2013/08/11 - 2013/08/11
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世界攻略者さん
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クアラルンプールで最も有名な観光スポット - ペトロナス・ツインタワー。この高さ452メートルの超高層ビルは、見る場所により、大きく見え方が違います。しかし、大半の旅行者が写真を撮るのは、前と後ろのわずか2パターン。ちょっと、ひねりが足りないんじゃないの? 4本の旅行記を通して、あなたが見たこのないペトロナスタワーの姿、お見せしましょう。
** 情報は2013年8月のもの。1リンギット=32円で計算。
==ペトロナス・ツインタワーの見え方研究 シリーズ一覧==
① KLCC公園編 <==
http://4travel.jp/travelogue/10804350
② 有料ビューポイント編
http://4travel.jp/travelogue/10805471
③ 穴場編
http://4travel.jp/travelogue/10804951
④ 遠方編
http://4travel.jp/travelogue/10832028
==KL関係==
クアラルンプール・ウォーカーズ 全11作
http://4travel.jp/travelogue/10794525
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[目次]
イントロ
正面からの眺め (昼間、夜、パノラマモードの乱用)
公園内からの眺め (昼間、夜、噴水ショー)
公園奥からの眺め
モスクからの眺め
立体駐車場からの眺め
周辺部からの眺め (KLCCの南、KLCCの西、KLCCの東)
地図
まとめ -
[イントロ]
私は以前、「エベレストの見え方研究」という思いつきを実行に移し、見事に旅行記として成立させました。今回はその第二弾。KLのシンボル - ペトロナス・ツインタワーの見え方研究です。
参考: エベレストの見え方研究
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10581184/ -
最初のうちは、私も興味ありませんでした。なぜなら、このタワーの眺めといえば、KLCC公園から見た電信柱が二本並んだような姿と、繁華街のビルの上から頭を出しただけの中途半端な眺めしか印象になかったからです。しかし、ある時その見え方の多様さに気づき、写真を撮りためてきた結果、旅行記が書ける程度にバラエティ豊かな写真が集まりました。その成果を複数の旅行記に分けて紹介していきたいと思います。
写真: クアラルンプール駅手前からの眺め -
まず、ペトロ何とかってなんだよ!という無知な方に、今回の被写体を紹介しておきます。ペトロナス・ツインタワー(以下、ペトロナスタワー)は、マレーシアの国営石油会社ペトロナスにより建築され、1998年に完成したオフィスビル。88階建てのツインタワーで、その印象的なデザインと存在感から、15年以上経った今でも、マレーシアのシンボルとして扱われています。
そのためか、タワーを模した金属製の土産物をよくでみかけます。東京タワーの置物同様、上京者が買っていくようで、結構売れてます(笑)。リビングにでも置くのかな。
写真: MYDINで売られていた置物 下45RM(1440円)、上59RM(1890円)。 -
Tシャツや置き時計など、ペトロナスタワーをモチーフにしたお土産は他にも沢山あります。その中で、私が唯一欲しいと思ったのが、写真のペトロナス・フォーク。ケース付き4本セットで15R(480円)。これ、ひょっとして両側フォークとして使えるんじゃないの? そんなポテンシャルを感じさせる逸品です。バラ買いできれば、買っていたかな。雑談はこれくらいにして、本題の「見え方研究」に入ります。
