2013 ドイツサッカー観戦旅行 (9) ヴッパータール

2013/04/29 - 2013/05/09

　２年に１回のサイクルで実行しているドイツサッカー観戦旅行。今年はゴールデンウィークに実現ができました。この時期の旅行なので高くついてしまいましたがまずまず満足することができました。

　9日目は再びノルトライン・ヴェストファーレン州に戻り、ヴッパータルでサッカー観戦です。

旅行日程
□ 4月29日　深夜羽田発のフライトでフランクフルト早朝着
　　　　　　　　コットブスへ移動しサッカー観戦
□ 4月30日　ドレスデン観光　
□ 5月 1日　ドレスデン、ケムニッツ観光
□ 5月 2日　マイセン観光、ケルンへ移動
□ 5月 3日　メンヒェングラートバッハ、サッカー観戦
□ 5月 4日　ボーフム、サッカー観戦
□ 5月 5日　デュイスブルク、サッカー観戦
□ 5月 6日　ブレーメン観光
■ 5月 7日　ヴッパータール、サッカー観戦
□ 5月 8日　フランクフルト移動、昼出発のフライトで翌朝成田着

エリア ドイツ

【2013年5月7日】
　ブレーメンで宿泊したButhmann im Zentrum。朝食付きではあるのですがこのホテルの建物に食事をとる部屋はなく隣の建物に移動して朝食を取ります。このクラスの小さなホテルでは朝食の内容はとてもシンプルですが、こじんまりした部屋でコーヒーを飲みながらゆっくりと食事をしていると落ち着いた気持になります。
　少しのんびりしてしまったので列車の時間を気にしながらのチェックアウトをして駅へと向かいます。

　ブレーメンからはICに乗車してヴッパータールへ向かいます。車内でスマートフォンのメールをチェックするとドイツの某新聞社の知人の同僚からメールが入っていました。私が休暇を利用してサッカー観戦のためにわざわざ日本からドイツへ行きあちこちを回っていることに興味を持ってくれたようでインタビューをしたいとのことで、質問が10問ほど送られてきたのです。
　そんなメールを読んだり、旅行の疲れが蓄積してきたのか少しうとうとしたりしているうちに列車はヴッパータル中央駅へと到着しました。

　ヴッパータールでは中央駅近くのホテル（Hotel Astor）に宿泊しました。中央駅を出て徒歩約5分、モノレールの駅の目の前です。実はチェックインするまで知らなかったのですが、このホテルは宿泊当日はモノレールを無料で乗れるパスをくれます。
　ヴッパータルには世界最古のモノレール(Schwebebahn)があることで知られています。レトロな物が大好きな私にとって、このモノレールはとても気になる乗り物で、今回わざわざヴッパータルに宿泊する理由の1つでもあります。それに無料で乗れるとはとても嬉しいサービスです。

　私が宿泊したホテルの部屋です。部屋の真向かいは壁になっていて見通しが悪いですがこの壁はモノレールの駅の壁でその窓からは駅の様子が見えます。
　さて少しのんびりしてインタビューに返信したりしてからホテルを出て街を歩くことにしました。

　ホテルの周囲を散策してみることにします。すぐ近くは商店街のようになっていて賑やかです。そして通りを先に進むとエルバーフェルト市庁舎(Rathaus Elberfeld)にたどり着きます。市庁舎の前は広場になっていて果物屋の屋台などが出ています。
　ところでヴッパータールは、バルメン、エルバーフェルト、ロンスドルフの3都市が合併してできたという歴史があり、そのためそれぞれの町に市庁舎があるのです。
　

　空があっという間に暗くなってきました。間違いなく雨が降り始めます。しばらく歩いているうちに雨が降り始めました。夕立のような降り方でしたがすぐに止む気配はありません。ちょうど私は City Arkaden というショッピングモールにいたので軽い食事をしたりお土産を買ったりして時間をつぶしたあとで、雨足が弱くなったのを見計らってホテルに戻りました。

　さてそろそろモノレールで出かけようと思います。まずモノレールの西側の終点、フォーヴィンケルまで乗り、折り返して途中駅のシュタディオン/ツォーで下車。サッカー観戦したあとでホテルに戻るという予定を立てました。
　さて出発です。まだ雨は降り続いています。雨の中でのサッカー観戦を覚悟しなくてはいけません。写真はモノレールの車内の様子です。かなり揺れるのでしっかりつかまっていないと大変です。

　モノレールの終点、フォーヴィンケルは特に見どころのある場所ではないし雨が降っていて歩き回る気もしなかったので駅にあるパン屋のカフェでコーヒーを飲んでのんびり過ごします。そして、再びモノレールに乗りスタジアムの最寄り駅、シュダデイオン/ツォーで下車しました。
　シュタディオン/ツォーはモノレールが住宅街からヴッパー川の谷に飛び出してくるところにあります。雨の中ではありましたがちょうど通りかかったモノレールの写真を撮ってスタジアムへ向かいます。

　試合が始まるだいぶ前にスタジアムに到着しました。まだ閑散としていましたがチケットを買ってメインスタンドに入ります。このスタジアムをホームとするヴッパーターラーSVはかつてはブンデスリーガ１部まで昇格したこともありますが、現在はレギオラルリーガ西地区（4部リーグ）に所属しています。

　スタジアムのメインスタンドでビールを飲みながらぶらぶら歩いていると、一人のおじさんが「そこのスポンサーシートで試合を見たいか」と話しかけてきました。某ハンバーガーチェーンのスポンサーシートが空いているので行きたいなら行ってもよいというのです。せっかくの機会なのでスポンサーシートで観戦させていただくことにしました。

　雨は上がりましたが、スポンサーシートは水浸しでおじさんはタオルで一生懸命シートを拭いています。なんだか申し訳ない気持ちになってきました。
　さて、試合ですが実質ピッチに入って見ているようなもので近くでのプレーはやはり迫力があります。すぐ隣にかわいらしいボールボーイが待機しているし、試合中盤には控え選手が目の前でアップしていて普通に話しかけてくるし、ハーフタイムにはスタジアムDJにインタビューされるし恐縮してしまいました。

　ホームのヴッパータールは後半追い上げます。写真は1点差に追いつくゴールが決まった場面です。電光掲示板にTORの文字が表示されます。その後、ヴッパータールはロスタイムに同点に追いつき試合が終わるという非常に劇的な試合となりました。
　4部リーグはどんなものかという軽い気持ちで見に行った試合ですがなかなかよい経験ができました。ヴッパーターラーSVはシーズン終了後に経営破綻オーバーリーガ・ニーダーライン地区（5部）に強制降格となり新たなスタートを切っています。

　試合が終わりスタジアムを後にします。通常は観客が一斉に帰るので混雑するのでしょうが、この試合の観衆は全部で700人ほどで、帰りのモノレールも特に混雑することなくホテルまで帰れました。旅もいよいよ終わりです。そろそろ疲れも出てきました。