2013/12/03 - 2013/12/06
1186位(同エリア1777件中)
まりも母さん
レトロ探して三都の旅4日目大阪編1
http://4travel.jp/travelogue/10852177
(日本銀行大阪支店?綿業会館まで)の続きです。
マップを持って 次は”船場ビルディング”へ。
今日 見てきた建物は会社のビルばかりなので、外観のみの見学です。
ちゃんと調べてくれば 中に一般の人も利用できるレストランがあったりもしたのですが、
なにせ 急遽やって来ることになった大阪なので、調べが悪くてそんなことも判らずじまい。
しかし、ここからはちょっと違いましたよ。
ショップにリノベーションされていたり、店舗が入っている雑居ビルなら中にも入りやすい。
今度は、ビルの内部に入れた所も。
思いがけず すっごくすてきなビル内に感激したり
ディスプレイの美しい洋菓子店で買い物もでき
さらに続く楽しいレトロビル探しの町歩き
船場ビル~北浜周辺を歩き 難波橋までを大阪編2に記載致します。
表紙画像は、”船場ビル”の内部。
拭き抜けの上から陽が入る 思いがけない空間に感激しました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.0
- ショッピング
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 高速・路線バス スカイマーク JRローカル 私鉄 徒歩
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-
”船場ビルディング” 大正14年(1925)村上徹一設計
登録有形文化財
外観はスクラッチタイル貼りで、レトロビルの雰囲気はあるものの
豪華な装飾は無く 印象はあまり強くありませんでした。
入り口の所にイーゼルが置いてあり 中にお店があるようなので、
それだったら、お客さんも入るはずだから・・・とビル内に入ってみました。 -
ドアを開けると 中には長いスロープの通路が。
そして その先に天窓から差す光が見えたのです。
ちょうど クロネコヤマトの配達ワゴンが、スロープを上がっていく所でした。 -
団地のように 沢山の郵便受けが並び、入居するテナント数の多いことが判ります。
-
入ってすぐの左側のドアには、クリスマスの飾りとかわいいウインドーディスプレイ。
ネイルとハンドメイド雑貨のお店「blanc chat」
入ってみたかったけど どうもお休みみたい・・・。 -
通路の脇にもゴールドクレストのクリスマスツリーや大きなカップケーキのオーナメントが。
-
奥に進むと 4階まで拭き抜けになった空間にびっくり!
パティオにようにベンチや植栽が置かれた拭き抜け部分に向けて、各部屋が並んでいます。 -
この拭き抜けはトップライトではなく 天井が くり貫かれて、空が見えるのです。
表から見た ビルの何てことは無い印象からすると 衝撃的でした。
ビルの中とは思えない。
細いけど、伸び伸び育った木のある空間の居心地の良さ。
昔 原宿にあった、セントラルアパートにもこんな感じの中庭があったような事思い出した! -
小さなお店や事務所など、テナントが沢山入っているビルだったのです。
イルミネーションのミニランプが灯っていました。 -
階段は入り口から少し入った場所 左右にありました。
-
2階から見た所です。
個性的なショップがありそうです。
各部屋のプレートもおしゃれ。 -
お部屋のドアは木製で、真鍮のノブがついています。
今時、セキュリティーもあるので、昔のものをそのまま使うのは珍しいと思います。
いい感じです。
オフィス併用の住宅という 当時では珍しい形式で作られたビルでしたが、
90年代後半には 荒れて このままでは取り壊し・・・となりそうだったものを
1998年 環境デザイナー 二見恵美子氏により改装され
今では、当時の様子を守り続け・維持するスタイルが支持され、空き待ちの人気だとか。 -
”船場ビルディング” 中の空間のすばらしさに感激しました。
お店もひとつひとつ 入ってみたかったのですが、
開店時間が遅いのか どうも、やっていないお店が多いようでした。
ここは、ちゃんとお店が開いてる時にぜひゆっくり見に来たいと思いましたよ。 -
今度は境筋に出て中之島方面へ進みます。
”生駒ビルヂング” 昭和5年(1930)宗建築事務所 大倉三郎・脇永一雄設計
登録有形文化財
全面スクラッチタイルです。
アールデコ真っ盛りの頃のビルだけあって、スタイルもアールデコ。 -
塔屋に大きな時計があります。
街路樹でちょっと見にくいのですが、この時計の下の窓は、振り子のデザインになっています。
生駒時計店の建物だったものです。 -
