2008/01/03 - 2008/01/06
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Tatsuoさん
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急に思い立って、2008年の新春早々、かねてから行きたかった西安に行ってきました。
ここはかつて秦、漢、唐などの中国王朝の都であった長安です。
一番のお目当ては秦の始皇帝の墓を守る兵馬俑坑。1983年、大学生のときに、大阪築城400年まつりの一環として開催された「中国秦・兵馬俑展」で目にして圧倒され、それ依頼ぜひ現地で見てみたいと思っていました。
西安には他にも歴史を偲ぶ建造物が数多く残っていて、中国の歴史の厚みを堪能するとともに、現代中国の変貌を実感する旅となりました。
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【2】唐の時代の遺跡巡り~乾陵と小雁塔(2008/1/5)
ホテルから観光タクシーで乾陵を訪れます。
乾陵は唐の皇帝、高宋とその妻、則天武后の陵墓で、参道に様々な人や動物の像が立ち並んでいて見ていると面白くなってきます。そしてその後は近くにある2人の孫の墓に寄っていきます。どちらも圧巻の壁画に彩られています。この二箇所はおそらく公共交通機関だったら行けなかったでしょう。タクシーにしてよかった。
西安に戻って小雁塔を見物してタクシー観光は終わり。今日は街角の屋台とフードコートでの夕食です。
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1 阿倍仲麻呂の心情を思う(2008/1/3)
2 あこがれの兵馬俑坑へ(2008/1/4)
> 3 唐の時代の遺跡巡り~乾陵と小雁塔(2008/1/5)
4 三蔵法師とシルクロードの面影(2008/1/6)
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.5
- 交通
- 3.0
- 交通手段
- タクシー
- 航空会社
- JAL
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
- 利用旅行会社
- 近畿日本ツーリスト
PR
-
ホテルの朝食。バイキングで、西洋のホテルのものに加えて、中華の前菜みたいな感じのものやお粥、豚まんなんかがあって種類は豊富。味もまずまず。
グランド ノーブル ホテル 西安 (西安皇城豪門酒店) ホテル
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窓の外を見ると隣には古びた建物、向こうには新そうな高層ビルが見えます。
グランド ノーブル ホテル 西安 (西安皇城豪門酒店) ホテル
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なんか霞んでますね。黄砂?それとも大気汚染?
グランド ノーブル ホテル 西安 (西安皇城豪門酒店) ホテル
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今日は乾陵に行くつもりです。
昨日西安駅で親切に教えてもらったもののよくわからなかったので、ホテルのフロントで訊いてみました。すると1日?元で観光タクシーがあるとのこと。効率的に回れるので頼むことにしました。
ホテルの前から乗り込みます。 -
城門を通って城外に出ます。
片言の英語と筆談で会話。 -
高速道路で行きます。
西安にこんな立派な高速道路があるとは想像もしていませんでした。新そうな感じです。
やがてずばり「乾陵」と書かれた出口に着きました。 -
乾陵は高速を降りてすぐ。
大きな駐車場があり、そこでタクシー運転手と帰りの待ち合わせ時間を約束して見物に行きます。 -
乾陵は唐の3代皇帝である高宋とその妻、則天武后の墓です。
高宋は663年、唐と新羅の連合軍が天智天皇の治世の日本(倭)と百済の連合軍を敗ったときの皇帝です。この旅行の時は阿倍仲麻呂と始皇帝のことしか調べていなかったので実は知らなかったのですが、日本と接点のある皇帝だったのですね。知っていたら何か感じるものがあったかもしれませんが。
妻の則天武后は中国で唯一、女性で皇帝になった人です。夫の死後、実の子の中宗を廃位して唐王朝を乗っ取り、自ら皇帝になって国号も周と変えたような人なのですが、夫婦仲良く同じ陵墓に収まっているというのは意外です。乾陵 建造物
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南には墓の入口を守るように2つの山がありてっぺんに塔が建っています。「乳峰」と呼ばれています。
乾陵 建造物
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高宋と則天武后は北側に見える峰の地下に眠っています。
乾陵 建造物
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参道の周囲には石の人や動物の像が立ち並んでします。
これは馬を引いた人。乾陵 建造物
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これは駝鳥ですね。
駝鳥はアフリカの鳥ですから、シルクロードを経て伝えられたのでしょう。乾陵 建造物
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「翁仲」と書いてあります。
翁仲(おうちゅう)というのは秦の阮翁仲という匈奴を服従させた将軍です。唐の時代から見たら千年くらい昔の人ですから、伝説の偉人という感じでしょう。乾陵 建造物
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無字碑、つまり文字のない石碑です。
何のために建てられたのか。乾陵 建造物
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果物の皮を捨てるゴミ箱と思われます。
この場所で果物の皮をむいて食べる人がたくさんいるということでしょうが、何を食べるのかも不明ですし、そもそも光景が思い浮かびません。このときは季節のせいかここに皮を捨てる人を見かけませんでした。乾陵 建造物
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六十一蕃臣。高宗の葬儀に参列した外国からの使節の像とのこと。
61か国ってどこなんでしょうか。唐に朝貢している国?日本は遣唐使を送っている時代ですがここには入ってないんですよね?乾陵 建造物
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首が切り落とされています。
秦の兵馬俑のように写実的な姿だったのでしょうか。残念です。乾陵 建造物
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狛犬みたいに入口を守っている感じです。
乾陵 建造物
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日本の神社の狛犬そっくりです。
乾陵 建造物
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北側の広い参道が尽きたところから細い道が峰の頂上まで続いています。
乾陵 建造物
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峰の頂上から南には参道とその向こうに乳峰が見えます。
乾陵 建造物
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周囲は丘陵地帯です。
乾陵 建造物
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乾陵を見た後は近くにある2つの墓を訪ねます。
