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中島川沿いの麹屋町で、江戸時代から続く家業の骨董屋を営んでいた池島正造(1844〜1907)は、「池正」の名で地元はもとより東京、大阪、京都にも名を馳せる豪商だったそうです。当時のおくんちで、傘鉾町人のひとりでした。傘鉾町人というのは、長崎くんちの踊り町の先頭に立つ傘鉾の費用を個人で負担する裕福な家のことです。当時、人々の尊敬を集めた町内の実力者だったらしい。明治天皇に珍宝を天覧したり、ロシアのニコライ皇太子がこの池正から骨董品を購入したそうです。まさに「長崎に池正あり」と言われたその言葉通りだったそうです。<br />10年前から、父方の先祖のお墓参りに長崎を訪れるようになって、単なる市内観光では物足りなくなり、家系図を江戸時代まで辿ってみたいと思ったのですが、市役所へ行っても昔のものは見れないと言われました。お墓の石屋さんの話では、残っていれば見れるらしいのですが...  ネットで「長崎歴史民族資料館」の中に、長崎骨董屋物語展に関する記事がありました。

長崎第一の古美術商「池正」跡 麹屋町4番

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2014/10/01 - 2014/10/01

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belledune

belleduneさん

中島川沿いの麹屋町で、江戸時代から続く家業の骨董屋を営んでいた池島正造(1844〜1907)は、「池正」の名で地元はもとより東京、大阪、京都にも名を馳せる豪商だったそうです。当時のおくんちで、傘鉾町人のひとりでした。傘鉾町人というのは、長崎くんちの踊り町の先頭に立つ傘鉾の費用を個人で負担する裕福な家のことです。当時、人々の尊敬を集めた町内の実力者だったらしい。明治天皇に珍宝を天覧したり、ロシアのニコライ皇太子がこの池正から骨董品を購入したそうです。まさに「長崎に池正あり」と言われたその言葉通りだったそうです。
10年前から、父方の先祖のお墓参りに長崎を訪れるようになって、単なる市内観光では物足りなくなり、家系図を江戸時代まで辿ってみたいと思ったのですが、市役所へ行っても昔のものは見れないと言われました。お墓の石屋さんの話では、残っていれば見れるらしいのですが... ネットで「長崎歴史民族資料館」の中に、長崎骨董屋物語展に関する記事がありました。

旅行の満足度
4.5
交通手段
JALグループ 徒歩

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  • 今年5月に、長崎へ来た時に、中島川に架かる橋を歩いて見たのですが、ちょうど一覧橋を川上に向かって、右側が麹屋町辺りです。興福寺はその麹屋町奥にあります。元和6年(1620)創建された日本最初の唐寺で、開基は、江西省出身の眞圓(しんえん)、寺地は元欧陽氏の別荘でした。眞圓は、寛永12年(1635)まで住職を務め、その後、二代目には眼鏡橋を架けたとされる黙子如定が就きました。承応3年(1654)三代逸然性融(いつねんしょうゆう)は、福建省黄檗山万福寺の隠元禅師を招き、隠元を住職に推薦し、自ら監寺に下りました。明暦元年(1655)、隠元が東上すると、翌2年正月から中興二代澄一道亮がが住職を勤めるようになりました。当時は、臨済宗黄檗派(明治9年以降黄檗宗)発祥として記念すべき地となっています。<br />

    今年5月に、長崎へ来た時に、中島川に架かる橋を歩いて見たのですが、ちょうど一覧橋を川上に向かって、右側が麹屋町辺りです。興福寺はその麹屋町奥にあります。元和6年(1620)創建された日本最初の唐寺で、開基は、江西省出身の眞圓(しんえん)、寺地は元欧陽氏の別荘でした。眞圓は、寛永12年(1635)まで住職を務め、その後、二代目には眼鏡橋を架けたとされる黙子如定が就きました。承応3年(1654)三代逸然性融(いつねんしょうゆう)は、福建省黄檗山万福寺の隠元禅師を招き、隠元を住職に推薦し、自ら監寺に下りました。明暦元年(1655)、隠元が東上すると、翌2年正月から中興二代澄一道亮がが住職を勤めるようになりました。当時は、臨済宗黄檗派(明治9年以降黄檗宗)発祥として記念すべき地となっています。

    興福寺 寺・神社・教会

  • 一覧橋 私がたっているところは、川上に向かって右側で、麹屋町です。池島正助は慶応2年(1866)に高麗橋を築造しています。長崎大洪水後に架け替えられ、元の橋は、平成5年(1993)に西山ダム下に移築復元されました。水害以前から擬宝珠付きの柱を使用していました。いつか機会があったら、西山ダムへ行ってみようと思っています。<br />

