2013/04/30 - 2013/04/30
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frau.himmelさん
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ヨーロッパには、4月30日の夜、魔女たちが一堂に会して春の到来を祝うお祭りをするという伝説があります。
そこで魔女の街として知られるゴスラーとヴェルニゲローデを訪ねることにしました。
ゴスラー編が長くなりましたので、2つに分けました。これはその②です。
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次に私たちがやってきたところは Grossen Heiligen Kreuz 大聖十字架救貧院。
ここは貧民救済施設として、1254年に建てられ1985年まで使われてたそうです。 -
別な入り口になにやら大勢の人影。
それにあそこにだらしなく立っている二つの像は? -
ゴスラーではじめて魔女発見!
中に入ってみましょう!。 -
いたいた!
観光客に混じってあそこにもここにも! -
柱をよじ登ろうとしている魔女人形。
無理はおやめなさい、お齢のことを考えてね!
(いつも私が言われている言葉です) -
いろんな表情の魔女人形。
ここは私の下手なコメントはヌキにして、ユニークな魔女人形を楽しんでください。 -
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かって貧民救済施設として、貧困者や病人、孤児などが収容されていた部屋は現在、美術工芸作家たちのアトリエや販売所となっています。
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その中の一つのアトリア兼販売所に入りました。
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魔女人形はもとより、ドイツの高級人形ゲーベル人形などが売られており、それが結構お手軽なお値段でした。
ここでいくつか小物を購入。 -
貧民救済施設として使われていた建物。
中庭にはベンチなども置かれ、ゆっくり休憩することができます。 -
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ここは人気スポットのようです。
大勢の観光客が集合しています。 -
魔女人形が出てきたついでに、街中で見かけたオミヤゲの魔女人形をお見せしましょう。
ここもコメントなしで・・。
ずいぶん手抜き(笑) -
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さあて、魔女人形はそれくらいにして、次に行こう! -
皇帝居城の前にあるドーム・フォア・ハレ(ドーム前ホール)。
11世紀にハインリヒ三世によって建てられたかっての大聖堂は1820年に老朽化のため取り壊され、正面の張出部分だけが残され保存されています。
入り口上部に残っているロマネスク様式のマリアと聖人の彫刻が素晴らしい。 -
広場に転がっている二つの石の首。
どこかで同じ像を見たことがあります。
どこだったかなー、必死に考えます。
そうだ!ボンのミュンスター寺院前の広場に転がっていた、殉教者カシウスとフロレンティウスの石の首でした。
旅ってやっぱり老化防止・ボケ防止にはいいですね。
ただし、このゴスラーとこの二人の殉教者との関連は定かではありません(笑)。 -
皇帝居城。
1050年、皇帝ハインリッヒ3世がロマネスク様式で城を築いた後、ゴスラーは神聖ローマ帝国の主要都市となり、城には皇帝や王がたびたび訪れます。
神聖ローマ皇帝たちは決まった居城を持たず、国中にある皇帝居城を移動して議会を開いていました。
ここゴスラーは、20数回議会が開かれた重要な都市でした。 -
この城は、ドイツに現存する宮殿様式の建物の中では最大規模のものだそうです。
城の庭には、2頭のライオンの像と、左右にヴィルヘルム1世とフリードリヒ1世の両騎馬像があります。 -
神聖ローマ皇帝フリードリヒ1世。
通称赤ひげ王、私の大好きなバルバロッサ様です。 -
ヴィルヘルム1世プロイセン皇帝
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ブラウンシュヴァイクの獅子像(レプリカ)。
この城を建造したハインリヒ三世は、獅子が自分のシンボルであり、ハインリッヒ獅子公とも呼ばれています。 -
土台を支えている獅子たち。
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ゴスラーが中世の頃、経済的にも大発展を遂げた理由として、近くのハルツ山地で採れる金銀の採掘があります。
13世紀にはすでにハンザ同盟に加盟していました。 -
皇帝居城の前にも石の首に似たモニュメントが・・。
さて、そろそろ次に移動しましょう。 -
ミニ観光バスが下を通っています。
バスの中で説明しているテープが聞こえてきます。 -
土手には黄色い水仙がいっぱい咲いていました。
