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小田急線狛江駅より徒歩わずか2分にある雲松山・泉龍寺(せんりゅうじ、東京都狛江市和泉)は天平神護元年(765)の創建と伝えられる天台宗の古刹です。 <br /><br />天正18年(1590)に関東移封した徳川家康によって調布入間村150石と当狛江村100石の併せて250石の所領を与えられた旗本石谷清定(いしがや・きよさだ、1547~1601)が荒れ果てた寺を修復整備して同一族の菩提寺としたとされます。<br /><br />石谷氏の陣屋の所在は不明ですが古い地名などから小田急線狛江駅のすぐ南側にあったと推定されているようです。<br /><br />石谷氏は遠江国石谷(現在の静岡県掛川市)を本貫地とし、今川義元並びに氏真に仕えていましたが、三河から浜松に本拠を移し遠江に進出してきた徳川家康に父石谷政清(まさきよ、1503~1574)や兄政信(まさのぶ、1545~1619)と共に臣下となったと思われます。<br /><br />清定の三男にあたる貞清(さだきよ、1594~1672)は島原の乱(1637)で正使の板倉重昌の副使として活躍し、慶安4年(1651)には江戸北町奉行に就任し後に2500石の大身旗本に至り、後衛の清昌(きよまさ、1715~1782)は佐渡奉行(1756)、勘定奉行(1759)、長崎奉行(1762)を兼務するなどの要職を歴任し、当時の老中など幕閣の高い評価を得ていました。<br /><br /><br />当該寺院のホームページには下記の通り説明されています。<br /><br />『 <略縁起><br />小田急線狛江駅北口を数分歩きますとこんもりと茂った弁財天池緑地保全地区に隣接した泉龍寺があります。<br /><br />泉龍寺の本尊は釈迦如来です。漕洞宗に属し、永平寺および総持寺が大本山です。伝説によれば、奈良東大寺の開山として名高く、伊勢原の雨降大山寺をも開いた良弁(ろうべん)僧正が天平神護元年(756)、.この地にやってきて雨乞いをし、法相宗・華厳宗兼帯の寺を創建したのが泉龍寺のはじめとされています。天歴3年(949)、廻国の増賀聖がこれを天台宗に改め、法道仙人彫刻の聖観世音菩薩を安置したということです。<br /><br />戦国時代に寺は衰退し、小さな観音堂だけになっていましたが、旅の途中に立ち寄った泉祝和尚が泉の畔で霊感を受け、ついに漕洞宗の参禅修行道場として当寺を復興しました。その後、天正18年(1590)、徳川家康が関東に入国すると時代は一変し、石谷清定が入間村(調布市)にの内百五十石と和泉村(狛江市)の内百石とを与えられ、地頭として霊泉に接する小田急狛江駅南側に陣屋を構えて下屋敷としました。清定は泉龍寺の中興開山鉄兜端午和尚に帰依し、霊泉に中島を造り弁財天像をまつるなど、率先して寺域の整備に努めたので、中興開基とされています。』

武蔵狛江 8世紀創建の古刹を当地に知行を得た江戸幕府旗本石谷氏が修復整備を果たし一族の菩提寺とした『泉龍寺』散歩

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2013/07/21 - 2013/07/21

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滝山氏照

滝山氏照さん

小田急線狛江駅より徒歩わずか2分にある雲松山・泉龍寺(せんりゅうじ、東京都狛江市和泉)は天平神護元年(765)の創建と伝えられる天台宗の古刹です。 

天正18年(1590)に関東移封した徳川家康によって調布入間村150石と当狛江村100石の併せて250石の所領を与えられた旗本石谷清定(いしがや・きよさだ、1547~1601)が荒れ果てた寺を修復整備して同一族の菩提寺としたとされます。

石谷氏の陣屋の所在は不明ですが古い地名などから小田急線狛江駅のすぐ南側にあったと推定されているようです。

石谷氏は遠江国石谷(現在の静岡県掛川市)を本貫地とし、今川義元並びに氏真に仕えていましたが、三河から浜松に本拠を移し遠江に進出してきた徳川家康に父石谷政清(まさきよ、1503~1574)や兄政信(まさのぶ、1545~1619)と共に臣下となったと思われます。

清定の三男にあたる貞清(さだきよ、1594~1672)は島原の乱(1637)で正使の板倉重昌の副使として活躍し、慶安4年(1651)には江戸北町奉行に就任し後に2500石の大身旗本に至り、後衛の清昌(きよまさ、1715~1782)は佐渡奉行(1756)、勘定奉行(1759)、長崎奉行(1762)を兼務するなどの要職を歴任し、当時の老中など幕閣の高い評価を得ていました。


当該寺院のホームページには下記の通り説明されています。

『 <略縁起>
小田急線狛江駅北口を数分歩きますとこんもりと茂った弁財天池緑地保全地区に隣接した泉龍寺があります。

泉龍寺の本尊は釈迦如来です。漕洞宗に属し、永平寺および総持寺が大本山です。伝説によれば、奈良東大寺の開山として名高く、伊勢原の雨降大山寺をも開いた良弁(ろうべん)僧正が天平神護元年(756)、.この地にやってきて雨乞いをし、法相宗・華厳宗兼帯の寺を創建したのが泉龍寺のはじめとされています。天歴3年(949)、廻国の増賀聖がこれを天台宗に改め、法道仙人彫刻の聖観世音菩薩を安置したということです。