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[正面からの眺め]
==昼間の眺め==
まず最初に、最もベーシックな撮影ポイントから紹介しましょう。それは、ペトロナスタワーの北西側、正面玄関と向かい合ったエリアです。タワー全体がフレームに入りきるように、道路を渡って撮影したのがこの写真。右がタワー1,左がタワー2。空に伸びる無骨な建造物の姿、よくわかりますね。これが、奇をてらわない最も標準的な構図。さっき紹介した置物と同じです。
作品1 - 「ベーリー、ベーリー、スタンダード」
** 特徴的な写真には、タイトルを付けていきます。 -
最もベーシックと書きましたが、観光客の99%は、わざわざ道路を渡って撮影なんてしません。ほとんどの人は、正面玄関前にある噴水エリアから撮影します。ただ、距離が近すぎるため、噴水の端まで歩いても、タワー全体が入るか入らないか。非常に微妙な距離になります。
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そのため、観光客の多くは、噴水端にある段差を利用して、見上げるようなアングルで記念撮影をします。もちろん、そういう構図だと、噴水はおろか、正面玄関などの地上部分も写りません。仮に写ったとしても、それは空の狭い窮屈な眺め。これ、どうにかなりませんかねー。そう考えているうちに、あるアイデアが浮かびました。
それは、カメラのパノラマ・モードを使うことです。私はこれまで、この機能は山のパノラマを撮る時に使う程度でした。もちろん、使い方は、横へのスライド。実はコレ、縦方向にも使えるんです。
横持ちしたカメラを上にスライドして撮ったのが、この写真。うーん、高く(遠く)なるほど、曲がりますね! 逆に遠近感がデフォルメされていていい感じです。写真なんて、所詮は作品なんだから、見栄えがよければ現実に即してなくてもいいんです。距離を縮めていく2つのビルは、まるで頭上で手を伸ばすヨガのポーズ(太陽礼拝)のよう。この写真、一番目のベーシックな写真と比べても、断然魅力的です。
作品2 - 「ヨガのポーズ」 -
==夜の眺め==
こちらは、夜版のパノラマモード。綺麗にカーブしていますが、これ結構難しんです。私の腕のブレ具合で、ビルが右に曲がったり、左に曲がったり。上下のどこからどこまで撮影するかも、写真の見栄えに大きく影響してきます。
この噴水エリアは、昼よりも夜の方が人が多くて賑やか。曲がった巨大なビルを前に、みんなで記念撮影です。
作品3 - 「真夜中のタケノコ刈り」 -
ほとんどの人は真正面からの対称的な眺めに固執しがちですが、斜めからのアングルも悪くありません。例えば、噴水エリアから少し外れた場所から撮ったのがこの写真。メインのビルにくっついている筒状のオフィスフロアが、ロケットのブースター又は補助の櫓に見えなくもありません。ヤシの木もどこか南国風でグッドです。
作品4 - 「種子島宇宙センター」 -
==パノラマモードの乱用==
ところで、パノラマモードって使えば使うほどハマります。写真は、一つ前の写真から少し左に移動した辺りで撮影。すでに、H2ロケットの面影は全くありません。全体的に丸みを帯びてており、どちらかと言えば、スペースシャトルとかツインビー似です。
作品5 -「ツインビー、古っ」 -
ペトロナスタワーには、スリアKLCCというショッピングセンターが付属しています。その入口は3つあり、ペトロナスタワーの二本のビルの間にあるのが、ここまで見てきた正面玄関。写真は、その左、タワー2と隣のマキシス・タワーの間にある入口です。
この写真、何か変ですよね。やっぱり使っちゃいました、パノラマモード! ビルが曲がっているだけで、何か不思議の国の入口みたいに見えます。ここに入ったら最後、邪悪な魔法使いに洗脳され、不思議の国で一生過ごさなくてはなりません。おじさん、そっちいっちゃダメ!
