2014/09/12 - 2014/09/17
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aquamarine_324さん
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ウィーンは、私が大好きな映画「Before Sunrise」の舞台となりました。
1995年制作ですから、今から19年前です。
ウィーンを舞台にしているのに、いわゆる観光名所、たとえばシェーンブルン宮殿やシュテファン寺院などは全く出てきません。
でも実際にロケ地を歩いてみて思いましたが、ガイドブックには載っていなくても魅力的な場所がウィーンにはこんなにたくさんあるんだと、この映画は教えてくれています。
実際には、時間の制約で行きたかったけれど行けなかった場所もありました。
というより、行けなかった場所の方が多いので、きっとウィーンは今回私が感じたよりもっともっと魅力的な街なのだと思います。
ウィーンというのはお金を出せばいくらでも楽しむことができる、いくらでも飽きずに滞在できるという印象です。
カフェも、コンサートも、観光名所も、ハイキングも、隣国へのショートトリップも。
そんなウィーンで、敢えてお金を使わない旅をしようとしたらどうなるのか?
この旅行記では、私が撮影した写真と「Before Sunrise」の実際の映像を対比させながら、19年前のウィーンに少しだけタイムスリップしてみたいと思います。
※「Before Sunrise」とは
ブダペストからパリへ向かうヨーロッパ横断鉄道、隣の席で激しい口論を交わすドイツ人カップルに呆れてしまったフランス人大学生セリーヌ。
移動した席の向かい側に座っていたアメリカ人青年ジェシーと、ふとしたことから会話が始まり意気投合した2人。ジェシーが「帰国する翌朝までの時間をウィーンの街で一緒に過ごさないか」とセリーヌにもちかける。ジェシーとセリーヌはウィーンで下車し暮れゆく街をぶらつきながら、互いの仕事や家族などについて語り合う。次第に強く惹かれ合うジェシーとセリーヌ。しかし2人には「さよなら」を言わなければならない朝が待っている...。
(http://www.janis.or.jp/users/clarice/sammy_fo/sammy00_06.htmlより抜粋)
□9/10 成田→ウィーン経由でブダペストへ ブダペスト泊
□9/11 ブダペスト観光 ブダペスト泊
■9/12 鉄道で移動、ウィーン観光 Part1 ウィーン泊
□9/13 鉄道で移動、ハルシュタット観光 ハルシュタット泊
□9/14 鉄道で移動、ザルツブルク観光 ザルツブルク泊
■9/15 鉄道で移動、ウィーン観光 Part2 ウィーン泊
■9/16 ウィーン観光 午後の便で成田へ
□9/17 成田着
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《'14 秋のハンガリー&オーストリア 目次》
~ハンガリー編~
①特大ホットドッグに困惑! @ブダペスト
http://4travel.jp/travelogue/10931666
~オーストリア編~
②霧に包まれたハルシュタット
http://4travel.jp/travelogue/10933504
③I really love MUSIC! @ザルツブルク
http://4travel.jp/travelogue/10935103
④あした天気になぁれ! @ウィーン
http://4travel.jp/travelogue/10937542
(特別編)Before Sunriseで旅するウィーン
http://4travel.jp/travelogue/10932064
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
ジェシーとセリーヌは、ブダペストからウィーンへ向かう鉄道の中で出会います。
パリまで乗車予定だったセリーヌをジェシーが口説いて列車から降ろしたのが、ウィーン西駅。 -
駅のホームは19年前と比較しても
大きくは変わってませんね -
荷物を預けた2人は市街散策に出かけます
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地下鉄U4、シュヴェーデンプラッツ駅とウィーン・ミッテ駅の間、一瞬だけ地下鉄の線路が見える箇所があります。
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その上に掛かる橋。
地球の歩き方の地図でも省略されて載っていません。 -
この緑の橋から物語は始まりました。
牛の演劇に誘われる橋です。 -
2人はリンクを走るトラムに乗ります。
そこで見えてくるのがヴォティーフ教会なのですが…
ちょっとこの写真はアングルも違うし、遠すぎます。。 -
映画ではこんな感じでヴォティーフ教会が眼前に見えます
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トラムの中で語り合った2人は、レコード店へ。
マリアヒルファー通りの南、Windmuhgasseという小道に面しています。
19年経った今でも、全く同じ看板が残っています。 -
営業時間は18時までですが、あいにく私は間に合わず…
店内に入ることはできなかったので、映画のワンシーンを拝借。 -
この視聴ブースの中で2人が聴くKath Bloomの"Come here"はとても印象的です。
私も、レコード店に着く3分ぐらい前からCome hereを聴いて、勝手に盛り上がってました -
その流れで再び2人はトラムへ乗り込み、Come hereのメロディーに乗せられ、美しいウィーンの街並みが映し出されます。
こんな感じの映像が一瞬映ったような?
