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ウィーンには、なぜ「芸術」(Kunst)が深く深く根付いているのか。<br />ハプスブルク家の栄華を抜きにこれを語ることはできないだろう。<br />彼らの潤沢な資金がそれを可能にした。<br />それが今もウィーンを輝かせているんだと思っていた。<br /><br />今回の旅で分かった。<br />私は、ウィーンの芸術を少し甘く見過ぎていたようだ。<br /><br />もちろん、ハプスブルク家のコレクションは今も衰えることなく輝いている。<br />でも、それだけじゃない。<br />19世紀末から20世紀初めに活躍したクリムトとシーレを筆頭にウィーン分離派と呼ばれる作家たちが新たな色を添えていた。<br />結構、強烈なインパクトを持って。<br /><br />ウィーン芸術は奥深い。<br />果てしなく、奥深い。

ハプスブルク家の莫大なコレクションにクリムト、シーレ。ウィーン芸術の底力を見た。

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2014/09/09 - 2014/09/15

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0712302h

0712302hさん

ウィーンには、なぜ「芸術」(Kunst)が深く深く根付いているのか。
ハプスブルク家の栄華を抜きにこれを語ることはできないだろう。
彼らの潤沢な資金がそれを可能にした。
それが今もウィーンを輝かせているんだと思っていた。

今回の旅で分かった。
私は、ウィーンの芸術を少し甘く見過ぎていたようだ。

もちろん、ハプスブルク家のコレクションは今も衰えることなく輝いている。
でも、それだけじゃない。
19世紀末から20世紀初めに活躍したクリムトとシーレを筆頭にウィーン分離派と呼ばれる作家たちが新たな色を添えていた。
結構、強烈なインパクトを持って。

ウィーン芸術は奥深い。
果てしなく、奥深い。

旅行の満足度
5.0
観光
5.0
同行者
一人旅
交通手段
高速・路線バス 徒歩
航空会社
エールフランス KLMオランダ航空
旅行の手配内容
個別手配
  • ブダペストから高速バスでウィーンへ。<br />7時発の始発に乗ろうと思って、6時半にはバスターミナルに到着、チケットを購入しようと窓口に行くと「7時は売り切れ。次は9時よ」と素っ気ない対応。<br />2時間待ち!?<br />これは困った。<br />もう一度市街地に戻って、列車で移動するか、2時間ここで待つか。<br /><br />冷静になってしばし考えた。<br />キャンセル待ち、とかないのかな???<br /><br />とりあえず9時のチケットを購入、出発を待つバスまで行き、「キャンセルが出たら教えて。できればこのバスに乗りたいの」と運転手さんに頼んでみた。<br /><br />無下にはされない。<br />「ちょっと待ってて」とまで言ってくれた。<br />……期待できるかも。<br /><br /><br />出発ギリギリに「いいよ。乗って」と乗せてくれた。<br />これで2時間無駄にせずに済む。<br />運転手さん、どうもありがとう。<br /><br />終わりよければすべて良し。やっぱり、ハンガリー、いい国だった。<br />

    ブダペストから高速バスでウィーンへ。
    7時発の始発に乗ろうと思って、6時半にはバスターミナルに到着、チケットを購入しようと窓口に行くと「7時は売り切れ。次は9時よ」と素っ気ない対応。
    2時間待ち!?
    これは困った。
    もう一度市街地に戻って、列車で移動するか、2時間ここで待つか。

    冷静になってしばし考えた。
    キャンセル待ち、とかないのかな???

