2013/07/06 - 2013/07/06
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まみさん
海外旅行中の移動手段は、主に列車とバスです。
今回は、寝台列車を3回利用しました。
バスは、日帰りや、スーツケースをホテルに預けた1泊2日の小旅行で主に利用しました。
スーツケースを持ったフル装備での移動は、荷物がどうしても多くなりがちな私にとって、旅行計画の中で1番悩むところです。
もっと身軽であればスムーズに動けるでしょうが、荷物が多いと、どっちへ行ったらいいのか迷うようなときに、とりあえず適当な方に行ってみて、違っていたら戻ればいいや、ということが簡単にできないです。
また、荷物を全部持ってトイレに行くのも大変です。というか、無理です(苦笑)。
そんな風に、移動は、一人旅では1番大変な部分であると同時に、やりとげられれば1番満足感が得られる部分です。
もちろん、やりとげられないと目的地に行けなくて旅にならないので、たいていは結果的にはちゃんとやりとげられているんですけどネ。
私はこれまで10年近く東欧や旧ソ連圏を旅行していますが、これらの国々の交通インフラは、大荷物を持って移動する者にとっては、ちっとも優しくないです。
駅にエスカレータもエレベーターもないので、階段を使わなくてはならないのも、駅員やバスの運ちゃんが英語を話せないのも、ほとんど当たり前。
それに加えて駅の構造が分かりにくかったり、案内も少なく、ホームに出るのに通らなくてはならない通路に明かりがついていなくて薄暗いこともよくあるので、そこを通らなければ行けないことになかなか気付かなかったり。
鉄道は車両がものすごく長いのですが、ホームにくるまで自分の乗る車両がどのあたりに停車するか分からなくて、停車してから大急ぎで駆けつけなければならないことも、何番ホームに来るか、なかなか表示されなかったり、いつのまにか変更していたりして、階段しかない地下通路を通ってホームを移動しなければならないことも、よくあります。
しかしそうやってぶつくさ言いたくなる苦労話は、旅が終わってしまえば、いい思い出になります。
それに、綿密な事前計画とネットやクチコミなど豊富な情報のおかげで観光そのものは特に現地の人にふれあうことなくスムーズにできるようになってしまいましたが、移動はまだまだ現地の人とふれあう機会が多いです。
ましてやロシアや東欧のように、交通機関の利用法は、外国人旅行者にとってまだまだわかりにくいところでは。
人にものを尋ねたり、重い荷物を持ち上げるのを手伝ってもらったり、同じ旅人同士で話ができたり@
今回は寝台泊が3回もあったせいで、列車の旅で同じコンパートメントに乗り合わせた人とふれあう機会がありました。
列車のスピードはのろいので乗車時間が長いせいと、ロシア人が人なつっこいおかげです。
7月というバカンスの季節でもあったので、休暇に行く人も多く、互いに開放的な気持ちになっていたせいもあるでしょう。
英語がぺらぺらな人にはほとんど会えませんでしたが、私の幼児並みのカタコトのロシア語も、できないよりましでした。
相手も訥々とした英語をはさみ、一応コミュニケーションらしきものがとれた気がするから@
一方、バスの旅は、むしろ現地の人たちの日常の移動手段のことが多く、彼らの生活が垣間見られました。
ここ2~3年の私の海外旅行先のコーカサスや中央アジアでは、鉄道撮影は厳禁でした。
でも、久しぶりのロシアは、基本的には禁止なのですが、旅行者が写真を撮っていてもあまりうるさくいわれない国でした。
なので、目当ての列車やバスを見つけたりの、荷物を収納してほっと落ち着いた後、胸ポケットからコンデジを取りだして写真を撮ったりできました。
もっとも、ウラジーミルのバスターミナルで撮影していたら、警備員らしき人に「ダメだよ」と軽く怒られたこともありました(苦笑)。
ふつうの人たちは、禁止と分かっていても、見て見ぬふりをしていてくれただけのようです。
<2013年ロシア旅行:簡易旅程>
7/06土 出国&モスクワ到着
7/07日 モスクワ1日目(国立歴史博物館と民芸品博物館)
7/08月 モスクワ2日目(クレムリン)
7/09火 モスクワ3日目(トレチャコフ美術館)
7/10水 ズズダリ★
7/11木 ウラジーミル★
7/12金 モスクワ4日目(コローメンスコエ)★
7/13土 ペトロザヴオーツク経由でキジ島へ★
7/14日 ソロヴェツキー島1日目★
7/15月 ソロヴェツキー島2日目(ザヤツキー島エクスカーション)
