2014/03/10 - 2014/03/10
48位(同エリア122件中)
男一人旅さん
2011年3月11日から3年。
震災の記憶の”風化”が言われる中、被災地の現状を見ておきたかった。
気仙沼を選んだのは、毎年、震災寄付をしている自治体の中で、領収書だけを送ってくる自治体が多い中、「海と生きる」と印刷された年賀状を丁寧にも送ってきてくれていた気仙沼市からのスタートとしました。
レンタカーを借りてもいいのですが、グーグルマップで見る限り、ほぼ更地と工事現場の状態で、何が何だかわからないだうと思い、ネットでいい手段がないか探している中、【語り部タクシー】というのを見つけ出し、気仙沼→陸前高田→南三陸→女川→石巻→仙台を周ることにしました。
パート4では、女川です。
石巻・女川では、石巻観光タクシーさん(http://www.ishikan-taxi.com/)を利用させていただきました。
本来のコースとは違い、こちらのオーダーで女川にも行っていただきました。
パート1 気仙沼 http://4travel.jp/travelogue/10868035
パート2 陸前高田 http://4travel.jp/travelogue/10868057
パート3 南三陸 http://4travel.jp/travelogue/10868124
パート4 女川 http://4travel.jp/travelogue/10868157
パート5 石巻 http://4travel.jp/travelogue/10868289
パート6 田代島 http://4travel.jp/travelogue/10868720
パート7 仙台市 蒲生・荒浜 http://4travel.jp/travelogue/10868742
パート8 名取市 閖上 http://4travel.jp/travelogue/10868765
- 交通手段
- タクシー
-
女川エリアに入ると、緑の建物が見えました。
ドライバーさんが「あれ、建物が倒れている」とおっしゃるのですが、遠目では、理解できません。
近づいてみると・・・ -
こうなって・・・
-
こうなってました。
横から波があたって、横倒しになったわけです。
倒れている隣りの敷地の建物ではなく、その隣りの水溜りになっているところの建物だったとのこと。津波で、吹っ飛んだわけです。 -
イチオシ
建物の基礎部分や配管が丸見えで、結構、壮大です。
基礎杭もろともで、津波で押し流されたというより、吹っ飛んだという感じです。
こういった感じのものは、もう数えるほどしか残っていませんでした。 -
【女川交番】
こちらも吹っ飛んだ建物です。ここでお巡りさんが亡くなられているそうです。 -
【漁協関連施設】
女川も漁協関連施設は復旧していました。 -
海から800mくらい奥。
ここも更地になっており、ショベルカーが工事をしています。 -
かなり土砂が積み上げられています。10mを超えている高さでした。見た感じでは、陸前高田、気仙沼、石巻、仙台、名取の中で、一番高く積み上げられていました。
まるで、天守閣でも築くのかといわんばかりの土台です。一丁ごとに積み上げられ、かさ上げされた山が幾重にも重なっていました。
この上を宅地造成するそうです。 -
【女川 川尻エリア】
カナダから送られたトレーラーハウス的なものがありました。地元の旅館の女将さんたちが集まって、ここで宿泊施設として開業されているそうです。ホームページを見る限り、中はかなりきれいで、おしゃれです。
http://elfaro365.com/index_pc.phpホテル エルファロ 宿・ホテル
-
【仮設住宅エリア】
某エリアの仮設住宅です。このドライバーさんは、この敷地内まで入っていきました。(入っていいのかな?)
