2013年ロシア旅行~13年ぶりの再訪を3年前にあきらめた旅行計画で実現【第13日目:サンクトペテルブルグ】パヴロフスク(2)常設展示の宮殿のつづきと19世紀~20世紀初頭の女性の趣味展やロシアの邸宅内装の展示
2013/07/18 - 2013/07/18
55位(同エリア150件中)
まみさん
2013/07/18木 パヴロフスク宮殿&庭園
~バスで日帰り小旅行
・宮殿見学
・マリア・フョードロヴナの部屋
・特別企画展(ロシア近代インテリアと婦人ファッション)
・衣装博物館
・庭園散策
~サンクトペテルブルグに戻って
・カーチャとネヴァ川クルーズ付きのレストラン
【サンクトペテルブルグ泊:ゴーゴリ・ホテル】
昨日のエルミタージュ美術館に引き続き、本日も、宮殿内装とインテリアにうっとりわくわくしながら写真をじゃんじゃん撮りまくり、楽しい宮殿見学ができました。
内装は、西欧のものとの違いまでは分からず、ただ、これは好みだ~、とか、こういうところで過ごしたい~、とか思いながら見学しただけです。
しかしそれが実に楽しいです。
ただ、カタログでも作れそうなくらい写真を撮るのは、楽しい反面、何しに来てるのかしら、という後ろめたさのようなものがあるのも確かです(苦笑)。
ハヴロフスク宮殿では、通常のチケットでは、主に2階にある、宮殿の当初の主人であるパーヴェル1世や妃マリア・フョードロヴナ当時の部屋の様子を見学することができました。
ただし、1階にあるマリア・フョードロヴナの部屋の一部は、追加料金が必要な対象でした。
もちろんもれなく見学しました。
本日はハヴロフスクの宮殿と庭園の見学だけで一日過ごすつもりなので、見学できるものはみんな見学することにしていましたから。
こういう宮殿&庭園は、実際に行ってみると、ガイドブックで案内している以上の特別展示やミュージーアムがあるものだと思いましたが、パヴロフスクもそうでした。
ガイドブックでは万人にとって必見のものは外さないので、記載がなかったということは、急いでいたら切り捨ててもいいかもしれませんが、じっくり楽しもうと思うと、ガイドブックの記載から予測できる以上に時間がかかるものです。
3階は、2つの企画展があり、こちらもそれぞれ追加料金が必要でした。
ガイドブックには案内はなく、どんな展示が見られるか、自分にとって当たりとなるか外れとなるかは開けてびっくり玉手箱でした。
それでも全部見学しようと思っていましたから、追加料金を払って見学してみましたが、見学しておいてよかったです。非常に良かったです。
企画展の一方の方は、ハヴロフスク宮殿に限らず、19世紀から20世紀初頭の帝政ロシア時代のロシアの貴族の典型的な宮殿内装とインテリアを、時代を追って見ることができました。
ただし、途中までは、パーヴェル1世や妃マリア・フョードロヴナの部屋の続きだろうと思っていて、そのことに気付きませんでした(苦笑)。
インテリアや内装の写真は撮っていてきりがないです。
それでも次から次へ展開する部屋はどれもワクワクするものばかりだったので、写真を撮る手がとまりませんでした。
なので、最後に入った1階の追加料金が必要なマリア・ヒョードロヴナの部屋では、もう撮影は控えようかと思ったのですが、やっぱりどんどん写真を撮ってしまいました。
ただし、マリア・フョードロヴナの部屋の写真は、次の旅行記に収めました。
この旅行記は、通常料金で見学可能なエリアのうち、ハイライトと思われるラストの大広間から、3階の2つの特別企画で撮った写真を収めました。
※マルシュルートカ乗り場までは地下鉄で、そしてマルシュルートカでハヴロフスクへアクセスしたときに撮った写真とレポートは、こちらのハイライト旅行記にまとめました。
「2013年ロシア旅行~13年ぶりの再訪を3年前にあきらめた旅行計画で実現~ハイライトその9【モスクワとサンクトペテルブルグの地下鉄】」
「2013年ロシア旅行~13年ぶりの再訪を3年前にあきらめた旅行計画で実現~ハイライトその10【ロシアの列車とバスの旅】」
http://4travel.jp/travelogue/10807157
<2013年ロシア旅行:簡易旅程>
7/06土 出国&モスクワ到着
7/07日 モスクワ1日目(国立歴史博物館と民芸品博物館)
7/08月 モスクワ2日目(クレムリン)
7/09火 モスクワ3日目(トレチャコフ美術館)
7/10水 ズズダリ
7/11木 ウラジーミル
7/12金 モスクワ4日目(コローメンスコエ)
7/13土 ペトロザヴォーツク経由でキジ島へ
7/14日 ソロヴェツキー島1日目
7/15月 ソロヴェツキー島2日目(ザヤツキー島エクスカーション)
7/16火 サンクトペテルブルグ1日目(ロシア民族学博物館ほか)
7/17水 サンクトペテルブルグ2日目(エルミタージュ美術館)
7/18木 パヴロフスク宮殿&庭園★
7/19金 ノヴゴロド1日目
7/20土 ノヴゴロド2日目
7/21日 サンクトペテルブルグ3日目(宗教博物館・ユスポフ宮殿ほか)
7/22月 サンクトペテルブルグ4日目(ロシア美術館)&出国
7/23火 成田空港着
※この旅行記の対象の日に★印をつけました。
詳細旅程はこちら。
「2013年ロシア旅行~13年ぶりの再訪を3年前にあきらめた旅行計画で実現させた旅行【旅程一覧】」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10797557
準備編や帰国後の全体の感想は、ブログ「まみ's Travel Diary」(http://mami1.cocolog-nifty.com/travel_diary1/)に掲載しました。
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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パヴロフスク宮殿の案内図・その2
この旅行記の対象を青出囲みました。
常設展示のパーヴェル1世と妃マリア・フョードロヴナの部屋のつづきです。 -
絵画と彫像が並ぶ、採光のきいた明るいギャラリー
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中心の青いクリスタルがお洒落なシャンデリア
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大げさでない、手頃な大きさの風景画も多い絵画コレクション
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古代ローマの遺跡も描かれた、ややアカデミックな絵画が多いかな
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ウェジウッドっぽいギリシャ風の飾り壺