作品6 - 「おっさん・インザワンダーランド」 -
ここで私がやっているのは、横持ちの縦スライド。空を多く含めようと長めに撮影してみると...空を通り越して後ろのビルまで写っちゃいました。
作品7 - 「いなばうあ」 -
最後にもう一本、パノラマモードの活用法を紹介しましょう。それは、縦持ちの横スライド。ペトロナスタワーのような高いビルを、カメラを縦に構えてフレームに納め、そのまま右へスライド。本来、一緒に写るはずのないKLタワー(右端)の姿も、同じ写真に写しこみました。この撮影方法だと、ビルはまっすぐそのまま、曲がりません。
でも、何か変だぞ。ペトロナスの2つのビルの間隔が平行過ぎるのです。ほぼ同じ位置から撮った「ベーシック」の写真でさえ、上に行くほど間隔が狭まっています。でも、この写真では、変な補正が働いて、見事な平行線。タワーの縦横比も、気のせいかずんぐりむっくりしています。うーん、この醜さが逆に新鮮だ。
作品8 - 「ダイコン足」 -
[公園内からの眺め]
続いて、ショッピングセンターの中を移動して、ペトロナスタワーの逆側、KLCC公園のある方に移動します。こちらも、定番の写真撮影スポット。タワー本体だけでなく、森、池、噴水、と被写体が揃っています。
写真: ピンクの点 - 下から、橋、プール。赤い点 - 左からエクソン・ビル、トレーダーズホテル。 -
==昼間の眺め==
「昼間の眺め」と汎用的な見出しをつけましたが、少し注意が必要です。公園側のペトロナスタワーは、南東を向いているものの、午後2時にはもう完全に日陰になってしまいます(太陽が真上を越えるから)。だから、キレイな写真を撮るなら、絶対に朝。この時間帯、観光客はほとんどいませんが、自分は自分、他人は他人です。逆に、正面玄関側は、午後の方がよく陽が当たります。
写真は、斜め横から見たペトロナスタワーと右側のマキシスタワー。時刻は朝9時15分。真ん中のタワー2に真横から太陽が当たっているの、わかりますかね。このマキシスタワーは、高さ212Mとペトロナスタワーの半分程度しかありません。でも、この角度から見れば、遜色なし。「俺たちがKLCCの3トップやで〜」と言われても信じちゃいますね。
作品9 - 「背伸びしちゃいました」 -
ペトロナスタワーと記念撮影するのに最も人気の場所が、池の向かい側にある橋(写真)。障害物が少ないのと、見上げたアングルで撮りやすいのが理由です。
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この場所だと、タワーから十分に距離があるので、カメラを縦に構えれば、タワー全体がフレームに収まります。ただし、両サイドのビルは入りきりません。かといって、横に構えると、タワーが上下半分しか写らず。消去法で、この写真が公園側からの最もスタンダードな構図になります。
正面玄関側からとの眺めの違い、わかるでしょうか。一番大きいのは、筒状のオフィスフロアがついてないこと。そのため、シンプルな普通のビルに見えちゃいます。もうひとつは、横のビルとの位置関係。隣のビルと間隔を空けて、少し内側に向きあうような形になっています。全体的には、広がりのある伸び伸びとした感じ。そういうわけで、ペトロナスタワー単体を撮るなら、正面玄関側、まわりのビルと一緒に撮るなら、公園側がオススメです。
作品10 - 「ベーリー、ベーリー、スタンダード 公園編」 -
そういえば、私にはパノラマモードという秘技がありました。試しに縦持ちして横にスライドしてみると..。うーん、高さがギリギリなので少々難しい。何度か失敗した後、何とかタワー全体が写った、と思ったら屋上のポールが1本ずつ増えていました。一本でもツインタワー(笑)。
パノラマモードの仕組みは、基本的に複数の写真を重ねながら貼り合わせていくもの。どうも、後半腕が大きく動いてしまうため、そのブレが繊細なタワー上部の貼り付けに影響しているようです
作品11 - ツイン・ツインタワー(笑) -
この橋からさらに奥に行くと、子供用の水浴びプールがあります。休日などは家族連れで大賑わい。
