2013/07/07 - 2013/07/07
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ドクターキムルさん
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新潟県村上市羽黒町に鎮座する西奈弥羽黒神社(せなみはぐろじんじゃ)は今年が遷座380周年にあたる。市内瀬波浜町には西奈弥神社が鎮座しているが、西奈弥神社の「西奈弥」は地名であるのに対し、西奈弥羽黒神社の「西奈弥」は郡名であろう。磐船郡(磐舟郡、岩船郡)に変る前に創建されたことが伺える。
社伝では持統天皇元年(687年)の創建と伝わっており、元々の祭神は奈都比売大神である。その後に出羽三山から分祀された倉稲魂命と月読命も主祭神とされる。この三神をもって江戸時代には羽黒三所権現と称していた。
天正16年(1588年)8月、最上の義光が伊達政宗との合戦で動けない隙に乗じて本庄繁長・大宝寺義勝父子は庄内に侵攻し、十五里ヶ原の戦いで反武藤派国人連合からなる最上軍に勝利を収めた。この時、繁長は出羽三山のひとつ出羽神社に願をかけたところ見事敵を破った。このことから繁長は出羽神社の神を分祀して当社に合祀し、当社を総鎮守とした。
村上大祭で三柱の神々が3基の神輿に移り巡行するのはこのとき以来のことであろう。
本庄氏から村上氏、堀氏へと殿様が変っても同じように崇敬された。堀直寄は村上城の改築を行い、三層天守を造営したが、天守の上から当社を見下ろすことは恐れ多いとして、寛永10年(1633年)、社地を村上城がある臥牛山の中腹から現在地に移し、社殿を造営した。この遷座により社名を羽黒三所権現と変えた。遷座の日は旧暦6月7日で、以降この日が例祭日とされ、明治の太陽暦採用以後は月遅れの7月7日とされた。これが村上大祭の起源としている。
また、遷座地は羽黒町、凱旋する武将たちは荒馬として祭りの先頭を行くが、それを演じるのは庄内町の少年たちである。すなわち、羽黒町と庄内町は祭りのホスト町として元来、質素な仁輪加屋台であった。しかし、平成になると豪華なしゃぎり屋台に変ってしまった。何やら、久保田城(秋田市千秋公園)のような話だ。江戸に気を使い石垣も積まれない、天守もなければ、櫓も二層の粗末な居城であったものが平成になると三層櫓が建てられる。
かくして、車輪が人の背丈ほどあるしゃぎり屋台と囃子屋台ばかりになり、車輪の小さな仁輪加屋台は、僅か加賀町と泉町の2台だけになってしまった。
(表紙写真は村上大祭遷座380周年祭発輿祭の様子)
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神輿庫から境内に神輿が引き出される。
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神馬もいる。
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神馬と神輿。
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神馬と神輿。
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この神馬はポニーのようだ。
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境内の神輿。
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神馬と神輿。
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神社前のおしゃぎり。
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境内の傘鋒。
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境内の先太鼓。
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境内の先太鼓の太鼓打ち。
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西奈弥羽黒神社境内の神馬(しんめ)。小柄な木曽馬だ。傘を差して近づいたので神馬を驚かせてしまった。
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西奈弥羽黒神社境内の神馬(しんめ)。
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西奈弥羽黒神社境内の神馬(しんめ)。こちらはもっと小柄なのでポニーかなにかであろう。
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西奈弥羽黒神社境内の神馬(しんめ)。
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西奈弥羽黒神社境内の神馬(しんめ)。
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西奈弥羽黒神社境内の神馬(しんめ)。
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裃姿で町内の責任者が傘を差して集まってくる。
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神主が差す朱傘。
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西奈弥羽黒神社の3基の神輿。
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西奈弥羽黒神社社務所入口。裃姿の町内の責任者と神子が集まっている。
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西奈弥羽黒神社の3基の神輿と引き手。もう昭和の終わり頃から神輿は担がないで、台車に載せて引くようになっている。
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西奈弥羽黒神社の3基の神輿。各神輿にはお神酒として「〆張鶴」(宮尾酒造)と「大祭」(大洋酒造)が供えられている。
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西奈弥羽黒神社の3基の神輿。
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西奈弥羽黒神社の3基の神輿。
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西奈弥羽黒神社の3基の神輿。
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発輿祭。氏子総代、神社・敬会会長、内藤家17代当主信行氏、市長、斉藤洋明
衆議院議員、村上まつり保存会会長等が玉串を奉奠(ほうてん)された。 -
西奈弥羽黒神社の3基の神輿。
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神主。
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神主が祝詞をあげる。
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お殿様も招待されて臨席された。黒のスーツの胸に赤い花を付けているのが内藤家17代当主信行氏。
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発輿祭の厳かな様子。
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西奈弥羽黒神社の3基の神輿。テントの中からTVカメラを回している。NSTか?
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神主と山伏。2人の山伏は客人のようで、出羽羽黒山から招待されてきている。巡行時には法螺貝を吹いていた。
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2人の山伏。
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祓所での神主の祈祷。
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西奈弥羽黒神社の3基の神輿の前でのお祓い。
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西奈弥羽黒神社の3基の神輿の前でのお祓い。
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お殿様(奥)もお神酒を頂いて発輿祭も終わりだ。手前に、・敬会会長、斉藤衆議院議員、村上まつり保存会会長。
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西奈弥羽黒神社の3基の神輿。
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神職が西奈弥羽黒神社の3基の神輿の扉を開けている。
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扉が開けられた西奈弥羽黒神社の3基の神輿。
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発輿祭も終わり、お殿様もテントの中へ。
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猿田彦と巫女。祭り巡行を先導する役が猿田彦だ。
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猿田彦と巫女。
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猿田彦と巫女。猿田彦は草履で、(疲れるので)1本刃の高下駄は履かないのだという。
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巫女。
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猿田彦と巫女。
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神輿。
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猿田彦。
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猿田彦。
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神輿が境内から出立する。
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社務所前。
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神輿が境内から出立する。
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神輿が境内から出立する。
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神輿が境内から出立する。
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境内の神職たち。
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神職たち。
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稚児。
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神輿が境内から出立する。
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羽黒町区青年会館前。
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鳥居を潜る神輿。
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宮司も。
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鳥居を潜る神輿。
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神馬。
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稚児。
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