筍取り

2014/05/05 - 2014/05/06

　横浜の筍はもう殆ど終わりになったが、新潟の竹林ではようやく筍が頭を出し始めていた。県北の実家には3ヶ所の竹林があると思っていたら、4ヶ所あった。そのうち、2ヶ所の孟宗の竹林には筍が頭を出し始めていた。
　帰りに筍を取って、車に積んで帰ることにした。兄貴と2人で軽トラで竹林を巡って筍を取ることにした。私が高校3年のときに（母方の）お祖父さんと一緒に植えたところが一番遠い竹林かと思っていたら、兄貴はこの先にも孟宗の竹林があると案内してくれた。なるほど、50年前は畑でその奥に竹が植えられていたことを思い出した。今はこのあたりの畑は放棄され、全て竹林になってしまっていた。2人で筍を取っていると、右隣の地主がそれを見ていて、「筍はまだ早いだろう。」と声を掛ける。「もう大分でていますよ。」と答えると、自分の竹林にやって来て、確かめていた。左隣の竹林もそのまた隣の竹林も兄貴が手入れを頼まれているのだという。親戚の竹林をまかされているようだ。
　結局、3ヶ所の孟宗の竹林から今年初めての筍を30本余り収穫し、2本は新潟市内の兄貴の家の近所にあげるのに残し、残り30本ほどをビニールの肥料袋2袋に詰めて車のトランクに載せ、横浜へ戻った。途中、関越道では5ヶ所ほど渋滞区間があったが、17:00前にテニスクラブに着いた。兄貴が手入れしている竹林の今年初物の筍を古くから（およそ30年前からの）の知り合いの会員10数名に配った。
　その日に、料理の先生をやっている人から（テニスクラブの竹林から取った筍で作った）筍の煮付けを預かっていたと私に渡された。その日は私と入れ違いで帰ったのだという。その筍の煮付けを預かってくれた人は5年程度の顔見知りの会員であったが、筍を入れた1袋をあげた。この煮付けは本当に美味しかった。
　翌日、テニスクラブに行くと昨日の筍で作った筍ご飯や筍の煮付け、別の人からは果物などをいただいた。この筍ご飯や筍の煮付けも素材の美味さが出ており、とても美味しかった。他に昨日筍を渡した古くからの会員さんからも美味しかったと礼を言われた。わざわざ、新潟から初物の筍を車で運んできた甲斐があったというものだ。
　結局のところ、実家には5ヶ所の竹林があることがはっきりした。この後はたくさん出てくる筍に兄貴も頭を悩ませることになろう。
（表紙写真は高校3年のときに竹を植えた竹林）

エリア 村上・岩船(新潟)

家屋敷の東側に親父が孟宗竹を植えた竹林。

家の東側裏山にある竹林。はさ木の横棒に使うために孟宗竹よりも細い竹だ。
今年になって、兄貴がチェーンソーで竹を伐採して、竹は何本も見えない。しかし、この春に筍が出て竹林が再生されるであろう。

河津桜の奥に竹林がある。孟宗よりもさらに細い竹だ。

高校3年のときに孟宗竹を植えた竹林。

殖えて、横も竹林になっている。

さらに、ずーと奥にも孟宗竹の竹林があった。

筍の煮付け。料理の先生が作った横浜の筍を使ったもの。とても美味しいかった。

新潟から運んできた筍で小さな2本を刎ねて、アルミホイルで包んで焼いて食べた。素材の味をそのまま味わえる。

新潟から運んできた筍をアルミホイルで包んで焼いて、皮を剥いたもの。

新潟から運んできた筍で作った筍ご飯をいただいた。素材の味が出て、とても美味しかった。食べる前に写真撮影するつもりであったが、忘れてしまい、半分食べたところで思い出した。

新潟から運んできた筍で作った筍の煮付け。これまた、素材の味が出て美味しかった。