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そのプールの上辺りがちょうどいい撮影ポイント。横持ちでも普通にビルが全部入るし、プールの青も写真に彩りを与えてくれます。ところで、都会のど真ん中に、こんな無料の公園があるって素敵ですよね。しかも、KLCCはクアラルンプールで一番の観光スポット。ここで遊んでいる子供達は、このツインタワーの下で水遊びしたことをずっと覚えているでしょう。私の同時代の思い出といえば、デパート屋上のミニ遊園地でヤキソバ食べたことくらいです(悲)。
作品12 - 「幸せな夏の思い出」 -
==夜の眺め==
続いて、「王道」とも言える夜の眺めです。まずは、挨拶がわりに曲げちゃいます(笑)。ほとんどMr.マリックのようにパノラマモードを使いこなす私です。
夜のペトロナスは、絶好の写真撮影タイム。昼間と違い、雲の量や太陽の方角は関係ありません。ビルがライトアップされ、池では噴水ショーが行われます。これまで、やや単調な絵面でしかなかった眺めに色彩とコントラストが加わり、はっきり言えば、誰にでもきれいな写真がとれちゃいます。
その主役となるのは、ペトロナスタワーとその両脇に寄り添う2本の高いビル。写真の左から、タワー3(2011年、267M、58階)、ペトロナス・ツインタワー(1998年、452M、88階)、マキシス・タワー(1998年、212M、49階)。公園側からの眺めは、この4本のビルを中心に展開していきます。
作品13 - 「夜の四天王」 -
このペトロナスタワーは、日本のハザマと韓国のサムソン物産により、同時進行で一本ずつ建てられました。このような高層ビルの経験い乏しいサムスン側(向かって右)は、常に手抜き工事の噂が絶えず、完成後に入居するテナントはハザマ側ばかり。その結果、夜には片側しかライトがつかず、「昼は2本、夜は1本」と揶揄されました。
以上が、10年ほど前、第一次韓嫌ブームの頃よく見聞した噂です。写真は、その証拠写真としてネットに流れていたもの。これ、どこまで信じたらいいんでしょうね。少なくとも、現在のタワーは、ライトの点いた部屋の数に大きな偏りはありません。今入居しているのは、タワー1がペトロナス本社と関連企業のみ。タワー2が関連企業および、テナントの金持ち企業(マイクロソフトなど)となっています。 -
==噴水ショー==
KLCC公園夜の名物といえば、噴水ショー。公園内で涼んでいる買い物客のいい暇つぶしになっています。噴水自体が目的であれば、デパート側が見やすくていいでしょう(写真)。しかし、私はペトロナスタワーを撮るのが目的なので、池の反対側に陣取り、ショーが始まるのを待ちます。 -
夜間の撮影にはひとつ大きな問題があります。それは、スリアKLCCの公園を照らすライトが強すぎること。私のカメラは光にとても敏感で、ほとんどの場合、光の塊が大きすぎて、写真をダメにしてしまいます。でも、私はあきらめない! 噴水は見えるけど、照明が木(写真左下)に隠れる位置まで移動して撮影。角度は限定されますが、思い通りの写真が撮れました。
作品14 - 「虹のシンフォニー」 -
噴水を撮影している人の中には、対岸の中央付近にずっと陣取っている人がいます。何が目的なのかな、と思って見ていると、どうも高い噴水待ちのようでした。池の中には、大小のサークル1つづつと、長い曲線の3系統の噴水装置があります。そのうち、大サークルの噴水は、その中心から、ひときわ高い水を吹き上げます。池の縁に座って見上げると、ペトロナスタワーにも並ぶ高さ!
作品15 - 「三本の矢」 -
滞在中、KLCC公園には何度か訪問する機会がありました。その中で「究極の一枚」と言えるのがこの写真。マレーシアの独立記念日のイベントが行われた時に撮影したものです。
ビルの壁に映ったマレーシア国旗に加え、パノラマモードならではの特殊効果が2つほど現れています。ひとつは、ペトロナスタワーを追いかけるように曲がった噴水の水。これ、光が曲がっているように見えませんか?
