2013/07/28 - 2013/07/28
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たびたびさん
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相馬野馬追は、三日間のお祭り。私は、祭りの華、神旗争奪戦が行われる、二日目の本祭りに行ってきました。
神旗争奪戦は、競馬場のように広い芝生のトラックの中。花火で打ち上げられたたすきのような神旗が落ちてくるのを待ち構え、大勢の騎馬武者が一斉に奪い合います。神旗を獲得した武者は意気揚々と引き揚げてきて、栄誉をうけるために、観客席の間に設けられた坂道を一気に駆け上がります。一連の人馬の動きは勇壮でもあり、美しくもあり。400騎を越える圧倒的な人馬の数にも、正直、驚きました。
ちなみに、騎馬会は、旧相馬中村藩を構成する、宇多郷(うたごう)、北郷(きたごう)、中の郷(なかのごう)、小高郷(おだかごう)、標葉郷(しねはごう)の5つの郷が母体。そして、5郷の騎馬会は相馬氏の守護神・妙見神を祀る3つの神社ごとに3軍に編成されています。
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仙台駅から、原ノ町へ向かいます。途中は、まだ復旧していない区間もあって、代行バスを利用します。
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朝飯代わりに、ずんだ茶寮で買い物。
ずんだ茶寮は、その名の通り、ずんだ餅のお店。仙台のお菓子屋さんなら、ずんだ餅を取扱っているお店はいくつかあるのでしょうが、今や圧倒的に人気のあるのはこの店でしょう。仙台駅の中にもいくつも売り場があって、目につきます。今回は、移動の車中で食べようと、ずんだ餅プチをいただきました。カップに入って、スプーンで食べるのですが、とても食べやすい。これはいいです。 -
亘理駅に到着。
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ここからは、しばらく、この代行バスです。
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代行バスは、相馬駅まで。ここから先は、再び、列車に乗り換えです。
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そして、これが原ノ町駅。約2時間で到着です。
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原ノ町駅からは、シャトルバスもあったのですが、武者行列の通りまではさほどでもないはず。私は歩くことにしました。
そして、途中で見つけた和菓子屋さんです。入ると、とにかく品数が豊富。何が看板商品なのかわからない。仕方がないので、お店に聞くと、味噌まんじゅうもおいしいですよと勧められたので、それを買いました。皮にも餡子にも、ほんのりと味噌の香りがあって、素朴な味わい。
名前の通りなんですが、八丁味噌で有名な三河の味噌まんじゅうは、味噌が入っていることが分からない。全くの隠し味になっているんです。全然関係ないんですが、ちょっと思い出してしまいました。 -
通りには、旗の飾りつけ。戦場で、自分を誇示するための旗印ですね。
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武者行列は、もう始まっている時間。
人が集まっていて、旗が移動しています。あれですね。 -
ほー。背中にほろを背負っていて、これは伝令?
でも、説明では、侍大将のようです。 -
この武者も手綱を上手に操って、本格的じゃないですか。
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イチオシ
と、どんどん武者がやってきます。
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この人数はどうしたんでしょう。予想もしていなかった、すごい数です。
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と、ホラ貝を吹いて、空気を整えて。これが、戦場に赴く、そのままの儀式なんでしょうね。
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そして、
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とにかく、
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イチオシ
信じられないくらい
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たくさんの
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イチオシ
騎馬武者が
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あとから
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あとから
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延々と
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やってきます。
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それぞれに、
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身分の違う
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イチオシ
騎馬武者なのでしょうが、
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こうなれば、誰が主役とか言うことはないでしょう。
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どの騎馬武者も、それぞれが主役。
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今日を無事に迎えた、誇りと自信にあふれているように感じます。
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そして、軍を統制するのは、三つの神社。
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関係者が、こうして行列に加わっています。
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騎馬武者集団には、
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イチオシ
大人の騎馬武者だけでなく、
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小さな子どもも交じっていて、
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手綱を引いてもらっている若い子もいます。
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ただ、
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その数が
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とにかく、
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すごいのなんの。
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イチオシ
大集団が
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行ってしまった
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と思うと、
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またまた、
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次の大集団。
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長い行列の
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騎馬武者が
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やってきて、
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どんどん
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目の前を
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通り過ぎて
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行くんです。
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地区ごとに
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騎馬会が
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あって、歴史を持っているんです。
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実は、私の隣りに事務局があって、
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それぞれの集団の
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説明を
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してくれているんです。
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この集団がしんがり。
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そして、この武者が、無事に武者行列が終了したことを告げています。
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で、これが事務局のスタッフ。手元のメモを見て、一生懸命、説明してくれました。お疲れさまでした。
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その後、神旗争奪戦が行われるこの雲雀ヶ原祭場地に移動しました。歩いて、20分くらいかかったかも。ちょっと遠かったですねえ。
緑の芝生がきれいな、運動場のような広場。きれいによく整備されています。始めに、踊りを披露しています。 -
次に始まったのは、武者競馬。
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旗をはためかせて、疾走していきます。やりますねえ。
