2014/04/28 - 2014/04/28
852位(同エリア1903件中)
滝山氏照さん
JR八王子駅と京王相模原線南大沢駅とを連絡する野猿(やえん)街道は昔も今も変わらず貴重な道路ですが、途中の京王線北野駅から西武北野台行バスで「白山神社」で下車すると西武不動産が開発した大規模戸建住宅群の外周のすぐ際の公園を通ると北野・白山神社(きたの・はくさんじんじや、東京都八王子市中山)があります。
拝殿の傍らにある由緒によりますと、創立年代は不詳ですが平安時代に比叡山西塔の僧で武蔵坊弁慶の血縁であった弁智が法華経を奉納した関東七社の中の一社であると伝えられています。
天正18年(1590)、豊臣秀吉と小田原北条氏との戦いで八王子城の攻防をめぐる戦場となったため当神社も戦火により焼失、慶長18年(1613)、願主である木曽村(現在の町田市木曽町)堂円坊の僧頼長権大僧都と大旦那伊藤九郎左衛門により再建され、以降明治維新まで中山村の常宝院が別当となっています。
更に由緒によりますと、江戸時代の当神社は中山村の鎮守社として社地一町歩を保有、また当時の領主勝田氏は崇神の念が厚く、元文3年(1738)正月に神鏡を奉納、更に11代将軍家斉(いえなり)の狩りに際しては豊猟を祈願し和歌一首を詠進しています。
2022年11月16日追記
境内の一隅に当該神社に関する詳細な説明があります。
『
文政9年(1826)春に、社殿裏の塚より法華経10巻が発見され、その終巻の奥書に「大蔵甲戌、仁年四年(1154)九月時許於武蔵国西郡船木田御庄内 長隆寺 西谷書字了勧進僧弁智血縁者僧忠尊」とあり村人の伝承が裏付けられています。
- 旅行の満足度
- 3.5
- 交通手段
- 高速・路線バス 私鉄 徒歩
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白山神社周辺
京王線北野駅から乘った「西武北野台行」バスを「白山神社」にて下車、すぐさま左手に低い石垣の公園らしき風景が視野に入ります。 -
公園路
バス通りから公園化された左右の広場を見ながら進みます。 -
公園広場
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公園風景
公園の東端(右側)は急崖となっています。 -
公園風景
公園東端から崖下(中山地区)を一望します。さわやかな風景が望めます。 -
白山神社展望台
公園化された広場の奥には展望台の案内板が立っています。 -
境内風景
本殿・拝殿を左に見ながら境内に進みます。 -
拝殿と神楽殿
拝殿脇から拝殿正面に移動して改めて社殿を望みます。 -
取水舎
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洗心
取水舎上部に取り付けられた手順が書かれています。 -
神楽殿
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拝殿
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拝殿扁額
拝殿上部に「白山神社」扁額が掲示されています。 -
神社境内風景
拝殿から境内を捉えます。 -
白山神社由緒・説明板
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長隆寺の礎石全景
伝えによれば長隆寺は平安時代に中山村に創設された寺社で鳥居の近くの字「堂山」に在していたそうです。 -
長隆寺礎石説明
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白山神社・沿革説明
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白山神社・拝殿改築碑
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白山神社・本殿
拝殿に繋がる先には本殿があります。 -
白山神社・御輿庫
本殿左わきに御輿庫が配置されています。 -
白山神社・境内
御輿庫から境内を捉えます。 -
白山神社・神楽殿
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白山神社・石段
神社が台地の東端に位置しており、参道入口は長い石段を降りた所にあります。 -
白山神社・石段
今までに見たことのない参道の石段です。実際登るとすれば相当の労力をを要します。 -
白山神社・石段
直線状の長い石段を降りてゆきます。 -
白山神社・石段
石段を下る途中で振り返ります。 -
白山神社・鳥居
「白山神社」扁額が掲示されています。 -
白山神社・参道入口周辺
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白山神社・参道入口周辺
かつては当地と共に高台地も「中山」でしたが台地開発により「北野台」と新設住宅化が進み、他方当地は開発と無縁で数十年前の時代に戻ったような静けさが貴重です。 -
参道入口案内柱
完全に田舎の風情を守っている通りに「白山神社参道入口」の案内柱が見えます。通常ならばこの入口から拝殿に向かうところですが、この地点までのバスが1時間に1本程度、次に境内までの高低差が厳しく石段登りは体力消耗激しい事で不利です。
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