もうひとつは、その曲がった噴水の色が上と下で変化しているところです。これは、カメラを上にスライドする1,2秒の間に噴水の色が切り替わったためで、別の写真では、上中下キレイに三色に分かれていました。
作品16 - 「アインシュタインによろしく」 -
[公園奥からの眺め]
KLCC公園は広いため、いろんな場所からツインタワーを撮影できます。奥に行くほど建物と距離ができて撮影しやすいのですが、同時に視界を遮る森も増えてきます。 -
私がいつも羨ましく感じていたのは、公園奥にある高い建物。さぞかし眺めがいいんでしょうね。青い点は、左から、フェルダ・タワー(オフィス)、ビンジャイ・オンザパーク(公園内マンション)、エクソンモーバイル・ビル(オフィス)、トレーダーズホテル(ホテル)。
**トレーダーズホテルからの眺めに関しては、別の旅行記で詳しく紹介します。 -
高さはないものの、それに近い眺めの場所を見つけました。それは、公園の奥まで進み、道路に抜ける手前の駐車場。位置的には、エクソンモバイル・ビルの隣になります。このすぐ外の道路では、よく中国人観光客がバスを停めて記念撮影しています。ここからの景色は、全体が見えて悪くはない。でも、めちゃめちゃいい訳でもない。そんな、公園内部に入る時間もないほど忙しいツアーってどんな内容なんでしょうね。
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この駐車場のユニークなところは、すぐ横に大きなビルがあるのに、ペトロナス・タワー側の視界が全く邪魔されていないことです。そのため、エクソン・モバイルの建物と四天王のビル群が、公園を挟んで対峙しているようにさえ見えます。
(ここからは妄想)...KLCC公園地下に眠る石油資源を争い、ガンを飛ばし合う二匹のオイル・モンスター。右が二頭獣のペトロナウルス、左が鋼の防衛力を持つエクソモビラ。あれっ、何だか空模様が怪しくなってきだぞ。一触即発か。
作品17 - エクソン vs ペトロナス -
[モスクからの眺め]
あまり注目されていませんが、公園の敷地内東側には、大きなモスクがあります。 -
行き方は、池の上の橋からジョギングコースを逆行するだけ。モスクと橋を繋ぐ道は、タワーまで一直線に見通せる眺めのいいコース。公園のランナーたちは、こんな景色を見ながら毎日ジョギングしているんですね。
コースの北側、かつて駐車場があった場所では、建設工事が行われていました。何の工事だろ。また新しいビルでも建つのかな。その奥、マキシス・タワーの右横では、フォーシーズン・プレースの建設が、ゆっくりと進行中。完成すれば、320メートル65階建ての、ペトロナスタワーに迫る高さのビルが新しく誕生する予定です(2017年)。 -
モスク手前から来た道を振り返ると、あら、KLタワーからペトロナスタワーへの右肩上がりの景色になっていました。思わずスキップして向こう側に行きたくなるような、明るく楽しそうな眺めです。
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階段を登り、小さな丘の上にあるモスクへ。すぐ横で工事が行われているというのに、モスクに入った瞬間、不思議と騒音が気にならなくなります。背後に見えるは、イスラム式のデザインを取り入れたペトロナスタワー。両者の共存、全く違和感ありませんね。
物の本によると、ペトロナスタワーは、モスク横の高塔であるミナレットをモチーフにデザインされたようです。だったら、本物のミナレットのように、頂上部分にスピーカーとか付けたらどうでしょう。クアラルンプール全体にアザーンを知らせる巨大ミナレット。SFとかに出てきそうです。
作品18 -「静寂」 -
[立体駐車場からの眺め]
先ほど、中国人ツアー客が写真撮影に使う場所をひとつ紹介しました。実は、もう一ヶ所同様の場所があります。それは、公園の東側ビンジャイ通りに面した公園入口(写真)。この場所では、中国人に加え、インド人ツアーもよく立ち寄ります。この付近はこれまで訪れたことなかったのですが、GOKLバスでブキッビンタンから来る途中、初めて通過しました。
ここは、すぐ隣が地下駐車場入口で、とりたてて散策しがいのある場所ではありません。ただ、私は、その向かいにある立体駐車場(写真右)の存在を見逃しませんでした。 -
勝手に敷地内に入り、階段を登って駐車場屋上へ。ここからの眺めは、私にとって実に新鮮でした。横から公園を眺めること自体、初めてですからね。
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写真は、駐車場上から見た公園のパノラマ(クリックで拡大)。公園を囲むビルがすべて見渡せます。
赤い点は、左から、エクソンモバイル、トレーダーズホテル、KLタワー、タワー3,ペトロナスタワー、マキシス・タワー、モスク、パブリック銀行、AM銀行。 -
しばらく眺めているうちに、KLCC公園が建設途中の遊園地のように見えてきました。UFO型のモスクが、メリーゴーランド。KLタワーが展望台。ペトロナスタワーがフリーフォールかバンジージャンプ。クレーン車が、新たなアトラクションの制作。赤と白の工事用柵が、テーマパークの壁といった感じです。いつ完成するのかな、この遊園地。
作品19 - ペトロランド、カミングスーン。 -
この駐車場は、昼も見晴らしがいいのですが、すごいのは夜の方。再び、勝手に入って屋上に登ります。
ちなみに、ここは普通の駐車場なので、車を持っていれば、何の後ろめたさもなく入れます。料金は、平日で最初の1時間4RM(130円)、その後1時間毎に2RM(64円)。土日祭日は5RM(160円)/日。 -
そしてこれが、夜の駐車場からの眺め(クリックで拡大)。なんじゃこりゃ、って感じでしょ。モスクは、本当にUFOそのもの。マキシスビルは、何かマーライオンみたいになっちゃってるし。その後ろのパブリック銀行(オレンジ)とAM銀行(右端、赤)は、後ろから覗く変な巨大エイリアンのよう。これ、どこの惑星ですか?
