新潟県北にもカントウタンポポ

2014/05/05 - 2014/05/05

　新潟県北にある実家のまわりにはセイヨウタンポポばかりだと信じ込んでいたが、実際には、人家から少し奥に入るとカントウタンポポも咲いていた。未舗装の道路の路肩や轍（わだち）の中央部にカントウタンポポが咲いていた。おそらくは、子供の頃からカントウタンポポもあったはずであるが、そうした知識もなく、「タンポポは黄色」と教え込まれていた私には黄色い花を付けるタンポポに、セイヨウタンポポとカントウタンポポがあり、両者を見分けることもできなかった。
　セイヨウタンポポに混じってカントウタンポポが自生し、まるで鎌倉で目にするような光景でそれぞれが群生している。お寺の境内にもセイヨウタンポポに混じってカントウタンポポが自生していた。それでも圧倒的にセイヨウタンポポの方が多く自生しており、そんな中で、カントウタンポポが辛うじて残っているというのが現状であろうか。50年前はどうだったのかは知る由もないが、もっとカントウタンポポが多かったに違いないと思う。自分の故郷でありながら、良くも見ず、また、そうした見方を教えられることもなく、曖昧模糊な記憶の中に自分の故郷の思い出があったことに今頃になって気が付かされている。
（表紙写真は路肩に咲くカントウタンポポ）

エリア 村上・岩船(新潟)

路肩に咲くカントウタンポポ。

道路脇に咲くカントウタンポポ。

路肩のいたるところに咲くセイヨウタンポポ。