2013/05/30 - 2013/05/30
81位(同エリア899件中)
ottoさん
陶磁器の町マイセンを見学した日の午後、エルベ川沿いのザクセン州の州都ドレスデンに向かう。
大型バスは入れないので、古城を中心とした坂道を徒歩観光。
「フラウエン教会」に入り、100mの大壁画・「君主の行列」で知られる「ドレスデン城」はじめ「ツヴィンガー宮殿」の「アルテ・マイスター絵画館」を見内、「ゼンパーオペラ」を外から眺める。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 観光バス 徒歩
- 航空会社
- ルフトハンザドイツ航空 ANA
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- ANAセールス
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ドレスデンはドイツの東の端、チェコ共和国との国境近く30キロメートルほどに位置する。陶磁器の町として有名なマイセンから約25キロメートルと近く、エルベ川を通じて交通がなされてきた。
雨天でなかったならエルベ川の景色がきれいに見えたであろうに.... -
タイムスリップしたような古城の町に入る。
いきなり渋い色調のタイル貼りの長〜い壁画が目に飛び込んできた。 -
すぐ左手に「 HILTON DORESDEN HOTEL」 があり、
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先にチェックインを済ませ荷物を置いて出直すことに。
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「アルテ・マルクト広場」へ出るとカフェテラスが賑わっている。
ショッピングセンターが右手にありバウムクーヘンを食べられるカフェもある。 -
1945年の英国軍の苛烈な空爆により瓦礫と化した「聖母教会」(フラウエン教会)は壊れた破片をジグソーパズルのように組みなおして復元された。元の古い部分もあえて黒いままにモザイク状に残されている。
聖母教会の再建には、世界中から182億円もの寄付が集まり、2005年10月に工事が完了した。
教会は、高さが91.23m(再建後は91.24m)で、縦方向が50.02m、横方向が41.96mある。外観で最も特色があるのが型破りなドームで、直径が底部が26.15mあり、上部は約10mで、「石の釣鐘(die Steinerne Glocke)」と呼ばれた。 -
後期イタリア・バロックスタイルの聖母教会(Dresdner Frauenkirche)は、ドイツ東南部ザクセン州のドレスデンにある福音主義のキリスト教会である。この教会はドイツ福音主義教会を構成するザクセン福音ルター派州教会に属している。
聖母教会は、ザクセン選帝侯フリードリヒ・アウグスト1世がカトリックだったにも関わらず、プロテスタントであるルター派の大聖堂として建築された。 -
その前を進むと
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左前方にガラスのドームが見えてきた。「芸術大学」(レモン絞りと呼ばれている)
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マルチン・ルターの像
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聖書をキリスト教の唯一の源泉にしようというルターの呼びかけはプロテスタント諸教会のみならず、対抗改革を呼び起こしたという意味でカトリック教会にも大きな影響を与えた。宗教上の足跡のみならず、ヨーロッパ文化、思想にも大きな足跡を残した。
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ドレスデンを代表する建築物となっているツヴィンガー宮殿(Zwinger)は、アウグスト強王が、ダニエル・ペッペルマンに命じ、1711年から1728年に、城から近い場所に自らの居城として後期バロック様式によって建立させたものである。
城の門をくぐる。 -
幸運にも爆撃を免れほぼ1907年創建当時のまま残されているという壁。
マイセンの陶磁器で描かれた壁画には歴代の王が35人。
マイセン陶器を2度焼きして目地を用いず貼り詰めている。 -
旗を持ちラッパを吹くのは従者で、王は名前と在任期間が記されている。
トップを行くのは「コンラッド・大王」1127-1156、
元マイセンに住んでいたが外敵阻止を図って「辺境伯」と称された。
さしずめ国境警備隊長といったところ。 -
道産子タイプの馬からサラブレッドタイプの馬へ
各王が持つ紋章にも特徴が見られる。
強力で精力家 365人の子を産ませた樋といわれる
「アウグスト強王?」1694-1733 を父として後ろに控えるのは
「アウグスト?」1733−1763 正妻の一人息子
2人ともポーランド王でもあった。(プロテスタント)
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「ヨハン王」1854−1873、「アルバート王」1873 時代には
森鴎外が招待されて来ていた。彼の小説にもそのことが書かれている。
「ゲオルグ王」(ジョージ)は存命であり年代は記されていない。
その訳は.....
1918年第一次世界大戦が終わりザクセン王国が800年の歴史を終え終焉。 -
行列のラストに黒い帽子を被ったあごひげの人物が見える。
この壁画のエッチングで原画を描いたウイルヘルム・オルター。
(風化したため1907年にマイセンタイルに移し変えられた)
昔は宮殿と教会の渡り廊下のなかに描かれていた。 -
コレは裁判所
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正面には正義の士アウグスト王のひ孫「アウグスト・ゲリッペ」の銅像
比較的新しい。 -
旧宮廷教会はエルベ川を右にして左手に金ぴかの尖塔を持つレジデンツ城、正面にデンパーオペラが位置する。
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旧宮廷教会
屋根の上に立ち並ぶ78人もの聖人の銅像が非常に印象的。
場所はアルトマルクトから中央駅を背にして真っ直ぐに歩いて左手の位置にある。 -
高さ3mの聖人が多数立っている。2体が白い。
砂岩は柔らかい石なので壊れやすく修理が欠かせない。
200年に入って再建された渡り廊下は木製。 -
テラスに上れば全景が良く見えるらしい。裏に当たるホテルからも行けると聞いた。
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大聖堂の尖塔、(イギリスからの寄付)
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昔は騎馬競技場であった中庭。
(長い棒を持って乗馬したまま直進し相手を突く) -
左手の門は壁画に描かれていたあの ”ゲオルグ(王の)門"
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右手の城の建物も修復の後が良くわかる。
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ガラスの丸屋根を持つ博物館のチケットホール。
王が収集した宝石類が収められており入場料は12ユーロと高め。 -
城の模型...
