レトロ探して三都の旅4日目大阪編3

2013/12/03 - 2013/12/06

レトロ探して三都の旅4日目大阪編2
http://4travel.jp/travelogue/10852846
（船場ビル～北浜周辺を歩き、難波橋まで）の続きです。

”中之島”へ戻ってきました。
観光案内所で頂いた観光マップ「レトロ浪漫 中之島タイムトラベル」のルートでは、
”難波橋”を渡らず 天神橋のある中之島の端まで行くコースになっていましたが、
時間がないかもしれないので、”難波橋”を渡り、中之島の途中から歩きます。

”大阪中央公会堂”の美しい大きな建物が見えます。
中もちょっぴり見学し 次にダンナの希望で ”適塾”へ向かいます。
”適塾”は、改修工事中で中に入ることが出来ませんでした。

お昼を食べて、最後に”大阪府中之島図書館”の建物へ向かい、
大阪レトロビル探しの町歩きは終了です。

電車で神戸へ戻り、ホテルで荷物をピックアップして神戸空港からスカイマーク機で茨城へ帰宅です。

まりも母 初の関西4日間の旅行は、
神戸・京都・大阪の三都を大急ぎで廻った旅でしたが、
大充実の四日間となりました。

最終日、最後の旅行記は
”大阪中央公会堂”から茨城空港へ戻るまでです。

エリア 心斎橋・淀屋橋(大阪)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• グルメ: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 高速・路線バス スカイマーク JRローカル 私鉄 徒歩

”大阪中央公会堂” （中之島公会堂）大正7年（1918）
2002年修復 辰野金吾・片岡安設計 国指定重要文化財

本当に美しい建物です。
それでも、1970年代には中之島の開発構想に伴い 朽化による取り壊しの危機にもあったそうです。
当時は、近代的なビルがどんどん出来た時代でしたから
古臭いオンボロビルだから と 建替え案などあったのでしょうね・・・。
保存運動が持ち上がり 市議会によって「永久保存」が決まりました。

公式webサイト
http://osaka-chuokokaido.jp/index.html

アーチの上の所に人物像が二人。

ちょっと不思議な感じですが、調べてみたけど なんであるのか 判らなかった・・・。

エントランスの扉の上にひさしがついていますが、
これは修復時につけられたものでしょうね。
三つの扉には元々ひさしが無いので、雨避けのために設置されたのだと思います。

この日は「大阪市戦没者追悼式」が行われているようで、看板が出ていました。

扉が開いているので、中に入ってみます。
天井の高いロビー 内部も美しいです。

催しはホールの中で行われているようで、ロビーには誰も居ませんでした。
あんまり音も聞こえなかったけど・・・。

腰板は石です。アーチがすばらしい。

ドアの内側には、風除室もありました。
しかし、奥行きが浅いので、風除室と言うより、二枚扉のような感じですね。

エレベーターと階段。
エレベーターは後からつけたものではないかと思いますが、
階段の手すりのスカシ柄や床のタイルがきれいです。

手すりの意匠は2階の踊り場の所のものが良く見えます。

１階のトイレだったかな？？

扉は締め切りだという札がさがっていました。

階段が奥にもありました。
こちらは使われていないようです。

階段には上がれなそうなので、下から写真だけ撮ってみます。

ブラケット
乳白色のレリーフ柄のレトロな照明です。

地下にはレストラン「中之島倶楽部」
2002年に修復・保存工事が行われた時にオープンしたものです。

ちょっと覗いた感じ、かなり新しく直されてしまっていそうだな・・・と入らなかったのですが、
後で、webサイトの紹介を見たら、
＞当レストランにも創建当時の意匠がたくさん残り
と書いてあった・・・やっぱ、ここでランチすればよかったかも・・・。

ホールの中も見たかったけど、大阪戦没者追悼式の関係者ではないので、入れなかった～。
あとで、webサイトをみたら 大小の集会室もすばらしそうだったので、見たかったです・・・。