7/16火 サンクトペテルブルグ1日目(ロシア民族学博物館ほか)
7/17水 サンクトペテルブルグ2日目(エルミタージュ美術館)
7/18木 パヴロフスク宮殿&庭園★
7/19金 ノヴゴロド1日目★
7/20土 ノヴゴロド2日目★
7/21日 サンクトペテルブルグ3日目(宗教博物館・ユスポフ宮殿ほか)
7/22月 サンクトペテルブルグ4日目(ロシア美術館)&出国
7/23火 成田空港着
※この旅行記の対象の日に★印をつけました。
詳細旅程はこちら。
「2013年ロシア旅行~13年ぶりの再訪を3年前にあきらめた旅行計画で実現させた旅行【旅程一覧】」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10797557
準備編や帰国後の全体の感想は、ブログ「まみ's Travel Diary」(http://mami1.cocolog-nifty.com/travel_diary1/)に掲載しました。
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- その他
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7月10日、6時45分発の特急サプサン号でウラジーミルに向かうために利用したクールスカヤ駅のセルフレストラン&カフェ
この日はモスクワのホテルにスーツケースを預けて、軽装で、黄金の環のズズダリとウラジーミルへ1泊2日の小旅行に出かけました。
まずは早朝の特急サプサン号でウラジーミルに向かいます。ウラジーミル経由でズズダリに行くためです。
サプサン号が発車するクールスカヤ駅にはホテルの薦めにしたがってタクシーで向かったのですが、5時10分、と早く着きすぎてしまいました。
なので待合室でホテルの朝食ボックスを食べようと思ったのですが、待合室は暗くて、駅で一晩明かした人たちが複数のイスにまたがって寝ていて空きがほとんどありませんでした。
なによりも、あまりにも汗臭かったので、もっと快適な場所をもとめてふらふらとここまで来てしまいました。 -
セルフレストランのテーブル
座るためにカフェでカプチーノを注文しました。 -
天井のロシア湖畔風景とシャンデリア
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ステキなステンドグラスと壁の白漆喰装飾・その1
ステンドグラスには、塔やゲートや玉ねぎ屋根の教会や鐘など、ロシア、あるいはモスクワにある建物などがデザインされていました。 -
天井絵の1つには、モスクワの救世主キリスト聖堂
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こちらは赤の広場のクレムリンの時計塔(スパスカヤ塔)
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ステキなステンドグラスと壁の白漆喰装飾・その2
ステンドグラスの真ん中のデザインは、モスクワ大学かな。 -
こちらの円の中は、クレムリンのスパスカヤ塔かな
このセルフレストランで、ホテルの朝食ボックスを広げて注意された話は、こちらのハイライト旅行記にて。
「2013年ロシア旅行〜13年ぶりの再訪を3年前にあきらめた旅行計画で実現〜ハイライトその1【モスクワのホテルと朝食編】」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10799892
結局、注意されてもしらばっくれて食べ終わらせてしまったんですけどネ。 -
6時45分発の特急サプサン号172号
特急乗り場はホームのかなり奥の方で、ガラスで遮られた専用の乗り場がありました。
そうと気づかず、反対側のはじっこで特急を待っていた私。
始発なのに、ホームに電車が来るのは遅いな……と思っていたら、英語放送で「172号のサプサン号はただいま乗車中」というのを耳にして、大慌てで乗り場を探しました。
軽装だったのも幸いしました。
こうやって車両の写真を撮る余裕はあったわけです@
特急に乗る前には、すべての荷物をセキュリティー・チェックにかけなくてはいけないので、ちょっとめんどうくさかったです。
そして券面の名前と本人確認のため、車両付きの車掌がパスポートをチェックしました。
まるで飛行機の搭乗手続きのようでした。
ちなみに切符は日本から代理店経由で予約しました。
