2009/09/21 - 2009/09/21
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ねんきん老人さん
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埼玉県日高市の 「巾着田曼珠沙華公園」。 彼岸花の群生で有名なこの公園は、是非とも行ってみたいとずっと思い続けていた場所です。 なにしろ私は、田んぼの土手などから彼岸花を掘ってきて、自宅の狭い庭に植えたりしているくらいなのです。
それでいながら、花期が短いこともあってなかなか機会がなく、このままでは一度も見ないまま自分が彼岸に渡ってしまうのではないかと心配になってきました。
順調なら2時間強で着ける距離ですから、思い切って出かけることにしたのが2009年の9月のことです。
関越自動車道鶴ケ島ICから国道407号線を5~6km南下し、右折して県道15号線を7~8km走ると巾着田です。
短い花期に人が押し寄せるのは覚悟の上でしたが、案の定、その15号線に乗って間もなく渋滞が始まりました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 交通
- 3.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
【 臨時駐車場 】
あと5~6kmという辺りから、庭を有料駐車場にしている家が現れてきました。 季節限定の行楽地ではよくあることですが、それにしてもちょっと遠過ぎはしないでしょうか。
やっと着いた臨時駐車場は写真のとおりです。収容可能台数は350台だそうで、このほかに200台分の常設の駐車場、バス専用駐車場、民間の臨時駐車場があります。
いずれにしても、車で行かれる方は 「イライラ防止」 のおまじないでもしていった方がいいと思います。 -
【 公園入口 】
入口は何か所かあります。 これはその一つですが、早くも彼岸花が現れました。これだけでも群生といえるほどで、期待が高まります。
公園は高麗川が大きく円を描くように蛇行した内側に広がる休耕地で、高い所から見ると巾着の形に見えるそうです。
広さは約22ヘクタールだそうですが、そう言われてもピンときません。まあ、500m四方よりちょっと狭いというところでしょうか。
もともとは自然に生えていた彼岸花がその多さで注目されるようになり、次第に人々が訪れるようになったもので、今では組織的に管理されているとのことです。巾着田 自然・景勝地
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【 公園入場券 】
以前は無料だったようですが、2005年から彼岸花の開花期間だけ入場料を取ることになったそうです。
200円という金額で多少はこの景観の保持に寄与できたと思えば、誰しも納得できる措置だと思います。(今は300円だそうです) -
【 園内マップ 】
窓口でくれるマップです。 この写真を見て、心が逸ります。
ところで余談ですが、この日は5連休の真ん中でした。
ご記憶の方も多いと思いますが、2003年から敬老の日が9月15日ではなく9月の第3月曜日になりました。
2009年の敬老の日は21日です。そしてこの年の秋分の日が23日だったため、祝日と祝日に挟まれた22日が国民の休日となって3連休、その前の土日から続いての5連休というわけです。
こういう並び方になったのは2009年が初めてで、その真ん中の日に私たちが巾着田に行ったということです。
ちなみに次にこうなるのは2015年、その次は2026年だそうですので、どうやら生きているうちにもう一度だけ経験できそうです。巾着田 自然・景勝地
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【 園内に群生する彼岸花 】
さあ、これが園内です。 聞きしに勝る光景で、息をのみます。
