もう一度ポートワインが飲みたくて、ポルトガル。5、雨に祟られ寒いナザレでカメノテを食べる。

2014/03/24 - 2014/04/05

ポルトガル旅行で最初から決めていた訪問地は、リスボンとポルトでした。その間でもう1〜2か所訪ねようと思い大分悩んだのですが、教会とか修道院とかキリスト教関係の街が多く、ガイドブックを見ているだけで食傷気味になってしまいました。いつもなら日本での準備段階で訪れる場所を決めるのですが、出発日が目前に迫っても行きたいところが無く、現地で決めようということにしました。ポルトガルは地方の交通網があまり良くなく、時間ロスばかりしてしまいました。

エリア ナザレ(ポルトガル)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 20万円 - 25万円
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

初日に空港のインフォメーションで土曜日午後のナザレ行バスの時間を聞いておいたのですが、少し遅れてしまいました。
その訳・・・バイシャ・シアードからの地下鉄を乗り間違えたのです(T_T)

バイシャ・シアードはグリーンラインとブルーラインが交差する駅なのですが、グリーン線とブルー線の色を間違えまして…
私色盲ではないんですが、グリーンとブルーの区別が難しくて…色ではなく、かもめと船で見分ければよかったんだよね。まっ言い訳だな。

カンポ・グランデの駅

駅を出て左ね・・・
2時半のバスはもう出てしまったはずなので…と思ったら、走り出そうとしているバスがいました。カルダス・ラ・レーニャ行きだというので、少しでもナザレに近づている方が良いだろうと飛び乗りました。
7.7ユーロ

しかしこの判断は適格ではなかった。

バスは1時間半ほどで１６：００、カルダス・ラ・レーニャに到着。

しかし次のナザレ行のバスは、18：00だとのこと。まだ2時間もあります。
カルダス・ラ・レーニャとナザレ間はもう少し地元のローカルなバスもあるのかと期待していたのですが、全くそんなものはありません。
スーツケースもあるし、見たところ活気のある町にも感じられなかったので、おとなしくバスターミナルの前のカフェで過ごすことにしました。

とてもきれい好きなご夫婦の経営のようです。どこもかしこもぴかぴかなカフェ。

お昼に食べたリゾットが効いて来て、喉がからから。
待っている間に、オレンジ微炭酸のペットボトルを2本、ネクター1本、コップのミルクコーヒーである「ガラオン」一杯、飲み干しました(^_^;)→全部で3.5ユーロでした。

胃がたぽたぽ言ってる感じがします。

定刻通り18：05レイリア行きのバスに乗車。
１８：４０、やっとナザレに着きました。

ここが、ナザレのバスターミナル。ターミナルと言っても、時間になるとバスが来て乗客を乗せたらすぐ走り去っていくだけの、バス停に近いです。

本日から3泊「ホテルアンコラマール」
市場のそばにあります。

部屋はきれいです。が！、とにかく照明が暗い。

シャワーだけです。この扉を引いて…っとしたら、扉が外れてしまいギョッとしましたが、もともと取り外しのきく扉でした。あ〜ほっとした。

カルダス・ラ・レーニャのカフェで大量に水分を摂取したので、今日はホテル隣にあったスーパーでビールを買って寝ます。

翌日3月30日朝食です。

パンと飲み物だけのシンプルな朝食です。

ホテルから徒歩１分、ナザレの市場

月曜日はお休みのようなので、滞在中は今日だけしか行く時がありません。

雨のせいかお客さんは少ないですね。

市場 (ナザレ) 市場

魚は市場で買うものではないのか、鮮魚コーナーは閑散としていました。

市場 (ナザレ) 市場

海辺を少し歩いてみます。

山の斜面にケーブルカー

雨が降る中、魚の下処理をしている方がいました。

雨が強くなってきたので、ホテルに戻ります。
前を歩いていたおばあちゃん。これがナザレの女性の衣装なのね・・・なんてボーッとみていましたが、傘差していなかったのですね。かなりの土砂降りだったんですけど・・・

ホテル横のスーパーの前にいた犬

ナザレには町を自由に歩き回っているわんこちゃんたちがたくさんいました。
ホテルのお姉さんは捨て犬だと言っていたけど、みんなおとなしいし、やせ細ったり荒れた感じが無かったので、食事はきちんともらっているのだと思います。この犬もただここにいるのではなく、だれかを待っているようでした。