2004年完成した。 -
修復された中庭の新しい部分、砂岩はエルベ川上流から切り出される。
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左手には高級レストラン、右手にはハイクラスなマンション。
最近出来たばかりだとか。 -
トラムが頻繁に走るので少々危険。
ギリシャ風のインフォメーションセンター前を横切ってゆく。
ドレスデンはドイツでは15,6番目に大きいといわれる50万人都市
旧東ドイツ地域。戦後派新しい経済体制と新しい街づくりを目指したが、
旧市街だけは元のの雰囲気を残そうとしている。 -
緑の丸天井・博物館の2階部分に王様の宝石が収められている。
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「ドレスデンのオペラ座」(ゼンパー・オペラ)1841創建
火災の後1878再建、連合軍の空爆で側面を残し破壊された。
1985年に今の姿になった。
騎馬像は19世紀前半に活躍した「ヨハン王」
この時代に初代オペラが上演された。 -
玄関の両脇にはシラーとゲーテの像がデンとすえられている。
毎晩のように演奏会が催されているが予約が必要。
「タンホイざー」「さまよえるオランダ人」等が初演された。
今年はワグナー生誕200年祭。
劇場広場に建つ騎士の像は右手シラーと左手ゲーテ。 -
現地ガイドさんに見せて貰った内部の様子。
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サンザシの紅い花、西洋アカシアの白い花。
今年は花期が遅れて今見られるのはラッキー。 -
陶磁器博物館はマイセン陶磁器はじめ「アウグスト強王」の膨大な収集を誇る。
アコーデイオンの音の導かれ美術館に入る。
階段を降り傘を預け、トイレに行く許可証ともなる入場券を受け取り自動改札を通る。 -
ザクセン侯の美術コレクションは現在「ツヴィンガー宮殿」の一角を占めるドレスデン美術館の「アルテ・マイスター絵画館」(Alte Meister)などで展示されている。アルテ・マイスターのコレクションの中にはラファエロの「システィーナの聖母」が白眉。
撮影禁止とて後で絵葉書を買う。(6時まで開館している) -
上部に描かれたマリア母子を見上げるような
「ラファエロの天使」7ユーロのチケットの絵になっている。
(1512年 ”システイーナの聖母マリア”下部) -
そのほかレンブラント、ルーベンス、ルーカス・クラナッハ、コレッジョ、ブリュ-ゲル、デューラーなどヨーロッパを代表する画家たちの膨大な数の作品が公開されている。この美術館はヨーロッパでも重要なコレクションを有する施設のひとつ。
左の3連の絵は Jan Van Eyck (1437年)作
マリア様を中心にして左が依頼主のローマ法王、右が殉教した教区の娘バーバラ -
Giorgione 「眠れるヴィーナス」(1508−1510)
パリのモナリザと同じぼかし技法で描かれ身体の線が柔らかい。
背景の風景画も琥珀色で夕暮れのムード。
戦時中は疎開していたが戦後ソ連に持ち去られ後に返されたものの額縁がなかったので今の額装は合ってないものが多い。 -
「ショコラを運ぶ女給」
( 1744年 スイス人 Liotard 画)
羊皮紙に描かれた衣服の襞に注目、
盆の上のグラスに窓の景色が映り込んだ繊細な描写。
額縁も絵に合わせたムードで作られているのに注目。
今までに訪れたどの国でも見なかった絵だ。 -
フェルメールの「やり手婆」をはじめ風俗画はオランダで見たし、
「窓辺で手紙を読む少女」も記憶にあった。
大量の名画に少し疲れて中庭に出てみる。 -
降り止まぬ雨脚が強くなりテラスには上がらなかった。
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左の方に目をやると
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4つの門の内正面のが修復中。菩提樹の向うがホテル。
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左、旧カトリック宮廷教会 右、金ぴかの時計があるレジデンス城の塔。
正面左にはエルベ川 -
全体が美術館のように美しかった町が1945年 灰燼に帰し、
懸命の修復作業が続けられてきたが
「昔を今になすよしもがな」....
ゲーテが ”ヨーロッパのバルコニー”と讃えた
”ブリューシュ・テラーゼ ”(高台のテラス)から
「エルベ川を望む景色」(1748年 Bernarde Bellotto 画)
になぜかノスタルジーを感じる。 -
ホテルに戻ってデイナーを頂く。
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シックなダイニングに陣取り昨夜とは別の方々と相席に。
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盛り合わせがキュートな野菜サラダ
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オランダ風クリームソースかけ鮭のフライ
ポテト添え -
ヴァニラアイスクリーム
フレッシュフルーツ -
テイーをチョイス
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落ち着いたベッドルームはゆったりとした広さ。
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さりげない清潔感が嬉しいインテリア
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タップリと収納できるクローゼット
アイロン台、予備のガウンもある。 -
使いやすそうなW・C
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洗面台の右手にはドライヤーもある
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ゆったりしたバスタブに身を浸せば、じわ〜と快い疲労感が解けてゆく。
もう一泊したい感じ。
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