彼岸花は律儀な花で、毎年きっちり彼岸に合わせて咲いてくれます。今日は9月の21日、まさにお約束どおりです。
彼岸が近づくと地面からニョキニョキとのっぺりした茎だけが伸び、真っ赤な花をほんの数日咲かせて、たちまち色あせてしまいますが、そのあとで葉が出てくるという不思議なサイクルで、幽霊花という別名もそのせいかと思われます。 -
【 園内に群生する彼岸花 】
この花がお墓の周りに多いことは偶然だと思っていましたが、何年か前にそうではなさそうだという話を聞きました。
彼岸花の鱗茎は有毒で、ミミズや虫が近づかないため、それを食べるモグラも来ない。モグラが来なければ、土が彫り荒らされて土葬された遺体が傷つけられることもない。
つまり偶然ではなく、人間が意識的に植えたのですね。 そういえば、火葬して遺骨を壺に入れて埋葬するという最近の墓地にはあまり見ない気がします。
それを聞いて世の中には物知りがいるものだと感心しましたが、単に自分が無知なだけなのかも知れません。 -
【 園内に群生する彼岸花 】
ところで私見ですが、動植物の名をすべてカタカナで表記するということには、あまり賛成できません。
例えば薄翅蜉蝣という昆虫をウスバカゲロウと書かれると、分かってはいても薄馬鹿下郎とイメージしてしまいます。
ヒガンバナと書いたのでは、彼岸に咲く花というイメージが湧きません。 外国の花ならともかくとして、長く日本人に親しまれてきた動植物は漢字で書いた方がいいと思うのですが、どうでしょうか。ワスレナグサと書くよりは、勿忘草と書く方が心に響くような気がしませんか。
もっとも、植物の和名には当て字が多くて読むのも書くのも難しいことがありますが。
まあ、誰でも分かるものは漢字で、というぐらいにしておきますか。 -
【 枝なし、葉なし、節もなし 】
先述のとおり、9月になるとみるみる茎が伸びてきますが、その茎には枝も葉も節もありません。
そしてその茎の先端に1輪だけ花をつけ、それがすぐに色あせ、朽ちてすべてが終わりです。 秋も深まり、忘れたころになって地面から細い葉が沢山出てきますが、それは狭い庭では邪魔になるほど茂ります。そしてそれも春になると枯れてしまいます。
ということは、ここ巾着田の彼岸花畑は、彼岸の一時期を除いては見る人もいない地味な場所なのでしょうか。私たちのように 「いい時」 だけ見て楽しんでいる者と違い、ほぼ1年を通して管理をしている方たちの苦労は大変なものだと思います。 -
【 ざっと見るには広い道も 】
園内は大変な混雑ですが、比較的広い道(幅2~3m)もありますので、時間のない人はここを歩いてざっと見ることもできます。
「間に合わないよ!」と言いながらこの道を小走りしている数人のグループがいましたが、たぶんバスツアーで来た人だと思います。 そういう場合は、こういう道は便利です。 -
【 彼岸花の間を縫うように歩く人々 】
とはいえ、やはり花の中に入り込んでみたいと思うのは人情で、狭い道にも人が溢れています。 そして、これだけの見事な花ですから、誰しも写真を撮りたくなります。
たぶん写真が趣味という人でしょうが、三脚を構えた人も沢山います。 ほかの人が歩くにはとても邪魔なので、あまり感心しません。 中には舌打ちをせんばかりに睨みつけながら通る人もいます。 -
【 お約束の記念写真 】
という訳で、記念写真を撮るのは気を使います。
「ハイ、そこに立って」
「あ、人が来た。ちょっと待とう」
「ヨシ、撮るぞ。こっち見て・・・あ、人が来た。待って」
妻の顔がだんだんひきつってきます。 -
【 100万本の彼岸花 】
一面に広がる彼岸花の数は100万本だそうです。
でも、誰がどうやって数えたのでしょう? よく、行楽地の花の数が何万本とか何十万本とか出てきますが、ひまわりやチューリップならまだしも、ポピーやコスモスは数えられるのでしょうか。
まあ、そういうことを言うからヤボだと言われるわけで、ここは素直に100万本ということにしておきましょう。 -
【 やっぱり漢字で書きたい曼珠沙華 】