    とりあえず9時のチケットを購入、出発を待つバスまで行き、「キャンセルが出たら教えて。できればこのバスに乗りたいの」と運転手さんに頼んでみた。

    無下にはされない。
    「ちょっと待ってて」とまで言ってくれた。
    ……期待できるかも。


    出発ギリギリに「いいよ。乗って」と乗せてくれた。
    これで2時間無駄にせずに済む。
    運転手さん、どうもありがとう。

    終わりよければすべて良し。やっぱり、ハンガリー、いい国だった。

  • ウイーンのバスターミナルも地下鉄に直結。<br />シュテファンプラッツ駅まで5〜6駅。<br /><br />ウィーンは十数年ぶり。<br />記憶があるような、ないような……。<br /><br />地下鉄を下りて地上に出ると、モーツァルトの格好をした売り子さんたちが、今夜開かれるコンサートのチケットを販売している。<br />見上げれば、高くそびえるシュテファン寺院の鮮やかな屋根。<br />当時と何も変わらない光景。<br /><br />でも、一番の記憶は、通りの先に見える緑色をした王宮の丸屋根。<br />どこの風景だったんだろう?

    ウイーンのバスターミナルも地下鉄に直結。
    シュテファンプラッツ駅まで5〜6駅。

    ウィーンは十数年ぶり。
    記憶があるような、ないような……。

    地下鉄を下りて地上に出ると、モーツァルトの格好をした売り子さんたちが、今夜開かれるコンサートのチケットを販売している。
    見上げれば、高くそびえるシュテファン寺院の鮮やかな屋根。
    当時と何も変わらない光景。

    でも、一番の記憶は、通りの先に見える緑色をした王宮の丸屋根。
    どこの風景だったんだろう?

  • 通りには、飲み水もありました。<br />飲んでる人は見かけなかったけど…。<br /><br />パリにもこういうのがあって、パリでは飲んでる人、見かけたけどね。。

    通りには、飲み水もありました。
    飲んでる人は見かけなかったけど…。

    パリにもこういうのがあって、パリでは飲んでる人、見かけたけどね。。

  • 記憶を頼りに、人波に逆らわずに進むと、通りの先にやっぱり見えた、丸屋根。<br />この風景こそ私のウィーンの記憶。

    記憶を頼りに、人波に逆らわずに進むと、通りの先にやっぱり見えた、丸屋根。
    この風景こそ私のウィーンの記憶。

  • 王宮に向かって歩いていると、Demel!<br />ゾフィーもお気に入りだったというケーキが所狭しと並ぶショーウィンドーを見ていたら、食べたくなってきた。

    王宮に向かって歩いていると、Demel!
    ゾフィーもお気に入りだったというケーキが所狭しと並ぶショーウィンドーを見ていたら、食べたくなってきた。

  • 中で上品に食べるのが普通(常識)なんだろうけど、「持ち帰れますか?」と尋ねると少し戸惑いつつも「ええ」という答え。<br /><br />王宮の中庭で頬張る、この幸せったら!!<br />

    中で上品に食べるのが普通(常識)なんだろうけど、「持ち帰れますか?」と尋ねると少し戸惑いつつも「ええ」という答え。

    王宮の中庭で頬張る、この幸せったら!!

  • 早速向かうは美術史博物館、その中でもお目当てはフェルメールの「絵画芸術」。<br /><br />蒼の美しさも、今にも動き出しそうな繊細な描写も、絵画全体を包む静寂さも、独特の遠近法もフェルメールらしさ溢れる一点。<br />絵画の左側から光が差し込む構図は、「ミルクを注ぐ女」を彷彿とさせる。<br /><br />ただ違うのは、その大きさ。<br />フェルメール作品の中でも一番大きく、自分のアトリエに飾るために制作された作品だと言われている。<br /><br />フェルメールはこの一点のみ。<br />その他にはブリューゲルの「バベルの塔」、ベラスケス「青いドレスのマルガリータ王女」など教科書で見たことのある作品が多く展示されている。

    早速向かうは美術史博物館、その中でもお目当てはフェルメールの「絵画芸術」。

    蒼の美しさも、今にも動き出しそうな繊細な描写も、絵画全体を包む静寂さも、独特の遠近法もフェルメールらしさ溢れる一点。
    絵画の左側から光が差し込む構図は、「ミルクを注ぐ女」を彷彿とさせる。