7月は観光ハイシーズンということもあり、おそらく何日も前に予約しないと、すぐに満席になってしまうと思います。
チケットは記名式のeチケットでした。
このときはeチケットであって、窓口で正式なチケットと引き換える必要があるバウチャーではなかったので助かりました。 -
サプサン号の車内の様子
まさしく新幹線という雰囲気でした。
きれいで静かで、ビジネス客が多そうで、写真を撮ったり、持参の朝食を座席でとる雰囲気ではなかったです。
まあ、まったくできないというわけではないです。
飲み物などの車内販売もありましたから。
まさに出張にもよく使われる平日の路線というかんじ。
サプサン号には食堂車があるので利用してみたかったですが、ホテル代は朝食込みなので朝食ボックスを作ってもらって食べてしまったし、目的地のウラジーミルまで1時間しか乗らないので、あきらめました。 -
降りた駅でサプサン号をパチリ
ウラジーミルにて途中下車。
8時30分に到着。
一時間はあっという間でした。
車窓の外では、昨日の7月9日にトレチャコフ美術館で見た、私の大好きな画家シーシキンが描いたような美しい森林のある景色や田園風景が、まだまだ見られました。 -
ホームから見たウラジーミル駅
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今度はウラジーミルのバスターミナルで、バスの時刻表を確認
ウラジーミルの駅とバスターミナルは向かい合って隣接していました。
まずはズズダリ行きのバスの時刻をチェックします。
よし、30分おきに頻発しています。
9時発のバスに乗れました。 -
バスターミナルの切符売り場
職員は基本、英語は話せないけれど、ウラジーミルからズズダリへはいわばバスの幹線ですし、ズズダリは観光客の大人気の場所。
「ズーズダリ!」と言えば大丈夫。
次のバスは9時発だが、それでいいか?
みたいなことをごちゃごちゃとロシア語で言われましたが(内容に予想がつけば聞き取れる)、うんうんとうなづいておきました。
ウラジーミルとズズダリ間のバスの運賃は65.50ルーブルでした。
(2013年7月現在、1ルーブル=約3.5円で換算) -
切符売り場のある建物からプラットフォームへ出る出口をパチリ
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ズズダリ行きバスのプラットフォームは10番
切符売り場の窓口で「プラットフォールマ?」と聞けば教えてくれたかもしれませんが、時間に余裕があったので、バス停にかかれた地名を1つ1つチェックしてたどり着きました。
もっとも、「地球の歩き方」に10番とちゃんと書かれてありました(苦笑)。 -
ウラジーミルとズズダリ間のバス
ミニバンかと思ったら、大型バスでした。 -
乗り込むところ
9時発のバスは、9時50分頃にズズダリのバスターミナルに到着しました。
しかし、ズズタリのバスターミナルは町の中心から2kmほど離れています。
でも、ガイドブックやクチコミのとおり、ウラジーミルからのバスはそのままズズダリのセントラルを通過して先に行くので、追加料金15ルーブルを払ってズズダリのセントラルのトルゴヴァヤ広場まで行きました。
バスの運転手が、ズズダリのバスターミナルに着いた時点で、「ここはセントラルではないが、セントラルに行きたいか?」と乗客に確認をとってくれます。 -
翌日の7月11日、ズズダリとウラジーミルの1泊2日小旅行からの帰り
ズズダリ10時25分発でウラジーミルへ向かったバスです。
イヴァノヴァからやってきて、ズズダリ経由でウラジーミルへ行くバスでした。
これはウラジーミルに到着した時点で撮った写真です。
前日、ズズダリで夜更かした上、ホテルの朝食をちゃんととってからチェックアウトしたので、チェックアウトは10時とスロースタート。
時間短縮と体力温存のため、ホテルのあるトルゴヴァヤ広場からバスターミナルまでタクシーを利用しました。
タクシー代は150ルーブル。
運転手さんが外国人観光客用に英語で書いた料金表を見せてくれたので、公式タクシーを使えば、モスクワやサンクトペテルブルグと違ってボラれることはないと思います。
タクシーでバスターミナルに到着すると、ウラジーミル行きのバスはもう来ていたので、バスターミナルの建物内の切符売り場で大急ぎで切符を買い(こういうときは運転手から直接購入できる方が便利なんですけどねぇ)、乗り込んで間もなくバスは出発したので、ズズダリのバスターミナルの写真を撮る余裕はありませんでした。 -
