エゾカンゾウが咲く頃

2014/06/30 - 2014/07/01

　北海道でも旭川や富良野は30℃を越えていますが、オホーツク海側は気温が上がっても25℃程度と低めです。例年なら、6月に入ればマガレイが紋別方面で釣れ始めるのですが、低温なのか、潮回りの変化なのか、資源の枯渇なのか分かりませんが、全く釣れたと言う話は聞きません。それでも7月の声が聞こえる時期。オホーツク行きを実行しました。

エリア 雄武・興部(北海道)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満

　自宅の周辺では、馬鈴薯畑に花が咲きました。これが結構めんこく見えます。

　自宅を22時過ぎに出て、日付が変わった頃、士別駅で小休止。士別市はサフォークの街として知られています。

　深夜、美深の道の駅で小休止。道北地区の幌加内、美深、音威子府、枝幸の道の駅は、スタンプが24時間押せるので、いいですね。
　美深の道の駅は、日中なら、白樺樹液を買うことが出来ます。

　美深と音威子府の間には、天塩川温泉があります。温泉内のレストランでは、真っ黒な音威子府蕎麦を食べることがでいます。温泉は、名寄地区では珍しい露天風呂つきです。

　天塩川温泉へは、天塩川温泉駅から歩いて10数分です。ただ、天塩川温泉駅を通過する汽車が多いので、行く時はちゃんと調べましょう。

　音威子府の道の駅です。ここでも小休止。宗谷線の駅とは徒歩数分の距離です。営業時間内なら、ここでも音威子府蕎麦を食べることが出来ます。

　音威子府から小頓別、歌登を通って枝幸へ。オホーツク海に出ました。枝幸の道の駅の土産物は、やはり海産物が主です。鮭トバなんてどうですか？

　釣りはまだ夜が明けぬうちから始めます。いわゆる朝マズメを狙います。雄武漁港は結構広い港です。とりあえず船道にチョイ投げします。

　興部の沙留漁港でマガレイを狙おうかと思っていましたが、寄り道で到着が遅れました。多分、人気がある沙留では、船道に釣り場を構えられないのではないかと思い、雄武漁港で釣りをすることにしました。4時頃の様子です。

　漁船が次々出て行きます。漁船が船道を通るたび、大きな波を打ちます。

　漁船が通った直後、竿にビクビクッとした反応か。糸を巻くとすごく重く、魚が食っている手応えもあります。
　「来た！」
　25?のクロガシラでした。雄武漁港で初日が出ました。船道作戦が的中し、顔がほころんでしまいました！！

　クロガシラは、北海道では大衆魚です。マガレイの方が少し高い値段ですが、煮付けはクロガシラの方が身が締まっている感じがします。

　日が昇っていきます。海はべた凪です。海の向こうはカムチャツカです。雄武漁港には昆布が結構はえており、豊かな海だと思います。しかし、それが根がかりの原因にもなり、仕掛けが数個引っかかってしまいました。

　７月最初の日の出です。

　しばらくすると、また竿に反応が。指先に魚の引きを感じつつ、リールを巻きます。ずっしりと重く、ヒトデか？と思いましたが、鰈でよかったです。
　獲物は30cmのクロガシラです。肉厚で煮付けにしたら美味そうです。
　本当はもう少し雄武で粘りたかったのですが、13時迄に旭川医大に行かないとなりません。今回の獲物は２匹だけでしたが、ガタイのいい鰈が釣れたので満足です。

　雄武の道の駅です。ここは、1985年7月に廃線になった興浜南線・雄武駅の跡地で、バスターミナルにもなっています。展望塔からは、オホーツク海が一望です。

　オホーツク海は砂浜海岸がほとんどです。紋別を背に、沙留市街を望みます。この辺りを走っていると、名寄本線の鉄橋跡も所々見られます。ちなみに渚滑駅跡は、パークゴルフ場になりました。

　沙留付近を走っていると、黄色い百合のような花が。エゾカンゾウです。今時期しか見ることが出来ない花です。毎年、あれれと言っている間に終わっていましたので、ラッキーです。

　オムサロ原生花園にて。エゾカンゾウの花言葉は、「憂いを忘れる草」だとか。

　オムサロ原生花園ではハマナスも綺麗です。夏の訪れを物語ります。ハマナスの花言葉は、「美しい悲しみ」だとか。もう１ヶ月半もすれば、また寒くなるなあと考えたら、切なくなります。

　オムサロ原生花園の裏手にも砂浜が広がっています。流木で作ったのでしょうか、流氷岬の看板が。
　ここの砂浜でも鰈が結構釣れるとか。

　救命胴衣を着ていたら、汗をかきました。雄武か紋別の温泉で朝湯なんぞと思っていましたが、営業時間前で断られました。滝上のホテル渓谷の日帰り入浴（420円也）を利用しました。天然温泉ではありませんが、岩が配置されています。

この旅行記へのコメント （3）

• キラキラcmさん 2014/07/11 00:03:10

  こんばんは。

  マプトさん、先日は私の旅行記に投票してくださってありがとうございました。
  今年は息子が進路を決める学年なので、遠出は出来ず都内をぶらぶらしています。
  
  ご自宅近くの馬鈴薯の畑、こういう景色を見ると北海道だなぁと思います。
  
  すごく立派なお魚ですね。たしかに顔がほころびますね。
  
  これから北海道も夏本番という感じでしょうか。東京はまだまだ梅雨の真っ最中です。おまけに台風で相当じめじめしてます。
  

• ロータスさん 2014/07/01 20:15:29

  マプトさん、こんばんは

  夜から、釣りに行かれたんですね。
  結構な獲物、カレイなんですか？
  食べたことも、見たこともないお魚です。
  ハマナスも初めて見ました。
  エゾカンゾウも初めてみました。
  ありがとうございます。
  　
  すごーく、静かな海。
  朝日がきれいですね。
  
  温泉に入られて、あーうらやましいです。
  
  本当に家の近所、広いですね。
  私は隣家の人の咳まで聞こえるような住宅街に住んでいます。
  
  北海道は広いです。うらやましいです。
  
  
  
  
  
  

  マプトさん からの返信 2014/07/01 21:14:20

  RE: マプトさん、こんばんは

  お晩でございます。
  雄武編、読んでいただき、１票もありがとうございます。
  釣れた魚は、クロガシラガレイと言います。道内では普通に売られている庶民的な魚です。醤油味で煮付けにするのが一般的な食べ方で、とれたては刺身にもなるんです。早速、煮付けにしてもらい、夕飯の食卓に乗っかりました。愛犬も一緒になって食べました。
  
  枝幸に入ったら、「稚内１００km」の看板が。さすがに北に来たと思いました。それよりなにより、つれて良かった…。
  
  北海道は、集団移民の土地で元々貧しい土地柄でした。ですから、相互扶助の精神が根底にあると思うのです。
  「南瓜なったからたべて。」
  「この前にもらった南瓜、天ぷらにしてみたんだは。食べて。」って。
  みたいな考え方が、今も郡部では残っています。