2014/01/06 - 2014/01/13
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mistralさん
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1月8日、バレッタの街を歩き始めた。
最初の目的地はヨハネ大聖堂。
何年か前、塩野七生さんの、海の3部作を読んだ。
「コンスタンティノープルの陥落」「ロードス島攻防記」
そして「レパントの海戦」
2作目がオスマントルコのスレイマン大帝と聖ヨハネ騎士団
との攻防。
この時は大帝の紳士的な取り計らいから、騎士団は島を
開け渡すことを条件に、1522年、聖遺物などを持ってロードス島を
後にした。
その時に登場したのが騎士のジャン・パリソ・ドゥ・ラ・
ヴァレット。
その後は騎士団の本拠地となるべき土地を求めてあちこちを彷徨い、
後にスペイン王、カルロス一世からマルタを、なんと鷹一羽の年貢で
与えられ、キリスト教徒の砦となるべく、聖ヨハネ騎士団の本拠地の
建設が彼の指揮の下に始まった。
バレッタの名前は彼の名前にちなんでいる。
そして後にオスマントルコはレパントの海戦でキリスト
教国連合軍に敗れることとなる。
聖ヨハネ騎士団、後のマルタ騎士団の本拠地をかねてから
訪れたかった。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 友人
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
バスターミナルから半島の先端、エルモ砦まで
メインストリートであるリパブリック通りが
まっすぐ伸びている。 -
デザインの異なるドアノブ
を扱うお店。 -
マルタのガラス製品を扱うお店。
-
聖ヨハネ大聖堂 (St.John's Co.Cathedral) は
通りの右手に見えてくる。
マルタ騎士団の守護聖人ヨハネに捧げられた教会。
外観は簡素な造りだが、内部に入ると一変する。 -
1573から1577年にかけて
騎士団の建築技師、ジェラーロモ・カサールの
設計によって建設された。
新たに騎士団長が選出された時、中央のバルコニー
から騎士たちに挨拶を送った。 -
バルコニー両脇には
鐘楼が。 -
大聖堂と美術館の共通の入口は
バルコニーを見渡す広場から
再びリパブリック通りに
戻ったところにある。 -
-
ここからが入口となる。
日本語にも対応している
オーディオガイドつきで
6ユーロ。 -
ここはヘリテージ・マルタ・マルチパス
は使えない。 -
入口通路には早速一つの
墓碑がある。
その数、全部で400ともいわれる墓碑は
おもに17〜18 C 終わりにかけて造られた。
騎士の名前、碑文などが書かれていて
デザインはさまざま。
保護の為に高いヒールでの入場は禁止
されている。 -
入るとすぐその豪華さに
圧倒される。
中世の時代、聖地エルサレムへの巡礼をする
キリスト教徒の保護と異教徒への戦いを目的として
十字軍が結成された。
その際、医療面を支える目的で聖ヨハネ騎士団が
1113年エルサレムに創設された。 -
ヨーロッパの富裕階級の次男以下の子弟
によって構成される騎士団には
実家からの経済的援助、相続などに
よって莫大な富がもたらされた。 -
その富は
マルタの建造物の建築、装飾
騎士の装備などに
使われた。 -
規律は厳しかったようだ。
清貧と貞潔を誓い、結婚は認められて
いなかった。
イスラム教徒には徹底抗戦が義務づけられた。 -
騎士団は出身地、言語によって
8つに分けられていた。
フランス、イタリア、アラゴン、プロヴァンス、
オーベルニュ、イングランド、ドイツ、ポルトガルと
カスティーリャの構成。
騎士団の十字のマークは8つの騎士団を表している。 -
-
中央祭壇。
典型的なバロック様式。
周囲には騎士たちの言語別に8つの礼拝堂が
取り巻いている。
主祭壇近くにあるのは、有力だったフランス、
イタリア、アラゴンの騎士団。 -
-
祭壇左脇の階段は
地下墓地へ続くようだが
現在は改修中のためか
立ち入り禁止となっていた。
そこには12人の騎士団長と
部下のお墓があるようだ。 -
祭壇から後部を眺める。
-
祭壇に向かって左側には
イタリア騎士団の祭壇がある。 -
-
内部に入れるように
なっている。 -
騎士団長の両脇にいる
天使が
ターバンと骸骨を踏みつけている。 -
-
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イタリア騎士団と反対側
主催壇、右側がアラゴン騎士団の祭壇。 -
かなりの修復が
行われたようだ。 -
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騎士団長の
銅像が。 -
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アラゴン騎士団の奥にあるのが
オーベルニュ騎士団。 -
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騎士団長の像。
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オーベルニュ騎士団の先から
主祭壇右側へ行けるが
その祭壇へは
お祈りを捧げる人のみの通行が
許される。 -