ウラジーミルのバスターミナルの脇の坂道を上がっている途中から駅とバスターミナルを見下ろす
ウラジーミルでは世界遺産のウスペンスキー大聖堂とドミトリエフスキー聖堂だけ見学できれば良いと思っていたので、それらへの近道であるこの小径を見つけることができてラッキーでした。
「地球の歩き方」の地図には、坂道であることを示す横線入りで示されています。
ここから見える建物は、バスターミナルの向かいにあったウラジーミル駅の方です。 -
カールマルクス通りに出る坂道
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坂道からカールマルクス通りに出たところ
ここからプーシキン公園に向かえば、世界遺産の教会にもっと近道で行けましたが、私はさらにボリシャヤ・モスクワ大通りまで出てしまいました。 -
夕方、モスクワに戻る私営の長距離バスの車窓から撮ったウラジーミルのバスターミナル
ズズダリとウラジーミルの1泊2日小旅行は、往路は鉄道で特急サプサン号をあらかじめ予約しておきましたが、帰路は予約せず、現地でバスをつかまえることにしました。
往路と帰路の交通手段が違う方が面白いですし、鉄道よりバスの方がずっと頻発しているので、何時にモスクワに戻るか、その場の状況で決めることができます。
ところが、たまたま公共バスがない時間帯だったのか、バスターミナルではモスクワ行きのバスの切符を売ってくれなくて、「外のプライベート・バスに乗りなさい」と言われて、はじめちょっと慌ててしましました。
もっとも、私営のバス乗り場は、バスターミナルの向かい、鉄道駅の裏側に、MOCKBAとでかでかと書かれた看板があったので、すぐに分かりました。
運賃は350ルーブル。
たぶん公共バスよりも高いですが、冷房完備の快適なバスだったので、良しとしましょう。
運賃は直接運転手さんに払いました。
発車時間まで1時間くらいあったので、なんで公共バスの切符を売ってもらえなかったのかよくわからないですが、待っている間、冷房をつけていてもらえたし、イスに座って休んでいました。
そのまま外に出なかったので、バスの車両の写真は撮り損ねました。
バスは17時40分にウラジーミルを発車し、21時10分頃、モスクワのクールスカヤ駅の近くに到着しました。 -
7月12日、モスクワのレニングラード駅から乗った20時30分発ペトロザヴォーツク行きの寝台列車18号
ホームに入るとき、ものすごくのろのろ運転だったので、撮影は容易でした。
というより、速く来んかい、とじれったくなったほどでした@
モスクワからの寝台車移動は、結果オーライですが、レニングラード駅が工事中で閉鎖されていたので、ホームにたどり着くまで、えらく苦労しました。
まず到着したときに、駅舎に行こうとしたら、真っ黒に日焼けした2人組の男たちに大声で「そっちじゃない!」と怒鳴られて、おたおたしているうちにスーツケースを運ばれてしまいました。
押し売りポーターだと気付いたときには後の祭り!
ホームに案内する、という男達の申出を断って途中でスーツケースを取り戻したけれど、200ルーブルも請求されてしまいました。
払わない、と突っぱねようとしたけれど、おっかない親父2人組と争うのは恐くて、払わざるを得ませんでした。くやしいー!
駅舎は実際、男たちが言うように閉鎖中で、自力でホームに行くまで非常にまごついたので、どうせ払うんならちゃんとホームまで案内してもらえばよかったです。
スーツケースを取り戻したあと、こういうときは人の流れに従えばいいんだ〜と思ったら、近郊列車の改札に出てしまいました。
あれあれ、と思い、そこからさらに別の人の流れに従ってしまったら、レニングラード駅でなく、となりのヤロスラヴリ駅に行ってしまい、そこの出発案内の電光掲示に私の乗る列車が表示されていないので、あせってしまいました。
結局、警棒を持った黒い制服の警備員さんやふつうの現地の人に質問しまくって、近郊列車の改札の左手、関係者以外立入禁止に見えた抜け道のようなところからホームに出られました。
それでもまだ時間が早すぎたので、列車はホームに来ていませんでした。
駅舎が工事中なので、出発案内もホームの電光掲示に表示されるのを待つしかなくて、直前までどのホームに目当ての列車が来るか分かりませんでした。
座るところなんか全然なくて、仕方がないのでホームの近くの壁のでっぱりみたいなところに腰をひっかけるようにしてかけて、荷物の番をしながら、じっと待つしかありませんでした。
そんな状態で1時間以上待って、やっと列車がやって来ました。 -