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走り終わると、本部で順位賞をそれぞれが受け取ります。
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受け取った順位賞は、それを携えて、観客席の間に設けられた登り道を
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またしても、一気に駆け上がります。坂の上には、神社の神輿があって、そこで、順位の報告をするようです。
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イチオシ
これは、競馬のスタート地点です。
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出走前に
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人馬一体の
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呼吸を合わせて
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いるんでしょうが、
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とにかく、旗を背負った騎馬武者の姿が信じられないくらい美しい。戦国時代の騎馬武者も本当にこんなに美しかったんでしょうか。ちょっと、不思議な感覚です。
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イチオシ
そして、出走直後の姿。疾駆する姿は、
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とても、素人の競馬とは思えません。
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ただ、何人かは落馬して、
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救急車で運ばれていきましたが、
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全体としては、大過なく終了です。
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競馬が終わったところで、いよいよ、神旗争奪戦が始まるようです。
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ズドンと鳴って、花火のように、神旗が打ち上げられると、
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それを追って、
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広場で待ち構える騎馬武者集団が
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一斉に動き出します。
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青い神旗がゆっくり落ちてくるのが見えます。
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次に落ちてくるのは黄色い神旗。
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塊りになって奪い合っています。多分、激しい奪い合いなんでしょうが、遠くからだとちょっと優雅ですね。
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ズドンと、また打ち上げられました。
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再び、
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イチオシ
落ちてくる神旗を
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追っかける
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騎馬集団。
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そして、大集団の中で、神旗を奪った騎馬武者は、
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意気揚々と引き上げてくる。
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イチオシ
競馬の時と同じように、観客席の上まで駆け上がって
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ここでも、
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その報告をするんですね。
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観客もいつの間にかこんなに大勢。
神旗の行方を固唾をのんで見守っています。 -
神旗争奪戦は、
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繰り返し
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繰り返し、
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けっこうな回数行われます。
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もちろん、
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騎馬武者の数が
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すごく多いので、
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神旗を獲得する騎馬武者は
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一握りです。
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なので、
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神旗を獲得した
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その栄誉は
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大変なものなのでしょう。
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しかし、
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正直言えば、
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始めの頃の
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ちょっと殺気立った
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動きからすると
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だんだん馬も疲れてきているような。動きがゆるやかになってきたように感じます。
さて、私もこの辺りで引き上げましょう。 -
ただ、帰りに、南相馬市博物館にも寄ってみました。展示は、騎馬武者像や屏風など、さすがに相馬野馬追の関連の展示が素晴らしいものでしたが、奈良時代に、万葉集にも読まれたという製鉄の窯跡なども。多賀城の南に位置した時代にも、相馬の輝かしい歴史があったことにも、とても新鮮な印象を受けました。
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原ノ町駅までは、シャトルバスで帰ってきました。3時半の最終便。危ないところでした。
さて、これで、また、仙台に帰ります。
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この旅行記へのコメント (4)
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- ごんじさん 2013/11/20 23:08:57
- 涙が・・
- たびたびさま
こんばんは。はじめまして。
投票ありがとうございました。
相馬野馬追、名前は知っていましたが
こんなに壮大なお祭りだったとは・・
震災のことも含め、地元の人達が頑張って盛り上げて
いるんだなーとか思いながら旅行記を拝見していたら
涙があふれてきてしまいました。
来年はぜひ見に行こうと思いました。
またお邪魔します。
- たびたびさん からの返信 2013/11/25 17:41:18
- RE: 涙が・・
- 祭りの雰囲気をできるだけ忠実に伝えることが出来ればと思っていましたが、それなりに伝えられたようですね。とにかく、小さなことなんですが、こうしたことが支援になればうれしいです。
二十四の瞳はご存知でしょうか。おなご先生は、子どもたちに何かできるかというと、時代の波に流されるだけで、これといったことは何もできない。しかし、一緒に考えたり、感じるという寄り添った対応がすばらしいんです。この週末は小豆島に行っていました。ちょっと、震災に似たようなところもあって、考えさせられました。また、後日、旅行記をアップしたいと思っていますので、またよろしくお願いします。
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- mintさん 2013/08/18 21:37:25
- 初めまして。。。
- たびたびさま こんばんは
いつも、訪問&投票ありがとうございます。
たびたびさまも『相馬野馬追い』行かれてたのですね!
私も仙台から早朝車で出かけました。
騎馬合戦の会場の雲雀ヶ原では、わりと近くにいらしてたのですね?
写真拝見して、驚きました。
あの日は、馬も1頭転倒し骨折して。。。。
救急車も多かったですね。
これからも、旅行記楽しませて頂ますね。
よろしくお願い致します。
iroenpitu
- たびたびさん からの返信 2013/08/19 10:54:36
- RE: 初めまして。。。
- JRが復旧しているのか、事前にネットでかなりしつこく調べてもなかなか確証が得られなくて、ちょっと不安な気持ちのまま行きました。結果は、何んということはなかったのですが、たぶん、行き方が分からなかったり、現地の状況を心配したりして、まだまだ足が向かない人も多いのではないかと感じました。
紹介した通り、祭りはほぼ以前の状態に戻っているし、アクセスもそんなに悪くない。こうしたことを、もっと知ってもらいたいですね。小さな応援にしかなりませんけど、こうして発信がお手伝いになればと思った次第です。
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