昔、「赤い花なら曼珠沙華、オランダ屋敷に雨が降る・・・」 という歌がありました。 誰が歌っていたのかも知りませんが、曼珠沙華という花の名は忘れようもありません。
それが彼岸花のことだと知ったのはずっと後のことで、さらにそれがサンスクリット語からきていると知ったのはもっと後でした。
サンスクリット語ですから意味も分かりませんが、なぜか曼珠沙華というと妖しい響きがあって、今でも私はそう呼びたい気がします。 でも若い人たちにマンジュシャゲと言っても何のことか分からないでしょうから、せめて漢字のイメージで彼岸花と言っています。
曼珠沙華も当て字ですから意味はないのですが、マンジュシャゲとカタカナで書くよりは艶やかでいいと思います。 -
【 雑木林と彼岸花 】
私が日頃見る彼岸花は田んぼの畦道や土手の法面など、つまり日光を遮るものがない場所に咲いているのが殆どですが、こうして木立の中に咲いているのもいいものだなと思いました。
そのくせ、個々の樹木にはまったく目がいかず、何の木だったのか分かりません。
写真で見ると椚などの落葉樹のように見えますが、もしそうだったら、冬は寒々とした風景になるのでしょうか。 -
【 粋ないたずら 】
おやおや、こんな所にも。
種で増えるものではないので、わざと植えたものでしょう。 いたずら心でしょうが、面白いと思いました。 -
【 白花彼岸花 】
赤い絨毯と形容される景観ですが、よく見るとその中に白い花も混じっています。 園芸店などでも見かけますが、私はやっぱり赤い花の方が好きです。 -
【 土手に咲く彼岸花 】
公園を囲む高麗川の土手にも彼岸花が咲いています。
絨毯のように広がった花もきれいですが、こういう自然な感じにも捨てがたい風情がありますね。
ところで彼岸花にはちゃんとオシベもメシベもあるのに、種はできず、地下の鱗茎で増えるのだそうですね。 私は植物の花は繁殖のためにあるものだと思っていましたが、こと彼岸花に限っていえば花は完全な飾り物で実用性はないということになります。
それでいてちゃんと蜜も出て、それを蝶などが吸っているということですから、なんとも気前のいいことです。 -
【 あいあい橋から見下ろす彼岸花 】
公園と外部を結ぶ「あいあい橋」という木造の橋があります。渡って外に出ても、その日のうちなら何回でも再入園できます。
長さ91.2mで日本最長級のトラスト橋ということですが、そういうことは帰ってから知りました。 そもそもトラスト橋という言葉も知りませんでしたし、それがどういう構造なのか、今でも分かりません。ですから単なる通路としか思わず、写真も撮ってありません。
長い旅ではもちろんのこと、日帰りでの行楽でも予備知識のあるなしでは収穫に大きな差が出ます。
写真はそのあいあい橋から見下ろした彼岸花です。 -
【 花の命は短くて 】
ところで、花の命は短くてという言葉どおり、たいていの花は短い見頃を過ぎると無残に色あせてしまいますね。
その中でも彼岸花はとくに短くて、見る者が吸い込まれるような真紅を見せるのはせいぜい1日。次の日にはあれっと思うくらい赤がくすんでしまいます。3日も経つと見るのが気の毒なくらい・・・。
ここ巾着田では一面に植えられたものが次々と開花するので、全体が色鮮やかに咲き競っているように見えますが、よく見るとそこにもここにもくすんだ哀れな花が隠れています。
その枯れ花を隠すように咲く鮮やかな花も、明日には萎れているでしょう。
役目を終えたとはいえ、なんだかせつない花の命です。 -
【 アマクリナム 】
おっと! 園内にはこんな花も咲いていました。
アマクリナムというのだそうで、彼岸花の公園になぜ? と思ったら、これもヒガンバナ科なのだとか。
どこが彼岸花なのですかね。 -
【 コスモス 】
彼岸花で有名な公園ですが、その他の花もあり、ここにはコスモスが咲き始めていました。 彼岸花が終わるころにはもっと沢山の花をつけることでしょう。
ちなみにコスモスはキク科だそうですね。どこが菊なのでしょう?