ホテル前に雑貨屋さんがありました。

日本から使っているボールペンがインク切れになってしまったので、買うことにします。

Hotel Ancora Mar ホテル

留守番中のうちの犬たちにお土産。バンダナの付いた首輪一つ1ユーロ。
スーツケースの中を安定させワインボトルの破損を防ぐ為、安いバスタオルも買いました。
帰国後使用していますが、バスタオルなのに全く水分吸収しません<`ヘ´>
もしスーツケースの中でワインボトルが破損しても、吸収してくれなかった？

だらっと過ごしていてもお腹はお昼モードになってきます。

雨が降り続くので、もうナザレ観光は諦めて、食う呑む寝る・・・の滞在にすることにします。

雨が降っているので、ホテルに近いレストランにします。
「ローザ・ドス・ヴェントス」

小さなレストランです。お父さんがウエイターしてお母さんが調理してという家族経営だね。

あさりの塩茹で。勿論サラダも頼みました。あさり、おいしい！完食です。

イカのグリルが来ました。あら、サラダ頼んだ時に限って、サラダついてくるわね！美味しくてワインも進んで2杯目お代わり！

お隣の席にカナダ人の3人連れが来て、お魚見せてもらっていました。
あなたも写真写しなさいよ〜　イカのグリル写させて〜と、撮影会になってしまいました。

お会計の際に自家製のジンジーニャを一杯いただきました。
甘くて美味しい。リスボンで飲んだものより、クセが無くて飲みやすい。オビドスが有名ですが、ここら辺の地方の人は自分で作っているんですね。日本の梅酒みたいなものね。

茹であさり、いかのグリル、ミックスサラダ、ワイン2杯27ユーロでした。カードは使えず、現金のみでした。
ごちそうさま。

ランチ中は土砂降りだったのに、外へ出たら晴れていました\(＾o＾)／！

晴れて来たら暖かい日差しです。

余りに新しくて全く似つかわしくないケーブルカーの駅から、シティオ地区に行ってみます。

片道1.2ユーロ

ノッサ・セニョーラ・ダ・ナザレ教会

メモリア礼拝堂

メモリア礼拝堂 寺院・教会

これぞナザレという眺め

ピーナッツのクッキー買いました。５〜６枚入りと、今食べるように少し大きなのを１枚。
おばさんポーズ取ってくれました。

買ったピーナッツクッキーと海。
甘くなくて、美味しかったです。

ノッサ・セニョーラ・ダ・ナザレ教会と広場。
入れば良かったかな…もう教会には飽きていて、はいらずに帰ってきてしまいました。

ノッサ セニョーラ ダ ナザレ教会 寺院・教会

下りは歩いてみることにしました。

住宅街に出ました。

道の真ん中で何か焼いています。
何？近づいてみたら、バーベキューしているだけでした。
家の人が戸口で、「あら、写真撮ってるの？食べていく？」って・・・

ありがとう、ありがとう
満腹の観光客がウロウロ写真撮っているだけなの。すみません・・・

街の中心の浜辺で干物売っていました。

家に帰って直ぐ焼くなら、買って帰りたい位。

また雨降ってきたら、引っ込めるのかな…

すぐ後ろで干してるので、産地直送です。

昼寝しているうちに夜になりました。

ナザレではカメノテを食べてみようと思っていました。
ホテルの人に「カメノテ」はポルトガル語でなんというのか（苦労して）訊いてみると「ペルセべス　Percebes」というのだそうです。

