2014/04/16 - 2014/04/16
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fmi(ふみ)さん
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休日は混雑する箱根。標高の関係から、まだ、桜が咲いてるかもしれない。というわけで、平日、それも一般的な表ルート(小田急ロマンスカーや登山電車で元箱根から周遊)とは逆の、御殿場、乙女峠から芦ノ湖を目指した。
ルートは東名ハイウェイバスと、小田急箱根高速バスを乗り継いぐのが往路、帰りはロープウェイ‐登山電車のゴールデンコースを利用。
桜は散っている木があったり、7分くらい残ってる木あったりで、まだ花が咲いているのが予想外。外輪山や足柄山系の中腹に新緑に混ざって桜の花が目立つのは新しい発見だった。それまで箱根と言ったら紅葉とか杉並木という認識だったのだが、これだけ桜をはじめとした花が多数咲いてる所とは思っていなかった。ちょうど山つつじの時期とも重なり、ピンクと紫の共演とあいなった。
さすがに平日だったためか、交通機関は空いていたが、ガラガラではなかった。小田急箱根高速バスは7割の入りだったし、ケーブルカーは混雑、大涌谷の展望台もかなりの人出だった、その多く、半分以上の観光客は外国人だったのは意外。バスも、ケーブルカーも、登山電車も、帰りの小田原駅新幹線ホームまで、外国人が目立った。
箱根の交通機関は、バスもロープウェイも全て、路線ナンバー(アルファベットと色)で識別されており、案内標識には全て、英中韓日の4か国語で書かれているのが活かされているようだ。
特に大涌谷あたりで富士山を眺めている人達には白人も目立つ。世界遺産登録の効果か。韓国や台湾には活火山がないので、あの噴気や硫黄の匂いは新鮮で強烈な印象を持ったことだろう。
その一方で、桃源台や湖尻の芦ノ湖畔は、閑散と静かで、いい雰囲気が漂っていた。多くの観光客を乗せた遊覧船を向こうに見ながら、静かな湖畔が対照的だった。
帰りの登山電車は、列車によって乗車率はまちまちで、空いてる電車を選んで帰ってきた。新緑の山中は静かで、麓の箱根湯本の喧騒が嘘のようだった。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 新幹線 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
朝10時前のJR東京駅八重洲口。高速バス乗り場。
今回はここが出発点。 -
朝10時出発の、特急「東名スーパーライナー」に乗車。足柄バス停まで乗る。
車両はドリーム号」にも使われる、2階建てバスで、車内は独立3列座席。5割くらいの乗車。
東名高速バスだと、足柄まで1時間30分前後。都内は渋滞ぎみで、東名に入っても終始交通量は多かった。
運賃は同じ距離のJR運賃とほぼ同じである。 -
伊勢原まで来ると、大山が目の前に見て、いよいよ山が近いことを思わせる。座席は全席指定だが、自動券売機で座りたい空席を選ぶことが出来る。2階窓側に乗車。
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東名高速最大の難所、都夫良野越え。国道1号みたいにダイレクトに箱根を越えられず、かつての東海道線と同じく、松田から御殿場に迂回するルートをとるが、このあたりも本格的な山岳ルートだ。
渋滞の名所だったこのあたりは、車線増加工事が行われ、下り4車線、上り3車線になっている。
写真でみると、一番奥が新道の上り車線。真ん中が下り車線右通り(旧上り車線)。高速バスは、バス停留所の関係で、一番外の旧下り車線を大抵走行する。御殿場線が谷底を走り、列車から見上げると、天空を延びる要塞のように高速道路が見える。
御殿場インター付近がサミット(標高450m余)になっており、そこまで、上り勾配が続く。 -
足柄バス停で東名高速バスを降り、小田急箱根高速バスに乗り換える。
東名高速バスは、バス停間の相互乗降が可能な点が、他の高速バスと違うが、実は、小田急箱根高速バスの新宿‐箱根間バスも同様に、停留所間相互乗降が可能である。例えば伊勢原バス停から足柄バス停までの乗車も可能、それだけでなく、高速を降りた区間、例えば、御殿場駅から、箱根仙石原までの乗車というのも可能だ。
よって、このように、高速のバス停で相互乗換が可能なのである。これは覚えておくと便利。 -
足柄バス停には何本か桜が植えられており、葉桜ながら、まだ開花していた。
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10分ほど待つと、小田急箱根高速バス、箱根園行きが来たのでそれに乗り、芦ノ湖の北のほとり、桃源台へ向かう。
このバスは、新宿駅を出発、山の手通りを南下し、首都高5号池尻ランプから高速に入って東名を西へ。御殿場インターで降り、御殿場駅によって、その後国道138号を通り、乙女トンネルを抜け箱根に入る。仙石原、桃源台を経て箱根園に至る。
乗車し、乙女峠に差し掛かる途中、御殿場の街を眼下に、そして富士山が見えた。 -
小田急バス車内。
座席指定制だが、空席があれば、途中の停留所で乗降可能である。
30分間隔で走る。平日ながら車内は7割の乗車、御殿場での乗降も目立った。乗客の半数は外国人旅行客だった。 -
芦ノ湖、桃源台に到着、下車する。
湖尻園地 公園・植物園
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桃源台のバスターミナル。早雲山から登山電車の強羅駅へ至るロープウェイと芦ノ湖観光船乗り場が組み合わさった複合ターミナルで、周囲に飲食店、ホテルなどもいくつかある。
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桃源台の、芦ノ湖観光船、まだ桜が咲いていた。
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芦ノ湖、湖尻の遊覧船やボート乗り場を望む。
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道沿いに湖尻へ向かう。レストランや土産物屋、旅館が並ぶ典型的な観光地の風景。
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湖尻から桃源台を望む。
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綺麗な芦ノ湖湖畔の風景。
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湖尻のボート乗り場で。猫店長?