ここでなかったらゴメンなさい。。
ちなみにアルベルティーナの上で撮った写真です -
トラムからの車窓の一部として、このマリア・テレジア像も映ったような…
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美術史博物館
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2人はこの建物を左手に見ながら歩いていました
-
Come hereのメロディーが終わると同時にやってきたのは無名墓地です。
詳しい行き方はクチコミに書く予定ですが、地下鉄U3のEnkplatz駅からバス76Aに乗り換え、Alberner Hafenというバス停で降りて徒歩5分ぐらいです。
何故か同じ場所へ向かっていたオーストリアの老婆に声を掛けられ、私はドイツ語は全くできませんが、一緒に行くことにしました。 -
階段を登って降りて後ろを振り返ったら
こんな感じ -
ジェシーとセリーヌは向かって右側の階段を下りてきました
-
Namenlosen、つまりnameless、無名です。
ドナウ運河で船の事故で溺れ死んだ名も無き人たちが、ここへ打ち上げられ埋葬されたそうです。
偶然出会った老婆は、何かの本でその話を読んで興味を持ち、ウィーンに住む息子に会いに来たこのタイミングで1人で来てみたということでした。
(繰り返しますが私はドイツ語はできません、でもたぶん合ってるはず) -
セリーヌは13歳の時にここへ来たことがあると言って、ジェシーを案内しました
-
映画に出てきた13歳の少女のお墓は、見逃してしまいました。。
それにしても小さい墓地です。 -
そして注目は、墓地の中から向かって階段手前右側あたりにある「木」です。
19年前はこんな可愛い背丈だったのに、 -
こんなに大きくなりました!!
この木に注目したのは、下記URLのブログを旅行前に拝見していたからです。
「感動で涙が出てきそうになります」と書かれていますが、ぶっちゃけ私はウルッと来ました。
http://blogs.yahoo.co.jp/wienergasse/21669962.html -
墓地の奥にはレストランがあります。
帰りのバスの時間が中途半端だったこともあり、オーストリア人の老婆に誘われて付いて行くことに。 -
こちらでビールをご馳走になりました。
英語はほとんど通じなかったけど…
大学でドイツ語を専攻した時にもうちょっと真面目に勉強しておけばよかったと初めて後悔しました。。 -
ドナウ運河沿いは何かの工事途中という感じでした。
昔はこのエリアの流れが相当急だったようです -
2人は夕暮れ時のプラーター観覧車に乗っていました。
ちょっと来た時間が遅すぎたかな。
観覧車を降りた後はこれぐらいの暗さだったと思いますが。
ジェシーが悲しい過去を告白していたシーンです -
シュテファン寺院の南東、フランツィスカーナー広場
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アングルが違いますが、バッチリ映画に登場しました
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クライネス・カフェの前で、占い師のおばぁさんに50シリングで手相占いを受けたシーン。
去っていくときのstar dustというセリフが非常に印象的。 -
そのあと2人はすっかり日が暮れたウィーンの路地を歩き、教会に入ります。
これはマリアヒルファー通りにある、クエーカー教のマリア・ヒルファー教会。
映画では、外観は別の教会でした -
中はそんなに広くありません
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19年前と何も変わっていません
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ジェシーとセリーヌはここで宗教の話をしていました
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2人はドナウ運河沿いを散歩します
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奥に見える橋が、おそらくショッテンリンク駅よりさらに北のAugarten bruckeだと思われます
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ミルクセーキの詩を書いた詩人は、この階段に座っていたのかな?