-
ポルトガル、レオン騎士団の
祭壇。 -
-
2人の騎士団長の像。
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-
途中から美術館の
入口となる。(内部は撮影禁止)
カラバッジョの傑作
「聖ヨハネの斬首」には
唯一彼が、流れた血糊でサインを右下に残している。
この絵はローマで殺人の罪を犯した彼が友人の騎士を
頼ってマルタに滞在、その折に描いたもの。
彼はその絵を仕上げたことから騎士の身分となるが、
その後同僚騎士と争い、地下牢に幽閉される。
後脱出するが、旅の途中で病死。 -
このほか、
重要な儀式の際に使用される
衣装や道具類、
歴代騎士団長から寄贈された
タペストリーが展示されている。 -
美術館内部を
つないでいる渡り廊下。 -
ここから下の通りが
見渡せる。 -
反対側に見える
アパートのベランダ。
ハトの置物とグリーンが
綺麗だった。 -
美術館を後にし
メインストリートから
脇道に入ると、
二階以上には
それぞれベランダのように
張り出した
居住空間がついていて
楽しい。
そこから見下ろしている人と
視線が合ったりする。 -
-
マルタ体験ショー(The Malta Experience)
という
古代からのマルタの歴史を映像でみせてくれる
劇場がある。
11時から16時まで、毎正時スタート。
ひとり10ユーロ。
割高な感じがするが、マルタが古代から体験して
きたことを45分で映像で理解できるようになっていて
楽しめる。 -
言語は日本語も対応している。
-
見終わってらせん階段を
上がり、地上へ。 -
-
滞在中はイン・ガーディアのショーの
開催予定はなかった。
エルモ砦内部の見学は
ショーがないと出来ないので
砦付近を歩き回った。
近くにあった戦争博物館
(National War Museum) の
見学をした。
(マルチ・パス利用 No.1) -
砦付近からの
眺め。 -
「ナポレオンに追われた聖ヨハネ騎士団は、十字軍時代から数えれば、3度目の難民時代を経験しなければならなかった。マルタを去った後、・・・・
1826年には、北イタリアのフェラーラに移転する。そして、数年後、ローマに移った。騎士団の一員が、自分の財産としてもっていたローマの中心街にある建物を、騎士団に寄付したからである。今日のローマで最もシックな通りとされている、有名銘柄の店が立ち並ぶコンドッティ通りに、今でも聖ヨハネ騎士団の現在の本部がある。ヴァティカンと同じようにイタリアの中の独立国であり、所有の自動車のナンバーも、独自のものを使い、切手を発行し、本部内の郵便局からは、騎士団の切手をつけて、限られた国にしても、手紙を出すことができる。 -
現騎士団長は、77代目の団長で、その下には、8千人の騎士がいる。多くは結婚していて、以前のように、清貧、服従、貞潔を、誰にも強いることはない。・・・
イスラム教徒相手の、戦士たちは消えた。しかし、騎士団のもう一つの任務であった、医療活動は残ったのである。今日、注意して見れば、世界中に、赤字に変形十字のしるしをつけた病院や研究所や救急車があることに、気づくようになるであろう。いまだに各言語別の隊を組んで活躍している、20世紀の騎士たちである。」
塩野七生さん 「ロードス島攻防記」より エピローグの一部抜粋 -
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-
生活感があふれている
民家のアパートの様子。
8日の予定はまだ終わらない。
この後もひたすら
歩き続けた。
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この旅行記へのコメント (2)
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- ビケ♪さん 2014/01/26 00:19:42
- 素晴らしい旅行記ですね。
- 初めまして。ビケ♪と申します。
マルタ島の旅行記を拝見いたしましたが、
写真が素晴らしいだけでなく、
歴史についてなどの、文章もとても読みでがあって
素晴らしかったです。楽しませて頂きました。
私の専門がバロック時代なので、教会の内部の様子は息をのみました。
実物を見てみたい衝動に駆られております。
ありがとうございました。
- mistralさん からの返信 2014/01/27 23:47:57
- 初めまして。
- ビケさん
こちらこそ、よろしくお願いいたします。
ご投票、そしてメッセージをありがとうございました。
mistralもビケさんの旅行記、楽しく拝見いたしました。
> 私の専門がバロック時代なので、教会の内部の様子は息をのみました。
> 実物を見てみたい衝動に駆られております。
バロック時代を専門にされているということ
歴史でしょうか?それとも美術史でしょうか?それとも??
いづれにしましても、おそらく一見の価値のある場所ではないかと
思います。
mistral自身はロマネスク様式の古い教会に惹かれていますが、
騎士団の残した建築物にはなぜか興味をひかれて
マルタに行ってきました。
期待以上にすばらしいところでした。
まだ残りのマルタの旅行記は少しずつアップしてまいります。
よろしくお願いいたします。
mistral
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