ドライバーさんも仮設暮らしらしく、「ここの仮設は上等」だそうです。というのも、ここの仮設は掃き出し窓(高さ180cm)がついているのですが、ドライバーさんが住まわれている仮設住宅は、神戸震災の転用モノで腰高窓(90cmで、腰より上の窓)しかないからだそうです。
ちなみに、ドライバーさん曰く、「よく、仮設でたいへんでしょ?」と言われるのですが、震災直後のことを思えば天国ですよ、とのこと。震災直後は、家の2階に避難したが、それでも水が押し寄せ、家族総出で瓦屋根に上った。しかも、それを朝まで待ち、翌朝には自力で降りて、避難所に行った。行ったら、行ったで、そこも物資がなく、ぬれた服を自然乾燥で1週間すごし、ようやく家族3人に1コのコンビニおにぎりが配られた、とのこと。確かにそれを聞くと、仮設は天国かもしれませんが、神戸のように、仮設暮らしが長年続くとつらいものがあると思います。 -
これも仮設住宅。軽量鉄骨の3階建て。
都会では、こういうアパートがありますよね。ドライバーさん曰く、もはや仮設でないとのこと。
でも、仮設だそうです。 -
【復興住宅団地】
完全に団地です。もうすぐ住めるようになるらしいです。
他のエリアではありませんでしたが、ここ女川ではかなり復興のスピードが早いく思えました。
真偽のほどはわかりませんが、ドライバーさん曰く、原発があり、国からお金が出るので復興が早いそうです。
同様に、航空自衛隊がある矢本も、復興が早いとか。
仙台市のドライバーさんも、同じことをおっしゃってました。 -
【女川町地域医療センター】
youtubeでもよく掲載されている旧町立病院に来ました。
ここ自体が高台にあるのですが、それでも津波が押し寄せ、この施設の1階部分が冠水しました。
地元の方は、震災当時、ここに来たら大丈夫と集まったそうですが、海側の津波が、町内の奥にある山にぶち当たり、この高台に上るための山側にある道路をつたって、それがこの高台一帯を襲ったとのことです。多くの方が亡くなられたそうで、慰霊碑がありました。 -
高台からの風景です。
見渡す限り、建物があったのですが、すべてなくなりました。建物の基礎も、冒頭のビルのように、基礎ごと吹っ飛んだので、波が引いたときには、きれいさっぱり更地になっていたとのことです。
震災当時にここに避難された方は、ここまでは来ないだろうと思って、このように海を眺めていらしたそうですが、後ろから襲われたそうです。 -
先の写真の続きです。
冒頭の倒壊したビルが見えます。
津波の被害は、海からきた波だけでなく、津波が終わったあとの引水でも、多くの人や建物が被害にあわれたようです。 -
続きの写真です。
ここでも、山でようやく波が止まったという感じです。
山がなければ、どれだけ奥に行っていたことか。。。
ここで助かった方の話しでは、港や街から流され車が、一晩中、クラクションが鳴りっぱなしだったとか。車は、水につかると異常を知らせるためにクラクションが鳴るらしいです。
その一晩は、真っ暗で、ほんとに異様だったとのこと。 -
女川町地域医療センターより、さらに上にある神社
ここまで上った方は、全員助かったそうです。
こういったお社は、これまでの災害を踏まえた上で、一番高いところにあるのかもしれません。 -
【蒲鉾本舗 高政 万石の里】 http://www.takamasa.net/
ぜんぜん行く気がなかったのですが、お土産屋さんに半強制的に立ち寄りです。ドライバーさんが避難所暮らししていた時期に、ここの会社が蒲鉾を差し入れをしに来てくれたとのこと。ここで、震災当時の動画などが見られるからと、立ち寄りとなりました。
駐車場には、
「がんばっぺ女川!
負けめーど宮城!
おだづなよ津波!」
と銘が打たれていました。
「おだづなよ」とは、「ふざけるな」という意味だそうです。 -
イチオシ
モモクロも来たことがあるそうですが、震災前の女川がどういう街だったのかという説明と、震災当時の動画の視聴がありました。敬老会かなにかの方々に、まじって動画視聴です。この方々も、女川に近いエリアにお住まいで、同じく被災されいる方々らしいです。動画は、youtubeでよく見るものです。
ここまでは、ドライバーさんの顔を立ててという感じでしたが、最後に、高政の社員さん・佐藤さんのお話しがありました。
震災当時のこと、その後の社員や社員の家族探しのこと、自分の家族探しのこと、工場を再稼動させる話しなどお聞かせいただきました。そして最後に、
「女川は、いまはご覧の通り、な〜んにもありません。しかし、来年4月には鉄道が通ります。そうなったら早い。1年後、来年4月に、もう1度来てください」とおっしゃり、深々と頭を下げられました。
この言葉には、ジーンと来るものがありました。
陸前高田でも、南三陸町でも、ほんとになんにもありません。震災まんじゅうでも売ればいいのにと思いますが、そういった売店もありません。写真を撮って、素通りするしかありません。
しかし、人が来ないと、高齢化している街では漁業だけではやっていけないのです。
南三陸のお父さんもそういう気持ちだったのかもしれません。
今でなくてもいいので、この旅行記をご覧になられた方は、ぜひ、復興した被災地に観光に行ってあげてください。よろしくお願いいたします。 -
【浦宿エリア】
太平洋側の女川湾とは反対のエリアです。
JR石巻線が途中で止まっています。次の駅が、女川になります。
JR石巻線が、ぐちゃぐちゃになったので、電車は止まっていたのですが、近くに高校があるので、ここまで早くに復旧したそうです。
ここは、太平洋に面さず、しかも、湖のように孤立(浜名湖のような感じ)しており、ほとんど津波の被害はなかったそうです。
しかし、地震の影響で地盤沈下はしたみたいで、ここも地面と海面が近いです。浦宿駅 駅
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