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ヘーアヴィンケル小路 (Heerwinkel) という、ウロコ壁に覆われた独特な家並みが残っている場所に出ました。
この風景は他では見ることは出来ないそうです。 -
ところでさっきから「ウロコ壁」の名前を出していますが、ゴスラーの典型的な建築手法なんですって。
壁をよく見ると、スレートを1枚1枚同じ大きさに切って、うろこのように組み立ててあることからそう言われているのでしょう。 -
ウロコ壁の路地をずーっと進むと、ベルク通りに出ました。
奥に見える色鮮やかな建物はジーメンスハウス。 -
ひときわ立派な木骨組みの家です。
ちょっと写真では見えませんが、屋根はウロコ模様で葺かれ、外壁の黒の木組みとレンガ色のシックな彫刻、鮮やかだけど重厚な建物です。 -
1693年に建てられたこのジーメンスハウス。ジーメンス社とはドイツ屈指の大企業です。
日本とも1861年徳川将軍家幕末のころから付き合いがあるそうです。 -
入口の紋章です。
この家はジーメンス社の創始者、ハンス・ジーメンスが1693年に建てたものです。 -
2008年にツアーでここを訪れたとき、ドイツ人のガイドさんが面白い話をしてくれました。
日本に富士電機という大きな会社がありますね。
これは、古河電気とジーメンス社が合弁して設立された会社なんですって。
古河の『フ』とジーメンスの『ジ』の頭文字をとって富士(フジ)電機工業になったのだそうです。 -
ジーメンスハウスの斜め向かいに、1573年に鋳鐘職人マグヌス・カルステンによって建てられた「マグヌス・カルステンの家」と呼ばれる木組みの家があります。
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色鮮やかな太陽模様で飾られた木骨組みの家、マグヌス・カルステンの家。
現在はホテル・ツア・ベルゼとなっています。 -
ベルク通りをさらに進むと道が二又に分かれます。
この角に1523年に建てられた素晴らしい木骨組みの家があります。 -
壁の模様ががとても鮮やかな家。
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HENNING MEYER 1665年造とあります。
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ようやくマルクト広場にやってきました。
マルクト広場の中央には、黄金に輝く帝国鷲の噴水があります。
正面の建物の時計は、まだ2時を指しています。
あれっ、2008年に訪れたときはあの建物はカイザーリンクハウスといっていたんだけど、今はシーファーというホテル・レストランになっています。
3時のグロッケンシュピールにはちょっと早いわね。
この間に遅いお昼をいただきましょう。 -
残念ながらラートハウスは工事中。
15世紀中ごろ建てられたラートハウス。
工事中でなかったら、中の展示物を見たかったのだけど・・。 -
この鮮やかな建物は、カイザーヴォルト。
1494年造のかっての仕立て屋ギルド会館だったところです。
現在はホテルになっています。 -
オレンジ色の壁には皇帝(カイザー)たちの等身大の像が立っています。
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その中に面白いものを見つけました。
豊満な女神の像の下にぶら下がっている小男の不穏な動きは…。 -
なんとお尻から金貨を出しています。
ドゥーカーテンメンヒェンと呼ばれています。
ドゥーカーテンとは金貨のことで、当時のゴスラーの財力と繁栄を象徴しているのだそうです。 -
お腹が空いた〜。
昼食はラーツケラーで摂りましょう。
私たちは、レストランの食事だけは、その街のある程度由緒あるレストランで摂りたいと思っています。
ラーツケラーは、市庁舎の下にあってその街の名物を食べることが出来ます。 -
ところが、ここもラートハウス工事に伴い休業ですって。
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3時のグロッケンシュピールまでそんなに時間がないので、仕方なく適当に向かい側にあるレストランに入りました。
ここの地ビール「ゴーセ」を頼んで・・ -
お料理はグラーシュとシュペッツェレ。
大盛りの野菜サラダが嬉しい。 -
さて、今日、旅行記を書くにあたって、写真のメニューを読んでいるときでした。
「Butterhanne」ブッターハンネ・・。
ええーっ、ここ有名なレストランじゃない!!
確か、女性がお尻を出して、バターをかき混ぜている看板があるとかいう・・! -
私たちが入ったのはこのレストラン。
家の壁には1577年建造との文字が・・(知らなかったー)。
表にテントが張ってあるので、それこそカンバンの看板は隠れて見えなかったのでした。
でも嬉しい、知らなかったこととは言え、ちゃんとゴスラーの有名なレストランで食事をしていたのですね。 -
これはネットでとったその看板。
なんで女性がお尻を出して・・?
