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 東南アジアのハブとなりつつあるマレーシアのクアラルンプール。エアアジアのお膝元ということもあり、日本から直接ここを訪れる旅行者も年々増えています。そこで気になるのが、現地での両替事情。タイのようにスーパーな両替屋は存在するのか。ネパールのように統一レートなのか。滞在中、街歩きを兼ねて調べてきました。<br /><br />**情報は、2013年8月のもの。1リンギット=32円で計算。<br /><br />==クアラルンプール ウォーカーズ シリーズ一覧==<br />①チャイナタウンでまったり<br />http://4travel.jp/travelogue/10794525<br />②歴史ある建造物編<br />http://4travel.jp/travelogue/10794545<br />③多様な民族マーケット編<br />http://4travel.jp/travelogue/10939353<br />④ 執筆予定<br />⑤電車でGO - モノレール・ループ編<br />http://4travel.jp/travelogue/10802253<br />⑥電車でGO - 郊外住宅見学編<br />http://4travel.jp/travelogue/10806703<br />⑦クアラルンプール両替 虎の巻 &lt;==<br />http://4travel.jp/travelogue/10797388<br />⑧マレーシアの安ビール事情<br />http://4travel.jp/travelogue/10942190<br />⑨バルセロナ vs マレーシア選抜 生観戦<br />http://4travel.jp/travelogue/10801004<br />⑩-⑪ 執筆予定<br /><br />== KL関係 ==<br />ペトロナス・ツインタワーの見え方研究 全4作<br />http://4travel.jp/travelogue/10804350<br />== 両替、為替関連 ==<br />[タイ] バンコク両替事情 - 為替をめぐる知的冒険<br />http://4travel.jp/travelogue/10439814 <br />[ネパール] カトマンズ タメル 両替屋のひみつ教えます<br />http://4travel.jp/travelogue/10438076<br />[香港] 香港両替事情 - 真の為替王は誰だ<br />http://4travel.jp/travelogue/10915799<br />[中国] 世界一詳しい人民元投資マニュアル<br />http://4travel.jp/travelogue/10608450<br /><br /><br />更新:<br />2014/07/31 カード引出し手数料、クレカ前倒し返済の情報を追加。

クアラルンプール・ウォーカーズ⑦ クアラルンプール両替 虎の巻 (リンギット、ベストレート)

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2013/08/07 - 2013/08/07

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 東南アジアのハブとなりつつあるマレーシアのクアラルンプール。エアアジアのお膝元ということもあり、日本から直接ここを訪れる旅行者も年々増えています。そこで気になるのが、現地での両替事情。タイのようにスーパーな両替屋は存在するのか。ネパールのように統一レートなのか。滞在中、街歩きを兼ねて調べてきました。

**情報は、2013年8月のもの。1リンギット=32円で計算。

==クアラルンプール ウォーカーズ シリーズ一覧==
①チャイナタウンでまったり
http://4travel.jp/travelogue/10794525
②歴史ある建造物編
http://4travel.jp/travelogue/10794545
③多様な民族マーケット編
http://4travel.jp/travelogue/10939353
④ 執筆予定
⑤電車でGO - モノレール・ループ編
http://4travel.jp/travelogue/10802253
⑥電車でGO - 郊外住宅見学編
http://4travel.jp/travelogue/10806703
⑦クアラルンプール両替 虎の巻 <==
http://4travel.jp/travelogue/10797388
⑧マレーシアの安ビール事情
http://4travel.jp/travelogue/10942190
⑨バルセロナ vs マレーシア選抜 生観戦
http://4travel.jp/travelogue/10801004
⑩-⑪ 執筆予定

== KL関係 ==
ペトロナス・ツインタワーの見え方研究 全4作
http://4travel.jp/travelogue/10804350
== 両替、為替関連 ==
[タイ] バンコク両替事情 - 為替をめぐる知的冒険
http://4travel.jp/travelogue/10439814
[ネパール] カトマンズ タメル 両替屋のひみつ教えます
http://4travel.jp/travelogue/10438076
[香港] 香港両替事情 - 真の為替王は誰だ
http://4travel.jp/travelogue/10915799
[中国] 世界一詳しい人民元投資マニュアル
http://4travel.jp/travelogue/10608450


更新:
2014/07/31 カード引出し手数料、クレカ前倒し返済の情報を追加。

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  • [目次]<br /><br />イントロ<br />主要プレーヤー(私設両替商、銀行)<br />エリア別分析<br /> ①ブキッビンタン (レートの傾向、オススメの店、ぼったくり店)<br /> ②ミッドバレー<br /> ③チャイナタウンとその北側<br /> ④スリヤKLCC<br /> ⑤空港<br /> ⑥KLセントラル<br />銀行での両替<br />トラベラーズ・チェック<br />ATMからの引き出し (クレジットカード、国際キャッシュカード)<br />クレジットカードで買い物 <br />レート比較<br />不都合な真実と好都合な真実<br />虎の巻<br />まとめ<br />

    [目次]

    イントロ
    主要プレーヤー(私設両替商、銀行)
    エリア別分析
     ①ブキッビンタン (レートの傾向、オススメの店、ぼったくり店)
     ②ミッドバレー
     ③チャイナタウンとその北側
     ④スリヤKLCC
     ⑤空港
     ⑥KLセントラル
    銀行での両替
    トラベラーズ・チェック
    ATMからの引き出し (クレジットカード、国際キャッシュカード)
    クレジットカードで買い物
    レート比較
    不都合な真実と好都合な真実
    虎の巻
    まとめ

  • [イントロ]<br /><br /> 私はこれまで、タイ・バンコク、ネパール・カトマンズ、中国・人民元口座と、アジア各地で両替関連の情報を「攻略」してきました。この旅行記は、その第四弾。マレーシアの場合、両替ビジネスは比較的シンプルなので、ネタとしては少し弱いかもしれません。でも、ここまで詳しく書いている暇な旅行者は、世界広しといえども私くらいでしょう(笑)。<br /><br /> 本文では、最初にKL両替の主要プレイヤーを紹介した後、エリア別の相場を分析。その後、T/C、ATM、クレジットカードによる両替を見ていきたいと思います。

    [イントロ]

     私はこれまで、タイ・バンコク、ネパール・カトマンズ、中国・人民元口座と、アジア各地で両替関連の情報を「攻略」してきました。この旅行記は、その第四弾。マレーシアの場合、両替ビジネスは比較的シンプルなので、ネタとしては少し弱いかもしれません。でも、ここまで詳しく書いている暇な旅行者は、世界広しといえども私くらいでしょう(笑)。

     本文では、最初にKL両替の主要プレイヤーを紹介した後、エリア別の相場を分析。その後、T/C、ATM、クレジットカードによる両替を見ていきたいと思います。

  • [主要プレイヤー]<br /><br />==私設両替商==<br /><br /> クアラルンプールは、シンガポールや香港同様、貿易が盛んな土地柄。そのせいもあって、街中に私設両替商を多く見かけます。旅行者にとって、それはとてもありがたいことで、場所さえ間違えなければ、そこそこのレートで現地通貨を手に入れることができます。<br /><br /> マレーシアの両替商はライセンス制。銀行よりは怪しげだけど、普通に商売してるだけなので、特に騙されることはないでしょう。各両替店は、外から見える位置にレート表を掲げ、それを見て客はここで両替するかどうか判断します。基本的に、取引ごとに発生するコミッションはなし。BUYとSELLのレートの差が、彼らの収入源になっています。特徴的なのは、その扱う通貨の多さ。他国と比べ、アラブ方面の通貨が充実している気がします。<br /><br /><br />写真: 上の看板で「@@@ SDN」と書かれている部分が会社名。よく見かける「Pengurup Wang Berlesen」の文字は、単にマレー語で「ライセンスされたマネーチェンジャー」を意味します。

    [主要プレイヤー]

    ==私設両替商==

     クアラルンプールは、シンガポールや香港同様、貿易が盛んな土地柄。そのせいもあって、街中に私設両替商を多く見かけます。旅行者にとって、それはとてもありがたいことで、場所さえ間違えなければ、そこそこのレートで現地通貨を手に入れることができます。

     マレーシアの両替商はライセンス制。銀行よりは怪しげだけど、普通に商売してるだけなので、特に騙されることはないでしょう。各両替店は、外から見える位置にレート表を掲げ、それを見て客はここで両替するかどうか判断します。基本的に、取引ごとに発生するコミッションはなし。BUYとSELLのレートの差が、彼らの収入源になっています。特徴的なのは、その扱う通貨の多さ。他国と比べ、アラブ方面の通貨が充実している気がします。


    写真: 上の看板で「@@@ SDN」と書かれている部分が会社名。よく見かける「Pengurup Wang Berlesen」の文字は、単にマレー語で「ライセンスされたマネーチェンジャー」を意味します。

  •  とはいえ、我々が両替するのは、せいぜい日本円か米ドル。これらのレートを、まずは注目してみます。大半の両替屋では、BUY(外貨-&gt;リンギット)、SELL(リンギット-&gt;外貨)の順でレートが提示され、BUYの数字が大きいほど良いレート、SELLの数字が小さいほど良いレートとなります。例えば、BUYが32.5の場合、1000円=32.5RMという意味なので、10000円が、325リンギットに変わります。<br /><br /> このBUYレートを比べて回るのが基本なのですが、それでは「相対的な」レートの良さがわかっても、「絶対的な」レートの良さはわかりません。つまり、隣の店よりレートがいいからといって、レートがいいお店とは限らないのです。そこで出てくるのが、市場レートからの乖離=スプレッドです。BUYやSELLの値と、市場レートの差が小さいほど、その店は薄利多売の商売をしていると言えます。私の感覚だと、1%を切っていれば良いレート。1.5-2.5%なら、ありがちなレート。3%を越えたら、ボリボリのレート。クアラルンプールの両替商は、お店によりますが、主要通貨(BUY)なら、だいたい0.5-2.5%のスプレッド、つまり[良い 〜 普通]のレンジで商売しているように感じます。

     とはいえ、我々が両替するのは、せいぜい日本円か米ドル。これらのレートを、まずは注目してみます。大半の両替屋では、BUY(外貨->リンギット)、SELL(リンギット->外貨)の順でレートが提示され、BUYの数字が大きいほど良いレート、SELLの数字が小さいほど良いレートとなります。例えば、BUYが32.5の場合、1000円=32.5RMという意味なので、10000円が、325リンギットに変わります。

     このBUYレートを比べて回るのが基本なのですが、それでは「相対的な」レートの良さがわかっても、「絶対的な」レートの良さはわかりません。つまり、隣の店よりレートがいいからといって、レートがいいお店とは限らないのです。そこで出てくるのが、市場レートからの乖離=スプレッドです。BUYやSELLの値と、市場レートの差が小さいほど、その店は薄利多売の商売をしていると言えます。私の感覚だと、1%を切っていれば良いレート。1.5-2.5%なら、ありがちなレート。3%を越えたら、ボリボリのレート。クアラルンプールの両替商は、お店によりますが、主要通貨(BUY)なら、だいたい0.5-2.5%のスプレッド、つまり[良い 〜 普通]のレンジで商売しているように感じます。