    一覧橋 私がたっているところは、川上に向かって右側で、麹屋町です。池島正助は慶応2年(1866)に高麗橋を築造しています。長崎大洪水後に架け替えられ、元の橋は、平成5年(1993)に西山ダム下に移築復元されました。水害以前から擬宝珠付きの柱を使用していました。いつか機会があったら、西山ダムへ行ってみようと思っています。

  • 麹屋町公園

    麹屋町公園

  • 昔、本紙屋町。

    昔、本紙屋町。

  • この辺りが麹屋町で、「池正」があった辺りです。古美術商「池正」は池島正造を2代に亘って襲名しています。初代の正造は、弘化元年(1844)に生まれ、23歳で池島清兵衛の後を継ぎ、「池正」という屋号で古美術を営みました。長崎三大画人・木下逸雲の門人となり、南画を習得し、雅号を邨泉(そんせん)と称しました。葦や雁の絵は、「芦雁の拵泉」と称される程だったそうです。麹屋町の傘鉾は、紅白の梅に、金色の麹蓋という風雅なものですが、意匠も正造で、同家の一手持ちでした。

    この辺りが麹屋町で、「池正」があった辺りです。古美術商「池正」は池島正造を2代に亘って襲名しています。初代の正造は、弘化元年(1844)に生まれ、23歳で池島清兵衛の後を継ぎ、「池正」という屋号で古美術を営みました。長崎三大画人・木下逸雲の門人となり、南画を習得し、雅号を邨泉(そんせん)と称しました。葦や雁の絵は、「芦雁の拵泉」と称される程だったそうです。麹屋町の傘鉾は、紅白の梅に、金色の麹蓋という風雅なものですが、意匠も正造で、同家の一手持ちでした。

  • このように、書画器物などの古美術の鑑定に優れ、商才があったので、業界でも一目置かれ、長崎随一の古美術商と言われていました。息子の徳二郎も家業を継いで、二代目の正造を襲名し、古美術関係に優れた素養を備えていたようです。芥川龍之介が大正11年(1922)に長崎を訪れた時、江戸南画の大家だった佐竹蓬平の絵を探しまわりました。その名を知っていたのは、池正だけだったと東京の親友、小穴隆一に便りを出しているほどでした。

    このように、書画器物などの古美術の鑑定に優れ、商才があったので、業界でも一目置かれ、長崎随一の古美術商と言われていました。息子の徳二郎も家業を継いで、二代目の正造を襲名し、古美術関係に優れた素養を備えていたようです。芥川龍之介が大正11年(1922)に長崎を訪れた時、江戸南画の大家だった佐竹蓬平の絵を探しまわりました。その名を知っていたのは、池正だけだったと東京の親友、小穴隆一に便りを出しているほどでした。

  • 現在は、池正は無くなりましたが、池島という個人宅が残っていました。傍の商店で訊くと、あそこがそうですと教えてくれましたが、もう商売をなさっていないので、これ以上は控えることにしました。

    現在は、池正は無くなりましたが、池島という個人宅が残っていました。傍の商店で訊くと、あそこがそうですと教えてくれましたが、もう商売をなさっていないので、これ以上は控えることにしました。

  • 10年間、長崎へ来ていても、吉宗の茶碗蒸しを食べたことがなかったので、浜の町で、遅いお昼ご飯にしました。茶碗蒸しセットと注文してから、2、3分でさっと出て来ました。「早い!」と言うと、「これが一番早いのよ」とのこと。まぁ、とびきり美味しいということもなく、普通に量の多い茶碗蒸しだと分かりました。御馳走さまでした。長崎はお醤油も味噌も甘くて、鮨屋では普通のお醤油と言わないといけないらしい。

    10年間、長崎へ来ていても、吉宗の茶碗蒸しを食べたことがなかったので、浜の町で、遅いお昼ご飯にしました。茶碗蒸しセットと注文してから、2、3分でさっと出て来ました。「早い!」と言うと、「これが一番早いのよ」とのこと。まぁ、とびきり美味しいということもなく、普通に量の多い茶碗蒸しだと分かりました。御馳走さまでした。長崎はお醤油も味噌も甘くて、鮨屋では普通のお醤油と言わないといけないらしい。

  • 20年程前に、長崎の親戚に連れて行って貰った卓袱料理は、其れ切りですが、ミニ卓袱とかもあるので、ちょっと食べてみたい方は良いかもしれませんね。ここから近い鯛飯屋さんも良いですね。またいつか行ってみましょう。

    20年程前に、長崎の親戚に連れて行って貰った卓袱料理は、其れ切りですが、ミニ卓袱とかもあるので、ちょっと食べてみたい方は良いかもしれませんね。ここから近い鯛飯屋さんも良いですね。またいつか行ってみましょう。

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