2013　鳥取の旅　No6　横尾の棚田　と　つく米の棚田　（２日目）

2013/05/25 - 2013/05/26

『Ｎｏ５　若桜街道　安井宿と若桜宿』にも書きましたが、本来の訪問順とは後先逆になりますが、鳥取県内の２ケ所の棚田を一つの旅行記にまとめて書きます。

まず、この日朝一番で訪れた、岩美町にある横尾の棚田から。

ここは、兵庫県境に近い山あいに広がる棚田で、県内でも有数の美しさを誇っています。

田植え後の水を張った棚田は、陽の光を浴びてきらきらと輝き、棚田特有の曲線のあぜ道が等高線を描きながら斜面を下って行きます。

他の棚田同様、ここも近年の高齢化による人手不足が深刻化し、この対策として、集落の有志による棚田保全組織の結成、県から「棚田保全ボランティア隊」の派遣、都市住民を対象とした棚田オーナー制度の活用など、美しい棚田を維持するため、積極的な保全活動に取り組んでおられます。

次は、つく米の棚田です。

ここは、国道４８２号線沿いの氷ノ山スキー場の山裾に広がる山あいの、ほんとうに小さいな谷間を切り開いて作られた棚田で、見事な石積みによる小さな田んぼがくねくねと等高線を描いています。

ここも、高齢化による人手不足が深刻で、美しい棚田を維持するための対策の必要性がさけばれているそうです。

エリア 八頭・若桜・智頭(鳥取)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 自家用車
• 旅行の手配内容: 個別手配

この日、朝一番で訪れた横尾の棚田です。

この棚田は、比較的なだらかな斜面に広がっています。

あぜ道の等高線が、棚田特有の折り重なるような曲線を描いています。

この棚田は、谷を挟んで上下に分かれているので、まず上の段へ行ってみましょう。

あぜ道で草をついばんでいた鳥が飛び立って・・・

大空を舞っています。

棚田の土手には、野アザミや・・・

ニガナが咲いています。

植えられたばかりの稲。
秋の稲刈りまで愛情を込めて育てられるんでしょうね。

棚田の土手に植えられたブドウの木には、小さい実が付いています。
こいつも秋の収穫が楽しみです。

この棚田の土手には・・・

同じ木が一列に植えられています。

よく見ると・・・

桃の木のようです。

この桃の木も、すでにかわいい実を付けています。

台風なんかに落とされないよう、がんばって大きく育つんだよ。

さて、上の段はこれくらいにして、下へ移動します。

下の段には、「横尾の棚田」の看板が立っていました。

ここからだと、ほぼ横尾の棚田の全景が一望できます。

下の段でも、画面左側の小さな谷筋が入り込んでいます。

この辺りは、上の段に比べ少し小ぶりな田が多いようです。

棚田が谷筋に向かって回り込むように下っています。

一部、水の入っていないところがあるのは畑にするんでしょうか・・・。

向こうに見える集落の手前まで棚田が続いています。

日の当らない、草むらの中では・・・

シャガの花が咲いています。

次は、つく米の棚田です。

つく米の棚田は、国道４８２号線沿いの氷ノ山スキー場の山裾に広がっています。

この棚田は、山あいの、ほんとうに小さな谷を切り開いて作られているので・・・

棚田のすぐ横にまで、鋭い谷が迫っています。

勾配のきつい、小さな谷を切り開いているので・・・

耕作面積を最大限に生み出すため、石垣を築いて段差を保護しています。

棚田の上では・・・

山藤が花を咲かせています。

棚田を守る石垣。

勾配のきつい、小さな谷間を切り開いたことを物語るように・・・

あぜ道の等高線は・・・

不規則な線を描いています。

棚田のあぜ道には・・・

マーガレットが植えられています。
洋花の中でも、マーガレットはおとなしい花なので、この風景を背景に咲いていてもそんなに違和感はありません。

水を張った棚田の水面に、背後の山影が姿を映しています。

杉木立ちもまた、水面にその存在を示しています。

背比べをしているマーガレット。

一人だけノッポさんが居ます。

マーガレットの日向ぼっこ。

稲を見守るマーガレット。

杉木立とマーガレット。

マーガレットに見つめられた杉の木が、「気をつけっ！」をしています。

マーガレットの向こうで、石垣を水面に映す棚田。

石垣とマーガレットの競演。

棚田のあぜ道には・・・

種を飛ばす前のタンポポがたたずんでいます。

では、種を飛ばさないように車に戻って、この旅最後の訪問地を目指します。