教えてもらったレストランに行ってみます。

入口のショーケースに入っていました。
キロ単位ですが、グラムで頼むのも大丈夫です。

シーズンオフの雨の日曜日夜、お客さんほとんどいません。

直ぐ来ました。

ショーケースにあったのを、量ってそのままお皿に入れてきたような感じです。

グロテスクですね〜

フジツボの親戚らしいです。岩礁の割れ目に群生しているらしく、珍しいものではないんだそうですが、値段は高いとネットに書いてありました。

どうやって食べたら良いのか、わかりません。

ちょっと爪を入れて引っ張ると、するっと身が抜けるとのことなのですが…

なかなか上手くするっと抜けず、ビシャッと塩水が飛んでくるのを避けながら食べていきます。身は少ないけどおいしい・・・。塩ゆでしたミル貝って感じでしょうか。

食後にアーモンドケーキとコーヒー。ポルトガルのデザートはどこで食べてもはずれがありません。

カメノテ200グラム6ユーロ、グラスワイン1.8ユーロ、アーモンドケーキ2.1ユーロ、コーヒー0.8ユーロ＝10.7ユーロでした。

レストラン「オーカサリ―ニョ」
ソーザオリヴェイラ広場の海から向かって左一番手前にあります。
この広場にはいくつもレストランがあります。

Restaurante[O Casalinho]
Antonio Carepa Figueira
Praca Sousa Oliveira No7

夜の海辺をぶらぶらしながら帰ります。

全然磯の香もしません。

路地はこんな感じですが、全く危険な感じはしません。

翌日は雨でしたがホテルでくすぶっていても退屈なので、やはりオビドスに行くことにしました。でも、とにかく土砂降りの雨で寒い！
ざっと歩いて昼食のスープだけ食べて、さっさと帰ってきてしまいました。

雨の観光地は人影もなく、寂しい限りでした。

オビドスの名物ジンジーニャ。一杯1ユーロですが、リスボンで飲んだ時と違ってチョコレートのカップも食べられ、味もクセが無く飲みやすかったです。

オブドスからの帰途カルダス・ラ・レーニャからナザレまで乗ったバスです。乗って少ししたら、何かぽたっときました。あれっ気のせい？と思ったら、前に座っていたお兄さんのところへはポタポタポタ…と。やっぱり雨漏りしていました。
しかも、途中のバス停で中ほどのドアーを開閉して走り出したらバスの中を風がビュービュー吹き出しました。近くの女性と顔を見合わせてドアーを見たら、閉まっていない(＠_＠;)　バスが停車できるところまで走って運転手さんが直しましたが完全には閉まらず、ナザレまでそのままでした。
ポルトガルの交通網も経済状態良くないのでしょうか。乗客ほとんどいませんでしたので、赤字路線なのでしょうね。

旅人としては楽しい経験でした、ドアーが閉まらないボロバス。

この旅行記へのコメント （6）

• しどにぃさん 2014/05/16 12:32:02

  カメノテ、懐かしいです

  mahaさん、こんにちは
  
  タイトルの「カメノテ」を見て、ついつい見入っておりました。
  コミコミ１０ユーロちょっとってのは安いのでは？と思います。
  カメノテ、ずいぶん前にスペインのコルーニャで海鮮盛り合わせを注文したときに１度食べました。
  盛り合わせだったので、どれが高かったのか不明ですが。
  フジツボと同様、「磯の香り」メインの貝みたいな感じだったと記憶しています。
  ちなみに海鮮盛り合わせはサンチャゴ・デ・コンポステーラでも名物的に各レストランとも出していました。コルーニャより高額表示でした。
  
  しどにぃ

  mahaさん からの返信 2014/05/17 16:11:55

  RE: カメノテ、懐かしいです

  しどにぃさま
  
  こんにちわ！　初めまして！
  
  海鮮盛り合わせにカメノテですか！？
  笑っちゃう位すっごい盛り合わせですね\(◎o◎)／！
  
  スペインやポルトガルあたりの特産品なんでしょうか・・・
  帰国後ネットで見ていたら、高価で少ないけど最近は築地にも毎日入荷されているとありました。塩ゆでとか、お味噌汁に…と書いてありましたが、カメノテの味噌汁。。。絶対にいやだわぁと思っちゃいました(^_^；)
  
  しどにぃさまのマンダレー旅行記、参考にさせていただいています。
  ７月にミヤンマーに行く予定なのですが、投稿された旅行記が一番参考になっています。私はエアーアジアでお昼前にマンダレーに到着予定ですので、とりあえず両替できないことは免れそうですが、油断せず臨もうと思います。
  皆様の旅行記を拝見しているといい国だな…と思うのですが、外務省からは渡航勧告が出てるのですよね・・・気を引き締めて、ちゃんと準備していこうと思っています。お尋ねすることもあるかと思いますが、よろしくお願いいたします<m(__)m>
  
  maha
  
  
  
