2014/06/08 - 2014/06/08
465位(同エリア2131件中)
昆虫博士さん
港町スティーブストンのブリタニア造船所、ギャリー岬公園、ロンドンファームに行ってきました。
ブリタニア造船所は漁船の造船・修理などを行っていたところで、木造の施設がそのまま残っています。日系人とも関係が深い史跡です。
スティーブストン漁港で昼食にフィッシュ・アンド・チップスを食べ、ギャリー岬公園に行きました。この公園は日本庭園、スポーツカイト、ルピナスの花、丸太が打ち寄せた海岸など見どころが多いです。
その後、ロンドンファームでアフタヌーン・ティーを楽しみました。久しぶりに美味しい紅茶を飲みました。
スティーブストンは日本とゆかりが深く、また見どころも多いので、1日観光するにはよい場所です。
■ 港町スティーブストン 訪問歴 ■
1回目) 初夏: 漁港でフィッシュ&チップス
http://4travel.jp/travelogue/10813303
2回目) 秋: 仏教会, ジョージア湾缶詰工場, ハロウィン案山子
http://4travel.jp/travelogue/10824146
3回目) 冬: 老舗フィッシュ&チップス店 → 国際仏教観音寺に初詣で
http://4travel.jp/travelogue/10860206
★4回目) 初夏: ブリタニア造船所, ギャリー岬公園, ロンドンファーム
http://4travel.jp/travelogue/10896814
5回目) 晩秋: 100年前の漁村 フィン・スルー & 漁港の赤ウニ
http://4travel.jp/travelogue/10955460
- 旅行の満足度
- 4.5
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リッチモンドの南西にある港町スティーブストンに向かいます。
途中、スティーブストン消防署(Steveston Firemall)を通りかかると、本日は施設開放日でした。
“Doors Open Richmond” というリッチモンドの主な施設を開放するイベントが、ちょうどこの土日で行われていました。 -
実際に消防車に乗ったり、
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消防服やホースに触ったりできます。
火災予防のパンフレットなども配っていました。 -
要請があり、消防車の1台が出動していきました。
ちなみに、北米では警察、救急車、消防車など緊急時はすべて “911” に電話します。 -
フレーザー川(Fraser River)の河口にあるブリタニア造船所(Britannia Heritage Shipyards)に到着です。
ここには19世紀後半〜20世紀前半のサケ漁のための造船所・修理所、中国系・日系移民の住居などが保存されていて、カナダ国定史跡に指定されています。
日系移民と関係が深い史跡です。
■ 関連旅行記 ■
総集編: カナダの国立公園&国定史跡 一覧
http://4travel.jp/travelogue/10824876ブリタニア造船所 博物館・美術館・ギャラリー
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駐車場に面して、古そうな建物 “Richmond Boat Builders” があります。
この建物の前では鉢植えの植物が無料で配られていました(ヤードセールの売れ残り)。
帰りに1鉢もらいました。 -
中には、“シルバーアン(Silver Ann)” という名前の1960年台の船が展示されています。
この船は日系人George Osaka のために建造され、現在はリッチモンド市が所有しています。 -
ここでは、趣味で小さいボートを作っているようです。
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続いて、ブリタニア造船所(Britannia Shipyard)に入ります。
L字型の建物で、一部は川の上にせり出しています。 -
“アイオナ (Iona)” という漁船が展示されています。
1930年台の漁船で、この船も日系人が所有していました。
この漁船はまだ使用でき、イベントのときに航行しているようです。 -
ボートの後ろは線路のようになり、河口につながっています。
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隣りの部屋には、船の修理をする道具などが展示されています。
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修理した船がここから出てきます。
奥に先ほどの漁船 “アイオナ” が見えます。 -
この造船所は河口の湿地〜川の上にあります。
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古そうな船が停泊しているので、行ってみます。
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蒸気船マスター号 (SS Master)。
“Doors Open Richmond” というイベントで来ていたのかも知れません。
乗船すると、蒸気船マスター協会 (http://ssmaster.org/) の人が、いろいろと説明してくれます。
この木造船は1922〜1959年まで丸太や荷船を曳航していました。
エンジンはタイタニック号と同時期に作られたものです。 -
当時この周辺で働いていた労働者たちの家が並んでいます。
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経営者の家(Manager's House)。
ビクトリア調の美しい内装です。 -
当時のキッチン(右)と洗濯機(左)。
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男性従業員の宿舎(Men's Bunkhouse)。
机には酒と賭けトランプ。
汚いベッドも3つ再現されていますが、実際は15人程が1つの家で生活していました。 -
ポイント・ハウス(Point House)には、日系人のパネルも展示されています。
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中国人の宿舎(Chinese Bunkhouse)。
サケ漁や缶詰工場で働いていた中国人の宿舎です。
2段ベッドや3段ベッド、麻雀などが再現されています。 -
先ほど中に入ったブリタニア造船所です。
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地引網置き場(Seine Net Loft)。
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村上家の家 (Murakami's House)。
1885年に湿地に建てられた家で、和歌山県からの日系移民で船大工の村上音吉、妻あさよ、その子どもたち10人が、1929年から1942年に日系人が強制収容されるまで住んでいました。
音吉さんはこの家の横に船を作る建物を1929年に作り、冬ごとに2隻の刺し網漁船を作っていました。 -
家の中の調度品は洋風ですが、
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奥に立派なお風呂がありました。
これも音吉さんの手作りだそうです。 -
村上あさよさんは1898年に広島で生まれ、“写真花嫁 (Picture Bride)” としてスティーブストンに来て、2004年に104歳でカルガリーで亡くなっています。
“最後の写真花嫁” と呼ばれています。
写真花嫁については↓
■ 関連旅行記 ■
日系文化センター・博物館 1回目: 日系カナダ人 苦難の歴史
http://4travel.jp/travelogue/10832129 -
家の横には、村上あさよさんの手入れした美しい庭が再現されています。
彼女のドキュメンタリー映画 “おばあちゃんのガーデン (Obachan's Garden)” が2001年に孫によって作られています。