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シャンデリアのある天井から宮殿の絵画コレクションまで見渡す
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隣の部屋の見事なだまし絵の天井
これは本当に吹き抜けになっているのではなく、絵です。 -
ロイヤルな印象の小ホール
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ロータスの文様が美しい鏡と、鏡に映ったさきほどのだまし絵の天井
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ヘビのデザインの暖炉の上の飾り
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大ホールへ続く豪華な獅子の円盤付きの扉
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一枚では撮れない大ホール
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空に抜けるような見事なだまし絵の天井
ありがちな天井デザインですが、やっぱりいいものです。 -
隣の部屋に続く扉とその周り
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仕度の調ったテーブル
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主賓のテーブル周り
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美しい白塗りのストーブとその上の天井のだまし絵
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広々とした大ホール
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まるで上のフロアのテラスがあるように思わせるだまし絵の天井
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花模様が散りばめられた可愛いロイヤルな陶器と燭台のあるテーブルの上の様子
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ケーキみたいな主賓のテーブル
主賓の後ろから光が射して、テーブルについた主賓は逆光になります。
その様子は、まるで後光が射したようで、神々しく見えるかもしれません。 -
大ホールの隣はまた通廊のような美しいホール
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大ホールの隣はまた通廊のような美しいホール
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ギリシャ風モチーフの白漆喰装飾とミューズの彫刻の装飾
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マリア・フョードロヴナのMのイニシャルのある装飾
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帝国様式の装飾の天井に、またまた鷲のモチーフ@
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宮殿内のチャペルを特等席から眺める・その1
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ロシア正教会のものらしい豪華なイコノスタシス
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イコノスタシスの頂点にある輝く聖杯
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宮殿内のチャペルを特等席から眺める・その2
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花輪が一瞬骸骨に見えてドキッとさせる大理石の飾り壺
ここがラストでしたので、このあとは戻ります。 -
再びやって来た吹き抜けの空が美しいだまし絵の円形大ホール
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そして吹き抜けの天井だまし絵の小ホール
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赤いクリスタルのシャンデリアの部屋
最初に入ってきたときに撮ったこの部屋の写真は、この前の旅行記に収めました。 -
地球儀の上の鷲にまたがる人物の後ろ姿と
この彫刻の正面が映った写真は、この前の旅行記に収めました。 -
最初に見学したときに写真を撮らなかった部屋
だけどやっぱり撮っておくことにしました。
他の見学者のり姿もありますが、それも一興@ -
ダンスと金の燭台に注目
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ブドウを手にした美女の燭台
ここで常設展示はおわり。 -
3階の回廊から吹き抜けの円形ホールを見下ろす
下に下りる代わりに3階へ行って見したら、追加料金が必要な展示が2つでしたが、せっかくなので両方とも見学することにしました。 -
19〜20世紀初頭の女性の趣味の世界展
こちらの追加料金は50ルーブル。
(2013年7月現在、1ルーブル=約3.5円で換算)
撮影代は別途撮られなかったですし、さほど高くはありませんでした。
展示もそんなにたくさんあったわけでもないです。
ガラスの部屋に展示された女性の部屋の一部。
朝の身支度はまず洗面から。 -
そして化粧台
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可愛らしい足置きのある化粧台
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白蝶貝が使われたソーイングセット
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19〜20世紀の貴婦人の読書机
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19〜20世紀の夫人用のオペラグラス・その1
観劇も趣味の私ですが、オペラグラスはあまり使いません。
でも、こんなお洒落なのがあったら、使ってみたいかも。 -
