2014/04/26 - 2014/04/26
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ドクターキムルさん
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私の花壇・農園に協力してくれて、今咲き誇っている「菜の花」や「冬しらず」、「スノーポール」などは皆、彼女が植えたものだ。「菜の花」は先週の日曜日(4月20日)に天婦羅にして少しだけいただいた(http://4travel.jp/travelogue/10878498)。私も菜の花をと、その後で種を買って蒔いたが、時期が遅れたのと冬が寒かったことで生育は芳しくなかった。横浜新道沿いに直播と移植して一列に5、60mに渡、10〜30cm程度で開花しているものや開花前のものが並んでいる。菜の花の発芽率は98%程度はあろうか?どこの川原の河川敷(、柏尾川も)にも咲いているのが納得できる。
彼女は小学校の先生だったが、定年で退職している。私がシロバナタンポポを花壇に植え、この春はようやく開花したので、花を見せ、「小学生のときにタンポポは黄色と教え込まれたために、博士号を取るためにはこうした固定観念を打破することが一番大変だった。小学生のときに、チューリップの赤、白、黄色のように、タンポポにも黄色のほかに白があることを知っていたら苦労しなかったのに。」と話していたので、「前の学校の校長も知っているのでシロバナタンポポを子供たちに見せましょう。」と言ってくれた。彼女の分と前の学校と父兄会の花壇とで3株を土曜日(4月26日)に渡した。そのときに、タンポポについて纏めてほしいと頼まれたので、「神奈川のタンポポ」という題で纏めた。実際には、横浜と鎌倉のタンポポしか見てはいないが、筆の勢いというか、「神奈川」となってしまった。
小学校教諭であれば児童に分かるように纏めるのが当たり前であるが、博士の書いた文章ならば、小学生にでも分かるところとそうではないところがあった方がむしろ自然であろうか?実際には見ていないのであるが、副読本の「たんぽぽ(タンポポ?)」には最初に「タンポポは黄色」と書いてあるそうだが、シロバナタンポポがあるのだから、これは明らかな間違いである。しかし、私は「セイヨウタンポポもニホンタンポポであるカントウタンポポやシロバナタンポポでさえも遺伝子には黄色い花を咲かせる性質があると考えています。」と書いた。これでは結果的には副読本の「タンポポは黄色」を支持しているかのようだ。しかし、副読本とは相当に異なる内容が記載されているに相違ない。身近な「タンポポ」を通じて、高々大学出(学士)の教諭と博士とでは違うのだということを小学生でも知ることは、子供たちにとって将来的にはきっと有意義であるに違いないと確信している。
(表紙写真はシロバナタンポポ)
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タンポポはキク科の植物です。
タンポポの花の色は黄色だけだと思っていませんか?
現在、神奈川県内で見られるタンポポは黄色い花を付けるものがほとんどです。しかし、極稀(ごくまれ)に白いタンポポも咲いています。そうです、神奈川県内では黄色のタンポポと、一生懸命に探せば白いタンポポが見つかります。神奈川県内には黄色と白色のタンポポがあるのです。
黄色のタンポポばかり目に付くのは、海外から持ち込まれたタンポポがとても繁殖力が強いために日本のどこにでも根付いているからです。この海外から持ち込まれたタンポポのことをセイヨウタンポポと言います。西洋タンポポとも書きます。江戸時代の終わり(幕末と言います)に、ペリーが黒船に乗って久里浜(教科書では浦賀)に来航し、横浜などが開港します。その結果、多くの西洋人が日本にやって来るようになりました。この西洋人がサラダの菜(葉を生で食べる野菜)としてセイヨウタンポポを持ち込んだものです。
(セイヨウタンポポ) -
元々、日本に昔からあった品種は日本の在来種と言います。それに対し、セイヨウタンポポなど海外から持ち込まれた品種は外来種といいます。セイヨウタンポポに対し、日本の在来種のタンポポのことを総称してニホンタンポポとも言います。
江戸時代以前は、横浜や鎌倉には黄色い花を付けるカントウタンポポと白い花を付けるシロバナタンポポが普通に自生していたのでしょう。
(カントウタンポポ) -
(カントウタンポポの総苞片)
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(シロバナタンポポ)
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(シロバナタンポポの総苞片)
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鎌倉駅前に大巧寺(だいぎょうじ)(おんめさま)があります。ここの本堂は江戸時代に再建されましたが、天井には彩色された木彫り彫刻が63枚もあります。この天井絵は神奈川宿(横浜市神奈川区)、戸塚宿(横浜市戸塚区)から藤沢、横須賀、野比あたりの信者から奉納されています。その中の2枚には多少黄ばんでいますがシロバナタンポポが描かれています。現在では、この地域に自生しているニホンタンポポはカントウタンポポがほとんどで、シロバナタンポポを見掛けることは本当に稀ですが、江戸時代にはシロバナタンポポが多く自生していたのでしょう。
(大巧寺本堂に残る長谷村(鎌倉市長谷)の信者が奉納した天井絵) -
(大巧寺本堂に残る公田村(横浜市栄区公田町)の信者が奉納した天井絵)
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サラダの菜として持ち込まれたセイヨウタンポポですが、ニホンタンポポも同様に食べられます。特に、ニホンタンポポの花や葉は天婦羅にするととても美味しく、セイヨウタンポポには虫など着かないのに、シロバナタンポポには葉を食べるナメクジや蝶の幼虫などの虫が多く着くのも納得できます。
セイヨウタンポポもニホンタンポポであるカントウタンポポやシロバナタンポポでさえも遺伝子には黄色い花を咲かせる性質があると考えています。セイヨウタンポポとカントウタンポポはどちらも黄色の花を付けます。しかし、シロバナタンポポも、100株とか200株に1株ですが、黄色の花を咲かせます。これをキバナシロタンポポと言いますが、シロバナタンポポの色変わりの変種だとされています。キバナシロタンポポの種子からはシロバナタンポポが育ち、それでもキバナシロタンポポの種子からはキバナシロタンポポが育つ確率が高いとも言われています。私のキバナシロタンポポの種子からはまたキバナシロタンポポが開花していますから種子から殖やすことが可能です。しかし、タンポポの専門家と言われる人でもキバナシロタンポポを見たことがない人がほとんどのようで、詳しいことは分かってはいません。シロバナタンポポを種子から何100株と増やし続けていくと、ご褒美としてキバナシロタンポポにめぐり合えます。
(キバナシロタンポポ) -
(キバナシロタンポポの総苞片)
中には江戸時代に日本からヨーロッパに渡り、品種改良されて再び日本に持込まれたセイヨウアジサイ(西洋紫陽花)などもあます。「セイヨウ(西洋)」と名が付いていても、このように日本原産であったりするものもあり、中々複雑です。 -
タンポポは春にだけ花を付けると思っていませんか?