  

  しどにぃさん からの返信 2014/05/18 10:25:36

  RE: RE: カメノテ、懐かしいです

  マンダレー、いいですよぉ！
  暑さ対策は万全にされてくださいね。
  エアアジアってことは、市街へのシャトルバスサービスが利用できたのでは、と思います。
  チケット購入の際に案内はあったかと思いますが、念のため。
  
  しどにぃ
  
  

  mahaさん からの返信 2014/05/19 16:07:21

  情報ありがとうございます。

  しどにぃさま
  
  こんにちわ！
  
  シャトルバスですか？！
  お〜それはよかったです!(^^)!
  エアーアジアからの情報なんてありませんよ〜(>_<)　お聞きして本当に良かったです！
  なにせ一人なので、空港から市街地まで離れていて交通網が整っていないというのが、一番の心配ごとなんです。
  ただ、マンダレーはバガンへの足掛かりで訪れる半日だけしか滞在しない町なので、そんな素敵なところなら半日では少なかったかな…とちょっと後悔です。
  
  今日、東京のミヤンマー大使館にビザの申請に行ってきました。
  ビザの申請なんて何十年ぶりのことで、髪の毛の色から身長まで書き込む申請書に、初めての国に行くんだな…と久しぶりに身の引き締まる思いでした。
  
  また、いろいろ教えてください<m(__)m>
  今度わからないことを沢山質問させてください_(._.)_
  
  maha
  
  
  >
  >

• 空飛犬quillさん 2014/04/28 23:24:29

  雨で大変でしねえ

  mahaさん
  
  こんばんわ。
  ちょっとお酒を呑んでいたら遅くなったいました。
  11時過ぎはもう寝ている時間です。
  
  旅行に行って雨だとテンション下がっちゃいますよねえ。
  「雨、素敵じゃない」って言う人も稀にいますが、
  空飛犬的には雨は苦手です。わたくし実は張子の虎ですから、
  溶けちゃうんです。雨が降ると。
  
  ところで、mahaさんお若い頃はバックパッカーでした？？
  似合いそうですねえ、バックパック。
  わたくし、最近無性にしたいんです。
  バックパッカー。
  
  空飛犬quill

  mahaさん からの返信 2014/04/30 11:05:11

  RE: 雨で大変でしねえ

  空飛犬quillさま
  
  こんにちわ！
  
  雨、私も本当に嫌いなんですが、このところ降られる確率高いです。旅行中に降られると、旅行に来たこと自体を悔やみますよね。確か空飛犬quillさんはドレスデンだかで吹雪にもあったのではなかったでしたっけ？
  
  はい、ご推測の通り20代の頃はバックパッカーもどきでした。もどきというのは、バックパックを背負っていてもユースホステルとか安〜いバストイレ共同のホテルなどには泊まることが厭で、下の中くらいの旅行をしていたからです。バルセロナで盗難にあった時も、後ろに背負っていたので前にかけていたポシェットを引きちぎられても変にバランスが取れて転倒もしなかったという功徳もありました（＾＾；）
  
  私も数年前、またバックパッカーしてみようかなと思い、みなさんの旅行記や本を読み漁ったことがあるのですが、やはり若いころとは同じ旅行はできないと感じました。4トラで「40にしてもう一度バックパックを背負う。。。」といった旅行記をお書きになった方がいて、その方も若い時と同じようには無理だったと。。。銀行から年金を引き出してユースホステルに泊まりながら世界中を回っているバックパッカーのおばあさんの本には、ただただ驚嘆しました（＠＠）
  とはいっても、若いころにそのような旅行をしていると、なかなかツアーなどで組み込まれた旅行ができなくて、いつも個人旅行になっています。
  
  空飛犬quillさんもいつも自分で手配の個人旅行ですよね。。。
  なので、お人柄がうかがえる温かなコメントとともに、もしかしたら私にも行けるかな、泊まれるかな、ああ〜そうそう！…と共感できる旅行記が楽しみなんです。
  空飛犬quillさんが計画表を作成しているのを見て、最近ではマネしているんです、実は（＾＾）！
  
  シンガポールはどんどん変わっているので、また教えていただくことが沢山出てきそうです。
  
  今後とも、よろしくお願いいたしますm(..)m
  
  maha