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 河内には名刹と呼ばれる寺は数多くありますが、近世以降ににわかに歴史の表舞台へ登場したという安福寺は少し違った意味でも名刹であります。玉手山(ぎょくしゅざん)安福寺は行基が開祖と云われています。しかし、戦国の世にあっては「一宇の堂」と表現されるほど荒廃しておりました。この安福寺再興の祖となったのが珂憶上人です。若狭の生まれと云われる珂憶上人は、幼い時江戸深川の霊山寺にて修行を行い名僧と呼ばれるまでに至った。この珂憶上人に深く帰依したのが、徳川御三家筆頭尾張第二代徳川光友公(家康の孫)。寛文年間(1661?1672)のことでありました。<br /> 尾張二代目の手厚い庇護のもとに、珂憶上人は安福寺の今の原型を建立される。聖徳太子式珂憶造りと呼ばれる、本堂の丸みを持った屋根などが特徴。聖徳太子式とは、法隆寺を建立した後、渡来の大工の一部が河内の富田林に移住、その伝統を守った集団が有り、その技術を珂憶上人が採用してのことであります。<br /> また、寺域の玉手山7号墳と呼ばれる墳丘の上には「大坂の陣供養塔」が、激戦地となった麓の小松山、道明寺そして遠く大阪市内から大坂城まで見通せる位置に建っている。戦国時代の最後の戦、江戸時代の幕開けといえる大阪の陣に関する供養塔は、ここがただ一カ所のみであります。また、小松山の戦跡には祈念碑が建っている。後藤又兵衛基次の奮戦の地にも記念が建立されていて、安福寺とその周辺だけで、大坂夏の陣の端緒から全て見学することが出来る。西に流れる石川を渡れば、豊臣方の集結地となった道明寺、誉田八幡へも徒歩圏内です。<br /> 安福寺とは大和川を挟んだ小高い丘に建つ「サンヒル柏原」の玄関付近に立つと、徳川軍が進撃してきた大和川沿いのルートが見える。そして、安福寺、小松山、道明寺さらに四天王寺付近で激戦があった「天王寺口」や「岡山口」さらに大坂城までもが、屏風絵のように見渡せる、絶好のビューポイントです。

河内の名刹玉手山安福寺 大坂夏の陣戦跡巡りの小旅行

10いいね!

2013/11/15 - 2013/11/16

134位(同エリア214件中)

旅行記グループ 大坂の陣四百年

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河内温泉大学名誉教授

河内温泉大学名誉教授さん

 河内には名刹と呼ばれる寺は数多くありますが、近世以降ににわかに歴史の表舞台へ登場したという安福寺は少し違った意味でも名刹であります。玉手山(ぎょくしゅざん)安福寺は行基が開祖と云われています。しかし、戦国の世にあっては「一宇の堂」と表現されるほど荒廃しておりました。この安福寺再興の祖となったのが珂憶上人です。若狭の生まれと云われる珂憶上人は、幼い時江戸深川の霊山寺にて修行を行い名僧と呼ばれるまでに至った。この珂憶上人に深く帰依したのが、徳川御三家筆頭尾張第二代徳川光友公(家康の孫)。寛文年間(1661?1672)のことでありました。
 尾張二代目の手厚い庇護のもとに、珂憶上人は安福寺の今の原型を建立される。聖徳太子式珂憶造りと呼ばれる、本堂の丸みを持った屋根などが特徴。聖徳太子式とは、法隆寺を建立した後、渡来の大工の一部が河内の富田林に移住、その伝統を守った集団が有り、その技術を珂憶上人が採用してのことであります。
 また、寺域の玉手山7号墳と呼ばれる墳丘の上には「大坂の陣供養塔」が、激戦地となった麓の小松山、道明寺そして遠く大阪市内から大坂城まで見通せる位置に建っている。戦国時代の最後の戦、江戸時代の幕開けといえる大阪の陣に関する供養塔は、ここがただ一カ所のみであります。また、小松山の戦跡には祈念碑が建っている。後藤又兵衛基次の奮戦の地にも記念が建立されていて、安福寺とその周辺だけで、大坂夏の陣の端緒から全て見学することが出来る。西に流れる石川を渡れば、豊臣方の集結地となった道明寺、誉田八幡へも徒歩圏内です。
 安福寺とは大和川を挟んだ小高い丘に建つ「サンヒル柏原」の玄関付近に立つと、徳川軍が進撃してきた大和川沿いのルートが見える。そして、安福寺、小松山、道明寺さらに四天王寺付近で激戦があった「天王寺口」や「岡山口」さらに大坂城までもが、屏風絵のように見渡せる、絶好のビューポイントです。

旅行の満足度
5.0
観光
5.0
ホテル
5.0
交通
5.0
同行者
一人旅
一人あたり費用
1万円 - 3万円
交通手段
自家用車
  • 三の門(左)と本堂、聖徳太子珂憶造りという屋根が丸みを持つのが特徴とか

