2013奈良へ行く～その前に～

2013/11/17 - 2013/11/23

6泊もかけて、奈良をメインに近畿地方を旅しました。

初めの4泊は一人で。後に妹が合流して二人旅になります。


自分用のメモ書きも兼ねて、なぜ奈良に行ったのかを書いておきます。

エリア 奈良

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 3.0
• グルメ: 2.0
• ショッピング: 2.0
• 交通: 3.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円

私の母は、とにかく奈良が大好きな人でした。

私が子供のころに住んでいた家には、部屋に仏像の写真が貼られ、本棚には奈良の寺院や風土に関する書籍がびっしり並んでいました。

だからと言って、お寺や仏教に関心があったわけではなく、家の仏壇に手を合わせているところなんて見たこともなかったし、東京近郊にも名刹はたくさんあるのに、それらには全く関心がなかったようです。




＜写真は京都六角堂＞

どうやら、大学時代に国文学を専攻していた関係で奈良に興味を持ったようですが、母亡き今は真相はわかりません。

私が幼いころは、遠い親戚が奈良の大和郡山にいたので、よく連れられて行きました。

私たち兄弟が大人になってからは、「ちょっと奈良に行ってくる」と言ってふらっと出ていき、4，5日帰ってこない・・・なんてこともあるくらいでした。


＜改装中の宇治の平等院鳳凰堂＞

私は、奈良に通う母を見ても特になにも共感せず、幼いころあんなに行った奈良へも、中学の修学旅行を最後に、一度も行くことはありませんでした。





＜奈良の興福寺の五重塔＞

ところで、私にはごくたまに思い出す、幼い時の記憶があります。

とある仏像の記憶です。


この記憶は、今まで数年に一度くらいの頻度で頭をかすめることがあったのですが、幼い時の記憶の一つとして、特に気にしていませんでした。



＜大野寺の石仏＞

その記憶を詳しく記しておきます。

それは私が3、4歳のころ。

大きなお寺の境内を走っています。砂利が敷かれたところを、足を取られながらチョコチョコ走っています。

すると、古いお堂のような建物があり、石段を数段駆けあがって中をのぞきます。

中は薄暗くて、よく見えません。

しかし、しばらくして目が慣れると、私は絶句します。

なぜなら、中にいる仏様が、寝転がっているから。


＜室生寺＞

2013年春。

この古い記憶が、数年ぶりに頭をよぎりました。

いつもなら「そんな〜時代も〜あ〜ったねと〜〜♪」ってかんじでそれっきりなのですが、ついに！！私の記憶解明に文明が追いついたのです！・・・？



＜長谷寺＞

そう。そのとき偶然、私はパソコンに向かっており、

「そういえば、あの仏様はどこにいるんだろう・・・」

と、思い当たるキーワードを検索にかけました。


＜薬師寺西塔＞

「仏像」「寝ている」

うーん。いまいち。

「奈良」

あれ？？もしかしたら京都か？それとも勘違いで全く違う場所のお寺なのか・・？

いろいろなキーワードを打ち込み、たどり着いたのがここ！！


法隆寺！！！

あ。写真も法隆寺！！

なんと、私の記憶に眠る仏様は、法隆寺の五重塔の中にいたのです。

かなり驚きました。

なぜなら、そんなに有名なお寺だとは思わなかったから。奈良はいろいろな場所につれていかれたので、もっと小さなお寺だと思い込んでいたのです。





＜法隆寺五重塔＞

そして・・・・

法隆寺へは、その後も何度か行っているのです。
中学の修学旅行で行ったのが最後ですが、なんであの仏様に気づかなかったんだろう・・・


＜法輪寺＞

あんなに強烈な印象の仏様を、どうしてずっと忘れていられたんだろうか。

この記憶が古すぎて、断片的にしか思い出せないからなのか。


人間の脳みそは未知なる部分が多いですからね。不思議です。


＜法起寺＞

とにかく！ついに私の記憶の中の仏像の居場所が分かったのです。

母がいればすぐに分かったはずですが・・・


まあ、分かったからには行くか〜〜！！


ってことで奈良への旅行を決めました。



＜飛鳥寺　飛鳥大仏＞

ところが、私には奈良の知識が全くない！！


学生時代はとにかく数式と化学式ばっかりの理系生活で、日本の歴史すら曖昧。

修学旅行だって、なんとなーーくバスに乗ってたら有名なお寺に連れて行かれたってかんじで、奈良と京都の区別すら曖昧。



＜明日香村　亀形石造物＞

ということで奈良について勉強しました。

と言っても、本読んだだけだけど。




＜岡寺＞

日本史の教科書

奈良時代の歴史の本

仏教についての本

仏像についての本

なぜかイスラム教の本

般若心経の本


ジャンルがジャンル（宗教っぽい）だけに、本を読み漁る私の周りの人は心配したかもしれません(-_-;)


＜平城宮跡　第一次大極殿＞

一通り奈良に関する書籍を読み、基礎知識を得たところでこの旅は始まります。


ただ、私の母のように、奈良に関して精通している方にとっては、

「なんで〇〇には行かないんだ？」

とか

「これで勉強したのかよ」

と思われるような旅行記となっていますが、そこは大目に見て下さい。

では、はじまりはじまり〜〜