  • ==銀行==<br /><br /> 続いて、もうひとりのプレーヤー、銀行です。数は少ないですが、私設両替店とタメを張るように両替専用窓口を各地に設けています。商売の仕方は両替商と全く同じ。<br /><br /> よく見かけるのは、メイバンク、CIMB、RHBなど。最大手のメイバンク(写真)ですが、コタラヤSC(チャイナタウン)、KLセントラル、ミッドバレー・メガモール、スリヤKLCCなどに両替窓口を持っています。この銀行の両替ビジネスは比較的良心的で、レートもそこそこだし、基本的に窓口のレートはウェブに載っているものと同じです。<br /><br /> 大雑把に言って、ドル・円(BUY)ともに2.0-2.5%程度のスプレッド。レートが安定しているので、両替店のレートを語る上でベンチマークとしても使えます。私設両替店を名乗るのなら、最低でもメイバンクのレートを上回らないとね。メイバンク以外の銀行は特にレートがいい訳でもないので、とりあえず後回し。

    ==銀行==

     続いて、もうひとりのプレーヤー、銀行です。数は少ないですが、私設両替店とタメを張るように両替専用窓口を各地に設けています。商売の仕方は両替商と全く同じ。

     よく見かけるのは、メイバンク、CIMB、RHBなど。最大手のメイバンク(写真)ですが、コタラヤSC(チャイナタウン)、KLセントラル、ミッドバレー・メガモール、スリヤKLCCなどに両替窓口を持っています。この銀行の両替ビジネスは比較的良心的で、レートもそこそこだし、基本的に窓口のレートはウェブに載っているものと同じです。

     大雑把に言って、ドル・円(BUY)ともに2.0-2.5%程度のスプレッド。レートが安定しているので、両替店のレートを語る上でベンチマークとしても使えます。私設両替店を名乗るのなら、最低でもメイバンクのレートを上回らないとね。メイバンク以外の銀行は特にレートがいい訳でもないので、とりあえず後回し。

  • [エリア別分析]<br /><br /> 「多数の両替商と一部の銀行」というKLの両替勢力図を理解したところで、エリア別の分析に入ります。KL市内に星の数ほどあるマネーチェンジャーですが、基本的には需要がある場所に固まって存在します。具体的には、<br /><br />1. 旅行者の多いブキッビンタン周辺 約30軒<br />2. 商売人や出稼ぎ労働者の多い チャイナタウン北側 約10軒<br />3. 旅行者の多いチャイナタウン 約10軒<br />4. 大きなショッピングセンター 各2-5軒ほど(銀行のブース含む)<br />5. 空港 各ターミナルに数軒(すべて銀行系)<br />6. 主要鉄道ターミナル KLセントラルに数軒<br /><br /> 他にもあるでしょうが、競争の激しくない場所のレートは得てして良くないので、ここでは省略します。上記のエリアをレートのいい順に並べると、 ミッドバレー(ショッピングモール) &gt;= ブキッビンタン(繁華街) &gt; チャイナタウン北 &gt; チャイナタウン &gt; KLセントラル駅 &gt; スリヤKLCC(ショッピングモール) &gt; 空港となります 。それぞれ、見ていきましょう。

    [エリア別分析]

     「多数の両替商と一部の銀行」というKLの両替勢力図を理解したところで、エリア別の分析に入ります。KL市内に星の数ほどあるマネーチェンジャーですが、基本的には需要がある場所に固まって存在します。具体的には、

    1. 旅行者の多いブキッビンタン周辺 約30軒
    2. 商売人や出稼ぎ労働者の多い チャイナタウン北側 約10軒
    3. 旅行者の多いチャイナタウン 約10軒
    4. 大きなショッピングセンター 各2-5軒ほど(銀行のブース含む)
    5. 空港 各ターミナルに数軒(すべて銀行系)
    6. 主要鉄道ターミナル KLセントラルに数軒

     他にもあるでしょうが、競争の激しくない場所のレートは得てして良くないので、ここでは省略します。上記のエリアをレートのいい順に並べると、 ミッドバレー(ショッピングモール) >= ブキッビンタン(繁華街) > チャイナタウン北 > チャイナタウン > KLセントラル駅 > スリヤKLCC(ショッピングモール) > 空港となります 。それぞれ、見ていきましょう。

  • [エリア別分析① ブキッビンタン]<br /><br /> デパートが立ち並ぶブキッビンタンは、クアラルンプールを代表する繁華街。同時に両替激戦区でもあり、30を越える両替店がひしめき合っています。具体的には、ブキッビンタン通りの両側に13軒。スルタン・イスマイル通りに5-6軒。各デパートの内部に1-4軒ほど。

    [エリア別分析① ブキッビンタン]

     デパートが立ち並ぶブキッビンタンは、クアラルンプールを代表する繁華街。同時に両替激戦区でもあり、30を越える両替店がひしめき合っています。具体的には、ブキッビンタン通りの両側に13軒。スルタン・イスマイル通りに5-6軒。各デパートの内部に1-4軒ほど。

  • ==レートの傾向==<br /><br /> このエリアの特徴としては、ドルのレートがとてもいい事が挙げられます。BUYスプレットが、だいたい0.6-1.5%くらい。一番いいレートと比較すると、メイバンクより1.0-1.5%ほど上です。<br /><br /> グラフは、調査した20軒でのドルBUYレートの分布。トップと後ろから3番めのレート差は、わずか0.015ポイント(スプレッド0.5%相当)。つまり、適当に一軒選んだ場合と、一番いいお店を念入りに選んだ場合では、100ドル替えても50セントしか変わらないのです。 基本的に、ドルBUYのレートが銀行(2%以上)に劣ることはありません。<br />

    ==レートの傾向==

     このエリアの特徴としては、ドルのレートがとてもいい事が挙げられます。BUYスプレットが、だいたい0.6-1.5%くらい。一番いいレートと比較すると、メイバンクより1.0-1.5%ほど上です。

     グラフは、調査した20軒でのドルBUYレートの分布。トップと後ろから3番めのレート差は、わずか0.015ポイント(スプレッド0.5%相当)。つまり、適当に一軒選んだ場合と、一番いいお店を念入りに選んだ場合では、100ドル替えても50セントしか変わらないのです。 基本的に、ドルBUYのレートが銀行(2%以上)に劣ることはありません。

  •  続いて日本円ですが、ドルほど競争が激しくないため、レートはかなりバラけます。スプレッドは0.6-1.7%くらい。一番いいレートと比較すると、メイバンクより1.0-1.5%ほど上です。<br /><br /> グラフは、円BUYレートの分布。一番いいレートと後ろから5番めの差は、約1%。店によっては、メイバンクのレート(2%以上)に劣る時もあります。ところで、このグラフで「1000円=31.7RM」を出している優良店、どの店か知りたくありませんか?<br />

     続いて日本円ですが、ドルほど競争が激しくないため、レートはかなりバラけます。スプレッドは0.6-1.7%くらい。一番いいレートと比較すると、メイバンクより1.0-1.5%ほど上です。

     グラフは、円BUYレートの分布。一番いいレートと後ろから5番めの差は、約1%。店によっては、メイバンクのレート(2%以上)に劣る時もあります。ところで、このグラフで「1000円=31.7RM」を出している優良店、どの店か知りたくありませんか?

  • ==オススメの店==<br /><br /> それは、BBプラザ北側入口にあるGLOJUARAと、ロット10の西側にあるKL REMIT EXCHANGE(写真)。3度ほどチェックしましたが、常にこの二店が、ベストの日本円レートを出していました。<br /><br /><br />写真: Lot 10の前にあるKL REMIT EXCHANGE(赤)。<br /><br />

    ==オススメの店==

     それは、BBプラザ北側入口にあるGLOJUARAと、ロット10の西側にあるKL REMIT EXCHANGE(写真)。3度ほどチェックしましたが、常にこの二店が、ベストの日本円レートを出していました。


    写真: Lot 10の前にあるKL REMIT EXCHANGE(赤)。

  •  では、ドルのベストレートはどこでしょう。それは日によって違うので、何とも言えません。最初のうちは、先ほど紹介したGLOJUARA(写真)がトップランナーかな、と考えていたのですが、時々「あれっ、どうしちゃったの?」というような平凡なレートを出すことがあります。<br /><br /> 各店、自らの需給状況に応じてレートを決めているので、昨日の一番は今日の一番とは限りません。特に、市場が止まっている週末などは順位が変動しがちです。<br /><br /><br />写真: いつも現地人の行列ができているGLOJUARA(水色)。閉店時間が早いのがネック。

     では、ドルのベストレートはどこでしょう。それは日によって違うので、何とも言えません。最初のうちは、先ほど紹介したGLOJUARA(写真)がトップランナーかな、と考えていたのですが、時々「あれっ、どうしちゃったの?」というような平凡なレートを出すことがあります。

     各店、自らの需給状況に応じてレートを決めているので、昨日の一番は今日の一番とは限りません。特に、市場が止まっている週末などは順位が変動しがちです。


    写真: いつも現地人の行列ができているGLOJUARA(水色)。閉店時間が早いのがネック。

  •  ですので、ブキッビンタンでは、優良店を複数チェックするのが原則。私のオススメは、先の二店に加え、BBプラザ北口を出て左に少し歩いた先にある「SUKA MONEY CHANGER」(写真、緑色)。ここは、いつもGLOJUARAといい勝負をしています。<br /><br /> リサーチしていて気づいたのですが、外国人旅行者は、必ずしもレートのいいお店で両替している訳ではありません。たいてい、たまたま近くに店があったとか、店の雰囲気が良さそうとか、そんな理由で選んでいます。例えば、GLOJUARAを出てすぐ右側にある「Money Max」(青色)。レートは平凡なのに、垢抜けた外観で結構繁盛しています。<br /><br /><br />写真: SUKA MONEY CHANGER(緑)

     ですので、ブキッビンタンでは、優良店を複数チェックするのが原則。私のオススメは、先の二店に加え、BBプラザ北口を出て左に少し歩いた先にある「SUKA MONEY CHANGER」(写真、緑色)。ここは、いつもGLOJUARAといい勝負をしています。

     リサーチしていて気づいたのですが、外国人旅行者は、必ずしもレートのいいお店で両替している訳ではありません。たいてい、たまたま近くに店があったとか、店の雰囲気が良さそうとか、そんな理由で選んでいます。例えば、GLOJUARAを出てすぐ右側にある「Money Max」(青色)。レートは平凡なのに、垢抜けた外観で結構繁盛しています。


    写真: SUKA MONEY CHANGER(緑)

  • ==ボッタクリ店==<br /><br /> BBプラザからブキッビンタン通りを挟んだ北側にも、さらに数軒両替ショップがあります。中にはいいレートの店もありますが、ここまで紹介した4軒をチェックすれば十分でしょう。深追いは時間の無駄です。それとは別に、この通り沿いで面白い店を見つけたので紹介しましょう。それは、アゴラ・ホテルの入口にあるキャピタル・ジェネレーション(写真)。この両替店は、常に興味深い「引っ掛けレート」を出しています。<br /><br /><br />写真: Capital Generation。「イラク・ディナールの売り買いできます」という怪しい看板あり。

    ==ボッタクリ店==

     BBプラザからブキッビンタン通りを挟んだ北側にも、さらに数軒両替ショップがあります。中にはいいレートの店もありますが、ここまで紹介した4軒をチェックすれば十分でしょう。深追いは時間の無駄です。それとは別に、この通り沿いで面白い店を見つけたので紹介しましょう。それは、アゴラ・ホテルの入口にあるキャピタル・ジェネレーション(写真)。この両替店は、常に興味深い「引っ掛けレート」を出しています。


    写真: Capital Generation。「イラク・ディナールの売り買いできます」という怪しい看板あり。

  •  周りの店が、ドルBUY 3.15-3.16程度のレートを出している時に、このお店は「3.015」。日本円も、他の店が31.5-3.17辺りで争っている時に、自分だけ「3.02」。こっそりゼロ1つ挟んで、レートを5%ほど悪くしています。しかも、客に気づかれないように、ドルSELLのレートは表示しないという徹底ぶり。この確信犯が!

