2013/06/09 - 2013/06/09
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鯨の味噌汁さん
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フィレンツェ二日目。朝イチでドオーモを目指して歩く。ドオーモまでは徒歩10分、ホテルの下に通る道をまっすぐ南下すれば良い。世界を股に掛ける天才的方向オンチであるわれわれも迷う心配はないのである。
が、途中でポツポツと雨が降り出す。うむむむ、風も吹いてきましたがな。どうやらフィレンツェのお天気はご機嫌斜めらしい。
が、わが配偶者はドオーモに登れるとゆうので、朝から異常にテンションが上がっておる。
彼女のルネッサンスフェチは、この建物、なかんずくあの丸い屋根を本命と見なしているのである。
よって、珍しく多弁である。とゆうより、ふつうにしゃべる。
普段「風呂、メシ、寝る」しかゆわない彼女としては3年にいっぺんくらいの椿事だ。(うそ)
歩きながら「世界不思議発見」みたいな豆知識を、ニコニコとワシに吹き込む。
「ドオーモってね、その町一番の教会のことなんだよ」
ふむふむ。AKBだったらセンターというヤツだナ。
どうりでイタリアは、あちこちにドオーモがあるわけだ。固有名詞じゃないのね。
「ドーム天井だからドオーモってゆうんかと思っとったワイ」
「あの屋根はねー、クーポラってゆうんだよ」
日本語では天蓋、と訳すらしい。ふーん、知らんがな。(⇒よって今後はクーポラで名称を統一)
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
30年前の3月、鯨はこの町に来て、その「クーポラ」とやらにも登っている。写真も残ってるから間違いない。
「でもスッカリ忘れたなぁ」
学生の分際でアルバイトで金貯めて、苦労してたどり着いた町なんだけどなぁ。
まこと、ヒトは忘れる動物である。だからシアワセな部分も確かにあるけどね。 -
入口にたどりついて、入場料を払い、階段をひたすら登る。狭い一方通行である。
登っても登っても暗い階段が続く。
でもって、ワシの前はフランス人らしい20代のマドモアゼルであった。
どーやらバックパッカーの個人旅行、という風情であって、かろやかなジーンズ姿である。
で、ここからが重要なのだが、そのジーンズは股が浅く、マドモアゼルのケツの割れ目が、常時20%ほど公開されているのであった。
つまりはわが目前に、常時ニンジンが存在するのであった。
よって、マドモアゼルの割れ目を目標物とし、おのれを勇気凛々、歓欣鼓舞、叱咤激励する鯨の味噌汁汚物系53歳。
…ひょっとして誘ってるのか。
でもこんなところで誘われても困るよな。
しかし、いつの間にやらサービスタイム、35%まで割れ目勢力拡大。写真でお見せできないのが本当に残念です。
などと妄想爆発させているうちに、クーポラの真下に到着する。
オナベの内側には、世界的にユーメイな「最後の審判」が描かれているのであるが、もはやそれどころではない。割れ目だ割れ目。 -
ようやく天蓋のてっぺんまでたどり着く。
が、たどり着いたら大雨で大風だった。
こうゆうのを正しく天罰とゆう。
テラスは大理石の作りであるから、ツルツル滑る。
手すりは一応ついているが、ワシみたいなデブはいったんコケたら、そんなもんぶち破って転落してしまうであろう。
それにこの際だからハッキリしておきたいが、ワシは高い所がキライなのだ。
どうやら前世は下等動物だったらしく、ヘンなスイッチが入って、ポーンと飛び降りたくなってしまうの。(まだ飛び降りたことはないが)
が、各国から参集された観光客の方々は、雨ニモ負ケズ風ニモ負ケズ、気合と根性でお互いの写真などを撮りあっているのだった。
ギリギリ柵のきわまで寄って、風雨の中、記念撮影してますがな。
なんであんなことできるんだよ。おそろしいだろ。やめなさいよそこのカップル。
ざんざん降りの中、自分撮りで、柵の外まで精一杯腕を伸ばしているヤツまでいる。
「落ちるぞ落ちるぞ、どこのバカだ」
と思ったらうちのバカであって、わが配偶者なのであった。 -
雨はやまない。
月曜であるから美術館は休みだ。(⇒前日、ツクダ煮にするくらい見たし)
ではでは、とゆうことで徒歩10分の中央市場を目指す。屋根があるから濡れることもない。