詩が書き上がるのを待っている間、何やら建物が映っていましたが、奥に写っているカイザーバード水門監視所ではないかなと思います。 -
シュッピテルベルク地区
マリアヒルファー通りの北で、小道が網の目のように通っています。
お洒落な店がそこらじゅうにあって、歩いていて飽きませんでした -
このあたりで、2人は誕生の踊りに偶然出会いました
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この写真は映画とは全く関係ありませんが、2枚上の噴水の近くで、散歩していて気に入ったので載せます
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カールス・プラッツの西、交差点にあるカフェ・シュペール
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2人が電話ごっこをしたカフェです
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窓越しに、2人が座った座席を確認することができました。
時間がなく、中に入れなかったのが残念ですが…
ちなみにこのカフェは画家のクリムトが常連だった由緒あるお店で、アプフェルシュトゥルーデル(アップルパイ)が美味しいことで有名だとか。 -
そのあと、オペラ座が映ります。
敢えて有名どころを外しているとしか思えないこの映画にしては著名な観光地として唯一登場するのですが… -
単純にオペラ座を真正面から映すのではなく、ちょっと一捻りしているところに思わず唸らされます。
アルベルティーナの2F広場から、ライトアップされたオペラ座をバックに映すという演出。
セリーヌは「私にガラスの靴を履かせて」というようなセリフを言っていたと思います。
このオペラ座の雰囲気にピッタリです。
こういう随所に光るセンスが、この映画が長く愛されている秘訣のように思います -
ドナウ運河
シュヴェーデンプラッツ駅よりやや東のエリアから撮影 -
映画で2人が食事をしたヨハン・シュトラウス号も、おそらくこのへんに停泊していたと思います
このシーンから会話が、だんだん近づく朝、やがてやってきてしまう別れを連想させるような内容に変わっていくのがとても印象的です。
このあと地下のバーでワインとグラスをGETして、緑の芝生に寝転がって話をするシーンが続きます。 -
夜が明けて現実に戻ってしまった2人は、偶然この窓から聞こえてきたハプシコードの音色に気付きます。
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ここで2人が近づく別れを惜しむように踊るシーンはやはり印象的。
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ナッシュマルクトからさらに南へ徒歩10分ぐらいでしょうか。
大まかな場所だけ頭に入れて歩いていたら、偶然辿り着けました -
突き当たりにある建物の屋根は、19年前は塗装が剥がれていますが、1枚上の写真では青い塗装が施されています。
石畳は19年前の姿と変わらず、そのままです -
アルベルティーナ2Fの中央部で撮影
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旅行から帰ってきて映画を見たら、このシーンがまさに上の写真とドンピシャであることに気付きました。
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ウィーン西駅で、半年後に再開する約束をして別れるジェシーとセリーヌ。
このあとに流れるエンディングのLiving Lifeが秀逸です。
…ということで、ひたすらBefore Sunriseを賛美するなんちゃって旅行記でした。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- cooさん 2016/06/23 14:26:52
- Before Sunrise
- aquamarine_324さん、再びこんにちは。
この映画、タイトルは知りませんでしたが見ました!!
ずいぶん前に見たのに内容は大まかに覚えていたので、旅行記を読み進めていくうちに思い出してきました。ウィーンが舞台だったんですね。
映画との対比入りで面白かったです。それにしてもロケ地ツアーみたいですけどよく場所がお分かりになりましたね!
ハンガリー&オーストリア2014旅行記一気に読ませていただきました。
いつも思うんですけど上手に文章を書かれているので、
自分にひっかかるエピソードがあると
読者なのにその場所にいるかのように感じたり、
自分だったらこんな時どうするかな?と思ったり、
今回も楽しかったです。
これだから旅行記読むのが趣味みたいになってるんですけど(~_~メ)
coo
- aquamarine_324さん からの返信 2016/06/29 12:09:29
- RE: Before Sunrise
- cooさん
お返事遅くなりました。。
ザルツブルクのほうにも返信いただいて、ありがとうございました。
私は決してスマートに旅しているわけではなく、お笑い系のトラブルはどの旅でも大量に起こっています。
それを全部書き始めると超長編になってしまうので、ショートカットしているだけです。
特に2014年-15年の年末年始のインドは凄いです。ネタの宝庫でした。
もし直接お会いして話すことができれば、いくらでも話し続けられるくらい、どの国でも面白いネタはあるんですけど!(cooさんもきっと同じですよね)
> この映画、タイトルは知りませんでしたが見ました!!
> ずいぶん前に見たのに内容は大まかに覚えていたので、旅行記を読み進めていくうちに思い出してきました。ウィーンが舞台だったんですね。
> 映画との対比入りで面白かったです。それにしてもロケ地ツアーみたいですけどよく場所がお分かりになりましたね!
Before Sunriseは古い映画でファンも多いので、ググると大量に情報がヒットします。
特に無人墓地は郊外にあり、地図もありませんが、念入りな予習の甲斐あって、迷わずに辿り着けました。
Before Sunriseには続編があって、それぞれBefore Sunset(パリ)、Before Midnight(ギリシャ)というタイトルです。
私はまだパリが未踏の地ですが、行ったときには「Before Sunsetで旅するパリ」というタイトルの旅行記を書きたいです。
できればギリシャも。
> ハンガリー&オーストリア2014旅行記一気に読ませていただきました。
> いつも思うんですけど上手に文章を書かれているので、
> 自分にひっかかるエピソードがあると
> 読者なのにその場所にいるかのように感じたり、
> 自分だったらこんな時どうするかな?と思ったり、
> 今回も楽しかったです。
> これだから旅行記読むのが趣味みたいになってるんですけど(~_~メ)
読んでいると自分も旅しているような気分になってくる、という感想をくださる方は他にも何人かいます。素直に嬉しいです。
行ってよかった、楽しかったと心から思っているからこそ、帰ってきて4トラで文字に起こしても、それを自然と表現できるんだと思います。
旅を彩ってくれる現地の人、食べ物、文化、歴史…すべてのおかげですね!
aquamarine_324
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