生物学者の考えることはワカリマセン。 -
【 蓮 】
小さいものですが、蓮田(蓮池?)もありました。
むろん花は終わって、既に 「はすの実」 が沢山ついていました。 子供の頃よく蓮田に入り、この実を盗んで食べたことを思い出します。
お百姓さんに見つかるときつく叱られます。素人が入ると蓮根を踏んで折ってしまうため、売れなくなるのだそうです。
欲しければいくらでも上げるから言え、と言われましたが、盗んで食べるから面白いのであって、貰って食べたいほどおいしいものではありません。 -
【 売店 】
あいあい橋に近い西区画の広場に屋台が並んでいました。
焼きそば、ソーセージを始めとして祭りの露店などで目にする食べ物が沢山あり、木工品や地酒、野菜などの店もありました。
日高市特産の栗を焼く匂いはたまりませんでしたが、高いので我慢、我慢です。 お金があればためらわずに買うのに・・・。お金で幸せが買えないなんて、ウソですね。
というわけで、長年の夢が叶った巾着田での一日でしたが、最後はちょっぴり悔しい思いで、安い焼きそばを食べて帰りました。
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この旅行記へのコメント (5)
-
- しにあの旅人さん 2019/02/03 06:27:26
- 追伸
- 操作間違いで出てしまいました。最近手元が狂います。
彼岸花の群生ですが、写真を拝見するとセイタカアワダチソウが全くないですね。あいつらは、重機で根こそぎしないと排除できないので、彼岸花が勝ったということです。セイタカアワダチソウも根から毒を出して他の植物を枯らします。彼岸花の毒の方が強いのでしょうか。
我が家の近くはセイタカアワダチソウの天国です。彼岸花、負けたみたい。
セイタカアワダチソウはカタカナですが、しょうがないですね。背高泡立草と書くのでしょうか。
- ねんきん老人さん からの返信 2019/02/04 11:16:59
- 背高泡立草、それに違いありません。
- シニアの旅人さん、こんにちは。 書き込みをありがとうございました。
セイタカアワダチソウはその姿からして、背高泡立草と書く以外に考えられませんが、これまで漢字で書かれているのを見たことがありません。
まあ、外来種ですから、それでいいことにします。私もあの憎たらしい姿を見て、まったく親しみを感じませんので、敢えて漢字のもつ情景を求めようという気にもなりません。
ところで、仰るとおりセイタカアワダチソウも彼岸花も有毒で他の植物を押しのけて繁殖しているようですが、彼岸花はまだ遠慮がちで、セイタカアワダチソウが我が物顔でのさばっているのに比べれば可愛いものだと思います。
そのセイタカアワダチソウですが、宅地造成地などにはあっと言う間に広がり、その堅い茎に草刈り機も難儀をしていますが、ひとたび家が建つと、その家の敷地内にはまったく見られなくなります。
私の家も狭い庭ながら1本もありません。隣が空き地で、そこは猫も入り込めないほど密生しています。 私の家は手入れらしい手入れもしていないのにです。
うっかり境界線を越えたら熱湯でもかけられると思ってためらっているのだろうと、愉快になります。
もしかしたら、我が家で植えている彼岸花が、それなりに頑張っているのを見て、敵もひるんでいるのかも知れません。
久しぶりで外来植物の繁殖システムについて考える機会を得ました。
ありがとうございました。
ねんきん老人
-
- しにあの旅人さん 2019/02/03 06:05:15
- お久しぶりです
- お元気なようでなによりです。私たちが住んでいるところは、田舎なのに、驚くほど彼岸花が少ないのです。砂地だからでしょうか。そのかわり百合が多い。海岸沿いの松林に、夏、白い百合が点々と咲きます。その土地その土地で、花の縄張りがあるようです。
-
- 琉球熱さん 2014/10/25 13:56:02
- 賛成!
- ねんきん老人さん
いつもありがとうございます。
花の名前をなるべく漢字で、、、賛成です。
と言うより、花に限らず、「漢字だと難解だから」と安易にかな表記にする傾向そのものに抵抗があります。
漢字は表意文字、見るだけで意味が伝わるという優れた文字であることを忘れないようにしたいものです。
・・・と言いつつ、高山植物はほとんどカナ表記なんですよね〜
漢字の表記もあるのですが、なかなか表に出て来ないのです。
- ねんきん老人さん からの返信 2014/10/25 17:35:46
- ありがとうございます。
- 琉球熱さん、拙稿を丁寧に読んでくださり、ありがとうございます。
実は最近、ある人から投票していただき、ありがたいことと思ったのですが、ふと見ると、小生の記事を訪問してくださった時間と投票してくださった時間が十数秒しか違わないということがありました。
小生としては、拙いながら一生懸命に書いた記事で、十数秒で投票に至るまで読み込めたのだろうかと、正直なところ複雑な思いでした。
琉球熱さんのように、文の内容についてのご感想を書いていただくと、無い頭を絞って書いた甲斐があります。
これを励みにまた何か書いてみたいという気になります。
ありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。
ねんきん老人
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