この映画を下記サイトで見ることができます↓
https://www.nfb.ca/film/obachans_garden
スティーブストンの風景も出てきます。 -
フレーザー川沿いには遊歩道が整備されています。
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スティーブストンからはクジラ観察ツアー(Whale Watchng Tour)が出ています。
クジラと名前が付いていますが、この辺りで見れるのはオルカ(Killer whale)です。オルカウオッチングツアー サファリ・動物観察
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スティーブストン漁港に到着です。
スティーブストン漁港 散歩・街歩き
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ここでは漁船から直接 魚介類を購入できますが、この日は停泊している漁船が少なめでした。
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この日の昼食は、前から一度行ってみたかった “Pajo's Fish & Chips” です。
海の上に店があります。Pajo's (On the Wharf) シーフード
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行列ができるほどの人気店です。
10分ほど列に並んで注文し、料理を受け取るのに さらに10分ほど待ちました。
どのフィッシュ・アンド・チップス店もそうですが、タラ(Cod) → サーモン(Salmon) → オヒョウ(Halibut) の順で値段が上がります。 -
サケのフィッシュ・アンド・チップスにしました (大サイズ、14.99ドル)。
紙で作った円錐形の入れ物に入っていて、それを机の穴に入れます。
揚げたてで美味しかったので パクパク食べていたら、後で胃もたれしました。 -
ジョージア湾缶詰工場 (Gulf of Georgia Cannery)です。
秋に来たときに、中に入りました。
■ 関連旅行記 ■
スティーブストン 2回目: 仏教会, ジョージア湾缶詰工場, ハロウィン案山子
http://4travel.jp/travelogue/10824146ジョージア湾缶詰工場博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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1894年から1964年まで操業していたサケ缶詰工場が、操業当時のまま史跡になっています。
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建物の壁には、缶詰の広告が残っています。
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ギャリー岬公園(Garry Point Park)に到着です。
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工野庭園 (Kuno Garden)。
和歌山県人がカナダに来て百周年の1988年に、この公園内に作られました。
“日系カナダ移民の父” と言われる工野儀兵衛にちなんで命名されています。 -
こんなところで日本庭園に出会い、びっくりです。
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この公園には、凧揚げ(カイト)が許されている場所があります。
海風が強いので、凧揚げにちょうどよいのでしょう。
本格的なスポーツカイトを見たのは初めてです。 -
スティーブストン漁師記念碑(Steveston Fisherman's Memorial)。
海で亡くなったスティーブストンの漁師たちを慰霊する記念碑です。 -
この塔は、漁に使う編み針(fishing net needle)の形をしています。
海で亡くなった漁師たちの名前が刻まれていて、日系人の名前もありました。 -
丸太が打ち上げられた砂浜です。
金属製の球は何なのでしょうか。 -
遠くに、ルピナスの青紫色の花が見えます。
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一面にルピナスが咲いていて、きれいです。
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満開からは少し遅かったのか、下の方には豆ができています。
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名前わかりませんが、ルピナスの他にも黄色い美しい花が咲いていました。
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ギャリー岬公園は初めて来ましたが、カイト、花、海などあって楽しめる公園でした。
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公園を後にし、フレーザー川を少しだけ上流に向かいます。
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ロンドン・ファーム(London Heritage Farm)に到着です。
ロンドンとはイギリスの首都でなく、ここに居を構えたオンタリオ州からの移民の姓です。
現在は、リッチモンド市が所有しています。ロンドン ヘリテイジ ファーム 博物館・美術館・ギャラリー
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納屋やニワトリ小屋もあります。
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花壇がきれいです。
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家のなかは、当時のまま保存されています。
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昔ながらのこのパジャマは売り物です。
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喫茶室(Tea Room)もあります。
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アフタヌーン・ティーを頂きました (Full Tea, 税込み12.5ドル)。
久しぶりに美味しい紅茶を飲みました。
ケーキとスコーンも美味しかったです。
雰囲気もよいので、スティーブストン観光の休憩にお勧めです。
充実した初夏の1日でした。
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この旅行記へのコメント (2)
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- まむーとさん 2015/06/08 13:37:41
- 味のある観光地
- 昆虫博士さん
同じ旅行記を何度も読んで楽しんでいます。
人がこぞって集まる場所も素敵ですが、こちらの造船場などの旅行記は心に響くものがあります。
夏の旅行、オリンピック国立公園に行けそうな感じです。
情報収集でストーカーのように訪問します。
( 〃▽〃)
- 昆虫博士さん からの返信 2015/06/09 03:09:48
- RE: 味のある観光地
- まむーとさん
コメントありがとうございます。
遠慮なく、何度でもご訪問下さい。
まむーとさんの夏の旅行に、私の旅行記が少しでも役立つと嬉しいです。
オリンピック国立公園、もし訪問できれば楽しんで来て下さい。
山・森・海の三拍子揃った素晴らしい国立公園ですし、7月末だと時期もベストだと思います。
オリンピック国立公園のクチコミ投稿をサボっていたので、もう少し追加しておきますね。
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