2013/06/01 - 2013/06/01
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louさん
とあるエッセイの中に、
「夏の週末の日帰り旅行計画。いるものは日傘と冷たい紅茶を入れたウォーター・ボトル。」
という一文があって、なんだか無性にそういう気ままな日帰り旅行がしてみたくなってしまった。
行き先は、ずっと乗りたかった江ノ電に乗るため鎌倉へ!
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- グルメ
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- JR特急
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
2013年6月1日
日帰り旅行なので、朝は10時に出掛けるつもりが、なんだかんだいろいろうだうだして、40分遅れで出発。
気持ちは張り切っているのに、腰が重い。
東京駅からは普段乗り慣れないJR横須賀線に乗り換え。
間違えてグリーン車の車両に乗り込んでしまい慌てて移動する。 -
意外と混んでる一般車両に揺られ…
お昼前、北鎌倉に到着!
混雑した電車に缶詰めになっていた分、駅に降り立った時が清々しい。
いや、でもなんだか本当に清々しい空気が漂っているみたい。 -
昔ながらの小さな駅舎にも心が洗われる。
この風情を大切に、今風の駅にはならないでいてほしいな。 -
既にほぼ半日旅行なので、行けるところは限られている。
もう候補は絞ってあって、円覚寺と明月院に行く予定。
実は北鎌倉に降りたのは、寺社巡りが目的ではなく。
ちょっと他に行きたい場所があるのです。 -
でもまずは駅前の円覚寺。
鎌倉幕府第八代執権・北条時宗が創建したお寺。
歴史には全く疎いのですが、どうやら元寇で没した武士と
敵であったモンゴル人の両方を供養しているらしい。
「敵も味方もなんて、偉いね」と案内板の前で女の子が感心していた。 -
円覚寺では色々と公開講座も開いているようで。
講師陣は、料理家の辰巳芳子さんや、細川元総理などなど著名人。
お寺の中でも、(なぜか)ワイン&フランス料理のイベント告知のポスターを見かけたりした。
歴史あるお寺と現代のコラボレーションというのが面白い試みなのでしょう。
市民に開かれたお寺、円覚寺。 -
入口の階段を上って拝観料(300円)を納める。
まさかSuicaが使えるとは!
中に入ると、山門(三門)という立派な門が構えられている。 -
門をくぐり、少し進んで仏殿にお参り。
仏殿にはご本尊の宝冠釈迦如来像のお姿。
皆さん結構写真に撮られているので、私もありがたく二枚ほどパシャリとさせていただきました。
天井を見上げると大きな龍が描かれている。
鳴き龍ではないのに思わず手を叩いてみたくなってしまう。 -
お釈迦様を見て心がスーッと落ち着いた。
外に出ると梅の実がたくさん♪ -
妙香池の端っこには少しだけ花菖蒲が咲いていた。
中央には虎頭岩という面白い名前の岩があって、そう言われると虎に見えなくもない。 -
北条時宗公をおまつりした開基廟。
隣は沸日庵という、お抹茶などを飲める場所が設けられている。 -
さらに奥に進むと少し険しい階段があり、黄梅院という塔頭がある。
参拝客は沢山いたけど、緑深くどこかひっそりとした佇まい。
でも神社仏閣にさしたる見識のない私の心を一番に惹いたのは、
境内にいた木彫りのお地蔵さんと観音様。
かわいい。。。 -
木の幹からこんなに愛らしいものを生み出せるなんて。。
(ものとか言っちゃいかんか) -
再び妙香池のあたりへ。
なんだか昔ながらの風情の家屋があると思ったら、
これはもともと住職のお住まいで方丈という建物らしい。 -
おっと、時計を見るとだいぶ時間がおしている!
あまり円覚寺を見ていると暗くなる前に江ノ電に乗れなくなってしまう。 -
お昼をとっくに過ぎていたので、お腹がエンプティ。
夫のグルメ嗅覚を頼りに、JRの踏み切りを渡った通りでお店を探す。
そして見つけたのが「しょうなん薬膳すうぷ リセットカフェ」。
なんだかヘルシーそうだし、とにかく空腹なのでここに決めた…! -
店内はアットホームな雰囲気で、私たちのような観光客や地元の常連さんでほぼ満席。
メニューを見ると・・・
薬膳とあるだけに自分の体質にあわせた食べ物が選べるようになっている。
体質タイプは6種類あって、
寒、熱、虚、実、湿、乾のどれに自分が当てはまるか
チェックシートで分かるようになっている。
私は 虚 なので、パワーアップすうぷ、
夫は 実 あるいは 湿 だったので薬膳クラムチャウダーを注文。
(スモールすうぷ+5色ポテト+パン+ドリンクのセットで900円。パンを五色米にすると950円。)
長年、中医学整体に通っているからか、薬膳も少し興味ある。 -
そして、こちらがパワーアップすうぷのセット。
「今日のランチは薬膳スープ」という状況に、
美容と健康を気にする女心の部分がすでに満足している。
スープを飲んでみると…おいしい!