セイヨウタンポポは、割合は少ないですが、秋にも花を付けるものがあります。カントウタンポポやシロバナタンポポでも稀に秋にも花を付けるものがあります。タンポポは秋にも咲く性質を持っているようなのですが、生育環境が合わなければ秋には咲かないだけのようです。しかし、タンポポの中には秋に咲き易い株があり、その株から選択的に増やすと秋咲きタンポポが得られます。今回のシロバナタンポポはそのようにして株を増やしたものであり、秋にも咲きます。春と秋にも咲くということは、1年の内、暑い時期と寒い時期を除いた8ヶ月間も開花時期があります。タンポポの綿毛から種子を採って蒔き、株を増やすのであれば、春と秋にも咲く方が繁殖の機会が多くて有利であり、美味しいニホンタンポポの花を食するのであれば、断然、春と秋にも咲く方が喜ばれますね。
自然界においては、タンポポの花が綿毛となり、風に吹かれて種子が飛ばされて、それが芽を出して殖えるのです。高い位置からは遠くまで飛びます。そのため、タンポポの花の茎は綿毛ができる前に伸びます。特に、シロバナタンポポの茎はびっくりするほど長く伸びます。時には茎の長さは60cmを超えることがあります。
(シロバナタンポポの長く伸びた茎(56cm)の先に綿毛が) -
セイヨウタンポポは砂利が敷かれた硬い地面にでも根が生え、1cm程度の高さでも数mmの花を咲かせます。ニホンタンポポが育たない場所でも育つのです。しかし、シロバナタンポポが激減してほとんど見られなくなったのは、その種子の発芽率の低さに原因があります。5、6シーズンに渡って発芽を試みましたが、3%〜5%といった低い発芽率が得られています。ニホンタンポポでもカントウタンポポは殖え、群生しますが、シロバナタンポポは庭に植えてもほとんど殖えません。したがって、自生している群生地は少ないのです。このことからも綿毛が飛んでもそれほどは発芽しないことが理解できます。
(1cm程度の高さで数mmの花を咲かせるセイヨウタンポポ) -
[セイヨウタンポポの見分け方]
セイヨウタンポポは、花をひっくり返して裏を見ると、花の萼(がく)のように見える部分、総苞片と言いますが、これが反り返っています。カントウタンポポやシロバナタンポポなどのニホンタンポポの総苞片はおよそくっ付いています。
ほかには、セイヨウタンポポの黄色は原色に近い黄色ですが、カントウタンポポやキバナシロタンポポはやや淡い黄色です。また、セイヨウタンポポの花びらの数は非常に多いのですが、ニホンタンポポでは少なめになります。セイヨウタンポポは綿毛の状態では数が多いために真ん丸になります。
(セイヨウタンポポの総苞片はめくれて反り返っている)
[シロバナタンポポはクーロン種]
1988年のMenkenとMorittaの研究によると、シロバナタンポポの遺伝的組成は均一で、どの個体も遺伝子レベルで同一であることが示唆されています。
シロバナタンポポを含めて、倍数体のタンポポは「無融合生殖」という方法で種子を形成します。少し解説すると、花粉と卵細胞の受精を行わず(=他のシロバナタンポポと遺伝的な交流がない)、卵細胞が自動的に発生することで種子が形成されます。そのため、あるシロバナタンポポから生まれる子孫は、すべて遺伝的に同一になります。
[セイヨウタンポポはニホンタンポポと交雑する]
セイヨウタンポポには「有性生殖」を行う2倍体と、「無融合生殖」を行う3倍体があります。日本に定着したセイヨウタンポポは3倍体であると考えられて来ました。しかし、2倍体のセイヨウタンポポも入って来ているようで、2倍体のニホンタンポポとで交雑しているものがあると報告されています。
[カントウタンポポの群生地]
横浜市内‥山手公園(中区)、大仙寺(保土ヶ谷区)、エバーグリーンテニスクラブ(戸塚区)など
鎌倉市内‥坂ノ下・長谷界隈(甘縄神明社、長谷こども会館など)(自生)、大巧寺(栽培)など。
[シロバナタンポポの見られる場所]
横浜市内‥エバーグリーンテニスクラブ(戸塚区)、大蓮寺(保土ヶ谷区)(栽培)。
鎌倉市内‥円覚寺、東慶寺(縁切り寺)、大巧寺、宝戒寺、浄妙寺、極楽寺、光則寺、長谷こども会館など。上記お寺では秋に咲くシロバナタンポポを栽培中。長谷こども会館のみ自生。
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