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しかし、不思議だ。なぜ、マキシスタワーがマーライオンもしくは人面魚のように見えるのか。
この写真と次の写真と見比べてみて下さい。アップで見るとそうは見えませんが、遠くからだと、「Maxis」の文字が眉毛、時計表示が目、穴の空いた四角い壁が鼻と口に見えます。それが、寸胴のようなビル本体と合わさり、まるでマーライオンのような姿に。これは、見る角度を選ぶため、他の場所からも同様に見えるとは限りません。 -
何度見ても面白い眺めです。巨大UFOがあるせいか、どこか未来都市の雰囲気が漂います。マーライオンを信仰する謎の都市国家。となりのツインタワーは、王族の城か。
この興味深い眺めを鑑賞できるのは、公園東側にあるオフィスビルと一部のサービスアパートメントだけ。それを、この立体駐車場から無料で見ている私は、実に運のいい人間といえます。マー・タワー横にフォーシーズンのビルが出来た時、この眺めはどう変わるのか。次々と新しいビルができるクアラルンプールでは、町の景観も一期一会。今日見た景色をしっかりと脳裏に焼き付けておきます。
作品20 - 「マー帝国の逆襲」 -
[周辺部からの眺め]
==KLCC公園の南==
次に、KLCC公園の敷地を少し離れ、周辺のストリートからの眺めもチェックしてみます。正面玄関から噴水を越え、アンパン通りを渡ると、ちょっとしたオフィス街に行き当たります。ここには、パブリック銀行、AM銀行、HBビルなどの大型オフィスビルが並ぶ場所。イメージ的にはKL版丸の内。
お昼時になると、社員証をぶら下げたOLやスタッフが、次々と館内から出てきてランチに向かいます。そのうちの一部は、スリアKLCCの方へ。近くに横断歩道がないため、車が途切れると、「いつ渡るの? 今でしょ」とばかりにみんなで同時に横断開始。そうすると、どうなる? 「Gメンでしょ」
作品21 - Gメン@ペトロナス -
少し奥に進んで、AM銀行ビルとHBビルの間へ。ここから南はハイウェイがあるだけなので、行き止まりです。そこからペトロナスタワーを振り返ると、ちゃんと見えます。でも、小さなビルや建設中の建物が少し目障り。このように、地上からペトロナスタワーの眺めを確保するのは、建設ラッシュのKLでは、決して簡単ではありません。
ところで、このAM銀行やパブリック銀行のオフィスフロアーから見たペトロナスタワー、かなりすごい眺めだと思うのですが、どうなんでしょうね。誰でも入れるフードコートとか作ってくれないかな。 -
==KLCC公園の西 その1==
続いては西側。パブリック銀行前の道(アンパン通り)を西に700メートルほど進むと、モノレールのブキッナナ駅に至ります。その途中にあるのが、観光案内所のコンプレックス。敷地内の建物は主にコロニアル調で、日本陸軍の本部に使われたものもあります。
写真はそこからの眺め。BSN銀行の青いビルが邪魔ですが、まあ十分いい眺めです。ちなみに、左下に停まっている車は、クロネコヤマトの配送車。 -
夜は敷地内の建物がライトアップされ、ペトロナスタワーを背景に洒落た感じの眺めになります。先ほどヤマトが停まっていた建物は、どこかアメリカ西部のモーテル風(雰囲気だけですが)。
作品22 - 「ホテル・カリフォルニア」 -
==KLCC公園の西 その2==
正面玄関側からは、もう一本西に向かう道があります。それは、タワーの真横を走るラムリー通り。モノレールの通るスルタン・イスマイル通りを経て、KLタワーの方まで続いています。
この道は、最初のうちはペトロナスタワーがよく見えるのですが、しばらくするとビルの間に挟まれた窮屈な眺めになります。 -
道沿いには、バーやパブなど夜向きの店が多く並びます。ひょっとすると、このエリアは、ビルが乱立する前は、ペトロナスタワーとKLタワー(写真左上)が両方よく見える場所だったのかもしれません。