バルコニーの所にはワシの像がついています。
最初、ガーゴイルかと思った。 -
通りの角にあるビルなので、角を面取りした形になっています。
装飾は美しく 大変りっぱです。
「ムウムウ&イルバール」というイタリアンバルが入っていました。
中に入れば、アールデコな階段とかもあるようです。
中も見たかった・・・。
これまた、次回必ず!と思うお店です。 -
これは、別に古い建物じゃないけど・・・。
左右奥と大きなビルに囲まれた、小さなレストラン。
きっと立ち退きにあったのだろうなぁ、と思わせる様子。
お店の建物 わりと新しいけど、古くからあったレストランなのかも・・・。
ランチにカレーのメニューが色々出ていましたよ。 -
境筋をさらに進むと、黒漆喰壁の和風建築が見えてきました。
かなり大きな建物ですが、ビルの多いこの地区では目立ちます。
とても古そうだし レトロマップには掲載されていないので、何かなぁ?とチェックしに行きます。 -
いくつもの建物がつながっていますね。
今も使われているようです。
かなり広い敷地ですね。 -
通りを曲がって入り口の方を見てみると・・・「コニシ株式会社」
この名前は知ってるよ~。
ボンドの会社じゃないですか。
「木工ボンド」には色々お世話になってます。
”旧小西家住宅” 明治36年(1900)3年後の1903年に完成
国指定重要文化財
コニシ株式会社の創業者の小西家の元々の住宅・店舗・蔵の建物です。
今も会社の施設として使われているのが驚きです。(他に本社ビルがありますが)
建物についての詳しいストーリーがサイトに掲載されています。
http://www.bond.co.jp/history/kyukonishi/pdf/konishi.pdf -
中には入れないけど~ 表の開いている所からちょっと覗きます。
いやぁ、田舎の古い会社みたいですが・・・。
大会社が創業の地で、建物もそのまま使い続けて維持しているっての なんかすばらしいですね。 -
これは、建物の後ろ側です。黒漆喰の他に白壁の蔵もありました。
-
境筋に戻り、さらに中之島方面へ歩きます。
次に見えてきたのは
”高麗橋野村ビルディング” 昭和2年(1927)
安井建築事務所 安井武雄設計
角が丸くなったビル。
そういえば、ここは「ビルディング」だけど、「ビルヂング」という名称になってるビルもありますね。
名古屋駅前の再開発ビルが 旧建物の名前を引き継いで、「大名古屋ビルヂング」になったニュースがありましたが、
その時 東京丸の内では、急速にビルヂング→ビルディングに変更になってると知りました。
丸の内の場合は、丸ビルがそもそも丸の内ビルヂングであった為
その後三菱系のビルはみんな「ビルヂング」だったのですが、
丸ビルが2002年に建替えになった時から、ビルディング表示に変ったそうです。
私的には明治~昭和10年あたりまでのビルは「ビルヂング」でも全然違和感ないし むしろその方が好きだったりするんですけど・・・。
それに 父が、三菱系のビル建築の設計の仕事をしていたので、
もしかしたら うちにあった青焼きとかで「○○ビルヂング」とか見慣れていたのかも??
余談ですが、大きな青焼きの図面の裏は、私たち姉弟の定番のお絵かき用紙でした。
でっかいから思いっきり描けました。 -
入り口の所にある 月型の飾りがかわいいですが、変ってますね。
全体的に茶色のビルですが、茶色の瓦も使われています。
1階の路面店に”サンマルクカフェ”と お菓子店がありました。 -
どちらの角も丸くなっています。
各階の横のラインにでこぼこ見えるのは瓦なんですよね。
レリーフではなく、瓦が使われている所が面白いです。 -
”高麗橋野村ビルディング”のちょうど、通り向かいにある、
”三井住友銀行 大阪中央支店”(元三井銀行大阪支店)
昭和11年(1936)曽禰中條建築事務所設計
この写真の面は境筋と高麗橋通りの角にある建物の
高麗橋通りに面した部分。
入口のドア周りにイオニア式オーダーが見られますが、
厚みが無くて、薄いのです。 -
こちらは境筋に面した入り口、こっちがメインなんでしょうね。
こちらのイオニア式オーダーは丸みを感じる奥行きのあるものです。
ドアの上の装飾もりっぱです。
この建物も 曽禰中條建築事務所設計のものなのに
タイムトラベルマップには掲載されていないのです。 -
北浜駅近くには沢山レトロビルがありますね。
次に見えたのは
”新井ビル”(旧報徳銀行大阪支店)大正11年(1922)
河合浩蔵設計 登録有形文化財
昭和2年に銀行が倒産し、現オーナーの新井家がビルを購入。
当時は新井証券として使われたそうです。 -
ビルの外側、一番上の装飾部分にまでクリスマスオーナメントが飾られています。