     周りの店が、ドルBUY 3.15-3.16程度のレートを出している時に、このお店は「3.015」。日本円も、他の店が31.5-3.17辺りで争っている時に、自分だけ「3.02」。こっそりゼロ1つ挟んで、レートを5%ほど悪くしています。しかも、客に気づかれないように、ドルSELLのレートは表示しないという徹底ぶり。この確信犯が!

  •  最後にブキッビンタンでの戦略ですが、先の4店(赤い点)を中心に比較して両替すれば、間違いないでしょう。<br /><br /><br />地図: 主な道路沿い両替店。赤い点は、左から、SUKA MONEY CHANGER、GLOJUARA、Money MAX、KL REMIT EXCHANGE。黄色い点は、その他の両替店。ピンクの点は、左から、ローヤット・プラザ、BBプラザ、GoKLのバス停、ロット10、パビリオン。

     最後にブキッビンタンでの戦略ですが、先の4店(赤い点)を中心に比較して両替すれば、間違いないでしょう。


    地図: 主な道路沿い両替店。赤い点は、左から、SUKA MONEY CHANGER、GLOJUARA、Money MAX、KL REMIT EXCHANGE。黄色い点は、その他の両替店。ピンクの点は、左から、ローヤット・プラザ、BBプラザ、GoKLのバス停、ロット10、パビリオン。

  • [エリア別分析② ミッドバレー]<br /><br /> ミッドバレーは、KLセントラルから南へ2キロほどの距離にあるベッドタウン。ここには、駅前にミッドバレー・メガモールという巨大なショッピングセンターがあります。アクセスは、KLセントラル又は、クアラルンプール駅から、KTMコミューターですぐ。ただ、この路線は列車が30分に一本しかないので、バスの方が便利です。チャイナタウン最寄りのパサル・スニ駅からだと、U84,U85,U87などのバス(プラットホームF)がモール入口に停車します。<br /><br /> なぜ、数ある郊外型モールの中で、ここが注目されるかというと、まず第一にイオンが入っているから。日本の食材や惣菜が手に入るので、日本人滞在者に人気です。そして、もう1点は、「メガモールの両替店はレートがいい」と地元で評判だからです。

    [エリア別分析② ミッドバレー]

     ミッドバレーは、KLセントラルから南へ2キロほどの距離にあるベッドタウン。ここには、駅前にミッドバレー・メガモールという巨大なショッピングセンターがあります。アクセスは、KLセントラル又は、クアラルンプール駅から、KTMコミューターですぐ。ただ、この路線は列車が30分に一本しかないので、バスの方が便利です。チャイナタウン最寄りのパサル・スニ駅からだと、U84,U85,U87などのバス(プラットホームF)がモール入口に停車します。

     なぜ、数ある郊外型モールの中で、ここが注目されるかというと、まず第一にイオンが入っているから。日本の食材や惣菜が手に入るので、日本人滞在者に人気です。そして、もう1点は、「メガモールの両替店はレートがいい」と地元で評判だからです。

  •  両替店は、全部で5軒。主要なプレーヤーは、地下のセンターコート周辺に集まっています。写真は、ホットドッグ屋を挟んで並ぶ2つの両替店。右がMV FOREX、左がMY MONEY MASTER。不思議なことに、すべての通貨でレートは全く同じです。ひょっとしてオーナー同じなんじゃないの?<br /><br /> センターコートの逆側には、少し離れてメイバンクの支店。ドル、ユーロ、円、シンガポールドルなどの主要通貨については、先の両替店と同じレートです。そう、近隣の両替店が非常に繁盛しているので、あの大手メイバンクが、ここだけレートを合わせているのです。<br />

     両替店は、全部で5軒。主要なプレーヤーは、地下のセンターコート周辺に集まっています。写真は、ホットドッグ屋を挟んで並ぶ2つの両替店。右がMV FOREX、左がMY MONEY MASTER。不思議なことに、すべての通貨でレートは全く同じです。ひょっとしてオーナー同じなんじゃないの?

     センターコートの逆側には、少し離れてメイバンクの支店。ドル、ユーロ、円、シンガポールドルなどの主要通貨については、先の両替店と同じレートです。そう、近隣の両替店が非常に繁盛しているので、あの大手メイバンクが、ここだけレートを合わせているのです。

  •  ミッドバレーのレートですが、円・ドル共に、ブキッビンタンのベスト・レートと互角かやや劣る程度(0.6-1.6%)。通貨によっては、こちらの方が上のものもあります。あちらは何軒かチェックしないといけないのに対し、こちらは一ヶ所チェックするだけOK。非常に楽ちんです。<br /><br /> 特に便利なのは、左側のMY MONEY MASTERが、ネットで今日のレートを公開していることです。これを参考にすれば、その日のベストレートを簡単に割り出せます。ミッドバレーのレートは、たまにブキッビンタンに敗れますが、その差はせいぜいドルで0.005ポイント、円で0.05ポイントの違い。ここに出ているレートを「上限レート」と仮定しても、何ら問題はないでしょう。<br /><br /><br />写真: MY MONEY MASTERのウェブページ。過去2週間分のレートも表示可能。<br />http://www.moneymaster.com.my/

     ミッドバレーのレートですが、円・ドル共に、ブキッビンタンのベスト・レートと互角かやや劣る程度(0.6-1.6%)。通貨によっては、こちらの方が上のものもあります。あちらは何軒かチェックしないといけないのに対し、こちらは一ヶ所チェックするだけOK。非常に楽ちんです。

     特に便利なのは、左側のMY MONEY MASTERが、ネットで今日のレートを公開していることです。これを参考にすれば、その日のベストレートを簡単に割り出せます。ミッドバレーのレートは、たまにブキッビンタンに敗れますが、その差はせいぜいドルで0.005ポイント、円で0.05ポイントの違い。ここに出ているレートを「上限レート」と仮定しても、何ら問題はないでしょう。


    写真: MY MONEY MASTERのウェブページ。過去2週間分のレートも表示可能。
    http://www.moneymaster.com.my/

  •  せっかくなので、各通貨どれだけレートがいいのか、チェックしてみました。以下の数字は、BUY/SELLの中間値を市場レートと仮定した場合の片道スプレッド。実際には、この中間値と市場レートにはズレがあるのですが、とりあえず目をつぶります。<br /><br />0.3%以下 - USドル、シンガポールドル<br />0.5%以下 - 人民元、オーストラリア・ドル、ポンド<br />1%以下 - ユーロ、香港ドル、UAE、日本円、カナダドル、サウジ、台湾ドル、タイバーツ<br />2%以下 - NZドル、フィリピンペソ、韓国ウォン、インドルピー<br /><br />このように、レートの良さでいえば、日本円は9番目。イオンが入居しているからといって、特別に優遇されている訳ではありません。<br /><br /><br /> ついでに、アジア最強の両替屋、バンコクのスーパーリッチとレートを比べてみましょう。詳しく分析している暇はないので、こちらもBUY/SELLのレート差からの類推です。<br /><br />=スーパーリッチ=<br /><br />0.1%以下 - USドル<br />0.3%以下 - ユーロ、香港ドル、中国元、シンガポールドル、マレーシア・リンギット、日本円、英国ポンド。<br />0.5%以下 - 台湾元、オーストラリア・ドル。<br /><br />うーん、スーパーリッチの圧勝ですね。ビンタンやミッドバレーのレートも十分いいレートなんですが、相手が悪すぎました。<br /><br /><br />参考: [タイ] バンコク両替事情 - 為替をめぐる知的冒険。<br />http://4travel.jp/travelogue/10439814<br />

     せっかくなので、各通貨どれだけレートがいいのか、チェックしてみました。以下の数字は、BUY/SELLの中間値を市場レートと仮定した場合の片道スプレッド。実際には、この中間値と市場レートにはズレがあるのですが、とりあえず目をつぶります。

    0.3%以下 - USドル、シンガポールドル
    0.5%以下 - 人民元、オーストラリア・ドル、ポンド
    1%以下 - ユーロ、香港ドル、UAE、日本円、カナダドル、サウジ、台湾ドル、タイバーツ
    2%以下 - NZドル、フィリピンペソ、韓国ウォン、インドルピー

    このように、レートの良さでいえば、日本円は9番目。イオンが入居しているからといって、特別に優遇されている訳ではありません。


     ついでに、アジア最強の両替屋、バンコクのスーパーリッチとレートを比べてみましょう。詳しく分析している暇はないので、こちらもBUY/SELLのレート差からの類推です。

    =スーパーリッチ=

    0.1%以下 - USドル
    0.3%以下 - ユーロ、香港ドル、中国元、シンガポールドル、マレーシア・リンギット、日本円、英国ポンド。
    0.5%以下 - 台湾元、オーストラリア・ドル。

    うーん、スーパーリッチの圧勝ですね。ビンタンやミッドバレーのレートも十分いいレートなんですが、相手が悪すぎました。


    参考: [タイ] バンコク両替事情 - 為替をめぐる知的冒険。
    http://4travel.jp/travelogue/10439814

  •  上記の三軒の他、駐車場エリアに、CIMBが一軒、別の両替屋が一軒。 CIMBは、存在意義さえ問われるひどいレート(3-4%)。もうひとつの両替屋は、液晶画面が壊れていたためレートをチェックできませんでした。でもまあ、センターコートの店よりいいってことはないでしょう。<br /><br /> というわけで、KL滞在者の間で流布されている「両替ならミッドバレー」の噂は本当でした。しかし、短期の旅行者がここまで来るのは、ジャスコ・マニアでもない限り時間の無駄。ですので、一般的な旅行者は、同じようなレートを出しているブキッビンタンの優良店で両替するのが賢明です。<br /><br /><br />写真: 地下センターコート周辺には、KFCやビアード・パパなどもあります。

