かれたんですね。
    > 私も悩んだのですが残念ながら全く知らない演目だったので流しちゃいました。
    > でもtadさんの日記によると相当素晴らしかったご様子。。。
    >
    > うーん、失敗だったかも?

    オーケストラ音楽好きなら、これは、滅多に聞けない贅沢なプログラムと理想的演奏家たちの組み合わせだったと思います!3曲ともロシアのストラヴィンスキー作曲で、本来はバレー曲ですが、舞台なしでも退屈しない超名作ばかりだったと思います。特に好きな「春の祭典」は、2年前にロンドンで、バレー付きの上演を初めて見ましたが、20世紀前半の大傑作だと思います。
    それを本場のゲルギエフとマリインスキー歌劇場管弦楽団というロシア最強の贅沢なコンビが福岡に来たのですから、逃す手はありませんでした!

    こう書くと、ますます悔しがらせそうですが!

    KRN

    KRNさん からの返信 2014/10/14 16:38:36
    RE: RE: おぉ!
    実は拝読した後すぐにチケットを見たんです。

    今日明日、まだチケット残っているようで。。。
    でも19,000円。

    ロシアに行くよりお安いですが、ウーム!!!
    この辺りの楽曲に全く明るくない私にとってゲルギエフの素晴らしさがわかるのかなぁ!?

    って、また悩み始めました(笑)

    tad

    tadさん からの返信 2014/10/14 16:48:44
    RE: RE: RE: おぉ!
    確かに、チケット代が高いのが日本でのクラシック・コンサートの欠点ですね!今回のような特別豪華な内容でない限りは、日本ではあまり行きません。ウィーンやロンドンでしばらく滞在して毎晩のように聞いてくると、質や雰囲気も含めて、元手がとれると私はいつも感じています。やはり、本場は本場ですから。。。

    KRN

    KRNさん からの返信 2014/10/14 17:00:56
    RE: RE: RE: RE: おぉ!
    高いですね。海外オケの公演は驚くほど。

    でも日本では劇場が・・・
    私は音響についてはド素人ですが、やはり本場で聞くと劇場の装飾やら何やらが相まって5000円のチケットでもその何倍もの価値があるように思えてしまうのです。

    以前、某アパレルに勤めてた友人から聞いて驚いたのですが、東京でも有名な某劇場の制服を頼まれて作り、そのお礼も兼ねて接待で海外の超有名公演のオペラとバレエを一番良い席で招待されたそうなんです。

    1枚数万円というチケット代を設定し、たとえ満席になったとしても日本では「大赤字」だそうで・・・
    それほど海外の劇場の誘致にはお金が掛かっているとのことでした。

    ではどこで帳尻を合わせているかというと、税金から「文化芸術」に対しての補助金名目で穴埋めしているそうで・・・

    劇場の支配人は「税金も使われているのでもっと来てほしいがこの価格では気軽に来てもらえない」と嘆いていたそうです。

    ロシアの外国人価格は「税金を払っていないから」ということでの設定価格だそうですが、日本でも税金を払っている人に優しい価格設定にしてほしいですね。

    tad

    tadさん からの返信 2014/10/14 17:32:35
    RE: RE: RE: RE: RE: おぉ!
    > 高いですね。海外オケの公演は驚くほど。
    >

    ウィーン国立歌劇場が東京でやる時は、19,000円が一番安く、上は58,000円くらいだったと記憶しています!それでも売れているようです。
    今年、ウィーンには2回行っていますが、インターネットで早くチケットをとっていますので、安い場合は5000円以下でゲットしています。勿論、私は東京の雰囲気のないホールでオペラを見る気はまったくありません。ただ、仕事上日本を離れられない人達も多いので、行きたい人はいくら高くても行くのでしょう。


    > 1枚数万円というチケット代を設定し、たとえ満席になったとしても日本では「大赤字」だそうで・・・
    > それほど海外の劇場の誘致にはお金が掛かっているとのことでした。
    >
    > ではどこで帳尻を合わせているかというと、税金から「文化芸術」に対しての補助金名目で穴埋めしているそうで・・・
    >
    > 劇場の支配人は「税金も使われているのでもっと来てほしいがこの価格では気軽に来てもらえない」と嘆いていたそうです。
    >

    日本では公的補助金は小額だと思います。だからチケット代が高いのですが。。。昨今の経済状態では、だんだん客は減るでしょう。

    一方、ヨーロッパの国々は芸術活動に対する国家の補助金が大変に厚いので比較的安いチケット代で運営できているようです。ニューヨークのメトロポリタンオペラは補助金が少なく、料金が高くなり平均80%しか客が入らず、経営危機だそうです。一方、ウィーンは98.8%の入りだそうですし、いつも世界中から客が来ていますで、安心して楽しめますね。この12月もまた12日ほどクリスマス前後に音楽漬けのためにウィーンに行きます。これくらいまとめて聞くと、日本の音楽会には行かずにすませられます。退職後の「生活の知恵」です!


    > ロシアの外国人価格は「税金を払っていないから」ということでの設定価格だそうですが、日本でも税金を払っている人に優しい価格設定にしてほしいですね。
    >
    >

    ヨーロッパの国は私が知っているところは、外国人料金というのはありませんが、ロシアは確かに別料金で、評判悪いですね。ロンドンは、当日の空席は、シニア料金でどっと値下げしてくれる場合があります!ただし売りきれていない音楽会のみですが。。

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