たどり着くと、肉・野菜・パスタにチーズ、それにイタリア名物ポルチーニ茸(松茸ソックリ)などなど、てんこ盛りで売っておる。
いいな〜、ラテンの市場っていつ行っても楽しい。フィレンツェ名物、豚もつ煮サンドなんてのもあるぞ。
ウロウロしていると、ワインいかがですかー、ときれいな日本語で話しかけられる。
ふりむくと、中年・細身・日本人のおねいさんが、ニコニコと店の前に立っていた。
「うちはワイン専門店です」
おおちょうど良かった、二日連続レストランの夕飯だったんで、今夜は宿でイナカのネズミみたいに、パンとチーズでしのごう、と思ってたのだ。
「ご予算は」
「えーと、500エンくらいでなんとか」(⇒ネズミなみの予算)
おねいさんここは「うちは西友かい!ドンキかい!」って、突っ込むとこですよ…とココロに思うも、彼女は絶句してしまう。つまりスベった。
ちょっと前までユーロは100円を切ってたのに、昨日あたりは140円、なんてことになってるから、ドンドンオカネがなくなる感じである。
「幾山川 越えさり行かば クソしても金減る国ぞ 今日も旅ゆく」 牧水鯨之味噌汁
思わず吟ずる鯨である。
で、ド安めワインを一本包んでもらい、雑談。
「イタリアは長いんですか」
「ダンナがイタリア人なんです」
おー国際結婚ですね。最近はごくフツーになりました。ちなみににウチもよく間違われます。ふたりとも顔面白いけど日本人です。
…などとボケをかまして(今度は受けた)、いったん宿へ戻る。 -
午後、雨が上がるのを待ってから、郊外の町・フィエゾーレにバスで出かけることにする。これは配偶者の提案である。
「珍しいなー、キミが郊外のバスに乗りたいなんて」
彼女はワシがイナカの町を歩きたい、とゆうと、「あーらイナカモノなのね」とゆう冷い視線を向けるオンナなのである。
が、彼女はにっこりほほえみ、
「クーポラを、いろんな角度から見たいのよ。どこから見てもステキでしょ」
うむうむ。病膏肓に入るとはコヤツのことだな。
ワシもね、それくらいのコト言われてみたいものであることよ。(詠嘆調) -
バスはとっとと坂道を上がり、市街地を抜ける。
緑が多くなってきた。
通りの風景が、石造りのアパートから、大きな一戸建てに変わっていく。
どうやら高級住宅街といった風情である。
30分ばかり走り、高台の広場が終点だった。
雨は止んで、青空が広がってきた。さらさらと風も吹いている。
急な坂道を高台の教会まで上ると、眼下にフィレンツェの赤い街並みが広がっていた。
そしてその真ん中に、やっぱり大きくクーポラが見えた。
夕方にはまだ早いので空は十分に明るい。
ふたりで坂道の途中のベンチに腰掛けて、その景色を楽しんだ。
ときどき風が渡ってくる。トンビが二つ、その風に乗ってくるくる回っている。
それが目の位置なので、ワシらは今、鳥になってるんだと知れる。
それから二人で坂を降り、バス停へと歩いて行ったのである。
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旅行記グループ
フィレンツェからソレントまで
この旅行記へのコメント (2)
-
- nomonomoさん 2013/06/23 10:25:43
- こんにちは。当方もフィレンツエにいました。
- こんにちは。たのしい旅行記を読ませてもらっています。この時期,当方もフィレンツエ界隈をさまよっていました。ドゥオーモのてっぺんにも上りました。フィレンツエは行くところがたくさんあって大変ですね。またよろしく。
nomonomo
- 鯨の味噌汁さん からの返信 2013/06/24 09:03:41
- RE: こんにちは。当方もフィレンツエにいました。
- nomonomoさん
こんにちは、鯨の味噌汁です。コメントありがとうございます。
フイレンツェは第一等の観光地ですから、お客さん多かったですよねー。
クーポラにも新婚さんの日本人がいらっしゃいました。
写真撮ってもらいましたよー。
> フィレンツエは行くところがたくさんあって大変ですね。またよろしく。
そうですね、何日いても見るところがある感じですね。
ワシらもうっかり三泊してしまいました。
それでも、ちょっとかすっただけ、という感じでしたが・・・
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