     上記の三軒の他、駐車場エリアに、CIMBが一軒、別の両替屋が一軒。 CIMBは、存在意義さえ問われるひどいレート(3-4%)。もうひとつの両替屋は、液晶画面が壊れていたためレートをチェックできませんでした。でもまあ、センターコートの店よりいいってことはないでしょう。

     というわけで、KL滞在者の間で流布されている「両替ならミッドバレー」の噂は本当でした。しかし、短期の旅行者がここまで来るのは、ジャスコ・マニアでもない限り時間の無駄。ですので、一般的な旅行者は、同じようなレートを出しているブキッビンタンの優良店で両替するのが賢明です。


    写真: 地下センターコート周辺には、KFCやビアード・パパなどもあります。

  • [エリア別分析③ チャイナタウンとその北側]<br /><br /> チャイナタウンは、ブキッビンタンと並び旅行者が多く滞在する場所。両替所も10ヶ所ほどあるのですが、路上の露店に隠れてたりして、意外と気づかないものです。

    [エリア別分析③ チャイナタウンとその北側]

     チャイナタウンは、ブキッビンタンと並び旅行者が多く滞在する場所。両替所も10ヶ所ほどあるのですが、路上の露店に隠れてたりして、意外と気づかないものです。

  •  具体的には、毎晩夜市が開かれるプタリン通り沿いに、5軒(CIMBとホンリョン銀行含む)。北側の大通り(Jalan Hang Lekir)沿いに2軒。スルタン通りのセブンイレブンそばに1軒。パサルスニの駅前に1軒。プドゥ・バスターミナルの中に一軒。レートですが、ブキッビンタンと比較すると、ドル・円共に0.5-1%ほどレートが落ちます。結果として、1.5-2.8%程度のスプレッド。<br /><br /> チャイナタウン・プロパーの中で、一番レートがいいのは、恐らく北側の門からプタリン通りに入ってすぐ左側の「ISLE MAKMUR」(写真)。この店は、円・ドル共に、「他の店よりは」いいレートを出す傾向があります。ただこのお店、すぐ隣にマッサージ店があるため、いつ行っても、中国人女性からアグレッシブな営業を受けることになります。<br /><br /><br />写真: ISLE MAKMUR

     具体的には、毎晩夜市が開かれるプタリン通り沿いに、5軒(CIMBとホンリョン銀行含む)。北側の大通り(Jalan Hang Lekir)沿いに2軒。スルタン通りのセブンイレブンそばに1軒。パサルスニの駅前に1軒。プドゥ・バスターミナルの中に一軒。レートですが、ブキッビンタンと比較すると、ドル・円共に0.5-1%ほどレートが落ちます。結果として、1.5-2.8%程度のスプレッド。

     チャイナタウン・プロパーの中で、一番レートがいいのは、恐らく北側の門からプタリン通りに入ってすぐ左側の「ISLE MAKMUR」(写真)。この店は、円・ドル共に、「他の店よりは」いいレートを出す傾向があります。ただこのお店、すぐ隣にマッサージ店があるため、いつ行っても、中国人女性からアグレッシブな営業を受けることになります。


    写真: ISLE MAKMUR

  •  北門から大通りを渡った右側に見えている大きな建物が、「コタ・ラヤ」というショッピングセンター(写真)。あまり知られていませんが、このビルの中には、携帯ショップに埋もれるようにして銀行系の両替店舗が3軒(メイバンク、RHB、CIMB)入っています。レートですが、メイバンクのレートは、ホームページ上のものと同じで、円・ドル共に2-2.5%程度のスプレッド。すぐ隣にRHBやCIMBもありますが、レートはメイバンクに及びません。 <br /><br /> これらのお店は、常にお客がいて大変繁盛しているように見えます。しかし、それは両替ではなく、送金依頼に来た出稼ぎ労働者たち。両替に関しては、周辺にもっといいお店がいくらでもあります。<br />

     北門から大通りを渡った右側に見えている大きな建物が、「コタ・ラヤ」というショッピングセンター(写真)。あまり知られていませんが、このビルの中には、携帯ショップに埋もれるようにして銀行系の両替店舗が3軒(メイバンク、RHB、CIMB)入っています。レートですが、メイバンクのレートは、ホームページ上のものと同じで、円・ドル共に2-2.5%程度のスプレッド。すぐ隣にRHBやCIMBもありますが、レートはメイバンクに及びません。

     これらのお店は、常にお客がいて大変繁盛しているように見えます。しかし、それは両替ではなく、送金依頼に来た出稼ぎ労働者たち。両替に関しては、周辺にもっといいお店がいくらでもあります。

  •  コタ・ラヤの後、プタリン通りをさらに北上すると、貴金属店が並ぶエリアに入ります。実は、このプタリン通り(東)、クラン川(西)、LRTの高架(北)で囲まれたエリアは、ちょっとした下町風金融街。近くに旧・中央市場やジャメ・モスクなどもあり、昔から人通りの多い場所だったのでしょう。狭い範囲内に、 大手銀行の自社ビル、貴金属ショップ、両替店や送金店など「カネ関係」のお店が集まります。<br /><br /> ここには、両替店が数軒。もっと多そうに見えますが、半分は送金専門店です。比較的レートがいいのは、プタリン通り沿いにある2軒(KL Ilham Holdings、AJMIR)。チャイナタウンのベストレートより、1-2ポイント(0.3-0.6%)レートがいいのですが、ブキッビンタンと比べると、実に平凡なレートです。<br /><br /><br />写真: AJMIR。<br />

     コタ・ラヤの後、プタリン通りをさらに北上すると、貴金属店が並ぶエリアに入ります。実は、このプタリン通り(東)、クラン川(西)、LRTの高架(北)で囲まれたエリアは、ちょっとした下町風金融街。近くに旧・中央市場やジャメ・モスクなどもあり、昔から人通りの多い場所だったのでしょう。狭い範囲内に、 大手銀行の自社ビル、貴金属ショップ、両替店や送金店など「カネ関係」のお店が集まります。

     ここには、両替店が数軒。もっと多そうに見えますが、半分は送金専門店です。比較的レートがいいのは、プタリン通り沿いにある2軒(KL Ilham Holdings、AJMIR)。チャイナタウンのベストレートより、1-2ポイント(0.3-0.6%)レートがいいのですが、ブキッビンタンと比べると、実に平凡なレートです。


    写真: AJMIR。

  •  だったら、ブキッビンタンまで行っちゃえば? チャイナタウンからブキッ・ビンタンまでは無料バス(GoKL、パープル・ライン)が出ています。時々渋滞に遭いますが、本数は結構あります。また、距離的にも1キロちょいなので、歩いてでも行けます。<br /><br /><br />地図: チャイナタウン周辺の主な両替店。赤い点、下から ISLE MAKMUR、KL Ilham Holdings、AJMIR。黄色い点 - その他の両替店舗。ピンクの点 - 下からパサルスニ駅、プタリン通り、セントラルマーケット、コタラヤSC、HSBCビル。<br /><br />

     だったら、ブキッビンタンまで行っちゃえば? チャイナタウンからブキッ・ビンタンまでは無料バス(GoKL、パープル・ライン)が出ています。時々渋滞に遭いますが、本数は結構あります。また、距離的にも1キロちょいなので、歩いてでも行けます。


    地図: チャイナタウン周辺の主な両替店。赤い点、下から ISLE MAKMUR、KL Ilham Holdings、AJMIR。黄色い点 - その他の両替店舗。ピンクの点 - 下からパサルスニ駅、プタリン通り、セントラルマーケット、コタラヤSC、HSBCビル。

  • [エリア別分析④ スリヤKLCC]<br /><br /> 続いて、人気観光スポットの両替レートを見てみましょう。旅行者が一度は訪れるであろう、ペトロナスタワーのスリヤKLCC。紀伊国屋書店も入居しており、私も何度か訪れました。<br /><br /> 中には両替店舗が5つ。1階(グランド・フロア)の入口に、銀行の両替ブースが2つ(CIMBとRHB)。地下のコンコースに、メイバンク(ユニクロ裏)、さらに私設の両替店が2つ(Ali Noor、NS Cashpoint)あります。

    [エリア別分析④ スリヤKLCC]

     続いて、人気観光スポットの両替レートを見てみましょう。旅行者が一度は訪れるであろう、ペトロナスタワーのスリヤKLCC。紀伊国屋書店も入居しており、私も何度か訪れました。

     中には両替店舗が5つ。1階(グランド・フロア)の入口に、銀行の両替ブースが2つ(CIMBとRHB)。地下のコンコースに、メイバンク(ユニクロ裏)、さらに私設の両替店が2つ(Ali Noor、NS Cashpoint)あります。

  •  各店のレートを見ていきます。メイバンクは、ホームページ上に掲載されたレートとほぼ同じ(なぜか、微妙に違うことがある)。そうなると、円、ドル共に2-2.5%程度のスプレッドになります。<br /><br /> 同じフロアにある2つの両替店(ALINOOR&amp;SONS、NS Cashpoint)ですが、私設両替店の割には平凡なレート。メイバンクの方がレートがいい場合が多く、お互いのレートを全く意識していないようです。このように、スリヤKLCCでは、両替レートはどんぐりの背くらべ状態。円・ドルのBUYスプレッドは良くても2%程度とお考え下さい。<br /><br /><br />写真: 地下コンコースのALINOOR&amp;SON。

     各店のレートを見ていきます。メイバンクは、ホームページ上に掲載されたレートとほぼ同じ(なぜか、微妙に違うことがある)。そうなると、円、ドル共に2-2.5%程度のスプレッドになります。

     同じフロアにある2つの両替店(ALINOOR&SONS、NS Cashpoint)ですが、私設両替店の割には平凡なレート。メイバンクの方がレートがいい場合が多く、お互いのレートを全く意識していないようです。このように、スリヤKLCCでは、両替レートはどんぐりの背くらべ状態。円・ドルのBUYスプレッドは良くても2%程度とお考え下さい。


    写真: 地下コンコースのALINOOR&SON。

  •  スリヤには、さらにグラウンド・フロアに銀行系の両替所が二つ(CIMB, RHB)あります。場所的には、正面玄関入ってすぐの絶好のロケーション。気になるレートですが、絵に描いたようなぼったくりレートでした。ある日のレートをチェックしてみると、RHBで、ドル4%、円7%のスプレッド。CIMBで、ドル6%、円8%のスプレッドです。店頭に客がいるのを見るたびに、「きゃー、今すぐに逃げてー」と叫んでしまいます(心の中で)。<br /><br /> 世の中には、「両替レートなんてどこも変わらん」、と間違った常識を持った旅行者がいます。そんな数字に弱い彼らを待ちうけるのが、前にも紹介したボッタクリ両替店。香港で言えば、両替激戦区チョンキン・マンションの入口に店を構えるあの二軒に相当します。ここKLでは、なんとその役割を大手の銀行が買って出ています。何しろ、ペトロナスタワーですからね。ボッタクリにも品格が必要です。<br /><br /><br />写真: 1階入口のRHB