スースケースは座席の下に収納できた@
寝台列車を利用するにあたって悩ましかったのが、スーツケースの収納場所でした。
でも、こうやって座席の下に、囲いのない方に収納できたので、解決できました。
ただし、こうやって収納できたのは、始発駅から乗り込んだこのときだけでした。
次の2回の寝台列車利用では途中乗車だったので、同じコンパートメントの人はすでに寝ていたり、ベットメイク済みで席を外していたりしたので、こうやって収納することができませんでした。
私のベッドは券面通りだと2段ベッドの上だったのですが、夫婦で別のコンパートメントになってしまった人が座席を替わってもらっていて、結果的に私は下のベッドが利用できました。
その夫婦は、毎年ペトロザヴォーツクで休暇を過ごしているそうです。
旦那さんの方がかたこと英語が話せたので、車掌とのコミュニケーションなど、いろいろ助けてもらえましたし、おしゃべりもできました。
互いの休暇の過ごし方の話をしたり、モスクワでは新しい観光地ともいえるツァリツィノ(Tsaritsyno)の宮殿&庭園、ペトロザヴォーツクを含むカレリア地方ではヴァーラーン(Valaam)を紹介してくれました。スマフォで検索してくれた写真も見せてくれました。
でも、サンクトペテルブルグがロシアで1番美しい町だ、と断言していました。
その旦那さんはサンクトペテルブルグ出身なので、故郷びいきも入っているかな、と思ったのですが、後日、サンクトペテルブルグ市内を歩いていて、美しく整備された街並みに、改めて私もその旦那さんの意見に賛成できました。
ツァリツィノ宮殿はモスクワでもらった博物館案内の地図に載っていました。
ヴァーラーンは、今回の旅程がまだ定まっていなかったときに、私も目をつけていて、もっと日数があれば行きたいなと思っていたところでした。 -
7月13日、ペトロザヴォーツク駅に着いた朝
9時10分頃到着しました。
ほぼ定刻通りと言って良いでしょう。
ペトロザヴォーツクでは、キジ島へのフェリー往復切符を旅行代理店経由で購入していたので、その受渡の関係で駅から港まで片道だけ送迎がつきました。
運転手は英語が話せないですが、私の名前を書いたプレートを持ってホームにいたのでスムーズに合流できて、場所が分かりにくい荷物預かり所へも案内してくれました。 -
そして夕方、キジ島観光も終えて戻って来たときのペトロザヴォーツク駅
途中で夕食も食べて、午後8時半頃に駅に戻って来ました。
まだまだ明るいです。 -
ホームへ出る階段
ペトロザヴォーツク駅でもそうですが、ロシアの駅では、いやまだ近代化されていない東欧の駅ではたいてい、駅舎を通らずともホームに出られます。
改札を通る必要がなく、切符は車掌がチェックするためです。
しかし、駅舎の中も外も、ホームに出るのに、階段はあっても、エスカレーターもエレベーターもありません。
キャスター付きの重い荷物を持った人のための坂道にすらなっていません。 -
ペトロザヴォーツク駅の荷物預かり所
私は送迎の運ちゃんに案内してもらえましたが、駅の外の建物の半地下にあったので、場所は分かりにくいです。
荷物預かり所には鍵がいかにも旧式で使いにくそうなロッカーがたくさんあったのですが、私の荷物は大きすぎるということで、奥の個室に保管されました。
預かり料は150ルーブルでした。ロッカー代よりは高いだろうと思います。 -
ペトロザヴォーツク駅の荷物預かり所の扉にあった張り紙
営業時間を確認したくて撮っておきました。
荷物を取り出したいときにやっていなかったら、大変なことになるので。
ここに書かれた時間が休憩時間だろうな〜と思ったのですが、結局、心配だったので、早めに荷物を取り出しました。
13時から14時、それから2時から3時は休憩時間です。
下の7時40分から8時までと19時40分から20時までというのは、技術的な理由による閉鎖時間のようです。 -
翌朝7月14日に撮った、ケミ行きの寝台車のコンパートメントの廊下
キジ島見学のあと、ペトロザヴォーツクから夜中の1時17分発のムルマンスク行き寝台列車に途中乗車しました。
代理店から手配してもらったチケットはeチケットでなくバウチャーだったのに、券面をよく見なかったためそのことに気付かなかった私は乗る直前におばちゃん車掌に乗車拒否されて、頭が真っ白になりました。
でも、見かねた他の女性職員の助けを借りて、大急ぎで切符売り場で正規のチケットに交換し、無事に乗り込むことができました。
詳しくはこちらのブログ記事にて。
「とんだトラブルにならずにすんだ、ひやひやエピソード」