    三の門(左)と本堂、聖徳太子珂憶造りという屋根が丸みを持つのが特徴とか

  • 珂憶上人建立の「大坂の陣供養塔」河内を見渡せる絶好のポジションに立っています。府下唯一の東西両軍の供養塔です。他に後藤又兵衛基次、その部下の吉村武右衛門の碑などがあります)

    珂憶上人建立の「大坂の陣供養塔」河内を見渡せる絶好のポジションに立っています。府下唯一の東西両軍の供養塔です。他に後藤又兵衛基次、その部下の吉村武右衛門の碑などがあります)

  • 徳川光友公夫妻と子の廟、本堂には尾張徳川家の位牌が全て祭られている、尾張徳川家縁の寺です

    徳川光友公夫妻と子の廟、本堂には尾張徳川家の位牌が全て祭られている、尾張徳川家縁の寺です

  • 小松山の戦跡碑、柏原市立体育館の前

    小松山の戦跡碑、柏原市立体育館の前

  • 江戸時代の俳人小林一茶も訪れています「初蝉や 人 松陰を したふ比」(柏原市立玉手山公園内)

    江戸時代の俳人小林一茶も訪れています「初蝉や 人 松陰を したふ比」(柏原市立玉手山公園内)

  • 石川を渡れば道明寺天満宮、菅原伝授手習鑑の歌舞伎の舞台でもあります

    石川を渡れば道明寺天満宮、菅原伝授手習鑑の歌舞伎の舞台でもあります

  • 更に南へ徒歩10分程度で応神天皇をお祀りする誉田八幡宮、ここも戦跡です

    更に南へ徒歩10分程度で応神天皇をお祀りする誉田八幡宮、ここも戦跡です

  • 木村重成本陣跡と云われる場所にある座像

    木村重成本陣跡と云われる場所にある座像

  • 大坂城へ戻ろうとするも、「木村重成馬立場」で炎上する大坂城を遠望して再び合戦に挑み憤死する。小阪彌榮神社境内。

    大坂城へ戻ろうとするも、「木村重成馬立場」で炎上する大坂城を遠望して再び合戦に挑み憤死する。小阪彌榮神社境内。

  • 豊臣方武将木村重成の墓。<br />木村長政は八尾・若江の合戦で勇敢に戦い、写真の石碑の戦記によると彦根藩士安藤長三郎に首を落とされたとあります。(八尾市)

    豊臣方武将木村重成の墓。
    木村長政は八尾・若江の合戦で勇敢に戦い、写真の石碑の戦記によると彦根藩士安藤長三郎に首を落とされたとあります。(八尾市)

  • 木村重成りの納骨堂のある蓮城寺

    木村重成りの納骨堂のある蓮城寺

  • 徳川方武将山口重信の墓。<br />木村重成とは第2寝屋川を挟んだ向かいにある。故あって召し上げられた所領の回復を願って戦におよんだ若き武士(東大阪市)

    徳川方武将山口重信の墓。
    木村重成とは第2寝屋川を挟んだ向かいにある。故あって召し上げられた所領の回復を願って戦におよんだ若き武士(東大阪市)

  • 山口重信戦勲の碑

    山口重信戦勲の碑

  • 道明寺より大坂へ引き下がる真田幸村休息の神社「志紀長吉神社」

    道明寺より大坂へ引き下がる真田幸村休息の神社「志紀長吉神社」

  • 真田幸村が休んだ場所

    真田幸村が休んだ場所

  • 志紀長吉神社と真田幸村の謂われ書き

    志紀長吉神社と真田幸村の謂われ書き

  • 岡山口での戦、目印の古墳を当時岡山と読み慣わしていたが、徳川が勝ったことによって勝山となり、現在も勝山通りと呼称されている

    岡山口での戦、目印の古墳を当時岡山と読み慣わしていたが、徳川が勝ったことによって勝山となり、現在も勝山通りと呼称されている

  • 勝山古墳標柱、前方後円墳の真ん中に勝山通りが走っています。

    勝山古墳標柱、前方後円墳の真ん中に勝山通りが走っています。

  • 古墳には一昔前、管区気象台がありました。昔も今も物見に適した場所だったんでしょうか

    古墳には一昔前、管区気象台がありました。昔も今も物見に適した場所だったんでしょうか

  • 四天王寺西門西の安居神社には真田幸村が座している。天王寺口の戦で疲れ果てたのか、豊臣の行く末を案じているのか・・・

    四天王寺西門西の安居神社には真田幸村が座している。天王寺口の戦で疲れ果てたのか、豊臣の行く末を案じているのか・・・

  • 大坂夏の陣の緒戦を切った樫井の戦で活躍した塙団右衛門五輪塔、紀州藩浅野家の先手を打って迎え撃ったが負け戦となります(泉佐野市樫井、南海本線吉見ノ里下車南東)

    大坂夏の陣の緒戦を切った樫井の戦で活躍した塙団右衛門五輪塔、紀州藩浅野家の先手を打って迎え撃ったが負け戦となります(泉佐野市樫井、南海本線吉見ノ里下車南東)

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