     スリヤには、さらにグラウンド・フロアに銀行系の両替所が二つ(CIMB, RHB)あります。場所的には、正面玄関入ってすぐの絶好のロケーション。気になるレートですが、絵に描いたようなぼったくりレートでした。ある日のレートをチェックしてみると、RHBで、ドル4%、円7%のスプレッド。CIMBで、ドル6%、円8%のスプレッドです。店頭に客がいるのを見るたびに、「きゃー、今すぐに逃げてー」と叫んでしまいます(心の中で)。

     世の中には、「両替レートなんてどこも変わらん」、と間違った常識を持った旅行者がいます。そんな数字に弱い彼らを待ちうけるのが、前にも紹介したボッタクリ両替店。香港で言えば、両替激戦区チョンキン・マンションの入口に店を構えるあの二軒に相当します。ここKLでは、なんとその役割を大手の銀行が買って出ています。何しろ、ペトロナスタワーですからね。ボッタクリにも品格が必要です。


    写真: 1階入口のRHB

  •  スリヤKLCCの戦略としては、とりあえず地下フロアーの三軒をチェック。その中で一番レートのいいお店を選びます。でも、よく考えると、スプレッド2-2.5%というのは、クレジットカードで買い物した場合の為替レートとほぼ同じ。だったら、ポイント還元もあるカード払いの方がお得でしょう。<br /><br /> このように、KLCCにはレートのいいお店はありません。もし一円たりとも損したくないのなら、迷わずブキッビンタンへ。無料バス(GoKL、 グリーンライン)や専用通路(1キロ強)が使えます。<br /><br />

     スリヤKLCCの戦略としては、とりあえず地下フロアーの三軒をチェック。その中で一番レートのいいお店を選びます。でも、よく考えると、スプレッド2-2.5%というのは、クレジットカードで買い物した場合の為替レートとほぼ同じ。だったら、ポイント還元もあるカード払いの方がお得でしょう。

     このように、KLCCにはレートのいいお店はありません。もし一円たりとも損したくないのなら、迷わずブキッビンタンへ。無料バス(GoKL、 グリーンライン)や専用通路(1キロ強)が使えます。

  • [エリア別分析⑤ 空港]<br /><br /> おっと、旅行者が最初に訪れる空港を忘れていました。空港といえば、ボッタクリレートの聖地。マレーシアの場合、どうなんでしょう。巨大なクアラルンプール国際空港は、ターミナルが2つに分かれています。メインのKLIAと、格安航空会社専用のLCCT。お互いに離れており、シャトルバス(2.5RM=80円)で20分程度の距離です。それぞれ数ヶ所ずつ両替所があるのですが、私がチェックしたのは、セキュリティの外にある店舗だけになります。<br /><br />==LCCT==<br /><br /> ホンリョン銀行とCIMB。円、ドル共に同じレートで、7-9%のスプレッド。その他、セキュリティ内に、CIMB, RHB、メイバンク、クウェート、イスラム銀行があります。<br /><br /><br />写真: ホンリョン銀行。その向かいにCIMB。<br /><br />

    [エリア別分析⑤ 空港]

     おっと、旅行者が最初に訪れる空港を忘れていました。空港といえば、ボッタクリレートの聖地。マレーシアの場合、どうなんでしょう。巨大なクアラルンプール国際空港は、ターミナルが2つに分かれています。メインのKLIAと、格安航空会社専用のLCCT。お互いに離れており、シャトルバス(2.5RM=80円)で20分程度の距離です。それぞれ数ヶ所ずつ両替所があるのですが、私がチェックしたのは、セキュリティの外にある店舗だけになります。

    ==LCCT==

     ホンリョン銀行とCIMB。円、ドル共に同じレートで、7-9%のスプレッド。その他、セキュリティ内に、CIMB, RHB、メイバンク、クウェート、イスラム銀行があります。


    写真: ホンリョン銀行。その向かいにCIMB。

  • ==KLIA==<br /><br /> 出発階の4行(CIMB,RHB,メイバンク、クゥエート)と到着階の1行(RHB)をチェック。ドルは談合レートで、約6-7%のスプレッド。円レートはバラバラですが、出発階が約6-7%のスプレッド。なぜか、到着階のRHBだけは、まともな円レートを出していました(3%弱)。 <br /><br /> 戦略ですが、基本的にレートが悪いので、どこも談合レートのようなら、ATMでキャッシングするか、少額の両替に抑えます。空港から中心部までは、特急列車で35RM(1225円)、バスで10M(320円)程度。200RM(6400円)くらい持ってれば十分でしょう。<br /><br />写真: 成田空港のように静かで落ち着いたKLIA。

    ==KLIA==

     出発階の4行(CIMB,RHB,メイバンク、クゥエート)と到着階の1行(RHB)をチェック。ドルは談合レートで、約6-7%のスプレッド。円レートはバラバラですが、出発階が約6-7%のスプレッド。なぜか、到着階のRHBだけは、まともな円レートを出していました(3%弱)。

     戦略ですが、基本的にレートが悪いので、どこも談合レートのようなら、ATMでキャッシングするか、少額の両替に抑えます。空港から中心部までは、特急列車で35RM(1225円)、バスで10M(320円)程度。200RM(6400円)くらい持ってれば十分でしょう。

    写真: 成田空港のように静かで落ち着いたKLIA。

  • [エリア別分析⑤ KLセントラル]<br /><br /> 最後に、KLセントラル。ここはKL電車網のハブで、空港行きの特急列車や直通バスもここから発着します。空港から市内に移動する時、まずはこの駅にやってくる旅行者も多いでしょう。<br /><br /> 一見、ただの駅のようですが、コンコース脇の通路を進むと、右にメイバンク、CIMB、クウェート銀行の三行。左にRHB、AmBankなどの銀行が店舗を構えています。<br />

    [エリア別分析⑤ KLセントラル]

     最後に、KLセントラル。ここはKL電車網のハブで、空港行きの特急列車や直通バスもここから発着します。空港から市内に移動する時、まずはこの駅にやってくる旅行者も多いでしょう。

     一見、ただの駅のようですが、コンコース脇の通路を進むと、右にメイバンク、CIMB、クウェート銀行の三行。左にRHB、AmBankなどの銀行が店舗を構えています。

  •  銀行のレートですが、メイバンクはウェブと同じで、円・ドル共にだいたい2-2.5%のスプレッド。すぐ隣にあるCIMB銀行は、珍しくメイバンクと同じか近いレートを出しています。この日に限って言えば、円はメイバンクがベスト。ドルはクウェート銀行とAmBankがメイバンクより少しだけ良いレートでした。<br /><br /> 銀行に混じって、私設両替商も2軒(写真下)。レートは平凡で、ドルはメイバンクと同じ。円は約1%弱いレート。

     銀行のレートですが、メイバンクはウェブと同じで、円・ドル共にだいたい2-2.5%のスプレッド。すぐ隣にあるCIMB銀行は、珍しくメイバンクと同じか近いレートを出しています。この日に限って言えば、円はメイバンクがベスト。ドルはクウェート銀行とAmBankがメイバンクより少しだけ良いレートでした。

     銀行に混じって、私設両替商も2軒(写真下)。レートは平凡で、ドルはメイバンクと同じ。円は約1%弱いレート。

  •  KLセントラルの構内は、マックも含め24時間営業。ただ、両替の店舗に関しては、空港ほど遅くまで開いていません。そこが、ターミナルの割には、使い勝手の悪いところです。<br /><br /> ターミナルのすぐ南側。モノレール駅のそばにも、私設両替商が2軒あります。レートは、ドルが構内より少しだけ(0.3-0.5%)いいレート。その一方、円レートはいまひとつ。結局、すべての店を見てみないとわかりませんが、傾向的には「メイバンクのレートと同じか、少しだけいいレート」がマックスと言えるでしょう。以上、エリア別の分析と戦略でした。<br />

     KLセントラルの構内は、マックも含め24時間営業。ただ、両替の店舗に関しては、空港ほど遅くまで開いていません。そこが、ターミナルの割には、使い勝手の悪いところです。

     ターミナルのすぐ南側。モノレール駅のそばにも、私設両替商が2軒あります。レートは、ドルが構内より少しだけ(0.3-0.5%)いいレート。その一方、円レートはいまひとつ。結局、すべての店を見てみないとわかりませんが、傾向的には「メイバンクのレートと同じか、少しだけいいレート」がマックスと言えるでしょう。以上、エリア別の分析と戦略でした。

  • [銀行での両替]<br /><br /> 一段落したところで、銀行の両替について見てみます。私設両替店ほどの存在感はありませんが、各銀行両替業務も行っています。ざっくり紹介すると、<br /><br />メイバンク(虎のマーク) - 最大手。コタラヤSC(チャイナタウン)、KLセントラル、ミッドバレー、スリヤKLCCなどの便利な場所に両替窓口あり。レートはウェブと同じで、ドル・円のBUYが2-2.5%程度。<br />URL - http://www.maybank2u.com.my/<br /><br />CIMB(赤) - 国内第二位。コタラヤSC、プタリン通り(以上、チャイナタウン)、ミッドバレー、スリヤKLCCに両替店舗あり。その他、支店に併設する形で、チャイナタウン北側エリアに2-3軒、ジャメ・モスクの近くに一軒。レートはバラバラで、時に平凡、時にぼったくり。いずれにせよ、メイバンクのレートを上回ることは、滅多にありません。<br />URL - http://www.cimbclicks.com.my/<br /><br /><br />写真: CIMBの両替専用窓口@チャイナタウン。

    [銀行での両替]

     一段落したところで、銀行の両替について見てみます。私設両替店ほどの存在感はありませんが、各銀行両替業務も行っています。ざっくり紹介すると、

    メイバンク(虎のマーク) - 最大手。コタラヤSC(チャイナタウン)、KLセントラル、ミッドバレー、スリヤKLCCなどの便利な場所に両替窓口あり。レートはウェブと同じで、ドル・円のBUYが2-2.5%程度。
    URL - http://www.maybank2u.com.my/

    CIMB(赤) - 国内第二位。コタラヤSC、プタリン通り(以上、チャイナタウン)、ミッドバレー、スリヤKLCCに両替店舗あり。その他、支店に併設する形で、チャイナタウン北側エリアに2-3軒、ジャメ・モスクの近くに一軒。レートはバラバラで、時に平凡、時にぼったくり。いずれにせよ、メイバンクのレートを上回ることは、滅多にありません。
    URL - http://www.cimbclicks.com.my/


