アグラ旅行記(ブログ) 一覧に戻る
 11月25日午後12時20分発のエアインディア国内線AI406便で、バラナシからアグラへ向けて移動した。アグラ到着は13時15分だった。アグラでは何と言ってもこのタージ・マハルを訪ねないわけにはいかない。総大理石造りの霊廟なのだが、その美しさには圧倒されてしまった。<br /><br /> ムガール帝国5代皇帝シャー・ジャハーン (1592〜1666)は妃であるムムターズ・マハルを心から愛していたそうだ。その愛情は半端なものではなく、時には戦場に伴うほどだったと伝えられている。しかし彼女は14番目の子供を出産した後にこの世を去ってしまった。この時の皇帝シャー・ジャハーンの嘆きは大変大きなものだった。そして愛する妻の記憶を永遠に留めるために霊廟の建設をはじめ。22年の歳月をかけて造り上げたのがこのタージ・マハルというわけだ。<br /><br /> このタージマハルには近くにある駐車場から先は乗用車もバスも先に進む事は出来ない。ここからは専用の車に乗り換えて行くことになる。日本の観光地のマイカー禁止と同じ様だが、さらに徹底しているのは乗り換える車が排気ガスを出さない電気自動車ということだ。<br /> その駐車場からタージマハルの東門に通じる道は「MATSUKI MIYAZAKI ROAD」という名称の道路だ。この道にその名を付けられた人は宮崎松記医師。日本人である。彼はインドの地で、ハンセン病患者のために救ライセンターを作り医療活動を続けた。その活動は終生にわたるもので、一生をインドの貧しい人びとのために尽くし、1972年にその生涯を終えた。その活動が地元の住民から感謝され、彼の功績を永久にたたえるために道路の名称になったということであった。<br /><br /> 赤砂岩の門をくぐると、まず広大な庭園が目に入る。その先に廟堂が美しく聳えている。大理石の壁には華麗なレリーフが刻まれ、世界各地から取り寄せたという宝石がはめ込まれている。<br /> しかし、あまりにも金を使いすぎたために国の経済は傾いてしまった。そのためにシャー・ジャハーンは息子のアウラングゼーブ帝によってアグラ城に幽閉されてしまったという。最後は幽閉された部屋から妻の霊廟を寂しく眺めるだけの晩年だったそうだ。<br /><br /> 中に入ると靴にかぶせる袋のようなものをつけなければならない。これを装着しない場合は裸足になることを要求される。セキュリティも厳しい。そればかりか、基本的にビデオ撮影も禁止だ。どうしても撮影したい場合はそれなりの」料金を支払う必要があるそうだ。ほかにも」禁止事項がいろいろとあるようだ。<br /><br /> 正面に白亜のタージマハルをみた瞬間、全身に鳥肌が立つのを感じた。今までも写真では何度も見ていたものだが、実際にその前に立った時の感動は言葉では表現できないほどのものであった。

インドの旅(2)タージ・マハルを訪ねる

48いいね!

2013/11/23 - 2013/11/30

68位(同エリア991件中)

旅行記グループ インドの旅

0

22

mitsuhiro

mitsuhiroさん

 11月25日午後12時20分発のエアインディア国内線AI406便で、バラナシからアグラへ向けて移動した。アグラ到着は13時15分だった。アグラでは何と言ってもこのタージ・マハルを訪ねないわけにはいかない。総大理石造りの霊廟なのだが、その美しさには圧倒されてしまった。

 ムガール帝国5代皇帝シャー・ジャハーン (1592〜1666)は妃であるムムターズ・マハルを心から愛していたそうだ。その愛情は半端なものではなく、時には戦場に伴うほどだったと伝えられている。しかし彼女は14番目の子供を出産した後にこの世を去ってしまった。この時の皇帝シャー・ジャハーンの嘆きは大変大きなものだった。そして愛する妻の記憶を永遠に留めるために霊廟の建設をはじめ。22年の歳月をかけて造り上げたのがこのタージ・マハルというわけだ。

 このタージマハルには近くにある駐車場から先は乗用車もバスも先に進む事は出来ない。ここからは専用の車に乗り換えて行くことになる。日本の観光地のマイカー禁止と同じ様だが、さらに徹底しているのは乗り換える車が排気ガスを出さない電気自動車ということだ。
 その駐車場からタージマハルの東門に通じる道は「MATSUKI MIYAZAKI ROAD」という名称の道路だ。この道にその名を付けられた人は宮崎松記医師。日本人である。彼はインドの地で、ハンセン病患者のために救ライセンターを作り医療活動を続けた。その活動は終生にわたるもので、一生をインドの貧しい人びとのために尽くし、1972年にその生涯を終えた。その活動が地元の住民から感謝され、彼の功績を永久にたたえるために道路の名称になったということであった。

 赤砂岩の門をくぐると、まず広大な庭園が目に入る。その先に廟堂が美しく聳えている。大理石の壁には華麗なレリーフが刻まれ、世界各地から取り寄せたという宝石がはめ込まれている。
 しかし、あまりにも金を使いすぎたために国の経済は傾いてしまった。そのためにシャー・ジャハーンは息子のアウラングゼーブ帝によってアグラ城に幽閉されてしまったという。最後は幽閉された部屋から妻の霊廟を寂しく眺めるだけの晩年だったそうだ。

 中に入ると靴にかぶせる袋のようなものをつけなければならない。これを装着しない場合は裸足になることを要求される。セキュリティも厳しい。そればかりか、基本的にビデオ撮影も禁止だ。どうしても撮影したい場合はそれなりの」料金を支払う必要があるそうだ。ほかにも」禁止事項がいろいろとあるようだ。

 正面に白亜のタージマハルをみた瞬間、全身に鳥肌が立つのを感じた。今までも写真では何度も見ていたものだが、実際にその前に立った時の感動は言葉では表現できないほどのものであった。

旅行の満足度
5.0
観光
5.0
ホテル
5.0
グルメ
4.0
ショッピング
3.5
交通
3.5
同行者
カップル・夫婦
一人あたり費用
30万円 - 50万円
交通手段
徒歩 飛行機
航空会社
エアインディア

PR

  • この場所で電気自動車に乗り換える

    この場所で電気自動車に乗り換える

  • MATSUKI MIYAZAKI ROAD タージマハルに通じる道は宮崎医師の名が付けられた道路だ

    MATSUKI MIYAZAKI ROAD タージマハルに通じる道は宮崎医師の名が付けられた道路だ

  • 赤砂岩の門を入る

    赤砂岩の門を入る

  • 門の中に入るとタージマハルが望める

    イチオシ

    門の中に入るとタージマハルが望める

  • ドキッとするような美しさ

    ドキッとするような美しさ

  • 四隅に立つ塔はわずかに外側に傾いているそうだ。理由は壊れて倒れることがあってもタージマハル本体の方に倒れないようにするためだという

    四隅に立つ塔はわずかに外側に傾いているそうだ。理由は壊れて倒れることがあってもタージマハル本体の方に倒れないようにするためだという

  • 壁面にある模様

    壁面にある模様

  • 背後に流れるのはヤムナー川

    背後に流れるのはヤムナー川

  • タージマハルでの日没

    タージマハルでの日没

  • 町に戻ればやっぱり牛がいる

    町に戻ればやっぱり牛がいる

この旅行記のタグ

48いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

インドで使うWi-Fiはレンタルしましたか?

フォートラベル GLOBAL WiFiなら
インド最安 296円/日~

  • 空港で受取・返却可能
  • お得なポイントがたまる

インドの料金プランを見る

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

PAGE TOP