出汁が良い味しています。期待通りの優しい味^^
でも!一番感動ものなのが五色ポテトなるこのポテト!
なんと表現したらいいか、、
脂っぽくなくて、程よい塩加減で、甘みもあって
ファーストフードチェーンのポテトとは全然違う。
思いがけずおいしいお昼を食べられて幸運。 -
程よくお腹が満たされたところで、お目当ての場所へ。
その場所は、鎌倉有数の観光名所である明月院に続く路地の途中にある。
明月院に向かう人々の群れが、「なにこのオシャレな洋館!」と驚きの声をあげている。 -
ふふふ、木立に囲まれたこの洋館は葉祥明(ようしょうめい)美術館ですよ。(って自分も初めてのクセに)
私は数年前から葉祥明さんの絵のファンで、
今年はカレンダーを買って毎日眺めているところ。
一般的には「地雷ではなく花をください」の絵本で有名な方です。
美術館では、ちょうどいつも見ているカレンダーの絵も含めた企画展が開催中。
お客さんの姿もまばらで、自由に見て回れる雰囲気だったので、
お気に入りの絵を(視界的に)独り占めし、
心洗われる世界観に思い切り浸ることができました。
インスピレーションの根本には、熱い熱い思想があることも分かりました。
でも勝手ながら、自分としては思想の部分はあまり知らないでおこうと。。
頭を空っぽにして心のままに楽しみたい絵です。
グッズコーナー(ここは入場無料)ではクリアファイルを購入。
※葉祥明美術館
Official site→http://www.yohshomei.com/top.html -
いつかマイホームを持つことになったら
小さくても葉祥明さんの絵を1枚飾ろう…と思いながら
人の流れに乗って明月院へと向かう。
紫陽花が有名らしいけれど、咲いてるのかな? -
ハイ、咲いています。
期待以上に咲いています。 -
早速入ってみよう。
写真には写していないけれど、やはり円覚寺よりも人出が多いみたい。
(拝観料500円) -
円覚寺は第八代執権の北条時宗、
明月院は第五代執権の北条時頼に所縁のある場所のよう。
申し訳ないけれど、お寺の詳しい歴史や境内の地図などを頭に入れる時間がなく、お賽銭を納めた後はただただ紫陽花を追いかけて回ろうと思う。 -
情緒あふれる木の橋を渡った先には…
うわー綺麗に沢山咲いている!
紫陽花の園だ。 -
ちょうど曇り空になりはじめ、ポツポツと雨の滴も感じるけれど、
このくらいの天候のほうが紫陽花が映える。 -
明月院の紫陽花は、全体の98%がこちらの姫アジサイなんだそう。
紫陽花の青って、曇天の下で独特の輝きを放っていて、
毎年この季節になるとその美しさに思わずはっとしてしまう。
むかしは今ほど紫陽花のことを有難いとは思っていなかったのにな。 -
こちらは姫アジサイではないという残りの2%?
紫キャベツみたい。 -
夫がバシバシ写真を撮っている場所に近寄ってみると、
姫アジサイ、ガクアジサイ、紫キャベツ(仮称)
が集まって咲いている。
名付けて「紫陽花の三種盛り」! -
しばらく紫陽花の小道を辿っていくと、ガイドブックなどに載っていた有名な明月院の丸窓。
定番らしいので、私も記念に丸窓越しの風景を写真に撮ってみる。
窓の向こう側が美しい円形に切り取られて見える。
写真の精度が悪いおかげで目立たないけれど、
観光客が列をなして歩く様子も見事に切り取られています…
うーん、本当に絵になる写真を撮りたいなら、もっと人の少ない時間帯・時期を選ばないとね。。 -
一通り紫陽花も楽しんだし、日の沈まないうちに江ノ電に乗らなくては。あせあせ。
明月院を出た後、丸窓から覗いた先の敷地を完全に見逃したことに
気付いてしまったけど、仕方ない。
鎌倉駅を目指して街道をひたすら歩き始める。
夫:「あの看板、温泉とか銭湯なら分かるけど風呂ってどういう事だろうね」
わたし:「お風呂レベルの小さな温泉なのかもよ」 -
看板の正体は風呂用品のお店。
-
それにしても足がそろそろ疲れてきた。
美術館と明月院とここまでの道でだいぶ歩いてきたからな。
時刻はすでに5時近くだけど、ここらでお茶でもしようか。
急いでいるという割には頑張れない人たち。
善哉とあんみつのお店を見つけたけれど
私はどちらも苦手で…
洋風スイーツも和風甘味もある「備屋珈琲店」に入ることに。 -
ちょっと高級喫茶店だったみたい、ここ。。
珈琲だけでなくアンティークカップにもこだわっているようで、
カウンターの上やショーケースの中にカップがずらり。
自分で買うことはないものの、ブランド品の食器にはわりと興味があるほう。 -
金の額縁に飾られた食器の絵が上品。
-
そして運ばれてきた私のカフェ・オレ。
店員さんがカップの名前も告げてくれる。
「こちらはフランシスブルーでございます。」
はっ、はい。 -
夫のコーヒーには「フローレンティンターコイズ」。