http://mami1.cocolog-nifty.com/travel_diary1/2013/07/post-da86.html
乗車時は真夜中すぎだったので、同じコンパートメントの女性3人とも、すでにぐっすりお休み中でした。
しかも私のベッドは上段。
明かりもろくに点けられないまま、廊下の薄明かりだけで大急ぎでベッドメイクをし、貴重品をまとめ、着替えもできず、そのまま寝ることだけしかできませんでした。
スーツケースはどこにも収納できず、寝ているから邪魔にならないだろうと、ベッドとベッドの間にたてかけたまま。
真っ暗な中でのベッドメイクは、さっきは悪魔に見えた(!?)おばちゃん車掌が手伝ってくれました。
これまでの海外旅行で、寝台列車は何度も利用しましたが、上段ベッド利用はほとんど初めてだったので、同室の人を起こさないようにえっちらおっちら上に上るのも、なかなかチャレンジングでした(苦笑)。
翌朝、8時59分にケミに途中下車するのに備えて、7時に起きてしまいました。
目が覚めてしまうと、締め切ったコンパートメントの中は息苦しく感じられたので、身支度をしたあと、廊下に避難しました。
廊下には収納タイプの座席がありますから。
同室の女性たちは3人とも、8時になっても、私がケミで降りる9時近くになっても、誰も起きてきませんでした。
きっとそのまま終点のサンクトペテルブルグまで、あと15時間以上乗車しているので、早起きする必要がなかったのでしょう。 -
列車のサモワール
と言えばロシアっぽいですが、要するに給湯器@
ロシアの寝台列車には必ずついています。
なので、乗車したら、車掌についつい注文したくなったコーヒーも、自分でインスタントコーヒーとお湯を入れられるコップを持参すれば安上がりでした。
車掌さんが入れてくれるコーヒーも、どうせインスタントですもん。
ちなみに、モスクワ発ペトロザヴォーツク行きの寝台列車には、飲み水用の給水器もあったので、他の寝台列車でも水が飲めるかと期待していたのですが、ペトロザヴォーツクから乗ったムルマンスク行きや、ケミから乗ったサンクトペテルブルグ行きの列車には、給湯器しかありませんでした。 -
ベッドメイクしていない2等寝台車両の様子
上段のベッドに乗っかっていたのは、左右それぞれ2ベット分のマットレスです。
おばちゃん車掌が廊下に座っていた私を見て、下車まで1時間もまだあったため、空いているコンパートメントに案内してくれました。
というわけで、ペトロザヴォーツクから途中乗車し、ケミで途中下車した寝台列車(寝台列車自体はサンクペトルブルグとムルマンスク間の運行)では、同室の残り3人とも女性だったけれど(ロシアの寝台列車は男女混合)、みなさんずっと寝ていたので、あいさつの言葉一つ、交わせませんでした(苦笑)。 -
座席の下の囲いのある収納場所
私の他に誰もいないので、これはチャンス! とばかりに写真撮影@
座席の下のこの囲いの中に、私のスーツケースはとても入りませんでした。
でも、囲いのない方になら、収納できました。 -
扉の上に毛布と収納場所がある
スーツケースを座席の下に収納できない場合は、あんな上に収納しなければなりません。
あんなところまでスーツケースを持ち上げるのは至難の業です。
ところが、次に利用した寝台列車では、その至難の業に立ち向かわなければなりませんでした。
というのも、乗車時間は20時37分だったのですが、始発がムルマンスクで、同室のコンパートメントの人たちはすでにベッドメイキングをすませて座席の下に荷物も収納して、片方は満杯、もう片方の座席の人は席をはずしていたため、ベッドをひっくり返すわけにはいきませんでした。
といっても、そのときに至難の業に立ち向かってくれたのは、同室の男の子で、私は見てるだけでした(苦笑)。 -
網棚やハンガーやフック
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上段のベッドに上るはしご
ふだんは折りたたまれています。
上段ベッドは不便だと思ったのですが、上り下りに慣れると、下段ベッドより使いやすいと思いました。
上段ベッドでも座った姿勢でいられますし、上の方が冷房の風がよく来るので涼しかったです。
下段は日中、上段のベッドの人が座ることもあります。
また、ロシアの寝台列車は男女混合ですが、もし男性が下にいるのであれば、こそこそっと身支度できなくもありませんでしたから。
(ふつうは、異性は交代で廊下に出てもらって着替えをします。)
残念な点は、窓の外がよく見えないことくらい。 -