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これは、モノレール線手前にあるビーチ・クラブ・カフェ。プロの女性が多数出没することで、知られています。気になるペトロナスタワーですが、500-600メートルも離れているのに、ビルの間からちゃんと見えます。やはり、この通りが、タワーからまっすぐ真横に伸びているのが大きいのでしょう。まあ、ここにいる客で、タワーの見え具合を気にしてる人なんていないでしょうけどね。
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==KLCC公園の東==
最後に逆方向、正面玄関から東へと続く道です。こちらは、大した見所はありません。歩道橋上から見ると、マキシス・タワーとタワー2が見えるだけ。大きな街路樹がちょっと邪魔ですね。
以上で、KLCC公園及び周辺の「見え方研究」を終わりにしたいと思います。 -
[地図]
今回撮影したポイントを地図にすると、こうなります。中央太い黄色の線がペトロナスタワー。赤い点が、左から、観光案内所、正面向かいの道路(ベーシック)、オフィス街(Gメン)、正面噴水エリア、正面マキシス前、歩道橋。ピンクの点が、左からパナナビーチ・カフェ、公園の橋、マキシス斜め前(背伸び)、公園プールの上、モスクの前、立体駐車場。青い点が、左からトレーダーズホテル、エクソンビル横の駐車場、地下駐車場入口脇。 -
[まとめ]
今回掲載した写真のうち、22本にタイトルを付けました。そのうち半数の11本がパノラマ撮影。
- ベーリー、ベーリー、スタンダード (正面道路、昼間)
- ヨガのポーズ (正面噴水、昼間、パノラマ)
- 真夜中のタケノコ刈り (正面噴水、夜間、パノラマ)
- 種子島宇宙センター (正面斜め横、夜間)
- ツインビー、古っ (正面斜め横、昼間、パノラマ)
- おっさん・インザワンダーランド (正面マキシス前、昼間、パノラマ)
- いなばうあ (正面マキシス前、昼間、パノラマ)
- ダイコン足 (正面道路、昼間、パノラマ)
- 背伸びしちゃいました (公園内マキシス前、昼間)
- ベーリースタンダード 公園編 (公園内橋、昼間)
- ツイン・ツインタワー(笑) (公園内橋、昼間、パノラマ)
- 幸せな夏の思い出 (公園内プール上、昼間)
- 夜の四天王 (公園内池、夜間、パノラマ)
- 虹のシンフォニー (公園内池、夜間)
- 三本の矢 (公園内池、夜間、パノラマ)
- アインシュタインによろしく (公園内池、夜間、パノラマ)
- エクソン vs ペトロナス (公園奥駐車場、夜間)
- 静寂 (公園内モスク、昼間)
- ペトロランド カミングスーン (立体駐車場、昼間、パノラマ)
- マー帝国の逆襲 (立体駐車場、夜間)
- Gメン@ペトロナス (正面道路オフィス街、昼間)
- ホテル・カリフォルニア (ツーリストオフィス、夜間) -
どれかひとつでもお気に入りの写真はあったでしょうか。ここに挙げた写真は、すべてKLCC公園内もしくは近辺で撮ったもの。2時間もあれば、すべての写真を追体験できるはずです。今回の収穫は、やはり、立体駐車場という穴場ビューポイントの発見と、パノラマモードという新しい武器を手に入れたこと。今後、クネクネ曲がったツインタワーや、マーライオン・タワーの写真がネットに出回るようになったら、それは20%くらい私の功績です、たぶん(笑)。
[リンク集]
==マレーシア旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album?dmos=os&level1=1&level2=499&level3=&sort=when
==国内旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album?dmos=dm&sort=when
==海外旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album?dmos=os&sort=when
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