    写真: CIMBの両替専用窓口@チャイナタウン。

  • AmBank(赤) - HSBCビル隣とKLセントラルに支店あり。両替はトラベレックスが行なっており、二カ所とも同じレートで、2.2-2.8%程度。<br />URL - http://www.ambankgroup.com/<br /><br />RHB(水色) - 国内第四位の金融グループ。コタラヤSC、スリヤKLCCなどに両替店舗あり。レートは劣悪。ホームページ掲載のレートからして激悪。やる気あるのか!<br />URL - http://www.rhb.com.my/<br /><br /><br />写真: AmBank

    AmBank(赤) - HSBCビル隣とKLセントラルに支店あり。両替はトラベレックスが行なっており、二カ所とも同じレートで、2.2-2.8%程度。
    URL - http://www.ambankgroup.com/

    RHB(水色) - 国内第四位の金融グループ。コタラヤSC、スリヤKLCCなどに両替店舗あり。レートは劣悪。ホームページ掲載のレートからして激悪。やる気あるのか!
    URL - http://www.rhb.com.my/


    写真: AmBank

  • ホンリョン銀行(Hong Leong) - チャイナタウンのプタリン通りと、とブキッビンタンのスルタン・イスマイル通りに両替窓口あり。レートは同じで、スプレッド2.2-2.8%程度。<br />URL - http://www.hlb.com.my/<br /><br /> 上記の5行以外にもHSBCやUOBなどの銀行があり、もしかすると支店の中で両替業務を行っているかもしれません。しかし、私設両替店よりレートがいいとは思えないので、深入りするのをやめておきます。立派な支店とかは、お客様係とかいて敷居が高いですからね。<br /><br /><br />写真: ホンリョン銀行の両替窓口@チャイナタウン<br />

    ホンリョン銀行(Hong Leong) - チャイナタウンのプタリン通りと、とブキッビンタンのスルタン・イスマイル通りに両替窓口あり。レートは同じで、スプレッド2.2-2.8%程度。
    URL - http://www.hlb.com.my/

     上記の5行以外にもHSBCやUOBなどの銀行があり、もしかすると支店の中で両替業務を行っているかもしれません。しかし、私設両替店よりレートがいいとは思えないので、深入りするのをやめておきます。立派な支店とかは、お客様係とかいて敷居が高いですからね。


    写真: ホンリョン銀行の両替窓口@チャイナタウン

  • [トラベラーズ・チェック]<br /><br /> ここからは、トラベラーズチェックやATMなどの「非現金」系の両替について見ていきます。まずは、旅行者の友T/Cから。マレーシアでもT/Cは利用できます。私がメイバンクで確認したところでは、アメックス限定で、費用は取引ごとに10RM(=320円)。さらに、チェック一枚ごとに0.15RM(=4.8円)の印紙税。窓口では、パスポート及び、TC購入時のレシートの提示を求められます。このような仕組みのため、手数料の割合を減らすためには、一度に多くの枚数を現金化するとお得です。<br /><br /> メイバンクの場合、TCのレートは、ホームページの「Buying OD」と同じレートで、スプレッドは1.5-1.6%程。T/Cは、通常、現金より0.7%ほどレートがいいのですが、それはあくまでメイバンク内でのお話。私設両替所では、常にこれよりいい現金レートを出してます。面白いことに、優良両替所にレートを合わせているミッドバレーのメイバンク支店では、なんと現金レートがT/Cレートを上回るという「珍事」が起きています。

    [トラベラーズ・チェック]

     ここからは、トラベラーズチェックやATMなどの「非現金」系の両替について見ていきます。まずは、旅行者の友T/Cから。マレーシアでもT/Cは利用できます。私がメイバンクで確認したところでは、アメックス限定で、費用は取引ごとに10RM(=320円)。さらに、チェック一枚ごとに0.15RM(=4.8円)の印紙税。窓口では、パスポート及び、TC購入時のレシートの提示を求められます。このような仕組みのため、手数料の割合を減らすためには、一度に多くの枚数を現金化するとお得です。

     メイバンクの場合、TCのレートは、ホームページの「Buying OD」と同じレートで、スプレッドは1.5-1.6%程。T/Cは、通常、現金より0.7%ほどレートがいいのですが、それはあくまでメイバンク内でのお話。私設両替所では、常にこれよりいい現金レートを出してます。面白いことに、優良両替所にレートを合わせているミッドバレーのメイバンク支店では、なんと現金レートがT/Cレートを上回るという「珍事」が起きています。

  •  仮に、100ドルのチェックを現金化したとすると、T/Cレート(1.5%) + 手数料が10.15RM(今のレートで総額の3.2%) = 4.7%のスプレッドに落ち着きます。100ドルチェックを2枚替えた場合、1.5% + 10.3RM(1.6%) = 3.1%。かろうじて、許容範囲かな。<br /><br /> ここではメイバンクの例を紹介しましたが、他の銀行が、もっと安い手数料で商っている可能性もあります。レートの違いもあるでしょう。でも、何かと不便なトラベラーズチェックの利用は、あまりおすすめできません。T/Cを束のように持っている旅行者を見るたびに、「おいっ、いつの時代だよ」と感じるのは、私だけではないはずです。

     仮に、100ドルのチェックを現金化したとすると、T/Cレート(1.5%) + 手数料が10.15RM(今のレートで総額の3.2%) = 4.7%のスプレッドに落ち着きます。100ドルチェックを2枚替えた場合、1.5% + 10.3RM(1.6%) = 3.1%。かろうじて、許容範囲かな。

     ここではメイバンクの例を紹介しましたが、他の銀行が、もっと安い手数料で商っている可能性もあります。レートの違いもあるでしょう。でも、何かと不便なトラベラーズチェックの利用は、あまりおすすめできません。T/Cを束のように持っている旅行者を見るたびに、「おいっ、いつの時代だよ」と感じるのは、私だけではないはずです。

  • [ATMからの引き出し]<br /><br />==クレジットカード==<br /><br /> そこで、現在、長期旅行者が主に利用しているのが、クレカや銀行カードによるATMからの引き出し。マレーシアでは、ほとんどのATMで国際カードが使えます。ATMがあるのは、ショッピングモールの中や、銀行の支店、セブン-イレブンなど。後者2つは24時間営業です。ATMのいいところは、どの国で引き出してもレートがそんなに変わらないこと。それに、こまめに引き出せることです。<br /><br />ビザやマスターのクレジットカードでキャッシングした場合のレートですが、<br /><br />(VisaやMasterの)インターバンク・レート + 利息<br /><br />となります。マレーシア・リンギットの対円インターバンク・レートは、だいたい0.3%-0.7%くらいで推移しているようです。仮に18%の金利で25日-55日間借りたとすると(一括払い)、利息が1.23%-2.71%。両方あわせて1.53%-3.41%、平均2.47%になります。これはあくまで平均的なカードの例で、優遇利息(15%以下)のカードもあれば、締め日の関係で累積金利が高くなるものもあります。<br /><br /><br />参考:Visaのレート<br />http://usa.visa.com/personal/card-benefits/travel/exchange-rate-calculator.jsp<br />

    [ATMからの引き出し]

    ==クレジットカード==

     そこで、現在、長期旅行者が主に利用しているのが、クレカや銀行カードによるATMからの引き出し。マレーシアでは、ほとんどのATMで国際カードが使えます。ATMがあるのは、ショッピングモールの中や、銀行の支店、セブン-イレブンなど。後者2つは24時間営業です。ATMのいいところは、どの国で引き出してもレートがそんなに変わらないこと。それに、こまめに引き出せることです。

    ビザやマスターのクレジットカードでキャッシングした場合のレートですが、

    (VisaやMasterの)インターバンク・レート + 利息

    となります。マレーシア・リンギットの対円インターバンク・レートは、だいたい0.3%-0.7%くらいで推移しているようです。仮に18%の金利で25日-55日間借りたとすると(一括払い)、利息が1.23%-2.71%。両方あわせて1.53%-3.41%、平均2.47%になります。これはあくまで平均的なカードの例で、優遇利息(15%以下)のカードもあれば、締め日の関係で累積金利が高くなるものもあります。


    参考:Visaのレート
    http://usa.visa.com/personal/card-benefits/travel/exchange-rate-calculator.jsp

  •  平均2.47%というのは、現金両替と比べて、さほどいいレートではありません。ただ、利便性を考えると、それほど悪くない。しか〜し、クレカのキャッシングには、定額の引き出し手数料という悩ましい問題が存在するのでした。私はこれまで、国際キャッシュカードや手数料不要のクレカを使っていた関係で、すっかりこの問題を忘れていました。試しに調べてみると、国内発行のほとんどのカードで、ATM引き出し手数料がかかります。典型的な例だと、1万円以下で108円、1万円以上で216円。つまり、2万円以下のキャッシングだと、最低+1%、少額ならば2-5%程度のオーバーヘッドがかかるのです。そうなると、クレカ自体のレートの良し悪しはぶっ飛んじゃいますね。<br /><br /> どうしてもATM手数料を取られたくない人は、そういう条件のカードと契約するしかありせん。私が知る範囲では、ライフカードやシティカードは2014年7月現在、海外での引出し手数料を徴収していません。<br /><br /><br />写真: マレーシアのATMで必ず聞かれるのが、「カードの発行銀行によっては、引き出し手数料がかかるかもしれません。取引を続けますか」という英文メッセージ。ATM自体は、今のところ海外のカードに対して手数料を取っていません。

     平均2.47%というのは、現金両替と比べて、さほどいいレートではありません。ただ、利便性を考えると、それほど悪くない。しか〜し、クレカのキャッシングには、定額の引き出し手数料という悩ましい問題が存在するのでした。私はこれまで、国際キャッシュカードや手数料不要のクレカを使っていた関係で、すっかりこの問題を忘れていました。試しに調べてみると、国内発行のほとんどのカードで、ATM引き出し手数料がかかります。典型的な例だと、1万円以下で108円、1万円以上で216円。つまり、2万円以下のキャッシングだと、最低+1%、少額ならば2-5%程度のオーバーヘッドがかかるのです。そうなると、クレカ自体のレートの良し悪しはぶっ飛んじゃいますね。

     どうしてもATM手数料を取られたくない人は、そういう条件のカードと契約するしかありせん。私が知る範囲では、ライフカードやシティカードは2014年7月現在、海外での引出し手数料を徴収していません。


    写真: マレーシアのATMで必ず聞かれるのが、「カードの発行銀行によっては、引き出し手数料がかかるかもしれません。取引を続けますか」という英文メッセージ。ATM自体は、今のところ海外のカードに対して手数料を取っていません。

  •  クレカでキャッシングする場合、為替にではなく借金の金利に対してお金を払うという仕組みになっています。そのため、仮に締め日が月末の場合、月始めに引き出すのと、月末に引き出すのとでは、約一ヶ月分(18% x 30/365 = 1.48%)も利息に差が出ます。とはいえ、それを意識しながら旅するのもバカバカしい。<br /><br /> こういう時には、「まとめて前倒し返済」という方法が使えます。どのカード発行会社も繰り上げ返済を受け付けており、カスタマーセンターに電話して振込予定日を伝えると、その日までの利息を含めた支払い金額と振込み口座を教えてくれます。これは海外にいても可能で、スカイプで電話して、新生銀行などの無料振込ができる口座から振り込めばコストもかかりません。<br /><br /> 例えば1週間旅行した後、3日後に返済するとします。平均の借り入れ期間は7日程度(18% x 7/365 = 0.34%)。Visaの為替スプレッドと合わせても、1%以内に収まります。唯一の問題は、この作業を面倒くさいと感じるかどうか。引出し額が多い時に検討して見る価値はありそうです。