そろそろ、お昼も食べたいけど・・・と思ったら
ダンナが”適塾”の建物を見に行きたいと言いました。
マップで確認すると すぐ近くなので、行く事に。

途中 こんないくつかの店舗が長屋のようにつながったレトロな建物が見えました。

特にこの床屋さんがいいですね。
瓦屋根の和風の建物なんだけど、お店のドアは木製の観音開き。
タイルが張ってあって、洋風な店構えです。
「吉田理容所」名前もいいです。
古くから営業しているレトロな床屋さんって
散髪の椅子や洗面台、消毒器など見ているだけで楽しいものが沢山ありますよね。
昔 横浜ニューグランドに 泊まった時、当時あったホテルの床屋でダンナの散髪をしてもらいましたが、
それは、店内に入って、レトロな内部が見たかったから。
今日も時間があれば「髪の毛切ってもらおうよ」と言いたい所でした。

”適塾”あたりに着きました。
適塾は創設年天保９年（1838）
寛政４年(1792)頃の建物。江戸末期の大阪、表屋造りの町家国指定重要文化財です。
医者で蘭学者の緒方洪庵が開設した私塾で、後の大阪大学医学部につながる蘭学塾。
緒方洪庵が買収した後、改築はされているそうです。
昭和51年から5年かけて解体修理が行われ その後一般公開されています。
大阪大学が建物の管理をしていますが、耐震改修工事の為休館でした・・・。
この左側の門が適塾の入り口でした。

この建物も”適塾”？と思い、建物沿いに裏の方へ歩いてみました。

裏まで歩くと門がありました。
ここは” 大阪市立愛珠幼稚園”
明治34年（1901）
日本で2番目に古い幼稚園だそうです。
先ほど見た表の建物もこの幼稚園のものだったのです！

幼稚園の建物としては日本初の国指定重要文化財。
重文の幼稚園に通うお子様って・・・。
当人は絶対 建物ボロイ 古い位しか思わないだろうなぁ～。

適塾が見られなくて残念だけど、仕方ない。

ちぇ～と思ったら急激にお腹が空いてきました・・・。
お昼は、梅田に戻ってから食べるつもりだったけど～。
すぐお向かいに 夜は居酒屋だけどランチをやってる風のお店を発見。
お弁当を店先で売っていて、じゃんじゃん売れていました。
お好み焼きやチキン南蛮なんて大阪っぽいメニューが見えたから、もうここで食べちゃえ！
”花まる亭 淀屋橋店 ”
靴を脱いで上がります。
2階の席へ案内され、「うちが初めてだったらお好みがおすすめです」と声をかけられました。

ちょっと薄暗いけど～鉄板のあるテーブル

ランチは850円。
お好み焼きにもご飯が付くのね。
ダンナとお好み焼定食、チキン南蛮定食を分けて食べる事にしました。

ご飯、サラダ、味噌汁と焼けたお好み焼が到着。
熱い鉄板の上で焼きたて熱々をキープ。

チキン南蛮はアルミホイルに入った状態で運ばれました。
どっちもおいしい～。
半分づつ交換で正解でした。

お好み焼定食だと炭水化物ばっかって感じもするが・・・。
まぁ、焼きソバパンもそうだけどね・・・。

食事しながら 最後にもう一度もらったマップをチェック。
”中之島”にまだ ”中之島図書館”の建物があった。
本当は、他にも”高麗橋ビル”とか”浪花教会”とかまだ見ていない建物が残ってますが。
さすがに時間が心配になってきたので、そっちはあきらめる事に。

”梅壇木橋”を渡り再び ”中之島”へ。
一番最初に渡った ”淀屋橋”が見えます。

”大阪府立中之島図書館”（大阪図書館）
明治37年（1904）野口孫市・日高胖 設計 国指定重要文化財

住友家の寄付により建てられた洋館。
大正11年（1922年）には左右両翼部分を増築寄贈

図書館がかなり大きな立派な建物で、驚きましたが、
全く 調べが出来てないので、いちいち驚く大阪です。

今日歩いたあたり、重要文化財の建物も多いですしね。

しかし・・・耐震補強工事中で建物が見えない！！
平成25年12月2日から28日までは臨時休館との事で、中にも入れないのでした・・・。
工事は平成26年12月末までの大規模なもののようです。とほほ。