ソーサーも素敵。
ドラゴン?キメラ?が描かれていて、中心の模様がエスニック。
裏を見たら、二つともメーカーはウェッジウッド。
優雅な器で珈琲を飲むと気分がいいな。(単純) -
優雅な珈琲店で体力を回復し、再び歩き始める。
途中、近くの鎌倉学園の学生とおぼしき男の子たちが集まるお店を通りがかる。
さすが鎌倉。こういうお店にも歴史が漂っている。
学校帰りの子供たちが仲間とお菓子買ったり、カップ麺すすったり、今も現役で彼らの青春の舞台となっている。 -
鶴岡八幡宮あたりまで歩いてきた。
脇道に入ると何やら賑やかな商店街になってる。
「小町通り」というらしい。 -
小町通りは食と買い物の誘惑がたくさん。
面白そうなお店が軒を連ねている。
残念ながら、ゆっくりお店に入る時間はないので、お団子を片手にさら?っと流すだけ。
※写真は、だんご三兄弟の長男(?)をかじった後だったので、無理やりモザイクをかけています。。 -
ゆっくりみる時間はない、と言いながらも上品な和の雰囲気に惹かれて 「鎌倉帆布巾」に立ち寄り。
素敵な箸置きとヘアゴムをお土産に購入。
帆布店なのに全然布製品ではない…
しかも後日近所の雑貨店で同じものを見つけてしまった…
でも気に入ったものを見つけたのだからいい。
こういうのは気分、気分。
(誰に言い訳してるんだか) -
お客さんが並んでいるコロッケのお店にも寄り道。
私はカロリーが気になるので遠慮。
夫はホクホク顔でかじりついている。
衣が特にグッドらしい。 -
小町通りを抜けて、めでたく鎌倉駅に到着!
駅舎工事中。
それはともかく、江ノ電乗り場は? -
改札を突き抜けて案内通りに進むと、見えた江ノ電!
昔の世田谷線みたいだ。
乗り込んでみると、車内はほぼ満員。
ドアの横に立ち、車窓からの眺めを楽しもう。
民家ぎりぎりを走っていくんだなー江ノ電。
稲村ケ崎駅を過ぎたあたりから、待ちに待った湘南の海が視界に広がる。
海だー!
江ノ電から湘南の海を見るというベタなことをずっとしてみたかった!
満足。
でも一生懸命見すぎて、海を写真に収めるという考えが一ミリも浮かびませんでした。
いちおう、ここが今日一番のハイライト…だった…のに。 -
腰越駅から電車は海を離れてしまい、その途端に疲れがどっと押し寄せ、
うまいこと座れた座席で睡魔に襲われる。
気付くと終点の藤沢に到着していた。
初めて降り立つ藤沢駅は…デパートもあるし都会なんだなあ。
ここで夕飯を食べて帰るとしよう。 -
帰りは奮発してグリーン車ということに。
しかしグリーン車なんて普段乗らないから、
購入したグリーン乗車券が手持ちのSuicaにインプットされて、
自分の座席の頭上にあるICリーダにSuicaをかざせば
乗務員さんの検札を省略できるシステムになっていることにおどろき。 -
今日は駆け足スケジュールながら楽しかった。
鎌倉は東京に住む自分にとって未知の土地という訳でもなく、
これまで小学校の遠足とかで来ていたはずなのに、
今更のようにその魅力に開眼(大げさ)した自分にびっくり。
古都が身に染みる年頃になったということ?
なんにせよ、生活圏から1時間半という近場に
お気に入りの街ができたことが嬉しい。
今度は江ノ電途中下車の旅がいいな。
※尻切れトンボ的な旅行記に付き合っていただきありがとうございました。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- かずママさん 2013/06/20 18:58:42
- 鎌倉って素敵な街ですね。
- louさん はじめまして。鎌倉散策の旅行記楽しく読ませていただきました。
青色の紫陽花 とっても綺麗です。レトロなイメージの鎌倉にぴったりです! 薬膳ランチもいいですね。
愛知県在住なので 鎌倉行くなら1泊旅行になってしなうので日帰りで行けるなんてうらやましいです。
また訪問させていただきます。これからも宜しくおねがいします。
かずママ
- louさん からの返信 2013/06/20 21:39:43
- RE: 鎌倉って素敵な街ですね。
- かずママさん
はじめまして。
投票とメッセージ、ありがとうございました。
最近4トラベル会員になったばかりなので、とても励みになりました。
鎌倉は、私も一泊くらいしたいほど雰囲気の良い街でした。
今ちょうどビーチリゾートに興味を持っていて、
かずママさんの、グアムやベトナムの旅行記も興味深く拝見しました。
私の夫もパクチーが苦手なので食べ物がどうかな?と思いますが、
ベトナムの素敵なリゾートを知ることができて良かったです。
またよろしくお願いします^^
lou
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