現在 建物の1階には洋菓子店 ”五感 本館”(Gokan)が営業しています。 -
12月は洋菓子店には大切な時期ですからね、ビル全体に素敵な飾りがつけられています。
お店なので、買い物客が入れますので、私たちも入ってみます。 -
入り口のランプにかけたられた、クリスマススワッグ。
-
店内は拭き抜けのある広い空間。
リノベーションされていますが、銀行だった昔の面影を感じる内装です。
大きなクリスマスツリーもありました。 -
見た目も美しい数々のケーキ。
お客さんも沢山いましたよ。
まりも母も お店を見せて頂いたついでに シュトーレンを買いました。
これなら日持ちするし ゆっくり楽しめます。 -
芸術的な飴細工も飾られていました。
「大阪府知事賞 最優秀賞」って札がありました。 -
お店の端っこの壁部分。
昔の銀行だった頃をイメージさせますね。
2階部分は喫茶のサロンだそうです。
キッシュやサンドイッチの軽い食事もできるそうで、女性に人気だとか・・・。
このあたりのレトロビルは飲食店になっている所も多いのですね。 -
帰宅後、まりも母代理(今回は自宅待機)とGOKANのシュトーレンを記念撮影。
クリスマスプリントの大判クロス(バンダナサイズ)に包まれていました。
クロスは後で使えます。赤地もあったけど、まりも母は白地を購入。
お値段は1890円 -
買い物をして、表に出て、建物の先へ進むともうひとつドアがありました。
3階以上はテナントで、事務所やギャラリーが入っています。
急な古い階段が見えました。 -
階段は真ん中が拭き抜けで、上階へ続いています。
かつては、この拭き抜け部分にエレベーターがあったそうです。 -
難波橋のあたりまで来ました。
マップに掲載されている
”大阪証券取引所 旧市場館” 昭和10年(1935)
2004年に新装
長谷部・竹腰建築事務所
円筒形のホールの古い部分が保存されている建物ですが、見た目全く古い感じがしません。 -
これだけきれいになっちゃうと 前はどんな様子だったのか気になります。
2004年以前の画像が気になる・・・。
大きな建物だけど、古さが感じられないので正直まりも母はつまらなかった・・・。 -
気を取り直して、近くの他の建物へ
”北浜レトロビル” 明治45年(1912)設計者不明
登録有形文化財
なんか、とてもかわいらしいビルです。
大きなポットの看板がこれまたビルにぴったりな雰囲気。
ここだけ イギリス?みたいな感じで。
ビルに入っていたのは、紅茶のお店。
元々は証券会社のビルとして建てられ その後商社などにも使われたものの
廃ビルとなり荒れてしまったのを現オーナーがリノベーションし
紅茶のサロンとショップの店舗として再生したものだそうです。 -
お店に入ってみます。
2階にサロンがあるようで、ほとんどのお客さんはサロン目当てのよう。
店内に入るとすぐに「サロンをご利用ですか?」と聞かれました。
もうお昼時間近くなので ここで、お茶しているほどの余裕が無いので、
残念ながらサロンは使わず 1階の紅茶や焼き菓子、お茶関係の雑貨の方で買い物する事にしました。 -
とても小さなビルですが、かえって イギリスの路地にあるごちゃごちゃした古いお店のような感じで楽しいです。
奥の窓からは川の向こうに中之島公園が見え 景色もなかなか良さそうです。
公園のバラ園が季節には窓から楽しめるらしいです。 -
お店の中にも大きなポットが下がっていました。
家具や装飾品はどれもイギリスのアンティークだそうです。
サロンのメニューもイギリス風にこだわっていて
2段トレイのアフタヌーンティーセットのメニューもあるそう。
1階では、茶葉、焼き菓子、紅茶関連の小物、ポストカード(ヨーロッパっぽい絵柄の)などの雑貨が売られています。
このティーサロンも次回ゆっくり来て見たいなぁ、
困ったよ・・・入りたいレストランやカフェがこのあたり多すぎる・・・。 -
”北浜レトロ”はとても素敵なお店でした。
今度は”難波橋”を渡って、中之島へ戻ります。
”難波橋 ”(ライオン橋とも呼ばれる)
大正4年(1915)昭和50年に架け替え
ライオン像が橋詰めにそれぞれ2体づつ。
気がつかなかったけど、ライオンはそれぞれ、阿吽になっているそう。
狛犬のような役目ですね。 -
橋の装飾は架け替えの際も残されたので、これは古いままだそうです。
-
”難波橋”からみた中之島。
大阪市中央公会堂の素敵な建物が見えます。
この後、大阪市中央公会堂?帰宅までの旅行記は
レトロ探して三都の旅4日目大阪編3
https://4travel.jp/travelogue/10854986
に記載いたします。
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