戦国時代に寺は衰退し、小さな観音堂だけになっていましたが、旅の途中に立ち寄った泉祝和尚が泉の畔で霊感を受け、ついに漕洞宗の参禅修行道場として当寺を復興しました。その後、天正18年(1590)、徳川家康が関東に入国すると時代は一変し、石谷清定が入間村(調布市)にの内百五十石と和泉村(狛江市)の内百石とを与えられ、地頭として霊泉に接する小田急狛江駅南側に陣屋を構えて下屋敷としました。清定は泉龍寺の中興開山鉄兜端午和尚に帰依し、霊泉に中島を造り弁財天像をまつるなど、率先して寺域の整備に努めたので、中興開基とされています。』

交通手段
私鉄 徒歩
  • 泉龍寺・山門<br /><br />安政6年(1859)再建されています。

    泉龍寺・山門

    安政6年(1859)再建されています。

  • 泉龍寺・寺標<br /><br />「漕洞宗 雲松山 泉龍禅寺」と刻されています。

    泉龍寺・寺標

    「漕洞宗 雲松山 泉龍禅寺」と刻されています。

  • 泉龍寺・山門石標

    泉龍寺・山門石標

  • 泉龍寺・鐘楼門<br /><br />山門から鐘楼門を捉えます。参道の途中に鐘楼門が配置されているのは極めて珍しいです。天保15年(1844)再建されています。

    泉龍寺・鐘楼門

    山門から鐘楼門を捉えます。参道の途中に鐘楼門が配置されているのは極めて珍しいです。天保15年(1844)再建されています。

  • 泉龍寺・縁起説明板

    泉龍寺・縁起説明板

  • 泉龍寺・鐘楼門<br /><br />二層式の珍しい鐘楼門ですが、確かに階上には鐘楼が配置されています。

    泉龍寺・鐘楼門

    二層式の珍しい鐘楼門ですが、確かに階上には鐘楼が配置されています。

  • 泉龍寺・本堂<br /><br />鐘楼を更に進みますと本堂が控えています。宝永3年(1706)に再建されています。

    泉龍寺・本堂

    鐘楼を更に進みますと本堂が控えています。宝永3年(1706)に再建されています。

  • 泉龍寺・本堂扁額<br /><br />「泉龍禅寺」と揮毫されています。

    泉龍寺・本堂扁額

    「泉龍禅寺」と揮毫されています。

  • 泉龍寺・本堂・開山堂・山門・鐘楼門の説明板

    泉龍寺・本堂・開山堂・山門・鐘楼門の説明板

  • 泉龍寺・開山堂<br /><br />本堂の左側に関山堂が建てられています。弘化4年(1847)に再建、昭和36年(1961)に大修理をしています。

    泉龍寺・開山堂

    本堂の左側に関山堂が建てられています。弘化4年(1847)に再建、昭和36年(1961)に大修理をしています。

  • 泉龍寺・境内<br /><br />本堂から境内を捉えます。

    泉龍寺・境内

    本堂から境内を捉えます。

  • 泉龍寺・境内

    泉龍寺・境内

  • 泉龍寺・石碑

    泉龍寺・石碑

  • 泉龍寺・石碑

    泉龍寺・石碑

  • 泉龍寺・境内<br /><br />見事な宝篋印塔が配置されています。

    泉龍寺・境内

    見事な宝篋印塔が配置されています。

  • 泉龍寺・鐘楼門<br /><br />境内から鐘楼門を捉えます。

    泉龍寺・鐘楼門

    境内から鐘楼門を捉えます。

  • 泉龍寺・境内<br /><br />境内には見事な石塔が設置されています。

    泉龍寺・境内

    境内には見事な石塔が設置されています。

  • 泉龍寺・境内記念石碑

    泉龍寺・境内記念石碑

  • 泉龍寺・石谷家代々墓(全景)

    泉龍寺・石谷家代々墓(全景)

  • 泉龍寺・石谷家代々墓 (近景)

    泉龍寺・石谷家代々墓 (近景)

  • 泉龍寺・別院<br /><br />本尊の地蔵菩薩が安置されている別院が泉龍寺南側に平成6年(1994)建立されました。

    泉龍寺・別院

    本尊の地蔵菩薩が安置されている別院が泉龍寺南側に平成6年(1994)建立されました。

  • 泉龍寺・耳切地藏尊<br />

    泉龍寺・耳切地藏尊

  • 泉龍寺・耳切地蔵尊説明板

    泉龍寺・耳切地蔵尊説明板

  • sん隆二・本尊延命地蔵菩薩像<br /><br />(窓から撮影しましたがピント合わずボケてしまいました。)

    sん隆二・本尊延命地蔵菩薩像

    (窓から撮影しましたがピント合わずボケてしまいました。)

  • 泉龍寺・本尊延命地蔵菩薩像説明板

    泉龍寺・本尊延命地蔵菩薩像説明板

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