やっぱ、この中之島あたり、じっくり１日は時間を取って再訪しないと～と思いましたよ。

中之島のイルミネーションもプチルミナリエっぽくアーチが並んでいましたね。
夜までいるのも良さそう。
建物もライトアップとかあるだろうなぁ。

図書館 残念だけと、仕方ない・・・。
そろそろ神戸に戻る時間なので、余裕を見て早めに”淀屋橋駅”へ戻りました。

帰りの電車は時間が中途半端だから空いてました。
思ったより見どころの多かった大阪。
ダンナと「来てよかったね もっとゆっくり見たかったね」と話します。

”三宮”へ戻って来ました。
まだ少し時間があるからお土産など 買い物をする事に。

駅にある売店で、551蓬莱の豚まんを買ったり、アーケードを歩きます。
どこもクリスマスのディスプレイがいっぱい。
今年は大きなボールを沢山つけたツリーを良く見かけました。
今年のトレンドかな。
これはシルバーとホワイトでまとめられたツリー。

ダンナは疲れていそうだし 私の買い物に付き合わせるのは面白くないだろうと、
マックでコーヒー飲んで待っててもらい その隙にひとりでさっと買い物。
ゆっくり探せなかったけど 普段買い物とかに楽そうな、ボア付きのモカシンを買いました。

ホテルに戻って、クロークで荷物を受け取り 空港へ向かいます。

ポートライナーの一番前の方へ乗って 窓からの景色を楽しみます。

午後４時10分発の便だったんだけど、
45分位遅れました・・・。
沖縄から神戸に寄る便だったの。
修学旅行の高校生が沢山降りてきたから、団体で乗り遅れたとかあったのかも？

ゲート前の待合室に来た時 まだ飛行機到着していなかったもん。
やっと来ましたよ。

給油して、荷物を降ろして、積んで、とその様子がすぐ前に見えるのもなんか面白い。

やっと搭乗出来る事に。
さよなら神戸～。
でも、楽々来られたので、またこのスカイマークで神戸ってのは使おうと思いました。

帰りの座席は、非常口の横だった。

ここ座席の前が広くて足が伸ばせるの。
ＬＣＣの狭い席でもこの場所だけは他より広いみたい。
こりゃ～ええわ～。

と、喜んでいたら、この席に座ったお客さんは義務があるんだって。

非常時には援助をするんだって。
援助って、緊急脱出時に他のお客さんが降下するお手伝いをしたり、
我先にとパニくるお客さんを制止するとか？
「遠くへ逃げて?！」と叫ぶなど・・・。
それが嫌な人は、席を替われって。
まぁ、叫ぶ、手伝うは何とかできるかもしれないが、
制止ってのは難しいよね。私やダンナは絶対弾き飛ばされそうだもん・・・。

あと、この席、広いのはいいが、膝にバックとかコートを乗せておくとか
そういうのもとってもうるさいの。
全部仕舞ってくれと言われました。
なので～いいんだか、面倒なんだか・・・？？？

1時間10分位で茨城に着いちゃう所、45分も遅れるってのはな～。
まぁ、家に帰るだけだからいいけど～。
特急料金返して下さいってか。

予定より出発も遅かったので、日が暮れてきちゃった。
夕日がまぶしい。

見えれば、上から、古墳を探そうと思ったのに、曇ってるし、暗くて見えませんでした・・・。

東へ向かうので、翼の後ろがまだ明るいけど、先のほうが暗い。

昼と夜の狭間です。

茨城に着いたときは、もう真っ暗。

神戸・京都そして最後の大阪。
関西はそれぞれ、文化が異なりおもしろかったです。
神戸がもっと洗練された町なのかと思ったら、案外そうでもなく～。
大阪が、パワフルなカオス的町なのかと思ったら、これまた違っていた・・・。
微妙な場所の違いでも、イメージがガラッと変りますね。
ほとんど、初関西と言ってもいい今回の旅行で、関西の面白さが判ってきたかも。
茨城空港からのスカイマーク利用での関西が超お手軽だと判ったので、
これからは神戸空港を基点でのGo west！もどんどんやれちゃいそう～。

日本国内まだまだ行った事無い場所が沢山。
レトロを探す旅、これからも楽しみです。