     クレカでキャッシングする場合、為替にではなく借金の金利に対してお金を払うという仕組みになっています。そのため、仮に締め日が月末の場合、月始めに引き出すのと、月末に引き出すのとでは、約一ヶ月分(18% x 30/365 = 1.48%)も利息に差が出ます。とはいえ、それを意識しながら旅するのもバカバカしい。

     こういう時には、「まとめて前倒し返済」という方法が使えます。どのカード発行会社も繰り上げ返済を受け付けており、カスタマーセンターに電話して振込予定日を伝えると、その日までの利息を含めた支払い金額と振込み口座を教えてくれます。これは海外にいても可能で、スカイプで電話して、新生銀行などの無料振込ができる口座から振り込めばコストもかかりません。

     例えば1週間旅行した後、3日後に返済するとします。平均の借り入れ期間は7日程度(18% x 7/365 = 0.34%)。Visaの為替スプレッドと合わせても、1%以内に収まります。唯一の問題は、この作業を面倒くさいと感じるかどうか。引出し額が多い時に検討して見る価値はありそうです。

  • ==国際キャッシュカード==<br /><br /> 続いて、銀行の国際キャッシュカードはどうでしょうか。クレジットカードのキャッシングと違い、各銀行かなり恣意的にレートを決めています。<br /><br />シティバンク: インターバンクレート + 4-4.5% (約5%)<br />新生銀行: インターバンクレート + 4% (約4.5%)<br />楽天銀行(Visaデビット): インターバンク・レート + 3.024% (約3.5%)<br /><br />上記のカードでは、シティバンクのみ引き出し手数料(218円)がかかります(2009/05以降)。レートの計算方法も複雑で割高。今更、シティバンクを選ぶ理由はないでしょう。

    ==国際キャッシュカード==

     続いて、銀行の国際キャッシュカードはどうでしょうか。クレジットカードのキャッシングと違い、各銀行かなり恣意的にレートを決めています。

    シティバンク: インターバンクレート + 4-4.5% (約5%)
    新生銀行: インターバンクレート + 4% (約4.5%)
    楽天銀行(Visaデビット): インターバンク・レート + 3.024% (約3.5%)

    上記のカードでは、シティバンクのみ引き出し手数料(218円)がかかります(2009/05以降)。レートの計算方法も複雑で割高。今更、シティバンクを選ぶ理由はないでしょう。

  •  話は変わりますが、銀行によっては、直接、外貨が引き出せるATMを設置しています。マレーシアにとっての外貨、つまりリンギット以外の通貨です。利用者はマレーシアの銀行カードを持ってなくてはなりませんが、レートはどの程度なんでしょうか。<br /><br /> ATMを設置しているのは、あのCIMB銀行。嫌な予感をかすかに感じながらレートを計算してみると...リンギット-&gt;ドルでスプレッド1.4%とメイバンクと遜色ないレート。SELLとはいえ、意外に良心的です。<br /><br /><br />写真: パビリオンにあるCIMB外貨引き出し機。KLセントラル駅にもあります。

     話は変わりますが、銀行によっては、直接、外貨が引き出せるATMを設置しています。マレーシアにとっての外貨、つまりリンギット以外の通貨です。利用者はマレーシアの銀行カードを持ってなくてはなりませんが、レートはどの程度なんでしょうか。

     ATMを設置しているのは、あのCIMB銀行。嫌な予感をかすかに感じながらレートを計算してみると...リンギット->ドルでスプレッド1.4%とメイバンクと遜色ないレート。SELLとはいえ、意外に良心的です。


    写真: パビリオンにあるCIMB外貨引き出し機。KLセントラル駅にもあります。

  • [クレジットカードで買い物]<br /><br /> マレーシアはクレジットカードが大変普及しています。スーパーを含め、かなりの場所でクレカ払いが可能。だったら、いちいち現金を降ろさなくても、直接カードで支払えばいい話です。クレカのいいところは、ポイント還元があることと、平均すればATMからの引き出しよりもレートがいいことです。一括払いの場合、一般的なカードで、<br /><br />インターバンク・レート + (1.6%または1.63%の手数料)<br /><br />となります。こちらも計算すると、1.9% - 2.33%で平均2.11%。補足ですが、支払い時、暗証番号を求められるので、普段サインしかしない人も、PIN番号を記憶しておきましょう。<br /><br />

    [クレジットカードで買い物]

     マレーシアはクレジットカードが大変普及しています。スーパーを含め、かなりの場所でクレカ払いが可能。だったら、いちいち現金を降ろさなくても、直接カードで支払えばいい話です。クレカのいいところは、ポイント還元があることと、平均すればATMからの引き出しよりもレートがいいことです。一括払いの場合、一般的なカードで、

    インターバンク・レート + (1.6%または1.63%の手数料)

    となります。こちらも計算すると、1.9% - 2.33%で平均2.11%。補足ですが、支払い時、暗証番号を求められるので、普段サインしかしない人も、PIN番号を記憶しておきましょう。

  • [レート比較]<br /><br /> データが出揃ったところで、そろそろレートの損得ランキングを発表したいと思います。比較単位はスプレッド(市場レートからの乖離)です。<br /><br /><br />==ドル、円共通(BUY)==<br /><br />1. ATM引出し クレカ前倒し返済 0.5-1.0%<br />2. ミッドバレー・ブキッビンタンのベストレート = 0.6-1.5%<br />3. ブキッビンタンの平均的なレート 1.0-2.0%<br />4. チャイナタウン北のベストレート = 1.2-2.2%<br />5. チャイナタウンのベストレート = 1.5-2.5%<br />6. KLセントラルのベストレート = 1.7-2.5%<br />7. クレジットカード払いのレート = 2.11%(1.9%-2.33%)<br />8. スリヤKLCCのベストレート = 1.9-2.5%<br />9. メイバンクのレート = 2.0-2.5%<br />10. ATM引き出し クレカ = 平均2.47%(1.53%-3.41%)<br />11. ATM引き出し 楽天カード = 3.5%<br />12. ATM引き出し クレカ 引き出し手数料込 = 3%-8%<br />13. ドルT/C(100ドル一枚) = 4.7% (T/C発行コスト含まず)<br />圏外: 空港、スリヤKLCCのCIMB、ブキッビンタンぼったくり店 = 6-9%

    [レート比較]

     データが出揃ったところで、そろそろレートの損得ランキングを発表したいと思います。比較単位はスプレッド(市場レートからの乖離)です。


    ==ドル、円共通(BUY)==

    1. ATM引出し クレカ前倒し返済 0.5-1.0%
    2. ミッドバレー・ブキッビンタンのベストレート = 0.6-1.5%
    3. ブキッビンタンの平均的なレート 1.0-2.0%
    4. チャイナタウン北のベストレート = 1.2-2.2%
    5. チャイナタウンのベストレート = 1.5-2.5%
    6. KLセントラルのベストレート = 1.7-2.5%
    7. クレジットカード払いのレート = 2.11%(1.9%-2.33%)
    8. スリヤKLCCのベストレート = 1.9-2.5%
    9. メイバンクのレート = 2.0-2.5%
    10. ATM引き出し クレカ = 平均2.47%(1.53%-3.41%)
    11. ATM引き出し 楽天カード = 3.5%
    12. ATM引き出し クレカ 引き出し手数料込 = 3%-8%
    13. ドルT/C(100ドル一枚) = 4.7% (T/C発行コスト含まず)
    圏外: 空港、スリヤKLCCのCIMB、ブキッビンタンぼったくり店 = 6-9%

  • [不都合な真実と好都合な真実]<br /><br />==少々難解な話なので、興味のない人は飛ばして下さい==<br /><br /> と、一定の分析はできたものの、まだ未解決な問題も残されています。その一つが、両替商のレートの偏りです。グラフは、ヤフーのドル/リンギット・チャートにミッドバレーのレート(ピンク色、上がSELL、下がBUY)、メイバンクのTTレート(黄色、上がSELL、下がBUY)、メイバンクのTTレート中間値(赤色)をプロットしたものです。<br /><br /> グラフを見てわかるのは、両替商は、外貨の買取では利益(仲値との差)が出ているものの、SELLレートが仲値より下にあるため、リンギット-&gt;ドルの再両替を処理する度に、為替損が出てしまいます。この菩薩のようなビジネス・モデルって、一体何なの?<br /><br /><br />グラフ: ドル-リンギットの取引は、日中の営業時間のみで、それ以外の時間は基本的にフラットです。銀行間取引のみなのでしょう。

    [不都合な真実と好都合な真実]

    ==少々難解な話なので、興味のない人は飛ばして下さい==

     と、一定の分析はできたものの、まだ未解決な問題も残されています。その一つが、両替商のレートの偏りです。グラフは、ヤフーのドル/リンギット・チャートにミッドバレーのレート(ピンク色、上がSELL、下がBUY)、メイバンクのTTレート(黄色、上がSELL、下がBUY)、メイバンクのTTレート中間値(赤色)をプロットしたものです。

     グラフを見てわかるのは、両替商は、外貨の買取では利益(仲値との差)が出ているものの、SELLレートが仲値より下にあるため、リンギット->ドルの再両替を処理する度に、為替損が出てしまいます。この菩薩のようなビジネス・モデルって、一体何なの?