    ただ違うのは、その大きさ。
    フェルメール作品の中でも一番大きく、自分のアトリエに飾るために制作された作品だと言われている。

    フェルメールはこの一点のみ。
    その他にはブリューゲルの「バベルの塔」、ベラスケス「青いドレスのマルガリータ王女」など教科書で見たことのある作品が多く展示されている。

  • 新王宮の前で一休み。<br />疲れたけど、今日中にクリムトの「接吻」だけはどうしても見ておきたい。<br />オペラ座前から路面電車Dに乗ってベルヴェデーレ宮殿へ。

    新王宮の前で一休み。
    疲れたけど、今日中にクリムトの「接吻」だけはどうしても見ておきたい。
    オペラ座前から路面電車Dに乗ってベルヴェデーレ宮殿へ。

  • 美しい外観のベルヴェデーレ宮殿。<br /><br />恐らくこの美術館の中で一番有名なのが、クリムト作 「接吻」。<br /><br /><br />作品の展示されている壁は漆黒の闇、そこに間接照明が柔らかく照らす。<br />恐らく、金色が一番美しく輝くようにしつらえられた空間。<br /><br />まずは、漆黒の闇をバックにするという手法に驚いた。<br />次に、長方形を想像していた私は、正方形(1.8m×1.8m)であることに驚いた。<br /><br /><br />女性の少し恥ずかしそうな、それでいて幸せに溢れた表情。<br />本やテレビで見るより、はるかに甘美な世界。<br /><br />女性は、エミーリエ・フレーゲ。<br />クリムトの生涯のパートナー……結婚という形はとらなかったけど。<br />もっと言えば、彼女以外の多くの女性と関係を持ち、非嫡出子も多数いたようだけど。<br /><br />そんな彼の最期の言葉は「エミーリエを呼んでくれ」。<br /><br />エミーリエ自身も彼の死後は独身を貫いた、というから、二人にしか分からない深い深い絆でつながっていた、ということなんだろう。

    美しい外観のベルヴェデーレ宮殿。

    恐らくこの美術館の中で一番有名なのが、クリムト作 「接吻」。


    作品の展示されている壁は漆黒の闇、そこに間接照明が柔らかく照らす。
    恐らく、金色が一番美しく輝くようにしつらえられた空間。

    まずは、漆黒の闇をバックにするという手法に驚いた。
    次に、長方形を想像していた私は、正方形(1.8m×1.8m)であることに驚いた。


    女性の少し恥ずかしそうな、それでいて幸せに溢れた表情。
    本やテレビで見るより、はるかに甘美な世界。

    女性は、エミーリエ・フレーゲ。
    クリムトの生涯のパートナー……結婚という形はとらなかったけど。
    もっと言えば、彼女以外の多くの女性と関係を持ち、非嫡出子も多数いたようだけど。

    そんな彼の最期の言葉は「エミーリエを呼んでくれ」。

    エミーリエ自身も彼の死後は独身を貫いた、というから、二人にしか分からない深い深い絆でつながっていた、ということなんだろう。

  • 「エミーリエ・フレーゲの肖像」も実物が見たくなった。<br />こちらはウィーン・ミュージアム・カールスプラッツに展示されている。<br />ここからなら、帰り道に路面電車Dを途中下車して少し歩くだけ。<br />閉館時間にも十分間に合う!<br /><br />絵の主人公・エミーリエ・フレーゲは、当時の女性としては大変珍しく、自ら衣装のデザインを施し、ブティックを経営する大変なやり手だったようだ。<br />絵の中の彼女はピンと背筋を伸ばし、まっすぐな瞳で私を見つめる。<br /><br />「自分らしく生きてる?」。そんなふうに語りかけられたような気がした。<br /><br />……生きてない。すごく嫌だけど。

    「エミーリエ・フレーゲの肖像」も実物が見たくなった。
    こちらはウィーン・ミュージアム・カールスプラッツに展示されている。
    ここからなら、帰り道に路面電車Dを途中下車して少し歩くだけ。
    閉館時間にも十分間に合う!