そして翌日の7月15日、ケミからサンクトペテルブルグに移動したとき
同室の男の子が私のスーツケースをあんなところまで持ち上げてくれました。
サンクトペテルブルグに到着したときも、下ろしてくれました。
力がないというだけでなく、腰痛持ちの私にはそんなムチャはできないので、大変助かりました。 -
7月16日の朝に撮った車窓からの景色
きりがないと思ったので、今回、列車やバスの車窓の外の景色はあんまり撮りませんでした。
でも、とってもよい天気だったので、ちょっとだけチャレンジしてみました。
このときに同室だったのは、スーツケースを持ち上げてくれた、まだティーンエージャーくらいの男の子と、そのお母さん、それから1人旅のロシア人女性でした。
あいにく3人とも英語は話せないし、私はロシア語は話せないので、ほとんどコミュニケーションはなかったのですが、母子は持参した朝食を食べているとき、何も持ってきていなかった私にお菓子をすすめてくれました。
それにしてもロシアの男の子はお母さんとほんとに仲がよいと思いました。
このときの同室の母子もそうでしたし、ソロヴェツキー島で知り合ったイフゲニアとニコライの母子もそうでした。 -
ケミからサンクトペテルブルグまで乗ってきた列車
サンクトペテルブルグのホームにて撮影。
赤シャツと黒いタイトスカートは女車掌の制服です。
ペトロザヴォーツクからケミまで、そして翌日ケミからサンクトペテルブルグまで、たまたま同じ列車の同じ車両に乗ったらしく、両方とも同じおばちゃん車掌でした。
ケミを20時17分に途中乗車し、サンクトペテルブルグには12時11分の定刻に到着しました。
乗車時間は16時間です!
昨晩、ケミで乗車したあと、22時半には寝てしまったので、6時には目が覚めてしまいましたが、身支度をすませたあと、サンクトペテルブルグに着くまで、ガイドブックを念入りに読んで予習していたら、退屈せずにすみました。 -
サンクトペテルブルグからパヴロフスク宮殿へ日帰りした7月18日、地下鉄モスコフスカヤ駅で撮影した付近の地図
パヴロフスクやエカテリーナ宮殿に行くマルシュルートカ乗り場は、この地図で藤紫色で示されたHouse of Sovietの前の通りです。
私は方向音痴で、地上に出てどちらに向かって歩くべきかいつも迷ってしまうので、こうやって地図の写真を撮っておきました。 -
レーニン像とHouse of Sovietと噴水
パヴロフスクやエカテリーナ宮殿(プーシキン)に行くマルシュルートカ乗り場は、あのいかめしい建物の前の通りです。 -
ちょうどやってきた299号マルシュルートカの後ろ姿
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マルシュルートカの正面
フロントガラスに、パヴロフスクとかプーシキンとかツァールスコエ・セロ(プーシキン市の旧名でエカテリーナ宮殿がある町)と書かれてあります。
はい、このマルシュルートカに間違いありません。 -
わたくし、1番乗り@
-
車内にあった料金表
一番上の列に、パヴロフスクとモスコフスカヤ駅間は40ルーブルと書かれています。
2番目に、エカテリーナ宮殿があるプーシキンまでの料金が書かれてあります。
パヴロフスクでも、駅(ヴァクザール)と宮殿はかなり離れているので、運転手さんに料金を払うとき、ちゃんとドヴァリエツ(宮殿)と告げておきました。 -
パヴロフスクで降りた、宮殿前のバス停留所
Aはバスの意味でしょう。
一番上にドヴァリエツ(宮殿)と書かれています。停留所名でしょう。
バスの時刻表と路線がきちんと書かれてあります。
でも、パヴロフスクとサンクトペテルブルグ間はそこそこ頻発しているようなので、あまり気にせず、帰りたいときに帰りました。
もっとも、帰りのバスは、往路で乗ったモスコフスカヤ駅近くのHouse of Sovietの前ではなく、地下鉄クプチノ駅の方だったので、ちょっとびっくりしてしまいました。
クプチノ駅入口の写真はこちら。
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/30297784/
関連の旅行記
「2013年ロシア旅行〜13年ぶりの再訪を3年前にあきらめた旅行計画で実現〜ハイライトその9【モスクワとサンクトペテルブルグの地下鉄】」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10804998/ -