昔のバター作りは今のように温度管理も発達していなかったので、作業途中で腐っていました。
バターが腐るのは悪霊の仕業だと考えられ、女性がお尻を出して作業をやっていると悪霊も驚いて逃げ出してしまうだろうと。
それが今でも看板となって続いているそうです。
さて、食事が終わったらちょうど3時。
急いで広場に戻ってグロッケンシュピールを見ましょう。 -
仕掛け時計の物語は始まっていました。
ゴスラー近郊のランメルスベルク鉱山の採掘の様子を人形が再現してくれます。
この鉱山は、ゴスラーの旧市街とともに世界遺産に登録されています。
まずは、皇帝ハインリッヒ3世の命により鉱山の開発が始まる場面。
鉱山の発展とともに、何世紀にもわたってゴスラーの街に富と繁栄をもたらしました。 -
第2幕は、近代のドリルを使った採掘の模様です。
しかし、1988年に資源の枯渇により、鉱山は閉山に追い込まれます。 -
仕掛け時計が終わると、観光客はバラバラと散っていきました。
広場の中央には冠を被った「帝国の鷲」の噴水 -
噴水を中心に放射状に広場のモザイク模様が描かれています。
グロッケンシュピールも見たし、魔女の人形にも会えたし、さあ駅にまいりましょうか。
私たちはこれからヴェルニゲローデに向います。
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この旅行記へのコメント (4)
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- ベームさん 2013/09/08 20:21:53
- ゴスラー、もう一度行きたい町。
- himmelさん、
今晩は。
ライプチヒからゴスラー、ヴェルニゲローデと日帰りなさったのですね。かなり強行軍だったでしょう。私とほぼ同年代(勝手に決めました)なのにお達者なのには負けます。
ゴスラーには去年二泊もしたのに二日とも日中はヴェルニゲローデとクヴェトリンブルクに行き、ゴスラー見物は夕方四時以降だったので見残しが沢山あります。皇帝居城、マルクト教会、ノイヴェルク教会、市庁舎などの内部。ゴスラーを始めハルツ地方周辺、ブラウンシュヴァイク、ヒルデスハイムなどはどうしても生あるうちにもう一度行きたくなりました。
ローゼントーア通りの入り口にある男女の像は戸籍役場で結婚届を済ましたカップルだったのですか。なるほど、謎が解けました。
町中魔女だらけ、良い思い出になりましたね。
ベーム
- frau.himmelさん からの返信 2013/09/09 13:48:47
- RE: ゴスラー、もう一度行きたい町。
- ベームさん こんにちは。
なんだか一回書いた返事が消えてしまいました(泣)。
もう一度。
> ライプチヒからゴスラー、ヴェルニゲローデと日帰りなさったのですね。かなり強行軍だったでしょう。私とほぼ同年代(勝手に決めました)なのにお達者なのには負けます。
いえ、この日はナウムブルクからライプティヒに移動した日で、それを加えると結構な強行軍でした。
でも両方行かれたベームさんはよくご存知のように、両方の町ともこじんまりとしていて、意外と疲れませんでした。まあ、博物館にも美術館にも入りませんでしたし・・
ベームさんの旅行記を拝見させていただくと、今回は行きは目的地までタクシーで、帰りを歩いて観光していらっしゃるパターンが多いですね。
とても合理的な観光方法だと思います。このトシになると、少しでも楽をして、貪欲に観光を・・、を心がける旅にしなければなりません。
ベームさんはゴスラーには昨年2泊なさったんでしたね。
私もゴスラーは宿泊したい町だと思いました。
今回、皇帝居城の中も見学しなかったし、市庁舎の中にも入れなかったので、次回は宿泊してゆっくり訪れたいです。
himmel
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- 鼻毛マンさん 2013/09/07 23:43:24
- ゴスラーではすれ違ってないみたいですね〜
- こんばんは、himmelさん。
ゴスラー旅行記に来ています。
僕らは06:57ゴスラーに着き、09:59でヴェルニゲローデに行きました。
himmelさんは12:03ゴスラー着ですから、残念ながらゴスラーではすれ違ってないみたいですね。
僕らはたった三時間だったので、もう少しこの街を探索し、できれば泊まってみたかったなぁっていまでは思ってます。
それほど美しい街でした。
himmelさんはゴスラーは二度目なのでしょうか。
僕も生きていれば、そのうちまたもう一度くらい訪れることがあるかもしれません。
それまでこの美しい街並みを忘れないでいられたらいいなと思います。
鼻毛マンより
- frau.himmelさん からの返信 2013/09/08 10:46:02
- RE: ゴスラーではすれ違ってないみたいですね〜
- 鼻毛マンさん おはようございます。
4月30日は鼻毛マンさんと同じコースだったんですね。
ゴスラーからヴェルニゲローデと。
> 僕らは06:57ゴスラーに着き、09:59でヴェルニゲローデに行きました。
ずいぶん早くゴスラーにお着きになったのですね。
静かなゴスラーの町並みを堪能なさったことでしょう。
私たちも食事時間を含めて4時間弱の滞在時間でしたよ。
でもほんと、宿泊したい町ですね。
今回二度目のゴスラーですが、最初はツアーでしたから、どうしてももう一度訪れたいと願っていました。
今回リベンジできて幸せでした。
ついつい熱が入って、4月30日分だけでもだらだらと4冊の旅行記になってしまいました。
鼻毛マンさんが1回の旅行で、要領よく1回の旅行記に纏められるのとは大違いです。
> 僕も生きていれば、そのうちまたもう一度くらい訪れることがあるかもしれません。
そんなそんな、お若い方がそれを仰ってどうなさいます。
まだまだ何度でもいらっしゃいますよ。
私など、7年後に東京でオリンピックが開催されることが決まりましたが、
それまで長生きしなければね〜〜と思ったことでした(笑)。
himmel
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