まず訪れたのは懿徳太子墓。懿徳太子墓博物館 建造物
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懿徳太子は唐の4代皇帝中宗の長子、李重潤です。中宗は乾陵に眠る高宗と則天武后の子なので、その孫に当たります。
皇帝であった祖母、則天武后によって命を失い洛陽に葬られていましたが、則天武后の死去後に復位した中宗によって懿徳太子という名を追贈され、墓も乾陵に近いここに移されました。懿徳太子墓博物館 建造物
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内部には色鮮やかな壁画が大量に残っています。
懿徳太子墓博物館 建造物
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日本の高松塚の壁画が高さ60cmくらいしかないのと比較すると、こちらは等身大の人物が大勢描かれていて、圧巻です。
懿徳太子墓博物館 建造物
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色鮮やか。
懿徳太子墓博物館 建造物
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壁画は通路や玄室一面に描かれています。
懿徳太子墓博物館 建造物
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外部はこのような感じ。
懿徳太子墓博物館 建造物
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次に訪れたのは永泰公主墓です。
永泰公主墓 史跡・遺跡
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永泰公主は唐の中宗の7番目の娘、つまり懿徳太子の兄弟です。
遺徳太子と同じく則天武后によって命を失い洛陽に葬られていましたが、中宗によって懿徳太子という名を追贈されてここに移されました。
則天武后という人は自分と一族が権力を得るために実の息子である中宗を配位に追い込み、自ら皇帝となって権力を握り、実の孫を次々と自殺に追い込むという非道の人物です。永泰公主墓 史跡・遺跡
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女性の墓らしく少し控えめで美しい印象です。
永泰公主墓 史跡・遺跡
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女官たちに見守られて安らかに眠っていることでしょう。
永泰公主墓 史跡・遺跡
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博物館に出土品が展示されていました。
昔NHKのシルクロードでこんな唐三彩を見たような気がします。永泰公主墓 史跡・遺跡
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西安に戻ります。
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高速道路にはサービスエリアもあります。
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西安が近づき道が合流するところでは、どの車も我先にと頭を隙間に突っ込んでいきます。怖いのですが不思議とぶつかりません。
中国では自分で運転するのは無理だと思いました。 -
街の入口にシルクロードのモニュメントがありました。
これは西域の人でしょうか。 -
後ろにいるのは僧侶のように見えます。
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乾陵の主、高宋と中宗の子である中宗が建立した薦福寺のやってきました。
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ここにやはり中宗が建てた小雁塔があります。
小雁塔 建造物
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塔の上まで登れます。
小雁塔 建造物
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狭い口から最上部に出ます。
小雁塔 建造物
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周囲を見渡すと高層ビルがあり、もう西安は近代都市なんだということを実感します。
小雁塔 建造物
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むかしNHKのシルクロードで見た西安の姿はもうありません。
小雁塔 建造物
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日が暮れていきます。
小雁塔 建造物
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見物時間が長かったので、本当は最後に大雁塔を見るはずだったのが時間切れになってしまいました、
タクシー観光の料金分の現金がなかったので両替しようと銀行によってもらったのですが閉店済で両替できずあせりましたが、ホテルのフロントで両替してもらえました。危ないところでした。
親切な運転手さんで1日有意義な観光ができました。お世話になりました。
懿徳太子墓と永泰公主墓はバスだったら行けなかったでしょう。タクシー観光にして本当に良かった。グランド ノーブル ホテル 西安 (西安皇城豪門酒店) ホテル
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街をブラブラしてみました。
店先で調理したものを売っています。 -
イカに見るからに辛そうな赤い粉をつけて焼いていたので買ってみます。
辛いのですが唐辛子ではなく山椒の辛さです。ちょっと病みつきになりそうな美味しさ。 -
フードコートがあったので入ってみます。
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エビを揚げたのと肉をパンみたいなもので挟んだもの。
まあこんなものか、という味。衣やパンが厚くてたくさんは食べれません。 -
シュウマイに辛い麺。
こちらの味はまずます。 -
イオンのフードコートですと言っても気づかないでしょうね。見た目は日本と変わりません。
違うのは餃子用と思われる巨大な醤油とラー油のタンクみたいなのがあること。写真がないのが残念。人が多くて撮るのをためらってしまいました。 -
西安の象徴、鐘楼がライトアップされています。
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鐘楼の傍らには地下にウォールマートがあります。
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宿泊している皇城花園酒店です、
かつて日航ホテルだったこともあります。グランド ノーブル ホテル 西安 (西安皇城豪門酒店) ホテル
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壁にシルクロードをイメージしたマンガチックな浮き彫りがあります。
最新の写真を見ると今ではなくなってしまったようです。グランド ノーブル ホテル 西安 (西安皇城豪門酒店) ホテル
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旅行記グループ 西安の歴史を味わい尽くす4日間(2008年1月)
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