夫人用のメガネ
これってひょっとして老眼鏡? -
19〜20世紀の夫人用のオペラグラス・その2
こういうオペラグラスを持って観劇している婦人の絵がフランス印象画の題材になっていたのを連想しました。 -
19世紀ロシアの宮殿・邸宅のインテリア(60ルーブル)
部屋は全部で17室ありました。
1800年第代から1900年代まで、主に食堂、応接間、書斎、寝室、化粧室(ブドゥアール)などを、時代と流行を感じながら見学することができました。
60ループルのみで撮影代は別途撮られず、すごく見ごたえがあって、コストパフォーマンスももバツグンな展示だと思いました。
19世紀ヨーロッパのような乙女チック(?)な内装やインテリアが好きな人にとってはたまらないと思います。私も見るのは大好きです。 -
1805〜1810年代の肖像画ギャラリー
青い壁紙が美しく、ロイヤルな印象を与えるギャラリーです。
ピョートル1世やエカテリーナ2世の肖像画もあり、それはすぐに分かりました。
残りは誰かさっぱり分かりませんでした。 -
イスが壁際に並べられたギャラリー
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サイドデスクの上のエカテリーナ2世の肖像画
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1805〜1810年代の食堂
こは入口からしか覗けませんでした。
テーブルの上の食器やもっと奥の方もじっくり見たかったので残念でした。 -
1820年代の寝室
衝立の向こうにベッド。
頭の上の階がの吊り下げ方は、地震があったら(ロシアは日本ほど頻繁にないけれど)、と思うと、ちょっと気になっちゃいました。 -
ベッドの反対側には、テーブルや暖炉、隅には化粧台もあり
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同じベッドルームの入口側のテーブルとソファ
落ち着いた木製のインテリアで統一されていました。
この時代、こういう木の家具がロシアで流行り、ロシアでは名高い家具メーカーもいたようです。 -
1820年代の書斎(キャビネット)兼化粧室(ブドゥアール)
まずは化粧台に注目。 -
化粧台の向かいに書斎デスク
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1830年代の応接間
木のインテリアと色味が近い赤い壁と絨毯で統一。
赤の間というかんじです。
赤の壁紙の部屋というのは少しノーブルすぎて、私自身はちょっと落ち着かないかも。 -
暖炉を挟んでテーブルやイスがゆとりをもって配置
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同じ応接間の窓辺に近い3つめのテーブル
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応接間の温かみのある木製のグランドピアノ
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1830年代の若い男性の書斎
まずは書斎机と本棚のある窓際。 -
書斎机のそばには、仕事香奈系の打ち合わせや気軽な友人相手にちょうどよさそうな応接セット
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同じ部屋にはもう少しフォーマルな応接セットもあり
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1840年代の応接間
主の趣味にもよりますが、ぐっとデラックスなイメージになりました。 -
アングルを変えてもう一枚!
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1850年代の書斎(キャビネット)兼化粧室(ブドゥアール)
インテリアのイスもテーブルも猫足で、だいぶロココ風になりました。 -
1840〜1850年代の若い女性の身支度室
こちらも鏡やイスやソファなどのインテリアがとても乙女チックでロココ風。 -
1850〜1860年代の若い女性の寝室
天蓋付きベッドと豪華なカーペットに目が奪われます。 -
寝室のカーペットに注目
豪華な邸宅の寝室にはソファとテーブルもつきもの。 -
1860年代の赤の応接間
赤の応接間と呼ぶわりには、赤いのはソファや椅子で、壁紙などは落ち着いた淡いグリーンです。
ソファの上のトロイカが走る雪景色の絵は、スベルチコフという、私の知らない画家のものでした。 -
赤い応接間の角のテーブルセットと豪華な額縁入りの絵画が飾られた壁
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美しいサイドテーブル
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1880年代の書斎
こちらの方が赤の応接間と呼んでもいいくらいです。
ソファの上には毛皮。 -
床にも白クマの毛皮
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1900年代のカエデ材の応接間
木のインテリアが落ち着いた雰囲気です。
観葉植物が出現したあたりでも、だいぶ現代的になりました。 -
応接間なのにベッドが!?
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応接間らしいインテリアと壁に飾られた近代的な絵画
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アールターヴォーなデザインの鏡
19世紀ロシアの宮殿・邸宅のインテリア展は以上です。
私はこういう様式には詳しくないのですが、時代の流れと流行の変化が視覚的になんとなくでもよく分かり、とても面白かったです。
見学の最中は、すでに写真を撮りすぎ、と思ってこれでも控えたのですが、旅行後1年近くもたつと、もっとたくさんつぶさに写真を撮っておいてもよかったかも、と思えたりします。
宮殿の2階と3階の見学を終えたところで、時刻は15時。
このあとは、ガイドブックでも記載がある(ということは、すなわちお薦めの)追加料金が必要なマリア・フョードロヴナの部屋を見に行くことにしました。
なぜ一枚のチケットで宮殿全部が見られるよううにしないのか不思議なのですが、見学する側からしたら、かけられる時間に応じてチケット代も節約できるので、コストパフォーマンスがよいと思えるかもしれません。
マリア・フョードロヴナの部屋とパヴロフスク庭園編へとつづく。
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