ノヴゴロドへ1泊2日小旅行で出かけた往路の7月19日、バスターミナル最寄りの地下鉄アブヴォードヌイ・カナール駅からバスターミナルまでの周辺地図
地下鉄のホームにある案内版で駅からバスターミナルへの行き方をホームの地図で確認しました。
運河に素って2ブロック進んだあたりで分からなかったら、人に聞けばいいや。
スーツケースはサンクトペテルブルグのホテルに預け、手荷物はできるだけ少なくまとめ、軽装でしたし、バスは事前に予約とかしていかないので、その分、気楽でした。 -
やがて見えてきたサンクトペテルブルグのバスターミナル
運河沿いに歩いていたら、バスターミナルはすぐに見つかりました。
バスターミナルには鉄道のように出発案内の電光掲示があってわかりやすかったです。
切符売り場も、少し並びましたが、そんなに混んでいませんでした。
といっても、4時間もかかるノヴゴロドに行くのにバスターミナルに到着したのが9時50分というスロースタートで、ある意味、ラッシュアワーはもう過ぎていたからかもしれません。 -
バスのプラットフォームにも電光掲示あり
10時34分発のバスに乗ります。 -
ノヴゴロド行きのバス
大型バスでした。
車両もきれいで、新しいバスでした。
バス番号と行き先がフロントガラスに書かれてあります。 -
レシートみたいなバスの切符
よく見ると、日付と発車時刻、プラットフォーム番号、出発場所と行き先とバス番号、到着予定時刻、座席番号、値段……と、必要な情報がすべて書かれてありました。
ちゃんと25番に座りました。 -
可愛らしいノヴゴロドのバスターミナル
途中、12時半頃、ドライブインで軽食&トイレ休憩がありましたが、14時頃にノヴゴロドに到着しました。
休憩時間込みで、サンクトペテルブルグから約3時間半でした。 -
少し離れたところから眺めたノヴゴロドのバスターミナル
ホテルにチェックインして観光を開始できたのは15時半すぎでしたが、1泊2日の予定を組んでいたので、翌日も昼過ぎまでノヴゴロド市内観光ができました。
代わりに、1日目で市内観光が終わってしまったら行こうと思っていた郊外のユーリエフ修道院や木造建築博物館までは足を延ばせませんでした。 -
すぐ隣ににあった、おしゃれな鉄道駅舎
列車は1日に数本しかなかったので利用しませんでした。
サンクトペテルブルグからノヴゴロドに行くのに、バスの方はだいたい1時間に1本はあり、鉄道より本数はずっと多かったです。
この駅舎の前から続くヴァスクレセンスキー大通りをとことこ歩くと、予約していたヴォルホフ・ホテルに、さらにはノヴゴロドの観光目玉のクレムリンにたどり着きます。 -
ノヴゴロドからペテルブルグに戻った7月20日に撮った駅舎
翌日、15時40分頃までクレムリンを見学し、ホテルに預けていた手荷物を引き取って、バスターミナルまで歩き、16時10分頃にやってきました。
ノヴゴロドの1泊2日は、スマフォでチェックした天気予報では直前まで雨予報でしたが、実際には曇天で、雨に降られずにすみました。
でも、ノヴゴロドを去ろうって時になって、さらにすがすがしい天気になってきました。ちょっとくやしい。 -
ノヴゴロドのバスターミナルのプラットフォーム
16時30分のバスの切符が買えました。
サンクトペテルブルグ行きのプラットフォームは2か所以上あったのですが、切符に書かれたバス番号で探しました。 -
帰りのバスの切符も必要な情報が満載
2013年7月13日の16時30分のバスで、マルシュルートカ(バス)は948号、プラットフォームは2番。
ノヴゴロドからサンクトペテルブルグ行きで、到着予定時刻は20時10分。
座席番号は15番。運賃は370ルーブル。 -
やって来た、サンクトペテルブルグ行の大型バス
往路に比べると、ちと使い古されたバスでした。
私は窓際で、座席番号通りに座ると隣に女性が来たのですが、クーラーが入っても車内は暑いくらいでしたから、隣の女性は発車した後で空いた席に移動しました。 -
バスの車窓から撮ったノヴゴロド郊外の写真
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バスの車窓から眺めたノヴゴロド郊外のドラマチックな空模様
このあと、我らのバスを追いかけるように雨雲が広がり、途中、かなり激しく降りましたが、サンクトペテルブルグに到着したときは、幸いなことに雨はやんでいました。
ロシアの鉄道とバス編おわり。
船旅とクルーズ編へとつづく。
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