    グラフ: ドル-リンギットの取引は、日中の営業時間のみで、それ以外の時間は基本的にフラットです。銀行間取引のみなのでしょう。

  •  はて、これはどう解釈したらよいのか。両替を経て買い取った外貨は、ある時点でリンギットに戻して利益を確定させなくてはなりません。商売ですから。その外貨-&gt;リンギットは、銀行に持ち込むのか、それとも両替屋の相互取引マーケットのようなもので処理するのか、正確なことはわかりません。しかし、その一部は、他の顧客の外貨買いで自己処理することができます。仮に直近の仲値に対して損だとしても、前に客から買い取ったBUYレートより高ければ、一応利益は出ます。でも、それだけでは説明しきれてませんよね、この問題。これは、今後の宿題にしておきます。<br /><br /> それはさておき、このレートの歪みを利用しない手はないでしょう。もし長期旅行者でドルを必要としていたら、円 -&gt; リンギット -&gt; ドルのクロス両替を行うのです。仮に、リンギット-&gt;ドルのスプレッドが-0.6%(逆ざや)だとすると、日本円-&gt;リンギットのスプレッド0.6-1.6%を加えて、0%-1%。日本の銀行より、ずっと安くドルを調達出来ます。もちろん、まず手持ちの円がないといけませんけどね。余ったリンギットを、次の旅行先の通貨に両替しておくというのも、ありかな。ちなみに、BUYレートがいいお店は、必ずしもSELLレートもいいとは限りません。「SELL」の優良店は、一から探し直しです。

     はて、これはどう解釈したらよいのか。両替を経て買い取った外貨は、ある時点でリンギットに戻して利益を確定させなくてはなりません。商売ですから。その外貨->リンギットは、銀行に持ち込むのか、それとも両替屋の相互取引マーケットのようなもので処理するのか、正確なことはわかりません。しかし、その一部は、他の顧客の外貨買いで自己処理することができます。仮に直近の仲値に対して損だとしても、前に客から買い取ったBUYレートより高ければ、一応利益は出ます。でも、それだけでは説明しきれてませんよね、この問題。これは、今後の宿題にしておきます。

     それはさておき、このレートの歪みを利用しない手はないでしょう。もし長期旅行者でドルを必要としていたら、円 -> リンギット -> ドルのクロス両替を行うのです。仮に、リンギット->ドルのスプレッドが-0.6%(逆ざや)だとすると、日本円->リンギットのスプレッド0.6-1.6%を加えて、0%-1%。日本の銀行より、ずっと安くドルを調達出来ます。もちろん、まず手持ちの円がないといけませんけどね。余ったリンギットを、次の旅行先の通貨に両替しておくというのも、ありかな。ちなみに、BUYレートがいいお店は、必ずしもSELLレートもいいとは限りません。「SELL」の優良店は、一から探し直しです。

  •  先ほどの「レートの偏り」を好都合な真実とすれば、不都合な真実もあります。それは、メイバンクにしろ、両替商にしろ、あまり頻繁にレートを変えないことです。一日一回あるかないか。それは、通貨バスケット制で変動の少ないドル-リンギット相場ならありなのですが、24時間取引で変動の大きいドル円が加わると、そうともいきません。<br /><br /> グラフは、ヤフーの円/リンギット・チャートに、先ほどと同じプロットを加えたもの。これを見てわかるのは、メイバンクの仲値からして、かなり市場からずれていることです。まあ、彼らの場合、グラフが黄色い線の内側に収まっていれば損はないので、それほど正確である必要はありません。ちなみに、私が本文中で示した参考スプレッドは、主にメイバンクの仲値(TTレート中間値)を基準にしています。そのため、参照としている仲値が不正確、または日中レートが大きく動いた場合、とても不正確な指標になってしまいます。でも、これはどうしようもありません。

     先ほどの「レートの偏り」を好都合な真実とすれば、不都合な真実もあります。それは、メイバンクにしろ、両替商にしろ、あまり頻繁にレートを変えないことです。一日一回あるかないか。それは、通貨バスケット制で変動の少ないドル-リンギット相場ならありなのですが、24時間取引で変動の大きいドル円が加わると、そうともいきません。

     グラフは、ヤフーの円/リンギット・チャートに、先ほどと同じプロットを加えたもの。これを見てわかるのは、メイバンクの仲値からして、かなり市場からずれていることです。まあ、彼らの場合、グラフが黄色い線の内側に収まっていれば損はないので、それほど正確である必要はありません。ちなみに、私が本文中で示した参考スプレッドは、主にメイバンクの仲値(TTレート中間値)を基準にしています。そのため、参照としている仲値が不正確、または日中レートが大きく動いた場合、とても不正確な指標になってしまいます。でも、これはどうしようもありません。

  • [虎の巻]<br /><br /> こんな感じで、クアラルンプールでの両替のコツをまとめてみました。それほど目新しい情報はないけれど、一度こうやって落ち着いて分析してみるのはいいことです。私より詳しい人が現れて、間違った部分を修正してくれれば、より完成度の高いものになるでしょう。再度、KL両替のベストプラクティスを振り返ると、<br /><br />1. 空港では、少額の両替かATMで。 <br />2. ブキッビンタンやミッドバレーに行ったら、多めに両替。<br />3. チャイナタウンでは、北の金融街へ歩け。<br />4. KLCCではカード払いか、メイバンクで両替。<br />5. T/Cは面倒くさいからやめておけ。<br />6. ATM自体は引き出し手数料を取らないが、カード会社が取るかも。<br />7. リンギット-&gt;外貨への逆両替はレートがいい。<br />8. 銀行ならメイバンクが安心<br />9. (マレーシアに限らず)クレカ前倒し返済はかなり使える。<br /><br />これらが今回のリサーチの成果、「虎の巻」です

    [虎の巻]

     こんな感じで、クアラルンプールでの両替のコツをまとめてみました。それほど目新しい情報はないけれど、一度こうやって落ち着いて分析してみるのはいいことです。私より詳しい人が現れて、間違った部分を修正してくれれば、より完成度の高いものになるでしょう。再度、KL両替のベストプラクティスを振り返ると、

    1. 空港では、少額の両替かATMで。
    2. ブキッビンタンやミッドバレーに行ったら、多めに両替。
    3. チャイナタウンでは、北の金融街へ歩け。
    4. KLCCではカード払いか、メイバンクで両替。
    5. T/Cは面倒くさいからやめておけ。
    6. ATM自体は引き出し手数料を取らないが、カード会社が取るかも。
    7. リンギット->外貨への逆両替はレートがいい。
    8. 銀行ならメイバンクが安心
    9. (マレーシアに限らず)クレカ前倒し返済はかなり使える。

    これらが今回のリサーチの成果、「虎の巻」です

  • [まとめ]<br /><br /> 最後に、どこかで聞いたようなセリフで締めたいと思います。ここまで長々と説明してきて何ですが、レートの細かい違いに大きな損得はありません。例えば、ブキッビンタンの優良店とKLCCのメイバンクで両替した場合のレート差は、10000円替えて、わずか150円。ナシゴレン一皿分です。<br /><br /> さらに言えば、2011年は、今より2-3割円高でした。結局、マレーシアは楽しんだもの勝ちなのです。では、何で調べたの?と聞かれれば、知りたかったから、としか答えようがありません。というわけで、KL好きの皆さん、クアラルンプール訪問の際は、ぜひアレやコレやと散財を楽しんで来てください。頭のなかでx30掛けながら買い物するなんて野暮ですよ!<br /><br /><br /><br />[リンク集]<br /><br />==マレーシア旅行記一覧==<br />http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album?dmos=os&amp;level1=1&amp;level2=499&amp;level3=&amp;sort=when<br /><br />==国内旅行記一覧==<br />http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album?dmos=dm&amp;sort=when<br />==海外旅行記一覧==<br />http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album?dmos=os&amp;sort=when<br /><br />==両替、為替関連==<br />[タイ] バンコク両替事情 - 為替をめぐる知的冒険<br />http://4travel.jp/travelogue/10439814 <br />[ネパール] カトマンズ タメル 両替屋のひみつ教えます<br />http://4travel.jp/travelogue/10438076<br />[マレーシア] クアラルンプール 両替虎の巻<br />http://4travel.jp/travelogue/10797388<br />[香港] 香港両替事情 - 真の為替王は誰だ<br />http://4travel.jp/travelogue/10915799<br />[中国] 世界一詳しい人民元投資マニュアル<br />http://4travel.jp/travelogue/10608450

    [まとめ]

     最後に、どこかで聞いたようなセリフで締めたいと思います。ここまで長々と説明してきて何ですが、レートの細かい違いに大きな損得はありません。例えば、ブキッビンタンの優良店とKLCCのメイバンクで両替した場合のレート差は、10000円替えて、わずか150円。ナシゴレン一皿分です。

     さらに言えば、2011年は、今より2-3割円高でした。結局、マレーシアは楽しんだもの勝ちなのです。では、何で調べたの?と聞かれれば、知りたかったから、としか答えようがありません。というわけで、KL好きの皆さん、クアラルンプール訪問の際は、ぜひアレやコレやと散財を楽しんで来てください。頭のなかでx30掛けながら買い物するなんて野暮ですよ!



    [リンク集]

    ==マレーシア旅行記一覧==
    http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album?dmos=os&level1=1&level2=499&level3=&sort=when

    ==国内旅行記一覧==
    http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album?dmos=dm&sort=when
    ==海外旅行記一覧==
    http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album?dmos=os&sort=when

    ==両替、為替関連==
    [タイ] バンコク両替事情 - 為替をめぐる知的冒険
    http://4travel.jp/travelogue/10439814
    [ネパール] カトマンズ タメル 両替屋のひみつ教えます
    http://4travel.jp/travelogue/10438076
    [マレーシア] クアラルンプール 両替虎の巻
    http://4travel.jp/travelogue/10797388
    [香港] 香港両替事情 - 真の為替王は誰だ
    http://4travel.jp/travelogue/10915799
    [中国] 世界一詳しい人民元投資マニュアル
    http://4travel.jp/travelogue/10608450

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  • マサラさん 2017/05/23 22:58:31
    凄い分析!参考になりました。
    初めまして。マサラと申します。
    今月末初めてマレーシアに行くので、どこで両替するのが良いか調べていてたどり着きました。
    4年前の情報とは言え、ここまで詳しく調べてらっしゃる方もいませんし、多分両替商の良し悪しは店が潰れない限りそんなに変わらないでしょうからとても参考になりました。
    今まで両替は現地のレートが良いと定評のある両替商で両替するようにしていたのですが、最近セディナカードを使ったキャッシングでネットで繰り上げ返済するのが一番レートが良いと噂だったので、早速セディナカードを作ってマルタ、中国、ラオス、ベトナムでキャッシングしました。
    細かく分析した訳ではないのですが、ベトナム以外の国では(ATMの種類によって多少のズレはあったものの)ほぼ為替アプリで調べたレートと変わらないレートで両替出来たので安心していました。しかし、ベトナムではネットで調べたレートよりもはるかに悪いレートになってしまい、キャッシングするのが怖くなりました。これというのはカードのキャッシング手数料はかかってないけど、ATM自体の利用手数料が掛かってたと言うことなんでしょうか?
    (ATMによっては「3%手数料がかかります。」と表示されて、本当に3%分レートが悪かったりしました。ちなみに%ではなく手数料の金額が表示された場合はその金額は徴収されませんでした。でもレート自体が悪かったです。)
    マレーシアではATMの手数料は掛からないとの事ですので、マレーシアだったらセディナの繰り上げ返済でキャッシングすれば、わざわざレートの良い両替商を探さなくても大丈夫って事ですよね?
    でもやっぱりATMによる差もあるのでしょうかね?

    長文で読み辛い文章で申し訳ありません。

    クアラルンプールに夜着いてチャイナタウンに宿泊し、次の日の朝キャメロンハイランドに行こうと思ってるので、ブギッビンタンなどのレートの良い両替商まで足を伸ばせなさそうなんですよね。
    でもこの記事を読み少し安心しました。
    とりあえずATMでキャッシングしてみようと思います。

    ありがとうございました。

    マサラ


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