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桃源台で。山つつじが美しい。
展望広場 名所・史跡
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芦ノ湖沿いの道路から、桜がまだ咲いている。ヤマザクラなのか、花がソメイヨシノより小さい。
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木によってはいまだ満開の桜もあった。葉桜となってるのがかえって見栄えがある。桃源台で。
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桃源台からロープウェイで大涌谷、早雲山へ。
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ロープウェイでいっきに登る、あっというまに芦ノ湖が遠ざかって行く。
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進行方向左手、南側に、目指す大涌谷が見える。
噴気が白くもうもうとしてるのが分かる。 -
大涌谷全景。白い噴気、木も少なく、地肌に硫黄の黄色い色がこびりついている。へばりつくような観光センターや土産物売り場。
さて、標高だが、桃源台が740m。御殿場の450mより300m高いが、さらに大涌谷のロープウェイ乗り場は標高1100mに達する。 -
芦ノ湖と打って変わり、荒涼とした大涌谷。ロープウェイを降りて敢行センター方向(南側)を向いて撮影。
大涌谷 自然・景勝地
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箱根ロープウェイは、ここと早雲山の間で、大涌谷の大崩落地帯(大涌沢)の真上を通る。真下の谷底は活発に噴気をあげており、亜硫酸ガスなども濃いためか立ち入り禁止のようだ。(というより、硫黄にそまった毒々しさに立ち入り気もおこらない)
ここまで硫黄の匂いは漂ってくる。崩落防止のための砂防設備と、温泉の源泉井戸が谷底に存在する。 -
大涌谷噴気地帯へのハイキングコースをゆく。ロープウェイから南下する方向。
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ハイキングコースは噴気地帯のすぐ北で終点。目の前を、硫黄臭たちこめる噴気がさかんに吹き出し、箱根は活きていることを教えてくれる。
背景の尖った山は冠が岳。標高1409m。登山道が近くから出ているが、亜硫酸ガスの噴出量によっては、登山禁止になるらしい。 -
硫黄交じりの泥のような「お湯」が沢となって流れている。この世とは思えない風景だ。
こういう景色は、台湾や韓国にはなく、欧州でもイタリアやアイスランドに行かないと見られないためか、外国人観光客がかなり多く来ていた。 -
このように記念写真を撮る外国人客が多かった。
箱根は典型的なカルデラ火山で、芦ノ湖などの外側を外輪山がとりまき、その内側が芦ノ湖も含みカルデラ地形。箱根湯本は外輪山の東の切れ目に当り、箱根登山鉄道や国道1号はそこからカルデラに入って西北に進み、東側外輪山(足柄山地から金時山に至る)と中央火口丘の間の谷あいを上って行く。
強羅は中央火口丘の東、国道1号は南を通りカルデラと外輪南側の合間が元箱根だ。
ここ大涌谷は、中央火口丘の一部、やや北にあり、南が駒ヶ岳、北を降りるたカルデラ部が仙石原、そのさらに北の外輪が乙女峠だ。中央火口丘と芦ノ湖は今から3000年前に火山爆発によって出来たらしい。 -
有名な温泉卵を作っている玉子茶屋。ここで噴き出す温泉池で、卵をゆでている。酸性の熱湯には硫化物が含有されており、そのおかげで卵は硫化鉄の黒い殻が出来る。これが名物黒玉子。
大涌谷観光センター 玉子茶屋 専門店
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熱湯のなかで温泉卵を作ってる風景。卵は一個500円くらい。
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うっすらと仙石原の向こうに富士山が見える。
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壮観を味わった後、ロープウェイの終点、早雲山へ。ここでケーブルカーに乗り換え、強羅駅に向かう。
東外輪の足柄山系の中腹には、いくつもの桜の木と花が見えた。まだ、満開の木も多い。箱根ロープウェイ 乗り物
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混雑するケーブルカーで麓の箱根登山鉄道強羅駅。
ケーブルに接続する電車のうち、2両編成のものは混雑で座れないので、1本後の、ケーブルに接続しない電車を待つ。
大涌谷や湯本温泉と違い、電車が去った後は、静かな小さな駅だ。
標高は541mで、箱根湯本駅より400m以上高い。小田原からわずか15キロメートルで500mも登るので、この路線は勾配もすさまじく急で、カーブもきわめてきつく、小さな電車しか通れない。箱根登山ケーブルカー 乗り物
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彫刻の森‐強羅間を通る箱根登山電車。
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スイッチバック式の大平台駅に停車中の乗車した登山電車箱根湯本行。車内は空いていた。
これで湯本乗換で小田原まで下り、そこからは新幹線(N700系ひかり)で東京に戻った。
箱根登山電車は休日には15分間隔で走り、ロープウェイも、循環型ロープウェイとしてはかなり大きなゴンドラを用い、湯本温泉から芦ノ湖各地や仙石原へ向かう路線バスも、休日10分〜15分間隔と高頻度で運行、などなど、輸送力を重視した公共交通を整備し、さらに芦ノ湖畔まで軌道交通が完備されている所が、奥日光や富士山と大きく違う所であり、便利である。
しかし、3連休などはそれ以上に旅行客が大量に殺到し、これら輸送力本位の交通機関もパンクしてしまうほどである。
シーズン中の登山電車やケーブルカーなどは、乗り切れずに次の便を待つことが当たり前なので、乗り換えは段落としを前提にした、余裕あるスケジュールで臨みたい場所である。
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