    絵の主人公・エミーリエ・フレーゲは、当時の女性としては大変珍しく、自ら衣装のデザインを施し、ブティックを経営する大変なやり手だったようだ。
    絵の中の彼女はピンと背筋を伸ばし、まっすぐな瞳で私を見つめる。

    「自分らしく生きてる?」。そんなふうに語りかけられたような気がした。

    ……生きてない。すごく嫌だけど。

  • 歩行者天国のケルントナー通りをそぞろ歩く。<br />突き当たるとシュテファン寺院。<br /><br />何度見ても飽きない美しさ。<br />やっぱりここはウィーンの中心。

    歩行者天国のケルントナー通りをそぞろ歩く。
    突き当たるとシュテファン寺院。

    何度見ても飽きない美しさ。
    やっぱりここはウィーンの中心。

  • 街には、モーツァルトの格好をした男性が「今夜、コンサートいかが?」と観光客を呼び込んでいる。<br />これがかなり強引で、「やっぱりやめとく」と言おうものなら、あっという間に作り笑顔は消え、あからさまに不機嫌な顔になる。<br />断る私が悪いのかもしれないけど、かなり感じ悪かった。<br /><br />今夜選んだのは、モーツァルトハウスで行われたコンサート。<br />スタートは19時30分、まけてもらって29ユーロ。<br />小部屋で美人のバイオリニストが弾くバイオリンとビオラ、チェロの弦楽三重奏を優雅に楽しみました。

    街には、モーツァルトの格好をした男性が「今夜、コンサートいかが?」と観光客を呼び込んでいる。
    これがかなり強引で、「やっぱりやめとく」と言おうものなら、あっという間に作り笑顔は消え、あからさまに不機嫌な顔になる。
    断る私が悪いのかもしれないけど、かなり感じ悪かった。

    今夜選んだのは、モーツァルトハウスで行われたコンサート。
    スタートは19時30分、まけてもらって29ユーロ。
    小部屋で美人のバイオリニストが弾くバイオリンとビオラ、チェロの弦楽三重奏を優雅に楽しみました。

  • 22時、23時でもシュテファン寺院の周りはとても賑やかで人で溢れている。<br /><br />チェコ(プラハ)やハンガリー(ブダペスト)、オーストリア(ウィーン)は街も小さくて分かりやすいし、治安も悪くないし、ジプシーみたいな人を一度も見かけることなく、人も親切だから、女性の一人旅には向いてるかも。<br />モーツァルトの格好をした客引き以外は。<br /><br />パリみたいに「何となく影がある」わけではなく、モスクワみたいに「(無駄に)キリル文字にあふれている」わけでもないところに、とてつもない安心感を覚えた(笑)。<br /><br />そんなことを考えながら人でごった返すケルントナー通りを歩いてホテルに戻る。<br /><br /><br />明日は雨の予報。<br />あ〜、面倒くさいな……。

    22時、23時でもシュテファン寺院の周りはとても賑やかで人で溢れている。

    チェコ(プラハ)やハンガリー(ブダペスト)、オーストリア(ウィーン)は街も小さくて分かりやすいし、治安も悪くないし、ジプシーみたいな人を一度も見かけることなく、人も親切だから、女性の一人旅には向いてるかも。
    モーツァルトの格好をした客引き以外は。

    パリみたいに「何となく影がある」わけではなく、モスクワみたいに「(無駄に)キリル文字にあふれている」わけでもないところに、とてつもない安心感を覚えた(笑)。

    そんなことを考えながら人でごった返すケルントナー通りを歩いてホテルに戻る。


    明日は雨の予報。
    あ〜、面倒くさいな……。

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